NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年11月05日 (火) | 編集 |
第32回

「何で、あんさん、一緒に食べはんの … あんさん、女中やろ?」

め以子には和枝の言っている意味が分かりませんでした。

「あ、あの … 嫁です … けど」

「西門にはな ~ 1年間は籍入れへん、お披露目はせえへん、しきたりがおます。

せやから、可愛そうやけど、当分は女中扱いしかできゃしまへんねのやわ」

「えっ?」

「長い歴史の中でいろんなことがおましたんや。

家風に馴染まなんだり、ややこが生まれなんだり、夫婦のそりが合わんかったり …

せやから、1年間は様子を見ようことになりましたんや」


和枝のもっともらしい理屈にめ以子は思わずうなずいてしまいました。

「せやから、わて、め以子さんのために女中、里に帰しましてん。

同じ女中言いましても、嫁と思て来てる人が指図されるのは、いくら何でも可愛そうや思うてね」

「あ … お、お気遣いありがとうございます」

「分かってくれてはったら、よろしおす」


礼は言ったものの、何か腑に落ちません。

… … … … …

「これ、おうちのおむし?」

味噌汁をひと口飲んだ、お静が訪ねました。

おむし … 味噌のことです。

「はい、いろいろ持ってきたんで … 」

「ちょっと、何や変わった味やね」

「辛い … 」


希子がつぶやきました。

「東京では、これが世界一でっか?」

和枝は顔をしかめて、味噌汁を鍋に戻してしまいました。

「わては、向こうで、お冷とおこうこでぶぶ漬けにしますけど」

そう言うと、茶碗を持って席を立ってしまいました。

「お、こうこ … ぶ、ぶ?」

… … … … …

結局、3人とも、め以子の作った朝食にほとんど手をつけませんでした。

何が悪かったのか分からないめ以子はひとり板の間で食事をとっていました。

< め以子 … 気づいとくれ … め以子 … 水が … >

ふと、糠床のことが気になって、ふたを開けてみました。

「えっ?!」

中に水が溜まっています。

… … … … …

「お義姉さんっ!」

血相を変えため以子が和枝の部屋を開けると、ピシャリとふすまを閉められてしまいました。

「お、お義姉さん、入ってもいいですか?」

改めて、部屋の前に座って、声をかけ直すめ以子。

「 … どうぞ」

和枝はどこかに出かけるらしく、鏡台の前に座って、髪を整えている最中でした。

「手短にお願いしまっさ」

「あの … 糠床、変なんですけど?!」

「へえ」

「とっても辛くなってるんですけど … もしかして、大量のお塩入れました?」


和枝は、おなごしに任せたので、間違えたのかも知れないと、涼しい顔で答えました。

… … … … …

納得がいかないまま、め以子が台所で後始末をしているところへ顔を出したのは、お静です。

「そんなこと、ある訳ないやん」

め以子の話を聞いてそう言いました。

「ですよね?

お義姉さんが、間違えたんですよね … お料理、あんまし好きじゃないって、おっしゃってたし」

すると、お静はめ以子のことを気の毒そうに見ました。

「あのな ~ 和枝ちゃん、ごっつい料理上手いで」

「えっ、じゃあなんで … ワザとってことですか?」


笑い出したお静。

「鈍い子やな ~ あんた」

「な、何でそんなこと … 」


そんなことされる理由が分かりません。

「そら、あんたが気に食わんからに決まってるやんか」

身に覚えが全くありません。

「あの人はな ~ そもそも、悠太郎さんの縁談は、自分が仕切るつもりやってん。

自慢の弟に持参金のたんまりついた、ええとこのいとはんとな …

それが、いきなり、恋女房連れて戻ってきて、おもろい訳あれへんやんか!

もうおるだけで、虫好かん訳や」

「え、そんな … でも、私どうしたら?」

「あの人、あんたが何をどうしたかて、認める気なんかないと思うで」


… … … … …

大阪市役所。

初出勤した悠太郎は建築家に配属され、課長の藤井耕作から紹介されているところでした。

「西門君は、東京帝国大学工学部建築学科の卒業で、専門は鉄筋コンクリート構造です」

悠太郎は、大村崇介という、学校の図面を引かせたら右に出るものはいないという技師と一緒に学校を担当するよう指示を受けました。

「よろしくお願いします」

「ちっともお願いされてる気せえへんけどな」


小柄な大村は、悠太郎のことを見上げながら言いました。

「まあええわ、手始めにこれ図面」

渡された図面を開いてみる悠太郎。

「 … 木造?」

… … … … …

め以子は、家にあった調味料を全て小皿にあけて、味見をしていました。

「何か違うな ~ 」

… 味が薄いのです。

< 色も薄いよね ~ >

ちょうどその時、御用聞きが注文の品を届けにやって来ました。

「あの、いろいろ揃えたいものもあるんですけども … 普通のお味噌も欲しいし、お醤油も普通のやつ」

め以子の注文を聞いて、御用聞きは怪訝な顔をしました。

「 … 普通のもん入れてると思いまっけど?」

「普通じゃなんですよ、あんな薄い醤油!」

「今度のおなごしさん、なんやうるさいな ~

ほな、自分で市場行ったらどうでっか?」


… … … … …

御用聞きに言われて、め以子は市場を訪れました。

「うわ ~ 」

買い物客でごった返す通りを見ると、ワクワクしてきました。

呼び込みの声に誘われて青果店を覗くと、見たこともない野菜が並んでいました。

「これ何ですか? … どうやって、食べるんですか?」

「何や、知らんのかいな? これはシロナ言うてな … 」


… … … … …

「手々かむイワシ ~、手々かむイワシやで ~ 」

鮮魚店の店員に呼び止められため以子は、イワシの口に指を近づけました。

「おい、ホンマにやるアホがあるか? 手かむぐらい生きがええいうこっちゃ」

… … … … …

め以子は途中で買ったアンパンをかじりながら市場を物色して回りました。

「 … 何かあっさりしてるな、このアンパン」

今夜の夕飯の献立を考えていると、ひと際威勢のいい呼び声が耳に飛び込んできました。

「は~い、皆様 ~ お待たせしました!

