NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年11月01日 (金) | 編集 |
第29回

「お父ちゃん、もう賄い食べた?」

海水浴から戻っため以子が厨房に顔を出すと、従業員一同が集まっていました。

ただならぬ雰囲気にホールの方を覗くと、悠太郎が大五とイクと向かい合って座っているのが見えました。

「話があるって、悠太郎さんが来てさ」

照夫から事情を聴いため以子はホールの様子をそっと窺いました。

… … … … …

「近くに家を借りてもええですし、大将さえよければ、僕はここから仕事に通おうかと思うてます」

悠太郎の話を苦虫をかみつぶしたような顔で聞いている大五。

「それなら、め以子さんも今までと変わりなく過ごせますし … 実家のいざこざにも巻き込まれずにすむと思います …

僕がこちらで就職するという前提で、もう一度お考え願えないでしょうか?」


そんな悠太郎の申し出を聞いて、め以子はいても立ってもいられなくなって、思わず飛び出していました。

「ダメ、絶対ダメです!

そんな、こっちで就職なんて、何考えてるんですか?

… お母さんのくれた夢はどうなるんですか?」

「それは、今ええですから」


め以子は大五の方へ向き直りました。

「お父ちゃん … 西門さんはね、火事に巻き込まれて、お母さんを亡くしてるの。

だから自分の手で大阪を安全な街にしたいって、だから階段も直してくれたの、手すりもつけてくれたの。

その夢は、西門さんなの … 西門さんが生きてきた全てなの …

私の夢でもあるから、この人の夢は、私の夢だから … だから、分かってもらえないかな?」


大五のことを見つめるめ以子。

ずっと黙って聞いていた大五が、口を開きました。

「 … そんな大層な夢を女ひとりのために変えちまう奴を、俺は信用できないね!」

席を立つ大五。

「お父ちゃん!」

「どうしても一緒になりてえんだったら、もういい、出てけっ!

勘当だよ … その代り、二度とうちの敷居またぐなよ」

「お父ちゃんっ!」


… … … … …

再び、話は決裂、大五の許しを得られませんでした。

「私もう家出ます」

悠太郎を停車場まで送りながら、め以子もムキになって言いました。

困ったような顔をした悠太郎。

「何処に住むつもりなんですか?」

「友達の家とか … 」

「2、3日ならともかく、何か月も受け入れてくれるんですか?」

「 … じゃあ、住み込みで働きます」

「堪忍してくださいよ ~ 」


め以子の話は現実が伴っていません。

「じゃあ、どうするんですか?」

「だから、こっちで就職するって言うたんですけど」

「でも、私そんなことされたくないです!」

「それはどうも余計なお世話でしたね」


悠太郎としては、考え抜いた果ての決断だったのです。

「だって、こんなことくらいで … 」

「こんなことや、ないでしょ?」


声を荒げた悠太郎。

「自覚がないのかも知れんけど … あなたは、ものすごく幸せな中で育って来てるんです!

あんないい家、他にないんです。

それこそ、こんなことで失ってええもんと違うんです」


… … … … …

「それでもよかったって、思えるくらい、ふたりで幸せになれば、いいんじゃないですか?」

「それとこれとは、別ですよ …

お父さんやお母さんに何かあった時、駆け付けることも、でけんようになるかも知れないんですよ。

そんなのあなた、絶対後悔するでしょ?」


卯野家の幸せな関係を壊すことは絶対にしたくない悠太郎なのです。

め以子はそれ以上は何も言うことが出来ませんでした。

… … … … …

「 … あれ言われちゃ、おしまいだよ」

厨房で包丁を研いでいる大五の前に立って、イクは言いました。

「分かってんだろ? 自分でも … 」

「だから、好きにすればいい言って、言ったじゃねえかよ」


ため息をついたイク。

「私ゃ、もう止めないよ?」

「勝手にしろ … 」


… … … … …

裏庭では、山本、タマ、照夫の3人がどうしたらいいものかと相談していました。

「大将、もう後に引けなくなっちゃってるよな?」

「 … 意地だけで生きてるからね」


3人は、心情的にはめ以子の味方でした。

何とか大五に気持ちよくふたりのことを許してほしいと思ってはいるのですが …

自分たちが何か言っても、火に油を注ぐだけだと分かっています。

「あっ … あの人だったら、ダメかな?」

照夫が誰か適任者を思いついたようです。

… … … … …

「おい、ポン! テル何処行った?」

店の一番忙しい時間、照夫の姿が見当たりません。

「さあ? ご不浄だって聞きましたけど … 」

「ご不浄? あいつ、どんだけ長いんだよ!」


そこへ、照夫が慌てて戻って来ました。

「おいっ、すぐ手を洗って、ジャガイモの皮!」

「はいっ」


仕事に戻りながら、照夫は山本に目配せしました。

… … … … …

母屋の台所では、め以子が海で買ってきたアジを前にして、クマの言葉を思い起こしていました。

『暑気払いに美味しいお味噌汁作ってさしあげたら、旦那さんも結婚許してくださるかもしれませんよ?』

こうなったら、今自分がやれることをやるしかない …

手にした料理ノォトにはアジを買った店で教わった『がわがわ』という調理法が記してあります。

「あら、何作ってるの?」

店をあがってきたイクがザルの上のアジを珍しそうに見て尋ねました。

「うん、ちょっとね … 」

… … … … …

閉店した店の入り口、大五はイスに腰掛け、腕を組んで何か考え込んでいます。

「もう看板かい?」

顔を上げると、新井社長が立っていました。

「ああ、社長、何か召し上がりますか?」

「あ、いや、そのままそのまま … 」


新井社長は店に戻ろうとする大五を制しました。

… … … … …

「何がそんなに嫌なんだ? … いい青年だって、気に入ってたじゃないか?」

仕事中に店を抜け出していた照夫は、新井社長に相談しに行っていたのです。

大五は新井社長に本音を漏らし始めました。

「あいつ、どんどん変わってくんですよ …

てめえじゃ、何もしなかったのに、ただの食いしん坊が、おむすび作って、弁当作って、どんどん大人になって … そいつの夢は私の夢なんて、いっぱしの女みたいな口きくようになって …

