NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年11月22日 (金) | 編集 |
第47回

『希子ちゃんは、結婚したい気持ち、したくない気持ち、どれくらいの割合ですか』

弁当箱に忍ばせた手紙、め以子の質問に希子からは … どちらも五分五分という答えが返って来ました。

次の日から、め以子と希子の弁当箱を介した手紙のやり取りが本格的に始まったのです。

『結婚したい五分って何ですか?』

『お嫁に行く以外、ほかの道は考えにくいし、家から逃げ出せる唯一の手段やからです』

『結婚したくない五分は何ですか?』

『結婚して楽しく暮らすのは、とても難しいことに見えるからです。

何でもできるお姉ちゃんや、明るく元気なちい姉ちゃんでもそうなんやから、私なんて嫁いだら、間違いなくいじめられます。

私は家族を作るのが怖いです。

結婚が怖いです』

自分をはじめとする周りの人間が、希子に不安を感じさせていることを知っため以子でした。

… … … … …

『放課後、教室に残っていてください』

その日のめ以子からの手紙にはそんなことが書いてありました。

希子が、ひとり放課後の教室で読書しながら待っていると、背の高い女学生が教室に入ってきました。

「ちい姉ちゃん … 」

「女学生にまだ見えるかな?」


髪をおさげに結い、袴姿のめ以子でした。

「 … 見えるけど」

「つんつるてん!」


自分の袴ではないので、め以子には丈が足りていません。

思わず吹き出す希子。

… … … … …

「あ、ねえ、手紙、びっくりしたわよ ~

希子ちゃんって本当はすごく賢いんじゃない?」

「え?」

「理屈が通ってて、自分が見えてて … 私なんて、もっとも~っと、アホで愚図だったわよ」


悠太郎には「なんの魅力もない」と、キツイ言葉をパシッと言われたことも話しました。

「ホンマですか?」

希子は意外そうな顔をしています。

「ちい姉ちゃんは、もっと自信満々で来たんやと思って … 」

「自信?」

「うん、私ならこんな化け物屋敷でも平気やって」

「化け物屋敷?」


希子もなかなか言うものです。

確かに狐と狸が化かし合いをしていますが …

「違うわよ ~

アホだから、何も考えてなかったの … 同じ釜のご飯食べてる人間が心からいがみ合うなんて、想像も出来なかったの」


それは幸せな生い立ちを送ってきたということでした。

… … … … …

め以子は希子の前の席に腰掛けました。

「希子ちゃん、私ね … 皆で食べるご飯は美味しくて、それはすごく楽しいことだって、希子ちゃんに知ってほしいの …

知ってから、お嫁に行ってほしいの」


希子は目を丸くしてめ以子の話を聞いています。

「あんな、怖いとか、抜け出せるとか、そういう理由じゃなくてね ~

例えばね、『あの人、ええ人やけど、ちい姉ちゃんのご飯が美味しいから出て行きたくないわ』とか、希子ちゃんが冗談とか言ってね。

『甘えたこと言ってると、痛い目見まっせ』って、お義姉さんがピシって言って、『失敗しても、男なんてそのへん転がっとる ~ 』って、お静さんが軽口叩いてさ …

で、悠太郎さんは … ちょっと、寂しそうで … で、『ご飯なんて、いつでも届けてあげるわよ ~ 』って、私が能のないことばっか言って …

そんな風に送り出したいな ~ って … 私の勝手な希望なんだけどね」


め以子のつかみどころのない話をうつむきながら聞いていた希子、静かに答えました。

「逃げ出すみたいに行ったら … 何かあった時、また逃げ出したくなるかも知れませんね」

「 … そういうことっ、そういうことが言いたかったの!」

「今、四分六になりました」


驚いため以子の顔をみて可笑しそうに笑いました。

… … … … …

希子の気持ちの整理はつきました。

後は和枝にいつそれを伝えるかです。

その日の夕食時、め以子に背中を押されて、希子は思い切って …

「あの、お姉ちゃん … 」

「悠太郎さん、いつ帰って来はんの?」


希子の決心を知ってか知らずか、和枝に出ばなをくじかれた感じになりました。

「明日、着替えを届けに行こうかと思っているんですけど … 」

「日取り決めなあきまへんから、帰れそうな日、聞いてきてもらえまっか?」


しかし、希子はあきらめずもう一度、切り出しました。

「何?」

希子の言うことに耳を傾ける和枝。

「 … うち、結婚するの怖くて … ちゃんとやっていける自信ないから …

お見合い、したくないです」


震える声を振り絞って、言うことが出来ました。

「何もせんうちから、自信なんかできますかいな ~ そんなもんは、嫁に行って、なんやかんや動くうちに出てくるもんです」

「け、けど … 」

「何や? この人にしょうもない知恵つけられたんか?」


全てお見通しといった顔でめ以子を見た和枝。

… … … … …

「あの … お義姉さんの言う、いいお話って何ですか?」

「家柄と財産と、話くれはった人に力あることでんな ~ 」

「えっ?」


何の迷いもなく答えた和枝、そこに相手の人柄や本人の気持ちは入っていませんでした。

「その人の顔潰したら怖い思たら、自ずと嫁を大事にするもんです。

せやから仲立ちのない縁はあかんのだす」


暗にめ以子のことを否定しました。

「えらい仲立ちあっても、毛虫みたいに嫌われた人もおるけどな ~ 」

誰のこととは言いませんが、お静がそう言って面白そうに笑っています。

「惚れた腫れたで一緒になって、1年もたんかった方に言われとうないですな ~ 」

話がおかしな方へ向かい始めました。

「この際、自分の縁談まとめはったら?」

「そんなもん、もうありまへんよって … お静さんがもうひと踏ん張りして出てってくれはりまっか?

