NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年12月09日 (月) | 編集 |
第61回

「先生が … 先生が家に、挨拶に来はるて!」

そう言って、和枝は板の間の上り口に腰を下ろしてしまいました。

「来はるって?」

「 … 家族の皆さんに会いたいて」


和枝の言葉にめ以子だけでなく、お静、希子までが慌てだしました。

「えっ?! た、た、た、た、大変!」

「えらいこっちゃ、えらいこっちゃ!」

「お姉ちゃん、お姉ちゃん … 」


右往左往する西門家の女たち。

… … … … …

め以子は、帰宅した悠太郎に待っていたように、早速その話を報告しました。

「それは、その … 姉さんを移築していただけるって、ことですか?」

「何て言い方するんですか?!」

「 … すいません、動揺してて」

「十中八九、結婚を前提としてるんじゃないかって、お静さんが … 」


悠太郎は、そのお静がどういう考えなのかも気に係りました。

「お静さんは何て?」

「お義姉さんにやっと来た幸せだから、一致団結してがんばりましょうって」

「一致団結?」

「はい、一致団結です ~ 皆で!」


め以子は強くこぶしを握って、悠太郎の顔を見つめました。

… … … … …

翌朝の食卓はそのことについて打ち合わせのようになりました。

「ほな先生は、うちは一家円満やと思ってはるいうことですか?」

和枝の顔を唖然と見つめる一同。

「いややわ ~ 円満やないの」

「まあ … まあ、ええやないの、そういうことにしとこうや」


この際仕方がないと、お静が皆を取り成しました。

「 … そうやなあ、お義母はん」

絶句して、和枝の顔を見返したお静。

和枝は皆にもお静のことを『お義母はん』と呼ぶように言いました。

その上、め以子にも『話がややこしくなるから』と、当日は、おなごしみたいな着物は止めるように言いつけました。

「ちゃんと悠太郎さんの嫁らしゅうしはって」

「えっ、いいんですか?」


お静を『母親』、自分を『嫁』と認めるような口ぶりに、却って戸惑ってしまうめ以子でした。

… … … … …

「あの … あの人のことは、どう言うてはるんですか?」

悠太郎が気にして尋ねると、和枝は『それが問題』、というような顔をしました。

「まだ何も言うてへんのやけどな … どないしまひょう?」

「この際、うちに来ていただいたらどうですかね?」


ここぞとばかりに、め以子は提案しました。

「家族になったら、隠し通せることでもないですし … ウソついてたって言われるよりは、正直に」

「せやわな ~ 」


お静も乗り気ですが、悠太郎は許しません。

「行方不明で … もう恐らく死んでもうてるってことで、ええんちゃいますかね?」

「 … でもそれやと、お父さんが家出した訳ありな家や、みたいになれへん?」


め以子たちの意見に加勢した希子。

「8年前に山に遊びに行って、行方不明になったってことにしときましょう ~ それならば、問題にもならないはずです」

正蔵のことになると、決して譲ろうとしない悠太郎でした。

「無理強いしない」という約束があるため、あきらめため以子ですが、不満いっぱいでした。

… … … … …

「これと、これ、どっちがええかな?」

何着か広げた着物の中から2着を肩にあててお静は尋ねました。

相手をしているのは希子です。

「どっちでもおきれいですよ」

「けど ~ こっちは、ちょっとくだけてるかな?」


ヘタすると、このためにまた新しい着物をあつらえかねません。

「お義母さんがお嫁に行くんちゃうんですよ」

諭すようにくぎを刺した希子でした。

… … … … …

「め以子はん♪」

裏庭で洗濯物を干していため以子は、和枝の猫なで声に飛び上がらんばかりに驚いて振り返りました。

「なんや?」

め以子があまりにも驚いているので不審に思った和枝。

「あ、今 … 名前で呼ばれたんで … 」

「あのな ~ 先生がお越しになる時のお料理だすけど … 」


自分に対してこんなに物腰柔らかく話す和枝ははじめてでした。

「あ、何でしょう? … 私にできることだったら、何でも … 」

「一緒に考えてくれはる?」

「一緒にって … お義姉さんと?」


命令ではなく、頼まれるなんて … 今までのことを思うと、信じられないことでした。

「嫌なん?」

途端に険しくなった和枝の表情に慌てるめ以子。

「いえいえ、もう ~ 一所懸命考えます、もう … 頭が沸騰するくらい考えます!」

… … … … …

「安西真之介、東京帝国大学卒業後、米国に留学し、経済学の研究を進める一方、ニューヨーク・ウォール街の株式取引の実情をつぶさに観察し、独自の株式理論を構築した … 京都帝国大学経済学部教授に就任 …

