NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年10月21日 (月) | 編集 |
第19回

< 1922年、大正11年梅雨時。

孫娘のめ以子は、下宿人の西門悠太郎が店の階段を造る姿に刺激を受け、食べることにしか興味がなかったのに、自らも包丁を握り、初めて料理らしい料理に挑戦。

食べさせる喜びというものを、生まれて初めて味わい … ようやく、弁当ぐらいは自分で作るという、年頃の娘としては当たり前のことができるようになりました。

ここに至るまで17年、思えば長い道のりでございました >

「おはよう ~ 」

イクが台所に顔を出すと、すでにめ以子は慌ただしく、今日の弁当を作っている最中でした。

「まあ、朝から大騒ぎだね ~ たかがおむすびにこんな面倒なことを」

感心するやら、あきれるやら …

今朝は、ゴボウを刻んでいました。

「それ、何作ってんだい?」

め以子が作っているのは、おむすびの中に入れる具なのですが、イクが尋ねても「秘密」と言ってニヤニヤするだけで、それが何になるのかは教えてくれませんでした。

… … … … …

ご飯が炊きあがると、しゃ文字でほぐして、おむすびを握る手つきも堂に行ってきました。

< ですが、遅くかかった病はなんとやら … 夢中だね、め以子 >

… … … … …

朝の食卓。

「悠太郎さん、納豆平気になりましたね?」

平然と美味しそうに納豆をかけたご飯を食べる悠太郎を見て、照夫が言いました。

「というより、もう好きになってきてません?」

山本の言葉にイクがうなずいています。

「意外なんですが、どんどん好きになっているような気がします。

… クセが強いだけに、一度魅力が分かると、病みつきになるんですね」


悠太郎は納豆のことを言っているのは分かっているのですが、反応して味噌汁を吹いてしまっため以子は、大五達に笑われました。

「でも、お嬢さん、ご飯炊くの上手くなりましたよね ~ お弁当のおかずも作れるようになったし」

「食べる専門だった、め以ちゃんがな ~ 」


感心しているクマと山本。

「どういう心境の変化なのかね ~ ふふふ」

からかい気味にイクが笑うと、め以子はムキになりました。

「ご飯を食べるのは、1日たった3回しかないのよ … 大事にしないといけないでしょ?

一番大事にできるのは、自分で作ることだって、気づいただけ!」

「まあ、やっと気づいてくれて、ありがてえよ」


大五は冗談っぽく言いましたが、内心はうれしいはずでした。

… … … … …

「姉ちゃんてさ、どうすんの? 卒業したら」

照夫に突然、尋ねられましたが、まだ本気で考えいないことでした。

「まあ、私は家で … 」

「花嫁修業っていう名のスネカジリか?」

「うるさいわね!」

「修業しても行く当てなんて、あんのかね?」


今朝のめ以子は、格好のからかいの対象になっていました。

「あ、そうだ、悠太郎さん … 悠太郎さんも今年卒業だよね?

… ついでに、この娘もらってもらえないかね ~ 」


イクの冗談にめ以子は目を丸くしましたが … 当の悠太郎は特に驚きもせずに聞き返しました。

「め以子さんをですか?」

「ついでって、私にだって選ぶ権利ってものが … 」


少し考えていた悠太郎ですが、め以子のことを見て、ひと言だけ。

「おっしゃる通りです」

め以子は複雑な気分でした。

「あんのかね? 選ぶ権利なんて」

「ホントにね ~ 」


無神経に笑った両親 … ふて腐れるめ以子。

… … … … …

「はい、お弁当です」

「はい、いただきます」


縁側で悠太郎にお弁当を渡すめ以子。

クマに見送られて、ふたりは家を出ました。

「おむすび、今日は何ですか?」

「な~んでしょ?」

「ゴボウは使ってあるでしょ?」

「 … どうしてですか?」


今朝の味噌汁の具にゴボウが入っていたからでした。

… … … … …

停留所で電車を待つふたり。

「どうして、教えてくれないんですか?」

「どうして、教えないの分かってて、聞くんですか?」

「なんで、そんなに自信がないんですかね … 」

「はっ?」

「だって、何が入ってるか分かると、楽しみが減るから言わん訳でしょ?」


それが、どうして自信がないことになるのか … め以子には分かりませんでした。

「開明軒には、メニューがありますよね。

客はそれを見て注文する … 言わば、客は何が来るか分かってて注文する。

それでも、それを超えて、感動させるのが美味しい料理やないんですか?」

一理ありましたが、め以子も負けていません。

「じゃあ、何が食べたいのか、言ってもらえます?