そいつに惚れすぎてて … 俺、なんか怖いっつうか …

惚れてたら、何だってしちまうじゃないですか?」


新井社長は、黙って大五の話に耳を傾けていました。

「それこそ、どんな辛いことだってやるだろうし … あいつはバカだから、それこそ何だってやっちまうだろうし … 」

そのことが心配で頑として許さなかったのでした。

新井社長は笑い出しました。

「それを、お前さんが言うかね?」

社長の顔を見た大五。

「 … 無一文のお前さんの夢を、自分の夢と思って、やってきてくれた人がひとりいるじゃないか?

彼女が苦労してきたところは、たくさん見たけれど … 不幸に見えたことは、一度もなかったよ」


それだけ言うと、大五の肩を叩いて、新井社長は帰って行きました。

… … … … …

大五が店に戻ると、ちょうどめ以子がお盆に椀をのせて運んできたところでした。

「何だこれ?」

いぶかしげに見た大五にめ以子はひと言 …

「がわがわ」

漁師の料理で、食べる時に「がわがわ」という音がするから、この名前がついたそうで、アジの身を叩いて、シソやショウガやネギなどの薬味をたくさん入れて、冷やした汁に氷を浮かべたものだと、め以子は説明しました。

「お父ちゃん、食べてみて」

テーブルの上に置きました。

大五は席に着くと、「がわがわ」を食べ始めました。

「 … 美味しい?」

「まあ、食える」


不愛想に答えた大五ですが、箸を休ませることなく食べています。

… … … … …

「お父ちゃん … 私さ … がんばるから …

ややこしい家だって言ってたし、いろいろ大変なこともあるかも知れないし …

私、バカだし、頼りないかも知れないけど … 気に食わないって言われても、へこたれないから。

ちゃんと、相手のこと見て、ご飯つくりから。

ちゃんと、努力するから。

絶対に幸せになってみせるから …

だから、大阪行かせてくれないかな?」


顔をしかめながら、め以子の話を聞いていた大五。

何も言わずに残っていた「がわがわ」をかっ込みました。

… … … … …

その頃、悠太郎の新しい下宿先を室井が訪ねていました。

「いいとこ住んですじゃないか ~ ちょっと話があって … 」

灯りがランプひとつしかない暗い部屋に通された室井は、とつとつと話し始めました。

「 … 僕が小説書くことにね、親兄弟は皆、止めとけとしか言わないんだよ。

僕が大丈夫だって、いくら言ったって、認めてもらえないわけ … 」


自分の身の上を話す室井。

「多分、そういうもんだと思うんだよね ~ 親って。

けど、上手くいったら、きっと手のひら返して喜ぶんだよ。

『よかった』『よく頑張った』って … 」


室井が何を言いたいのか、悠太郎には何となく分かってきました。

「だから、僕は …

僕は、大将がどう言っても、め以ちゃん連れて行っていいと思う。

悠さんが、ちゃんと幸せにしてあげれば、いつかきっと分かってくれることだと思う」


口下手な室井が自分のために一生懸命話してくれたことに、悠太郎は感動していました。

「 … 初めて、室井さんの口からタメになることを聞きました」

照れて頭をかく室井、ハッと思い出しました。

「でも、俺がこんなこと言ったって、大将には … 」

「言いませんよ」


こういうところも室井らしいな ~ 悠太郎はおかしくて笑いました。

… … … … …

「がわがわ」を平らげた大五は、顔をひと撫ですると、立ち上がって厨房に向かおうとしました。

誠心誠意、思いは伝えたけど、やはり大五は許してくれなかった … め以子がそう思った矢先 …

「タスキと前掛け持って来い」

「えっ?」


… … … … …

言われるがまま、め以子がタスキをかけ、前掛けをして、厨房に戻ってくると …

大五は、照夫に手伝わせて、鳥のフォンの仕込みを始めていました。

「 … たまにはお前も手伝え」

「いいけど … 」

「鶏ガラに残った血の塊を取って、血抜きをするんだ」


… … … … …

「鶏ガラを熱湯にくぐらせて、霜降りにする」

いちいち何をしているのか口に出しながら指示する大五。

「それくらい分かってるけど」

いつもやっていることなので、何を今更と思う照夫でした。

「確認だ、確認!

時にはちゃんと言葉にしないといい加減になるだろ?!」


そう言われると返す言葉はありません。

「まあ、大きめのボールとザルに入れて、上から熱湯をかけるっつう方法もあるわな。

… 家庭では、その方がやりやすいかも知れねえな


家庭? … め以子は大五の顔を見ました。

大五は、こと細かく丁寧に説明しながら、自分でも手本をして見せました。

手伝わせることで、開明軒の料理の味の基本を娘に伝えているのです。

それは、ふたりの結婚を許したという、無言のメッセージでした …

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