NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年11月29日 (金) | 編集 |
第53回

2階から駆け下りてきた室井は、皆に向かって手にしていた原稿用紙を突き出しました。

「室井幸斎、作詞 … 焼氷の唄です!」

「 … う、うた?」

「どれどれ」


一同は、室井の周りに集まって、原稿用紙を覗き込みました。

「このオルガンって、置いてあるってことは、弾ける人がいるんですよね?」

馬介から姉が弾くことができると聞いて桜子と室井は笑顔でうなずき合っていますが、め以子には桜子が何をしたいのか今ひとつ分かりません。

「これどうするの?」

「ビラ配りながら歌うの ~

お姉さんに簡単は節つけてもらいたいんですけど?」


桜子が頼むと、馬介は快く引き受けました。

「えっ、ちょ、ちょっと待って、歌って誰が?」

「もちろん、あなたです」


め以子に問われた桜子は、当然のように希子のことを指さしました。

希子の『ゴンドラの唄』があまりにも見事だったことを思い出して、考えついたアイディアなのです。

きょとんとした顔で後ろを振り向いた希子 … 誰かいる訳もありません。

「えっ! う、うち?!」

… … … … …

馬介が『ヒマを持て余している』と言っていた姉は、早速、室井の詞にメロディーをつけて、焼氷の宣伝歌は完成しました。

しかし、肝心の希子が人前で歌うのは、どうして恥ずかしいと固辞したため、仕方なく立案者の桜子本人が歌うことになっていました。

そのためのレッスン … オルガンの前でまず馬介の姉が手本に歌い、それに倣って桜子が歌っています。

♪氷 氷 氷なのは ~ ♪

明らかに手本とは違う独創的な節回し(?)にアレンジされた桜子の歌声が聞こえてきます。

その横で室井と街で配るビラを描いている希子が申し訳なさそうにその様子をチラチラと見ていました。

「そんな顔しなくていいよ、あれはあれで結構楽しんでやってるんだから」

「すいません … 」


… … … … …

調理場では、め以子は懸命に氷を削り、馬介はメレンゲを作るためにボールを抱えて必死に泡立てています。

ずっと氷を扱っていたため、め以子の手はかじかんでしもやけになっていました。

「ちい姉ちゃん、それ痛くないん?」

心配して声をかけた希子。

「ああ、それより、こっちが … ね ~ 」

ひっきりなしに動かしていた手首を押さえたり、ブラブラさせながら、馬介と顔を見合わせてうなずき合いました。

「がんばりましょう、馬介さん … ここが正念場です!」

「はいっ」


… … … … …

その日の夕食時の西門家。

「出ていかはって、7日になりますけれど … どうしはるつもりでっか?」

悠太郎の給仕をしながら、和枝は聞きました。

「希子も戻してもらわなあきまへんし … 」

「明日、籍を外す話をしようと思うんで、少し待ってもらえますか?」


思いがけない悠太郎の言葉に頬が緩みかけた和枝でしたが、はたと気づきました。

「えっ、籍入れてはったんでっか? わての許しもなしに!」

「結果的に汚すことになってしもうて … 姉さんの言うとおりしておけばよかったと思うてます」

「 … やっと分かりはったんだすか?」


悠太郎がそうまで言うのであれば、この際、もうそのことには、こだわる必要もないかと … 和枝は満足げに何回もうなずきました。

「姉さんの言うとおり、合わへんところに縛りつけとくのも殺生ですから …

この家に来たのが間違いやったんです」


… … … … …

夜も大分更けたのに、いつまで経っても調理場から上がってこないめ以子を気にして、希子が様子を見に行くと … め以子はテーブルの上に置いた梅を漬けたビンをボ~っと見つめていました。

