NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年10月26日 (土) | 編集 |
第24回

「あなたのお蔭で僕は、とても昼が幸せでした … 今のあなたは、幸せを作り出す力を持った女性です。

せやから、幸せになれると思います」

見合いが急に明日に決まったことを知って、悠太郎がくれた言葉をめ以子は布団の上で思い返していました。

そして、悠太郎もまた同じように、眠れぬ夜を過ごしていたのです。

… … … … …

イクは仏間で衣桁に掛けため以子が明日着る振袖を見つめていました。

娘の気持ちに気づいているイクは、この縁談を大五のように心から喜ぶことができずにいたのです。

「これでいいのかね ~ お母ちゃん?」

家族写真に写っているトラに問いかけたイクでした。

… … … … …

次の日の朝。

イクが台所に顔を出すと、め以子がいつものように弁当を作っていました。

「今日もお弁当作ってるのかい?」

「うん、西門さん、ボート部の試合なんだって」


見合い当日だというのに、悠太郎のためにせっせとおむすびを握っているめ以子を見て、イクはいじらしくなってしまいました。

「 … め以子、熱あるんじゃないか?」

「えっ? ないよ」

「じゃあ、お腹痛くないか?」

「いや、別に」


め以子に言葉の裏を読むことを期待しても無理な話でした。

ため息をついたイク。

「そんなことでもあったら、お見合い行かなくてもいいのにね ~ 」

その言葉で何故あんなことを聞いたのか、め以子はやっと気づき、手を止めてイクのことを見ました。

「あんた、ホントにそれでいいのかい?」

心配そうに尋ねたイク、目をそらしため以子。

「お母ちゃん … 私、まるやで幸せになれる気がするの、なれる気がするから ~ 」

そう言いながら、悠太郎の弁当箱を開けました。

中にメモが入っています。

『用意もあるでせうから、今日は結構です。

慣れない競技の助太刀なので、早めに出ることにします』

悠太郎の字でした。

… … … … …

悠太郎はすでに競技場に来ていました。

まだ誰もいない土手に立って、川を見ていると、近藤が部員たちを引き連れてやって来ました。

「おい、西門、早いな ~ 」

「まあな … 」


… … … … …

両親、見合い話を持ってきた新井社長と共にまるやを訪れため以子。

3人は、客間に通されました。

「失礼します」

しばらくすると、見合い相手がまるやの主人、女将と共に現れました。

「 … 今日はよくお越しくださいました。

当主の太一郎、息子の真二郎でございます」


両家が挨拶を交わした後、見事な料理が乗った膳が運ばれて来ました。

め以子は、焼き魚をひと口食べて、その美味しさに思わず声を上げてしまいました。

「め以子さんは、何か食べられないものとかないの?」

真二郎が尋ねました。

「あ … イワシは、あんまり好きじゃない … かも」

「よしっ、よしよしよし … 今度、俺のイワシ料理食わしてやるよ」


笑った真二郎、物おじせず、男らしくなかなかの好人物のように見えました。

しかし、その笑顔を見ても何も感じない … 少しもときめかないのです。

め以子は、目をそらしてうつむきました。

… … … … …

試合の前に腹ごしらえしようと皆は弁当を広げています。

ひとり離れてぼんやりと座っている悠太郎に近藤がおむすびを差し出しました。

「いらん … 」

「お前、今日弁当は?」

「 … 見合いなんや。

さすがにそんな日に頼まれへんやろ」

「見合い?」


不機嫌な顔でうなずいた悠太郎。

「けどさ、ほら、ちゃちゃっと握ってもらうくらい … 」

「あれは、ちゃちゃっと握れるような、おむすびちゃうんや。

朝早うから、ごっつていねいに米炊いて、しちめんどくさい手間かけて具作って、熱々の飯を火傷しながら握って … そうやって、はじめて出来上がるんや」


その話を聞いて、何故あんなに美味しかったのか、近藤も理解しました。

「 … 愛されてんだな、お前」

… … … … …

「えっ?」

「そんなの惚れられてるに決まってんだろ」


悠太郎に動揺が走りました。

「あ、いや … いや、彼女の場合は、ちょっとちゃうんや!

ものすごい食い意地が張っていて、そのついでに俺の分がある訳で … むしろ、それを好意やとか、そういう風に解釈するのは、彼女のたぐい稀なる食い意地に対する侮辱というか … 」


