NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
  • 09«
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • »11
--年--月--日 (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


朝ドラ関連のブログ一覧はこちらです。よろしくお願いします!

にほんブログ村 テレビブログ 朝ドラ・昼ドラへ
2013年11月13日 (水) | 編集 |
第39回

め以子は、源太に連れて行かれた長屋で『ほうるもんじいさん』と呼ばれている老人を紹介されました。

「飯食わしたって欲しい奴おんねんけど … 始末で苦労してんねん」

『ほうるもんじいさん』 ~ 源太は『師匠』と呼んでいます ~ に微笑みかけられて、め以子は緊張気味に頭を下げました。

「ああ、これ土産」

源太が手渡した桶の中身を見て、師匠はたいそう喜びました。

「おお、これ牛の臓物やないか ~ 」

「どないすんの、こんなん?」


連れの女が気味悪そうに声を上げました。

「これ、精つきまんねんで」

ひょうひょうと言った師匠は、一同を部屋へと招き入れました。

… … … … …

「どないした?」

入り口の所にボ~っと立ったまま、師匠を目で追っているめ以子に源太が声をかけました。

「あ … あの人、言わなかったな、と思って」

「何を?」

「私の背のこと」


今まで、初対面の人は、必ずと言っていいほど、め以子の身長のことに触れてきたものでした。

… … … … …

師匠は、早速、入り口にある小さなカマドに鍋をかけて料理を始めました。

その間、手持無沙汰のめ以子は師匠の部屋の中を見回していました。

壁にはカタカナとローマ字の一覧が貼られ、文机の上には、論語などの書物が無造作に置かれています。

「あの人って、先生なんですか?」

め以子は、女がそばに来た時に尋ねました。

「この辺の子供に読み書きソロバンをか教えてる。

学校行かれへん子も多いし … 私ら、本読んでもろうたり、代書もしてもろうてる」

「代書?」

「恋文書いてもろうたりな、いろいろや」

「もともとは何してたんですか?」

「全然教えてくれへんねん … 怪しいことしてたんかも知れへんな」


そう言いながら、女は全く気にしていないように師匠を見て微笑みました。

… … … … …

「何ですか、これ?」

師匠が鍋のフタを取ると、見たこともないようなものがグツグツと煮込まれていました。

め以子には何か得体の知れないものに見えたのです。

「半助や」

そう言われても、め以子には分かりません。

「何なんですか?」

師匠が菜箸でつまんだ塊の正体は … うなぎの頭でした。

「うなぎ屋で、ひと盛り3銭で売ってりよるんや」

「3銭?!」


あまりの安さに驚くめ以子。

上手いこと言って、勉強してもらえたら、2銭にまではなると師匠。

「これ本当はな、うなぎの中に焼き豆腐とネギ入れて煮るんやけど … わしは、オカラや。

オカラはタダで分けてもらえる」


ネギの代わりは、土手で摘んできた野草です。

「これをポン、ポンと入れて … どうや?