誰のことを考えているのか希子には分かりました。

「ちい姉ちゃん … 」

そっと声をかけると、め以子は明るく装って振り向きました。

「うち、お兄ちゃんに来るように言おうか?」

「ううん、別にそう言うんじゃないから …

もう、寝なきゃね … 明日は、新しい焼氷を売り出す大事な日だもんね」


… … … … …

あくる日、源太は馴染みの芸妓・染丸を伴って市役所を訪れていました。

「なあなあ、源ちゃん、何しに行くんかいい加減教えてよ ~ 」

源太のことを憎からず思っている染丸は、頼まれて訳も聞かずにホイホイついてきたのです。

「ええから … とにかく、わいの隣でニコニコしとってな」

2階にある建設課へ行くために階段を上がりきった時、源太は驚いて足を止めました。

「あれ? 師匠」

部屋の前に先客がひとり … 正蔵が立っていたのです。

源太は慌てて、染丸と共に物陰に隠れました。

… … … … …

しばらくして … 部屋から出てきた悠太郎に正蔵は声をかけました。

「話すことなんかありません」

立ち去ろうとする悠太郎のことを無理に引き留めました。

「今ここで止めんと、め以子さん、ホンマにどっか行ってしまうかも知れんのやで」

「 … ご心配なく、言われなくても分かってますよ」

「わしが、どっか行く … なっ、遠いとこ行くさかい、それでどうや?」


悠太郎は、正蔵をにらみつけました。

「あなただって、逃げ出した家でしょ?」

返す言葉を失った正蔵。

「問題はもうあなたではないですし、関係者気取りは不愉快です」

もう引き留めることさえも出来ずに正蔵は、立ち去る悠太郎の背中を見つめるだけでした。

その哀れな姿に出ていくことをためらう源太。

「ちょっと、時間を置くか … 」

… … … … …

新装開店した『うま介』。

しかし、店内に客の姿はなく、馬介、め以子、希子の3人が退屈そうにぼんやりと座っているだけでした。

「あ ~ お客さん、来うへんな … 」

つぶやいた馬介。

未だ誰ひとりとして訪れて来ないのです。

… … … … …

「おお、通天閣!」

昼休みになって建設課から出てきた悠太郎を源太は呼び止めました。

「飯、一緒に食わへんか?」

その手には『ちょぼ焼』がありました。

… … … … …

悠太郎は源太たちを休憩室に連れて行きました。

「そちらの方は?」

源太は染丸のことを自分の女だと紹介しました。

「ま、そういうことで ~ 勘違いは完全に勘違いやと分かってもろうた上でや。

お前ちっと小さ過ぎるで … ケツの穴!」


いきなり言われてムッとした顔で見返した悠太郎。

「わしには会うな、師匠には会うな、密通でも何でもないのに …

ケツの穴、ちっこいにもほどがあるやろ?!」

「 … あなたたちと一緒のところを見ました。

楽しそうでした。

あなたたちといた方が彼女も幸せなんやろうし … 僕としても別れて自由にしてやろう思うてます」


… … … … …

「 … 話はもうええかな?」

それだけ言って部屋を出て行こうとする悠太郎。

「カッコつけんなや!」

源太は一喝しました。

「ヤキモチ焼きで、しつこうて、懐のちっこうて、お前めちゃめちゃカッコ悪い男やろが?

ええ加減、そのカッコつけ止めっ!

… 鬱陶しいんじゃ!!」


黙ったままの悠太郎。

「ちゃんとあいつと話し合え! 自分の思うてることを、あいつにぶつけて分かってもらえ!」

「 … 言いましたよ」

「言うてへん … お前が言うたんはな、ただ何があったか言うただけやろ?

わし何となく聞いたけど、あいつと同じこと思うたわ … そんな昔のこと掘り返さんと、前見たらどうやって!