無意識のうちにそんな理論武装をして誤魔化していた事実を近藤に指摘されたことで気がつき、悠太郎は今までにないほどうろたえていました。

「バカだろう、お前?」

あきれたように笑うと、近藤は行ってしまいました。

… … … … …

席を外して一時廊下に出ため以子。

中庭の向こうから自分を呼ぶ声がして、振り返りました。

「 … 室井さん?!」

塀によじ登った室井が顔を出して手を振っているのが見えました。

「何やってるんですか?」

「 … 結婚は米じゃないか?」

「こ、米?」

「新米の時期は、どうやっても甘いけど … 時が経つにつれ、スカスカのボソボソになっていく。

だから、炊き方が大切だし、工夫が必要になってくる。

それをしないと不味いんだが、それをするのは手間だ …

その手間を喜んでやれる相手だと、結婚は上手くいくんじゃないか?」


昨日、め以子が店の前で尋ねたことの答えを、わざわざ伝えに来たのでした。

「あ、め以ちゃん、俺これ小説に使っていいかな? ~ いいよな?」

自分でも会心の出来だったのでしょう。

… 言い終えた途端、バランスを崩して落ちていきました …

「結婚は、米 … 」

め以子はつぶやいてみました。

… … … … …

め以子が客間に戻ると、先方と大五の間で話が弾んでいました。

以前、開明軒に訪れたことがあるようで、真二郎がオムライスのことを褒めています。

「あれはね、め以子の案なんですよ」

「えっ、お料理も?」


驚く女将に慌てて大五は否定しました。

「料理なんぞしなくていいんですよ、美味いもんが分かれば」

どっしりと構えた真二郎がめ以子を見ながら言いました。

め以子は膳の上から茶碗を手に取って、ご飯を見つめています。

「こいつはね、他のことはまだまだなんですけどね ~ 飯炊くのだけは上手いんですよ」

「本当ですか?

… 今度食べさせてくださいよ」


しかし、め以子は首を横に振っていました。

… … … … …

「炊けない … 」

やっと聞き取れるほどの小さな声でした。

「あんな風には、炊けない」

静まり返った一同。

うなだれため以子は泣き出していました。

「 … ある人の『ごちそうさん』が聞きたくて … だから、私、炊けたんです。

ごめんなさい」


席を立って、部屋を出て行こうとするめ以子。

「おい、め以子!」

「め以子、忘れ物!」


引き留めようとした大五を差し置いて、イクは傍らにあった包みをめ以子に手渡しました。

「お弁当」

「母ちゃん … 」


黙ってうなずくイク … こんなことになりそうな予感があって用意していたのでしょうか。

「さあ、行きな」

め以子を見送ったイク。

… … … … …

「女将、一体?」

「何考えてるんだ、お前?!」


問いただす新井社長と詰め寄る大五。

突然、イクは、まるやの人たちに向かって土下座をしました。

「申し訳ございません!」

… … … … …

まるやを飛び出しため以子、振り袖姿のまま走る走る走る。

… … … … …

「 … 本当に馬鹿な子で、馬に鹿と書いて馬鹿と読みますでしょ ~ あの子は本当にもう馬と一緒なんです。

目の前に夢中になれるものがないと、そんな人参がないと走れない子なんです … それがないと、縦のものを横にもしないんです。

あんなザマでは、こちらに参りましたところで、ロクな働きも出来ぬと存じます。

そんなこともわきまえず、このような場所にしゃしゃり出てしまい … 本当に申し訳ありませんでした」


もう一度、深く頭を下げたイクでした。

… … … … …

弁当箱を抱えて笑顔で土手を走るめ以子。

… … … … …

河原に集まった大勢の観衆から送られる声援の中、ボートのレースは始まっていました。

川面を何艘ものボートが競い合って滑るように進んで行きます。

近藤の合図に合わせて、悠太郎も5人の選手と共にオールを漕いでいました。

… … … … …

ようやく競技場に到着しため以子は、目を凝らして悠太郎の漕ぐボートを探しました。

「西門さん …

がんばれ ~ 」


悠太郎の姿を見つけため以子は、観衆をかき分けながら川岸に近づきます。

「帝大、がんばれっ!」

… … … … …

「がんばれ ~ 」

め以子の声に悠太郎は気づきました。

しかし、前を向いて懸命に漕ぎ続けます。

… … … … …

ボートに合わせて、河原を並走するめ以子。

晴れ着を着ていることなど、すっかり忘れたように全力で走り続けています。

「西門さん、がんばれ ~ 」

… … … … …

観衆から離れため以子、その眼には帝大のボート … 悠太郎しか入っていません。

「西門さん、あ … 」

次の瞬間、め以子の姿は消えて、水面に大きなしぶきが上がりました。

「止まれぇ!!」

… … … … …

め以子が川に落ちたことに気づいた近藤がボートを止めました。

「皆、すまん!」

悠太郎は、オールから手を離して川に飛び込みました。

… … … … …

水中でもがいているめ以子。

晴れ着を着ているので、思ったように身動きが取れません。

自分めがけて悠太郎が泳いでくるのが見えました。

悠太郎は、め以子を抱えると、水面に向かって …

… … … … …

岸に倒れこんだふたりを何事かと観衆が遠巻きに見ています。

「何を、何をやっとんねん、あんたはっ?!」

乱れた呼吸の中、悠太郎はめ以子を叱りつけました。

やはり呼吸を乱しながら、め以子がとった行動 … 悠太郎の手を握りました。

「あなたを一生食べさせます!」

ずぶ濡れのまま、見つめ合うふたり。

「朝も昼も夜も、私はあなたに美味しいものを食べさせます。

一生食べさせます!

だから … 私を一生食べさせてください」


め以子からのプロポーズでした。

見つめる悠太郎 … め以子の手に自分の手を重ねました。

しかし、その口から出た言葉は …

「お断りします」

め以子の耳には、そうはっきりと聞こえました。

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