NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
  • 05«
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • »07
--年--月--日 (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


朝ドラ関連のブログ一覧はこちらです。よろしくお願いします!

にほんブログ村 テレビブログ 朝ドラ・昼ドラへ
2013年11月04日 (月) | 編集 |
第31回

大正12(1923)年春。

< 悠太郎とめ以子のふたりは、駅弁をいただきつつ、一路大阪へ向かっておりました >

汽車が駅に停まるたび、そこの名物を買って、それを全て平らげた後、まだミカンを食べ続けているめ以子でした。

「め以子 … 」

初めて名前で呼ばれて、手を止め、恥ずかしそうに悠太郎の顔を見ました。

「他に呼びようもないでしょ?

うちの実家の話なんですけど … 」

「何度も聞いたって …

一番上のお姉さんは出戻りで、お母さんは後妻さんで実の子供はいなくて、末の妹さんは女学生で引っ込み思案で … で、お姉さんとお母さんが折り合いが悪いんでしょ?」


平然と話しため以子に、悠太郎は心配顔で念を押しました。

「せやけど、ほんまに分かってる?」

「大丈夫だって … お母ちゃんだって、言ってたじゃない、『そのくらい、よくあるっこと』だって。

お父ちゃんだって、『同じ釜の飯食ってれば、何とかなる!』って」


そう言って、のん気に笑っていますが、悠太郎の不安は消えません …

「うちの父親のことは、まだちゃんと言うてなかったですよね?」

「えっ、お母ちゃんからちょっと聞いてるよ … 亡くなられたんでしょ?」

「 … まあ … うん … 」


言葉を濁した悠太郎。

… … … … …

そうしているうちに汽車は大阪に到着しました。

「着いた ~ 」

「 … 着いてしまいましたね」


見るものすべてが珍しく、買い物客で賑わう商店街の店先に並んでいる、初めて見る品々に目を奪われるめ以子でした。

「さあ、急ぎましょか … 汽車も随分遅れてしもたし」

悠太郎はうながしましたが、め以子は風呂敷包みの中から1冊の本を取り出しました。

「何やってるんですか?」

め以子は『大阪料亭めぐり』と書かれたその本のページをめくって悠太郎に見せました。

… 現代でいう、グルメガイドのような本でした。

「 … あの、おうちに行く前に、ちょっと私ここに寄りたいんです。

明星亭、ここのカレー、ご飯にカレーがまむしてあるらしいんですよ ~ 『まむし』って『まぶす』って意味なんですよね?」


これから、夫になる人の実家に始めて行くというのに、まるで遠足気分のめ以子です。

悠太郎は本を取り上げると、さっさと歩き出しました。

「悠太郎さん、寄って行きましょうよ ~ 」

「 … さすがに、もうええやないですかね?」


東京を出てから、ひっきりなしに食べ続けていため以子、それに予定より遅い時間に帰って何を言われるかも心配でした。

あきらめきれないめ以子の目に飛び込んできたのは … 明星亭の看板でした。

「あ、あそこじゃないですかね?」

言うが否や走り出していました。

… … … … …

ふたりが実家に着いた時は、陽はとっぷりと暮れていました。

「 … 立派なお屋敷ね」

「古いだけです」


悠太郎の後について、め以子は西門家の門をくぐりました。

「遅うなりました ~ ただ今、戻りました」

奥の間から、着物姿の年配の女性が出てきて、にこやかに笑って、ふたりのことを出迎えました。