春の香りがして、これタダや!」


め以子は鍋から漂う匂いを嗅いでみました。

「これ … 美味しい」

「えっ?」

「もう、匂いだけで美味しい … 絶対、美味しい!!」


唾を飲みこんで、鍋をじっと見つめています。

「わあ ~ えらい食道楽やな … 」

師匠は目をパチクリとさせていました。

… … … … …

女学校。

階段下の廊下で隠れるようにして、弁当のおむすびを食べていた希子は、担任の教師に見つかって咎められていました。

「西門さん、また … どうして教室で食べへんのです?」

どうやら、今日が初めてのことではないようです。

「 … ええ加減、訳を教えてもらえまへんか?」

… … … … …

こちら、め以子は、師匠が作った半助をものすごい勢いで食べていました。

次から次へと、うなぎの頭にしゃぶりついては平らげていくめ以子。

その食べっぷりに言葉をなくして、唖然と見ている3人。

「 … うん?」

め以子は自分の前の食べ殻の山に目をやりました。

「あっ、ああ ~ !」

「やっと気いついたか?」


夢中になって、自分だけ食べていたことにようやく気づいため以子でした。

「すいません ~ 美味しくて … 」

申し訳なさそうな顔をするめ以子に師匠は、少し顔を引きつらせながらも言いました。

「うんうんうん … たんと食べなはれ。

わしらは、さっきもろうたお土産、後でやるさかいな」


… … … … …

「あの … 私見て、何とも思わないんですか?」

め以子は疑問に感じていたことを師匠に尋ねました。

「ええ、よう食べる人やな ~ とか?」

「そうですけど … いや、そうじゃなくて、皆、背にびっくりするから」


立ち上がってみせました。

「ああ ~ よう育ってはります」

言われてみて、今初めて気づいたような師匠でした。

「けど、何でそないに大きいなったんやて … 聞くまでもないわ」

食べ殻の山を指さして笑いました。

「父が洋食屋をやっていて、美味しいものばっかり作るんで … うちは折れた箸直して、初ガツオ食べるような家だったんです」

め以子は座り直しながらそう話しました。

「ああ、そらまたええ家に育たはりましたな ~ 」

… … … … …

め以子が名前を尋ねると師匠は『酉井捨蔵』と名乗りました。

「ああ、『ほうるもんじい』でよろしい」

「いいえ、師匠って言います。

こんな美味しいもの教えていただいて ~

私、知りませんでした … 捨てるようなもんで、こんな美味しいもんが出来るなんて」

「そうか、そうか … ああ」


人の名を聞く前にまず自分が名乗るべきなのに、め以子ときたらまた箸を動かし始めています。

「ああ、こいつは、卯野め以子」

代わりに答えた源太。

「今は、西門」

「ああ、せやせや、西門め以子」


酒を飲んでいた手が止まって、め以子の顔を見つめた捨蔵のことを女が茶化しました。

「嫁いではったんや、残念やったね、師匠 ~ 」

… … … … …

「師匠、今日は本当にごちそうさんでした。

このお礼はいつかちゃんとしますんで … 」


かしこまって頭を下げため以子は帰り支度を始めました。

少しでも早く、始末の料理を試してみたいのです。

「ああ … 」

しかし、め以子の名前を聞いてから、捨蔵の様子は明らかに変でした。

「じゃあ」

「あ、ちょっと、め以子さん」


部屋を出て行こうとするめ以子を捨蔵は呼び止めました。

「また、いつでも好きな時に来なはれ …

いやいや、もう、あんたの食べっぷりを見とったら、こっちの方が幸せになる」


… いつか、別の人にも同じようなことを言われたのをめ以子は忘れているようです。

「はい、本当にごちそうさんでした」

… … … … …

市場に戻っため以子は、始末の料理に使える食材を探していました。

… … … … …

め以子が帰った後、捨蔵は源太の土産の牛の臓物を料理していました。

「め以子ちゃんのこと、染丸には言わんといてやるからな」

「ホンマ何もないから ~ 今日かて、旦那と約束した言うから、協力したらなしゃあないなて …

約束したんやて、1日3食365日、美味いもん出し続けるって」


源太と女のそんなやり取りを横目で見ながら、微笑んだ捨蔵は、酒を口に含みました。

… … … … …

その夜、西門家の夕食には、め以子流の始末の料理が並びました。

「魚屋さんが普段は捨ててしまうサバの頭を半分に割って、ショウガの古漬けと一緒に炊いたのと、少し傷んでるからお店には出せないと言っていたキャベツを八百屋さんからいただけたので、それを細かく刻んでお澄ましの中に入れて … 全部で10銭で出来ました!」

「そら、がんばったな ~ いただきます」


お静はほめてくれましたが、和枝は不満そうな顔をしています。

「ああ、これが始末ってものなんですね ~ 捨てるもんでこんなに料理が出来ちゃうなんて …

私、もう感激しちゃって」


うれしくてしょうがないめ以子は少し有頂天になっていました。

「食べる時に銭の話、やめてもらえまっか?

それに、こんなん始末ちゃいまっせ … これはただの、どケチだす」


そんなめ以子に水をかけて、和枝のダメ出しが始まりました。

「これ全部、ほおるもんのかき集めですやん!

わてらこれから、残飯ばっかり食べさせられるんでっか?」


… … … … …

夕食後、め以子は帳面にひと月にかかる食費を試算してみました。

ほうるもんの料理を否定されたら、20円で賄うのはやはり厳しいのです。

< そうだね ~ 後は、野草を摘むとか、庭で野菜を作るとか、魚釣りに行ったりするしかないよね … >

「 … め以子さん」

和枝の目を盗んで下りて来たのは、お静でした。

「あんたな ~ 嫌がらせにまともに応えてどないすんの?