これからどうしたいんか、腹の底の本音を正直に言え!」


… … … … …

「 … 嫌われないでしょうか?」

悠太郎から返って来たのは、そんな言葉でした。

「あっ?」

「かなり女々しい、鬱陶しい話やと思うんですけど … 」

「それであかんかったら、もうあかんやろ …

どっしょうもないところも好いてもらわなへんかったら、そんなもんどの道、続かへんわい!」

「源ちゃん、惚れ直すわ ~ 」


肩怒らせて出て行く源太の後を染丸が追って行きました。

… … … … …

一方、『うま介』は依然としてひとりの客もなく、これでは前と何も変わりません。

「あ ~ お客さん、来うへんな … 」

「来ませんね … 」


客が来ないことには、腕の見せ所さえ作ることができません。

室井たちが市場でビラを配っているはずなので、誰かひとりぐらいつき合いで来てくれてもよさそうなものでした。

しかし、希子には気になることがありました。

「ちい姉ちゃん … うち、ちょっと見てくるね」

そう言うや否や店を飛び出して行きました。

… … … … …

希子が市場に着くといつも通りの賑わいでした。

ただ牛楽商店の前だけポカンと空間が開いていて … そこでは台の上に立った桜子が『焼氷の唄』を熱唱していました。

♪氷 氷 氷なのは 間違いないのさ ~ ♪

顔をしかめたり、耳をふさいだりしながら、買い物客は牛楽商店の前を避けて通っています。

室井が配るビラさえほとんどの人が受け取ろうとさえしません。

希子は足元に落ちていた捨てられたチラシを拾いました。

気づいて駆け寄る室井。

「皆、耳ふさいじゃってさ ~ ああ、これじゃヤブヘビだよ ~ 」

… 音痴の大物女優の比ではありませんでした。

… … … … …

希子は自分が歌うのを拒んだせいだと分かってはいました … でも人前で歌うなんて、考えただけで足がすくんでしまいます。

希子は、め以子が今まで自分のためにしてくれたことを思い返していました。

そして、何よりかじかむ手、傷む手で懸命に氷を削っていた姿を希子は傍でずっと見てきていたのです。

このままではそれも水の泡になってしまいます。

「 … 天神橋筋、世にも不思議な焼氷 … うま介印の焼氷 … 」

気がつけば希子の唇から歌がこぼれ出していました。

その歌は最初は小さな声でしたが、次第に大きくなって … 桜子の耳にも届きました。

「希子ちゃん?」

桜子は急いで希子の手を引っ張って、今まで自分が居た場所に立たせました。

… … … … …

買い物客は何が始まるのかと立ち止まって希子のことを見ています。

多くの視線を受けて、戸惑う希子でしたが … 励ますようにうなずいている室井と桜子を見て、覚悟を決めました。

馬介の姉がオルガンで伴奏を始めると、希子は自然と歌い始めました。

♪氷 氷 氷なのは 間違いないのさ

ところが どうにも 噂だと

なんでも 火を噴く氷だと ~ ♪

その愛らしい歌声に買い物客がどよめきました。

す~っと、笑顔になった希子は歌い続けます。

♪氷のお山に白帽子 パッと火が点きゃ こんがり焼けて

溶けそうで 溶けない もどかしさ ~ ♪

希子の歌に合わせて手拍子まで起こり始めました。

こうなると不思議なもので、今まで誰も相手にしなかったチラシも飛ぶようにさばけて行くのです。

♪熱くて 冷たい あの人と ~ 甘くて 苦い 恋の味 ~ ♪

… … … … …

見る見るうちに『うま介』に押し寄せる客、客、客 …

看板メニューの『焼氷』は大好評!

人から人へと評判は広まって、店は大盛況!千客万来!!

♪あっと驚く玉手箱 ~ 一度食べたら もう虜

あなたも私も あなたも私も テーブル囲んで ドレミファソ

食べってみはって 摩訶不思議

寄っておいでな 天神橋筋 …

世にも不思議な焼氷 うま介印の焼氷 ~ ♪

… … … … …

見事に歌い上げた希子。

いつの間にか市場から溢れるほどに集まった買い物客から拍手と大きな歓声が上がりました。

その中に悠太郎の姿もありました。

源太の言葉にうながされた悠太郎は、め以子の元へと向かう途中、人だかりに合い、その前で歌っているのが我が妹だと知って立ち尽くしていたのでした。

引っ込み思案の希子がこんなにも多くの人の前で歌を披露しているなんて … いつしかそれは感動に変わっていました。

… … … … …

希子は始めて味わう充実感に涙ぐみながらも微笑んでいました。

そして、人ごみの中に悠太郎を見つけました。

悠太郎も優しげな笑みをたたえながらこちらを見つめています。

「ほら … 」

室井も悠太郎に気づいたようで、希子にチラシを1枚渡しました。

希子は悠太郎のところへ行き、それを差し出しました。

じっと見つめ … 黙ってはいましたが、希子の言いたいことは悠太郎に伝わっていました。

「悠さん、早く行かないとなくなるよ ~ 」

希子と室井に背中を押されて悠太郎は『うま介』へと歩き出しました。

… … … … …

その頃、『うま介』は桜子が最後の客を送り出したところでした。

氷の残りもあと少し …

「じゃあ、今日はもう閉める?」

「うん、そうだね」


そんな会話をしている時、店に誰かが入って来る気配がしました。

「あ、すいません … 」

客かと思って、断ろうとした桜子がハッと息を飲んだので、め以子はふと入り口の方向を見ました。

そこに立っていたのは … 7日ぶりに会った悠太郎でした。

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