「おかえりやす、悠太郎さん、汽車大変やった?」

「途中で止まったりしてもうて … 」


ひとしきり挨拶が済むと女性はめ以子のことに触れました。

「あ、この方がお手紙の?」

「ええ、ついぞお返事はいただけなかった、手紙の方です」


不満そうな顔の悠太郎を気にもせずに女性はめ以子に名前を尋ねました。

「め以子と申します … よろしくお願いします、お義母様」

… … … … …

「うふふ … 一番上の姉の和枝言います」

いきなりしくじっため以子でした。

「す、すいませんっ、私」

「悠太郎さんとの間に妹4人おりますさかい、歳離れてますんや … まあ、貫録あるいうことに、しときましょうか?」


和枝はさほど気にもしていないように笑っています。

悠太郎には、ああは言ったものの、内心は多少身構えていため以子でしたが、感じのよい姉の和枝にホッとしていました。

「ほな、どうぞ、せまいとこですけど」

「 … 失礼します」


家に上がり込むめ以子を横目で見た和枝の顔から一瞬笑顔が消えました。

その和枝を警戒心がある眼で探るように見ていた悠太郎でした。

… … … … …

ふたりは座敷に通されて、め以子は悠太郎の家族と対面しました。

義母の静は歳は和枝とさほど変わらないように見えます。

愛想よく笑いながら、め以子に言いました。

「うちはお静さんでええからな … お義母さんだなんて、老け込みそうでいややねん」

妹の希子は、話に聞いていたように大人しそうな子でした。

「 … よろしくお願いします」

うつむき加減で小さな声で挨拶しました。

… … … … …

自己紹介が終わり、悠太郎はいきなり切り出しました。

「それで、手紙に書いた祝言の件ですけど … 」

「ご実家、洋食屋さんなんやて?」


まるで悠太郎に話をさせないかのように、和枝はめ以子に話しかけました。

「はい ~ もう食べてばっかりの家で」

「それで、そんなに大けならはった?」

「父が美味しい料理ばっかり作るもんで … こんなことに」

「お父様のお料理、そんな美味しおますの?」

「はいっ、手前味噌ですけど、私の父の料理は世界一です」


にっこりと笑ってきっぱりと答えため以子です。

「そら楽しみですわ ~ 世界一の料理なんてな」

穏やかに会話が続いていますが、悠太郎は難しい顔をしたままです。

… … … … …

「お姉さんは、お料理はお好きなんですか?」

「わては、好き言えるほどの腕やありまへん … あなたは、随分おやりになりはるの?」


こちらに来るまでの間、大五に鍛えられたことを話ました。

「そら頼もしいわ … ほな、お台所お任せしてええんかいな?」

「えっ、任せてくださるんですか?」

「世界一の洋食屋さんのいとはんが、どんなお食事作りはるんか楽しみやわ」


め以子は、やる気になって喜んでいますが … 姉の言葉には、何か裏があるような気がしてならない、悠太郎です。

… … … … …

「あの、これって桜餅ですか?」

め以子はお茶うけに出された菓子のことを尋ねました。

「ああ、なぎさ屋の桜餅やけど」

東京の焼き皮の生地に餡を包んだものとは違って、つぶつぶの餅で餡が包まれていました。

「いただきます」

手でつかむと頬張りました。

「うっ … 美味しいです、こんなの初めて食べました」

その様子を見て、驚く和枝と静。

そんなことには気づかずに、め以子は、パクパクっとあっという間に食べつくしてしまいました。

… … … … …

め以子が後片付けを手伝おうとすると、和枝が制しました。

「ええ、ええ … 今日は疲れたやろ?