… そうすれば、毎日毎日考えなくても済むんですけど」


黙って、顔をそらした悠太郎。

「すみません、他にも考えることがたくさんあるんで … 」

「そうですか、そうですか ~

帝大生のご立派な頭は、くだらん飯のためにある訳やない ~ って、訳ですね」


朝のこともあってでしょうか、何故か意地悪くつっかかっため以子でした。

… … … … …

悠太郎は、考えるポーズを取ったままです。

「何か言いましょうよ!」

間が持たなくなって、悠太郎を責めました。

「僕は、あなたを信じてるんやと思います」

「えっ?」

「 … あなたの『食い意地』を」

「食い意地?」

「僕とあなたの弁当が同じものである限り、あなたは美味しいものを作り続けるはずです。

… 何ひとつ当てにならないあなたやけど、『美味しいものを食べたい』そこだけは信じていいはずです」


… 他に言いようがないのかしら?

またも、褒められてるのか貶されているのか、分かりづらい話です。

「 … ご期待に沿えるよう、頑張ります」

そう答えるしかありませんでした。

「期待してます」

そうこうしているうちに、電車が停留所に入って来ました。

… … … … …

弁当の時間。

ひと口食べて、微笑んだ悠太郎。

「やっぱり、入ってるやないか」

予想通り、おむすびの中にはゴボウが入っていました。

「はあ、今日も美味そうだな ~ 1個食おうか?」

悠太郎は、横から伸びてきた近藤の手を払いました。

「替えんなよ、そのくそ不味い飯と!」

悠太郎の肩に手を置いた近藤。

「俺が替わってやったおかげで、お前は毎日毎日美味い飯食えてんだよなっ?」

それを言われては … 迷ったあげく、おむすびを半分に割って、近藤に差し出しました。

「渋ちんやね ~ 」

「関西人やからな」


… … … … …

「お前さ、来年どうするんだよ?

大学、残れって言われてるんだろ?」


そう尋ねながら、おむすびを口に入れた近藤。

「美味っ! これ、何入ってんの?」

ひと口食べて、悠太郎は考えました。

「 … ゴボウと豚肉を味噌で煮てるんかな?」

「お前さ、残った方がいいんじゃないの?

… こんな美味い飯、毎日毎日食えるんならさ ~ 」

「いつまでも、厄介になる訳にいかんやろ … 」


まさか食いものが理由という訳ではないでしょうが、悠太郎は迷っているようです。

… … … … …

「卵に朝のお味噌汁をちょっと入れると、お出汁も効くし、ネギやワカメや具も入るのよ」

民子から弁当に入っていたおかずの調理法を聞いて、め以子は料理ノォトに書き込みました。

「なるほど ~ 」

「め以子、変わったよね ~ 」


桜子に言われましたが、本人はあまり自覚がないようです。

「自分で作ってくるなんて、信じられないわよね」

民子とうなずきあいました。

「いや ~ やり出すと楽しくって … 手前味噌っていうの?

自分で作ると、倍美味しいっていうか … 」


意味深に笑いながら桜子が尋ねました。

「ねえ、通天閣のもめ以子が作ってるの?」

「んっ … うん、まあ ~ ついでだから … 」


急に歯切れが悪くなりました。

「へ ~ ついでにこんな大層なものを毎日毎日?」

また顔を見合わせ笑ったふたり。

「誤解しないでねっ、私は自分が食べたいから作ってるだけなんだから!

通天閣なんてついでなんだから!」


懸命に弁解するめ以子。

「ふぅ~ ん」

「ホントだって … 民ちゃん」

「分かった分かった、気にしてないから」


め以子なりに悠太郎のことは、民子を気遣っていたのかもしれません。

「ねえ、今日久々に行かない? 染井庵」

「行っちゃおうかな ~ 」


甘味処へのお誘い … 以前なら、先頭に立って名乗りを上げていたのに …

「わ、私はちょっと用事が … 」

言葉を濁しました。

「ふぅ~ ん」

怪しむ目つきのふたり。

「ホントにそんなんじゃないからね ~ 」

学校に来てもからかわれの対象でした。

「うん、もうっ!」

… … … … …

放課後、め以子が訪ねたのは、割烹室の宮本でした。

「何か面白いものないでしょうか? おむすびに入れる具」

「もうそろそろ、同じ物作ってもいいんじゃないですか?」

「卒業まで毎日毎日、違う物作るって決めたんです」


決めたまではよかったのですが … め以子にとって至難の業でした。

故に最近は、宮本に助言を求めていたのです。

「開明軒の料理から考えてみたらいかがですか?