… ええ加減、受け流しとき」


め以子がどんなにがんばっても和枝は認める気などないとお静は教えてくれました。

「けど … もしかしたら、まかり間違ったらってこと、あるかも知れないじゃないですか?」

お静は首を大きく振りました。

「それこそ、向こうの思う壺やで。

手抜くこと覚えんと … 頭、おかしなるで」


… … … … …

遅く帰宅した悠太郎の食事の世話をしながら、め以子は相談しました。

「何かないかなと思って … お金かけずに皆に美味しいもの食べさせる方法」

「 … 少し回しましょうか?」

「ううん、お金はなしで何とかしたいの」


め以子はいつも悠太郎がするようにあごに手を当てて考えてみました。

悠太郎もまた同じように …

「あっ … あかんあかん」

一瞬何かを思いついたようでしたが、すぐに自分の中で却下してしまいました。

「あ、今何か思いついたでしょ?」

「 … 何でもないです」


それでもめ以子は無理に聞き出しました。

… … … … …

肥を汲むと、青物市場に野菜を売りに来た農家が野菜と替えてくれる … という話でした。

< そこまでするのかい? め以子 … >

… … … … …

次の日。

天秤棒で肥桶を運んで、僅かばかりの野菜を手に入れため以子が家に戻ると、ちょうど荷物が配達されてきたところでした。

荷物はめ以子宛て、送り主は実家のイクからでした。

トマトの水煮やクッキー、イチゴジャムなど食材がびっしりと詰まっていて、め以子は感嘆のお声を上げました。

その中に母からの手紙も同封されていました。

『め以子、元気に過ごしていますか?

お父さんは仕事、仕事、照夫はいい加減の毎日、ポンちゃんも相変わらずです。

少し変わったことは、店に時々、桜子さんや民子さん、宮本先生も来てくださるようになったことです。

みえると、め以子の女学校時代のバカな話を披露してくれます。

バカだバカだと思っていた以上のバカさ加減で、赤面させられっぱなしです。

そんな話をクマさんとしていると、まるでめ以子がいるような気になりますが、お米の減り方の遅さに、ああ、め以子は嫁に行ったんだなと、しみじみ思います。

祝言はいつになりそうですか? お父さんも気にしています。』

手紙を読み終えた、め以子。

実家で待っている父と母のことを思うとため息が出ました。

… … … … …

糠床の世話の時にめ以子は、イクから届いた品々をすべて源太に譲ってしまいました。

「これホンマにもろうてもうてええの?」

「うん、見つかったら、また捨てろって言われるし … 師匠とか定吉さんとかにも分けてあげてもらえる?」

「 … お前も切ないの ~ 金はもらえへん、もろうたもんも使えへんって」

「ホントに … 」


め以子が何か言いかえしてくるかと思っていた源太ですが、当てが外れて … 心配になったようです。

「何や、ホンマに元気ないな」

「ちょっと、むなしくなっちゃって … 認めてもらえる日って、来るのかなって」


… … … … …

め以子は両親に手紙を書きました。

たくさんの食材を送ってもらったお礼、自分は元気だということ、西門家の家族のこと ~ すべて本当のことは書けませんが ~

そして、しきたりで祝言は1年後になるということを書き綴りました。

… … … … …

「ごめんやす ~ 」

その時、玄関で誰かが訪ねてきた声がしました。

め以子が戸を開けるとそこには、女性がひとり立っていました。

「 … どちら様ですか?」

「希子さんの担任の関口と申します」


… 一体どんな用事で訪れたのでしょうか?

日本一短い「母」への手紙―一筆啓上賞

新品価格
¥945から
(2013/11/13 21:15時点)



NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」 雨のち晴レルヤ (NHK出版オリジナル楽譜シリーズ )

新品価格
¥600から
(2013/11/13 21:16時点)



ピアノミニアルバム 「NHK連続テレビ小説 ごちそうさん」

新品価格
¥735から
(2013/11/13 21:17時点)



NHK連続テレビ小説「あまちゃん」完全シナリオ集 第1部

新品価格
¥1,785から
(2013/11/13 21:17時点)


関連記事
スポンサーサイト

朝ドラ関連のブログ一覧はこちらです。よろしくお願いします!

にほんブログ村 テレビブログ 朝ドラ・昼ドラへ
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。