NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年11月08日 (金) | 編集 |
第35回

1日でも早く大阪の味に慣れようと、絶食までしていため以子でしたが、4日目についに倒れてしまいました。

「腹減らして、明日の夜、どっか美味いもんでも食いに行きましょう」

それまでは、自分も絶食につき合うと悠太郎は枕元でめ以子と約束しました。

… … … … …

座敷に下りると、家族一同が集まっていました。

「め以子さんは?」

目の前で倒れられたお静が心配そうに尋ねました。

「明日の夕方、専門の病院に連れて行くんで、それまでは寝かせといてください」

「どっか悪いん?」

「 … よくないかも知れません」


わざと深刻な顔をして見せた悠太郎。

「食事は取りたくないって言うているんで、無理には食べさせんとってください」

「大きい柄して、体が弱いんやね ~ 」


和枝があきれたように言いました。

「そうですね … 姉さんに迷惑をかけるかも知れませんから、いっそ別居した方がええかも知れませんね」

一瞬、和枝の顔色が変わりました。

「悪いですけど、今日明日は各自で食事してください」

… … … … …

職場に戻った悠太郎は、藤井に別室へと連れて行かれました。

「 … 大村さんが、君、木造に向いてないから、外してくれって」

自分がいない間にそんな話をされていたのです。

「すぐコンクリートの仕事に入るように調整するから、それでええ?」

「はい … 」


了解はしましたが、何故かスッキリしない悠太郎でした。

… … … … …

< そして、翌日 … ふたりは再び、あの店に向かったのでございます >

それは悠太郎と訪れた屋台の夜泣きうどん屋でした。

テーブルに突っ伏したままのめ以子を見て、店主は心配そうに聞きました。

「大丈夫かいな、その人?」

「たぶん … 」


悠太郎はめ以子に尋ねました。

「ホンマにここでよかったのか?」

「うん、一番分かるし、違い … 」


… … … … …

め以子の目の前にどんぶりが置かれましたが、力が入らず箸は悠太郎に割ってもらいました。

しかし、今度は上手く持つこともままならず … 息することさえ苦しそうです。

「なあ、その人、うどん屋やのうて、病院行った方がええんと違うの?」

見かねた店主が、もう一回聞きました。

「大丈夫です … これ食うたら、生き返るはずです」

悠太郎は匙をもらって、汁をすくって、め以子の口に含ませました。

「うぐっ … 」

目を見開いたまま動かないめ以子。

「大丈夫か? … め以子?」

め以子は、悠太郎の手から匙を受け取ると、どんぶりをつかんで、自分で汁をすくって飲みました。

「美味しい ~ 昆布が、めちゃくちゃ利いてる」

「ほら、もっと食うて、何杯でもええで」


悠太郎が箸を渡すと、今度はしっかりと持って、うどんをすすり始めました。

「うんうんうん」

泣きながら、貪るようにうどんを食べるめ以子。

「そんなに美味いか? わしのうどん」

何度もうなずくめ以子を見て、店主も泣き出しました。

… … … … …

うどんを次から次へと平らげて、め以子の前にはどんぶりの山が並びました。

その様子をうれしそうに見つめる悠太郎。

すっかり元気を取り戻しため以子は、最後のどんぶりの汁を飲み干してひと言。

「はあ ~ ごちそうさん!」

… … … … …

「昆布出汁ってカツオよりまろやかなのよね ~

やわらかくて、まったりしてて … どっちかっていうと、女っぽい」


帰り道、め以子はご機嫌でした。

「うれしそうですね?」

「うれしいよ ~ 分からなかったことが、分かるんだもん!