… 何も具は和食でなくても構わないと思うのですが」


そう言われて、め以子は、開明軒のメニューを思い浮かべました。

「 … フライとタルタルとか?」

微笑み、うなずいた宮本。

「美味しいかも ~ 」

… … … … …

染井庵のふたり。

「最近、放課後あれでしょ?」

「宮本先生にお弁当の相談行ってるんでしょ?」


桜子と民子にはお見通しでした。

「あれ、絶対なんかあったよね?」

「でも、なんか聞いてる?」


ふたりとも特に何も聞いてはいませんでしたが、相手はどう考えても通天閣 … 悠太郎しかいません。

「私に気兼ねしてるのかな? … ホントにもう気にしてないのに」

時代は違っても、女子が揃えば、恋話でした。

「桜子は? どうなの、あの栞の方と」

『交際を申し込まれたの … お兄様のお友達で、よく本貸してくださってて … ある時、挟まってた栞がね、お手紙になってたの』

桜子の表情が少し翳って、ひとつため息をつきました。

「最近、さっぱり会えないのよね ~ お兄様に聞いても忙しいだけしか教えてくれなくて … 」

… … … … …

め以子は、家路を急いでいました。

「フライとタルタルを絡めて … 」

考えただけでも美味しくなりそうで、たまらなくなってきました。

「はあ ~ 決まり、もう絶対決まり!」

… … … … …

店の前まで帰ってくると、入り口の前に見知らぬ洋装の女性がひとり立っていました。

紺のワンピースに紺の帽子を被って、年齢はめ以子と同じくらいでしょうか …

「入りにくいのかな?」

め以子は女性に近づいて声を掛けました。

「あの、お気軽にどうぞ」

驚いた顔でめ以子を見つめる女性 … きれいな人でした。

「あ、うちもうすぐ開店しますんで」

店の関係者と分かったようで、女性は笑顔を作りました。

「おおきに ~ 」

め以子から勧められて、女性は入り口の階段を上がり始めました。

階段も、あれからすぐ、竹元が約束通りに色とりどりのタイルを送ってくれたので、見違えるように立派になっていました。

「この階段、手すりまでついてるんですね」

「ああ、うちに下宿している学生さんがやってくれたんです … 足の悪い人にも上りやすいようにって」


女性は、手すりを撫でながらつぶやきました。

「 … 相変わらずやな」

「えっ?」


… … … … …

「亜貴っ?!」

それが名前なのか、女性は振り向きました。

声を掛けたのは … 悠太郎でした。

女性 … 亜貴は悠太郎に向かって微笑みました。

悠太郎も今まで見せたことがないような笑顔で亜貴に駆け寄って来ました。

「悠ちゃん、久しぶり」

「よう分かったな、ここにおるって」

「ちょっと、つて辿って … 」


ふたりは知り合い、それもごく親しい間柄のようです。

「なんかあったんか? わざわざ … 」

心配そうな顔をした悠太郎、亜貴はうなずきました。

「ちょっと、相談があって」

「あ、中で話聞こか?」


店の邪魔にならないかと遠慮している亜貴を待たせて、悠太郎は大五に断りに店に入って行きました。

… それまでの間、め以子にはひと言も声を掛けないどころか、一瞥さえもしていません。

「あんなに慌てんでも、逃げへんのに」

亜貴は、クスッと笑って、め以子の顔を見ました。

「ああ … そうです … よね」

愛想笑いのめ以子。

「ええって、入って!」

「じゃあ … 」


< それは、本当にお似合いのふたりに見えて … >

亜貴を店に招き入れると、悠太郎はめ以子を外に残したままで店のドアをピシャリと閉めてしまいました。

< なんだか、自分をひどくみじめに感じてしまう、め以子でございました >

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