おなごしがやるさかい」


おなごし … 女中のことです。

「あっ、この糠漬けもやっておいてあげるから」

「えっ、いや、そんな … 」

「明日から、大変やから、今日はゆっくり休みはって」


め以子は、和枝の言葉に甘えることにしました。

糠床を持って出て行こうとする和枝を悠太郎は呼び止めました。

「ついぞお返事いただけなかった手紙に書いた祝言の件ですけど … 僕としては、出来るだけ早く挙げたいと思うてるんですが … 」

「もうちゃんと段取りしとりますさかい、安心しておくれやす」

「ホンマですか?」

「きちんと西門の嫁として、お迎えできるよう支度しております … それで、返事だすヒマもなかったんです」


思いきり不審な顔をしている悠太郎を見て、和枝は吹き出しました。

「この顔 ~ め以子はん、こんなへそ曲がりのどこがええの?」

… … … … …

部屋で荷物を解きながら、め以子は悠太郎に言いました。

「優しいお姉さんじゃない? … 凛としていて、素敵だし。

お義母さん … お静さんは、美人で明るいし、希子ちゃんなんて、少女雑誌の絵みたいだし … 」

「絶対何か企んどる」


和枝に『へそ曲がり』と言われた時に顔でした。

「心配し過ぎだって … お祝いのことだって、ちゃんと考えてくれてるって言ってたじゃない」

… … … … …

皆、寝静まった後、台所では、和枝が糠床をかき混ぜていました。

< すいません … 孫が悠太郎さんより先に玄関から上がって、お義母さんと間違えて、すみません … あっ、ああ ~ >

必要以上に強い力でかき混ぜられて … 糠床から悲鳴が聞こえてくるようです。

… … … … …

翌朝、食事を任されていため以子は、米を炊こうとして、西門家はガスを引いていないことを初めて知りました。

慌てるめ以子、ちょうど起きてきた悠太郎。

「ねえねえ、悠太郎さん、ガスじゃないの?!」

「あ、はい … 」

「言ってよ ~ 薪ってどこにあるの?」


裏庭に出ると、丸太が積んであるだけでした。

「まさか、割るとこから … 」

悠太郎が薪を割ってくれている間におなごしを捜しましたが、何処にも見当たりません。

… … … … …

「すいません、もう出なあかんので … 初出勤なんで、早ういかなあかんのです」

結局、悠太郎の朝食と弁当には間に合いませんでした。

… … … … …

カマドに薪をくべて、竹筒で吹いて火を起こしていると … 静がのんびりと起きてきました。

「朝からご飯炊いてるの?」

「えっ?」

「お櫃の中、ゆんべのあるで」


お櫃のフタを取ると食べるには十分な量が入っていました。

「どうしよう? 炊けちゃう … 」

「大変やな ~ 」


手伝うそぶりも見せずに、ニコニコ笑いながらその場から立ち去ろうとする静に味噌のありかを尋ねました。

「そこの下 ~ 」

流しの下にあったツボのフタを開けると、見慣れた味噌とは違う … それは白味噌でした。

指に取って舐めてみて、やはり首をかしげるめ以子。

その間にもお釜が吹きこぼれています。

… … … … …

「 … すみません、薪で炊くのに慣れてなくて」

ご飯は上手く炊くことは出来ず、お膳の上にはおこげが並びました。

「ガスくらいあると思うわな ~ 」

静の言葉にすまなそうにうなずいため以子。

「それは、えらい申し訳ないけど … これどういうことかいな?」

「え?」

「何で朝から、おぬくなん?」


おぬく … 温かいご飯のことです。

「ここは、夜に1回だけ炊くんや」

静が教えてくれましたが、それならそうと先に言っておいてほしいものでした。

「あ … でも、温かい方が美味しくないですか?」

「温こうてもな ~ 」


おこげが盛られた茶碗を差し出した和枝、昨夜とは別人のように冷たい表情です。

「あ、確かに今朝は失敗しましたけど … 昼からは … 」

「三度三度炊くつもりでっか? 薪かて、タダやあらしまへんねんで」

「 … ああ、じゃあ、薪代は私出しますから … 皆で温かいご飯食べましょうよ」

「あんさんが出すの? … ほな、ええわ」


… … … … …

「すみません … 次からは、がんばりますんで」

め以子は自分の膳を並べました。

「いただきますは、お静さんが、それともお姉さんが?」

ご飯をよそっているめ以子に和枝が怪訝な顔をして尋ねました。

「何で、あんさん、一緒に食べはんの?」

「えっ?」

「 … あんさん、女中やろ?」


和枝の言っている意味が分からず、ポカン … 呆気にとられるめ以子でした。

鋳物かまど 兼用かまど No4

新品価格
¥12,600から
(2013/11/4 16:30時点)



雨のち晴レルヤ / 守ってあげたい

新品価格
¥1,200から
(2013/11/4 16:31時点)



NHK連続テレビ小説「あまちゃん」完全シナリオ集 第1部

新品価格
¥1,785から
(2013/11/4 16:32時点)


関連記事
スポンサーサイト

朝ドラ関連のブログ一覧はこちらです。よろしくお願いします!

にほんブログ村 テレビブログ 朝ドラ・昼ドラへ
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。