惚れた腫れたが大事な方が、旦さんおらんようになって、延々ここに居はるのも可笑しな話 … 」

「和枝ちゃんが、ひとりになったら可哀そうやんか!

希子ちゃんも出て行って、悠太郎さんもめ以子さんもいつか出て行くかも知れんけど …

うちだけは、くたばるまで、ず~っと、ず~っと、世話かけたげるさかいな ~

へばりついて、離れへんさかい … 安心しときや!」


希子の話など何処かへ行ってしまっていました。

「お里が知れまんな … 」

… … … … …

ふたりの言い争いがひと段落した頃、希子がつぶやくように言いました。

「 … もうええです」

「えっ?」

「ず~っとこうですから、この家は …

皆で仲良くなんて日は、来いへん」


寂しく笑った希子。

… … … … …

「ほな、妹さん、明日見合い決まったんか?」

め以子は偶然、市場で会った捨蔵に結果的に縁談は和枝の思い通りに進んでいることを伝えました。

「旦さんも、うちに縛りつけとくよりは、その方がいいって … 」

膨れ面のめ以子。

「何や、納得してない感じやな?」

「希子ちゃん、全然楽しそうじゃなくて …

けど、行った先で、パッと幸せになるかも知れないし ~ 余計なお世話なんですよね、私の … 」


め以子は買い物かごの中の水ナスを手にしました。

「だから、今日は、元気出してもらおうと、好きなものを作ろうかなって …

希子ちゃんは、エビと水ナスを優しい味に炊いたのが好きなんです」


いろいろと相談に乗ってもらった礼を言い、市場を後にしようとしため以子を捨蔵は呼び止めました。

… … … … …

「あんた、それでええんか?

旦さんの家、幸せにすると言うたんと違うんかいな ~

その子も幸せにするって言うたやろ?

あれはもうええんか?」


捨蔵はそう言いましたが、め以子は少し自信を無くしていました。

「できるか、できないか分からないことにつきあわせるのは … 」

「できる、できへんの問題ちゃうのや!

… やるねん!

大事なことは、その覚悟や」


… … … … …

め以子が買い物から戻ると、すでに帰宅していた希子が台所に居ました。

梅仕事の時、希子用に処理した梅を入れたツボ ~ 希子梅と書いた紙を自分で貼りました ~ のフタを外して中を見つめています。

「希子ちゃん、どうしたの?」

希子は立ち上がると弁当箱をめ以子に渡しました。

「今日の梅干 … 」

「ああ、お砂糖とお醤油でちょっと煮てみたの ~ 美味しかった?」

「うん」


ふっと微笑みうなずきました。

「 … これ、次どうしはるんですか?」

希子梅のツボを指さし尋ねました。

「梅雨が明けたら陽に干すの、ザルにこうザ~ッと並べてね。

それから本漬けをして、ひたすら寝かせる … 」

「どれくらいで出来上がるの?」

「1年ぐらいかな?」


希子はツボを名残惜しそうに見つめました。

「食べたかったな … 」

… … … … …

「出来たら、嫁ぎ先に … 」

そこまで言いかけた時、め以子の頭の中を、先程の捨蔵の言葉がよぎりました。

長い間(ま)の後 …

「届けない」

め以子はそう口にしていました。

「?!」

振り向いた希子。

「食べてみたかったら、ここにいなさい。

ここにいて、私のやること全部見てなさい … 失敗も、成功も、全部」


… … … … …

「私はきっと、いろいろ失敗すると思う。

希子ちゃんの言う通り、楽しいお家になんて出来ないかも知れない …

でも、その失敗だって、希子ちゃんにとっては無駄にはならないと思う」


幾筋もの涙が希子の頬をつたわっていました。

「どうやったら、ご飯が楽しいお家になるのか、どうしたら、ならないのか …

ちゃんと、その眼で見て考えてから、お嫁に行きなさい」


希子は自分のためにこんなことを言ってくれる人に初めて会いました。

「はい」

涙をぬぐって微笑んだ希子は、大きくうなずきました。

そして、笑う合うふたり。

「私もがんばる」

希子はめ以子の肩に顔をうずめていました。

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コメント
この記事へのコメント
ありがとうございます
素敵な文章ですね。
感動がよみがえってきました。
2013/11/22(Fri) 19:50 | URL  | なな #-[ 編集]
Re: ありがとうございます
> 素敵な文章ですね。
> 感動がよみがえってきました。

こちらこそ、どうもありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
2013/12/21(Sat) 11:53 | URL  | asadora86 #-[ 編集]
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