ただ今より、牛楽商店の日々誓文払い、日々誓文払い ~ 牛楽商店の毎日誓文払い!」


誓文払いとは … 大安売り、セール、現在のタイムサービスのようなものでしょうか。

『牛楽商店』の店先に買い物客が殺到しています。

「大安売りが始まりま~す! ここにあるもん、全部半値やで ~ 」

その光景を見ているうちにめ以子は、今日の献立を思いつきました。

「洋食だったら … 」

しかし、人が押し寄せていて中々商品までたどり着けません。

め以子は、群がる一段より頭ひとつ高い背を生かして、その場で大声を上げました。

「もも100匁 ~ もも100匁ください!」

め以子に気づいて、注文を聞き返す店員。

「もも100匁、それから、ヘレも100匁、あと骨もください」

「骨? お姉ちゃんが使うの? … ちょう、待っとき」


… … … … …

家に戻っため以子は、早速調理にかかりました。

ひき肉をこねて、カマドには、フォンを取るための鍋がかかっています。

「 … ガス入れてよね」

薪をくべ、竹筒で息を吹きかけながら … 愚痴るめ以子。

… … … … …

夕食の時間。

「 … 何なんこれ?」

膳に並んだ料理を見て、和枝が不機嫌そうに尋ねました。

「キャベツのサラダやて、何や洒落てんね ~ 」

お静はニコニコしながら皿を手に取って眺めています。

「メンチカツ、お待たせしました ~ 」

め以子が台所から、揚げたてのメンチカツを運んできて、皆の皿に取り分けました。

「ええ、匂いやな ~ 」

「熱いうちが美味しいんで、このソースつけて召し上がってくださいね」


皆に行き渡ると、真っ先にお静が箸をつけました。

「美味しい ~ 懐かしいわ … 明星亭を思い出すわ」

め以子の料理をお静は気に入ったようです。

「明星亭、行かれたことあるんですか?」

「昔は、よう食べに言ってな ~ 」


め以子は今朝の失敗を取り戻せた気になっていました。

「じゃあ、明日はスープにしますね」

… … … … …

め以子は、希子がメンチカツに手をつけていないことに気がつきました。

「希子ちゃんは、お肉苦手?」

「猫舌やねん、この子」


代わりに答えたのは、お静でした。

「じゃあ … ちょっと切っておくね」

食べやすいようにと、菜箸でメンチカツを半分に割ってあげました。

この時、希子が小さく微笑みました。

… … … … …

和枝に至っては、メンチカツどころか、一切、手を付けないまま、膳をにらみつけています。

「あ、お義姉さんのも、お切りしましょうか?」

その言葉が終わらないうちに、和枝は膳をひっくり返してしまいました。

「か、和枝ちゃん?!」

驚くお静、怯える希子。

和枝はめ以子に向かって怒鳴りました。

「ここは、西門の家だす!

あんさんがどう思ってるか知りませんけど、その家にはその家の家風いうもんがあります。

嫁に入るいうことは、家風に染まるいうことです。

台所を継ぐいうんは、味を継ぐいうことです。

… それをいきなり、縁もゆかりもない料理作って、腕自慢でっか?

ふてぶてしいにも、ほどがありますわ」


… … … … …

「聞いてますんか?」

床に転がったメンチカツを見つめたまま、黙っていため以子がようやく口を開きました。

「 … おっしゃってることは分かりますけど … これはないんじゃないですか?

食べ物をこんなに粗末にして!」


声を荒げため以子、和枝をにらみつけました。

しばらくにらみ合いが続いた後、和枝は言いました。

「なるほどなあ ~ ほな、あんさん食べはったら?」

め以子がひるんでいると、和枝は追い打ちをかけてきました。

「おや、口だけでっか?」

こうなったら、め以子も後には引けません。

転がっているメンチカツを手に取るとかぶりつきました。

今度は、和枝の顔に驚きの色が見えました。

「美味しいです … いいお肉です」

挑戦的な目で和枝を見返しため以子。

その様子を上目づかいで見つめるお静、目を丸くしている希子。

め以子はメンチカツだけでなく、サラダまで手を伸ばしました。

… … … … …

「ごちそうさまでした」

すべて食べつくしため以子は和枝に尋ねました。

「 … 食べましたけど?」

「まだ、そこ残ってますよって」


和枝の視線の先にあったものは、飛び散ったソースでした。

「舐めはった方が、ええんと違う?」

目を見張るめ以子。

「 … お掃除、ご苦労さん」

人を小バカにしたように笑うと、2階へ上がってしまいました。

… それが、西門家に来て迎えた最初の日の出来事でした。

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