目の前が、ば~って開けたみたい … これからは私、大阪の食べ物もどんどん美味しくなるのよ。

もう、楽しみで楽しみで … 」


ふと悠太郎が足を止めました。

「うん?」

「 … あなたは、すごいですね ~

そうやってどんどん変わって行って … 始めは料理も勉強も何も出来へんかったのに … 」


その過程を見てきた悠太郎でした。

「変わらんといけませんね、僕も。

ままならぬ中でやって行けるように … 」


… … … … …

悠太郎は、め以子を先に家に帰すと、その足で建築課の部屋に戻りました。

大村が昔引いた小学校の図面を引っ張り出して広げてみました。

「立面 … 出入り口 … 部屋の配置」

今まで見ようとも思わなかった、木造建築の図面 … 頭から否定せずにまず向き合うことから始めよう … そうめ以子に教わった悠太郎でした。

… … … … …

「わしはそなたのよさに気づかずにおった … 今まですまんかったの ~

これからは、嫌というほど可愛がってやるからの」


め以子は、台所の昆布にそう話しかけていました。

… … … … …

次の朝。

め以子が昆布で出汁を取っていると、お静が起きてきました。

「おはようさん、もう体ええの?」

「はい、大丈夫です … お薬がよく効いたみたいで」

「うち、味見しようか?」

「それももう大丈夫です」


すっかり打ち解けたふたりのやり取りを、居間から和枝が見ていました。

… … … … …

昼になって、め以子は糠ツボを預かってもらっている牛楽商店へ糠床の世話に訪れていました。

「あ、ねえ ~ ひょっとして昨日やってくれた?」

昨日は具合が悪くなってしまったので、世話に来ることができなかったのです。

「おお … よう漬かってたのはいただいてもうたけどな」

「ありがとう ~ 源ちゃんってこういう時、頼りになるよね」


め以子は、頼りになったついでにもうひとつ源太に甘えました。

… … … … …

め以子の話を聞いた源太は向かいの乾物屋へめ以子を連れて行きました。

「定吉っつあん、おるか?」

「何やその昆布みたいなお嬢はんは?」


源太から定吉を紹介してもらっため以子は、まずは店の奥で切り分ける前の昆布を見せてもらいました。

「こんな大きいんですか? 昆布って … 」

「せや、びっくりするやろ?」


全長2メートル以上はあります。

「昆布いうてもいろいろ種類があってな …

出汁取るにええのは、山出昆布や利尻昆布、煮物やつくだ煮に向くのが、これや日高昆布」


手帳に書き込むめ以子。

「で、何しはるの?」

「あ … まずは、とっても美味しいお出汁が取れるようになりたいです」

「それやったら、『おつい』がええかな?」

「おつい?」

「汁物 … それこそ、出汁だけで勝負する椀物やな」

「それいいですね! それやってみたいです!」


… … … … …

め以子は、定吉に教わった調理法を早速、牛楽商店の厨房を借りて実践してみました。

そして、出来上がったおついを源太と牛楽商店の店主に味見してもらいました。

「ああ、昆布とカツオの香りがええな ~ 」

「ええですね ~ 」


しかし、何故か首をかしげるめ以子。

「十分美味いやん?」

「美味しいんだけど、うどん屋さんで習ったのとそんなに変わらないというか … 」


何か物足りないのです。

「よしっ、もう1回定吉さんのとこ行って来よう … 煮干しとかシイタケとか、いろいろ合わせを試してみたらいいって言ってたし」

そんなめ以子を見送りながら源太が懐かしそうにつぶやきました。

「 … 昔のままや」

… … … … …

「なんやこれ?」

外出から戻った和枝は、居間の床一面に並んだいくつもの椀を見て、呆気にとられていました。

「おついです。

ご存知かと思いますが … 昆布は産地によって味が違います。

山出昆布、利尻、日高、皆微妙に味わいが違うそうです」


め以子の話を聞きながら、お静と希子は困惑した顔で並んだ椀の前に座っています。

「 … 更にそれに合わせるものが、かつお節、煮干し、あご、シイタケ、干し貝柱、各種ご用意しました。

さあ、西門家にとって一番のおついを探求しましょう!」


やる気満々のめ以子 … そう、実家にいた頃、美味しいおむすびを作ろうと試行錯誤した時と同じです。

「アホらしい …

この人らが美味しい言うたのだけ、後でもらうわ ~ 部屋、持ってきて」


和枝は、サッサと2階へ上がってしまいました。

… … … … …

「 … さて」

め以子は気を取り直して、お静と希子を見ました。

「これ全部?」

恐る恐る尋ねたお静。

「はい」

当然のようにめ以子は答えました。

「どれから行きましょうか?」

… … … … …

大阪市役所、建築課。

「あれ、西門君まだ帰られへんのか?」

藤井に声をかけられて、悠太郎は残っているのが自分だけだと気づきました。

「まだ、ちょっと … 」

「そうか、ほな、お先に」


部屋にひとり残った悠太郎は、机の上のものを寄せると、図面を取り出して引き始めました。

… … … … …

夜も更けて、悠太郎が帰宅すると、居間ではめ以子がひとりで並んだ椀を片付けているところでした。

「 … これ?」

「あっ、おかえりなさい」


『一緒に西門さんにとっての世界一の塩むすびを探求しましょう!』

悠太郎もあの時のことを思い出して、頬が緩んでいました。

「またやったんか?」

おかしくて仕方がありません。

「 … で、どうやった?」

ふくれっ面なので思うように上手くはいかなかったようです。

「かなわないって … 和枝さんのおついには … 」

… … … … …

「もう無理、もう堪忍 … 」

何杯もおついだけ飲まされたお静がとうとう音を上げていました。

「そんなこと言わないで … 希子ちゃんは、どれが一番好きだった?」

「 … ど、どれも美味しいです」

相変わらず蚊の鳴くような声で答えました。

「じゃあ、敢えて言うならどれが一番好き?」

「一番は … ないです」

「えっ、どういうこと?」

「お姉ちゃんのおついの方が美味しい … 」

小さい声ですが、きっぱりと言い切りました。

… … … … …

め以子が、希子の言葉から受けたショックは小さくはありませんでした。

「ねえ、そんなに美味しいの? 和枝さんのおついって」

「まあ、姉さんのというよりかは … 死んだお袋のって言うたほうがええと思いますけど」

「それって … 西門の味ってことよね?」


また新たな壁にぶち当たってしまった、め以子でした。

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