はあ ~ 」


素性を知るのも、ひとつの手だと、略歴に目を通しため以子でしたが … 難しそうな言葉が多く、お手上げです。

「せっかくやし、少し珍しいもんをお出ししたいんや」

「う~ん、洋行帰りだし … 洋食とか?」

「あんさんは、ホンマに考えが浅おますな!」


却下でした。

「じゃあ … あえて、関西の家庭料理とか?」

「それ、ええかもな!」


今度は食いついてきました。

「あえて、鰯づくしとかな」

「ぎょ、ぎょ、ぎょ!」

「 … 何やそれ?」

「いや、鰯は止めといた方がいいんじゃないですかね … あっ、ほら、余りにも安いし」

「そこがええんやろ?

安いのに、ごっつう美味しなるいうんが」


… … … … …

< お忘れかも知れませんが … め以子は、鰯が唯一苦手な食べ物なのでございます >

このままでは、鰯料理に決まってしまう … め以子は、藁をもすがる思いで安西の略歴を見返しました。

「あっ! … 長崎県出身ってあります。

長崎の料理なんてどうでしょう?

一緒になっても、故郷の味を作ってもらえるって、伝わりますし … 」


和枝は、め以子が差し出す安西の略歴に目をやり … そして、顔を上げたと思ったら、本をバタンと閉じました。

「ほな、ちょいと調べてきますわ」

「えっ?」

「大将が長崎出身の店があるさかい … お昼食べがてら、ちょっと聞いてきますわ」


善は急げ、思い立ったが吉日と、出かけようとする和枝。

「あ、じゃあ、お供します!」

しかし、和枝から返って来た言葉は …

「何で?」

ひとりで出かけて行ってしまいました。

… … … … …

「いや、しかし、あのお姉さんがね ~ 」

悠太郎から、和枝の結婚話を聞いた藤井は、意外といった顔をしました。

「どこまで、分厚い猫かぶりはったんか … 」

「今までの方が猫かぶっとった違うか?」


悠太郎の言葉に大村がそう返しました。

「えっ?」

「根はまじめで几帳面な人やろ、あの人 … 大事にされたら、ええ奥さんになるんとちゃうか?」


事実、その通りでした。

「 … よう分かりますね?」

しかし、数回見かけた程度で話もロクにしたことがないような和枝のことをそこまで見抜いている大村を悠太郎は感心していました。

… … … … …

「あんさん、何やってはんの?!」

その日、悠太郎が帰宅すると、台所にはめ以子だけでなく和枝もいて … 何やら文句をつけられていました。

「何やってはるんやろ?」

横で見ていた希子に尋ねました。

「長崎の料理を試しに作ってみてはんねんけど … 」

め以子の包丁さばきが気に入らないらしく、本人は錦糸卵のつもりなのですが、タコ糸だと言われてしまいました。

「もうええ、うちやるわ」

焦れて代わりに始めた和枝、言うだけあって見事な出来栄えです。

目を見張るめ以子に、ゴボウの笹ガキをするように命じました。

「 … はい」

横目でめ以子の手つきを確認すると、耳元で念を押しました。

「笹ガキいうのは、笹の葉の薄さでっせ … 分かってはるな?」

… … … … …

数時間後、ようやく解放されため以子は、自分たちの部屋に戻ると、布団の上にドッとうつぶせに倒れ込んでしまいました。

「 … 何してたんですか?」

「器磨き … 蔵ん中ひっくり返して、洗って、磨いて … それぞれのお料理に一番合うのを選ぶんだって」


そのまま眠ってしまいそうなめ以子に悠太郎は頭を下げました。

「ご苦労さんです … 」

… … … … …

< かくして、安西先生がやってくる日となりました >

客間には、悠太郎とお静、希子、それに同席することを許されため以子も嫁入りの際に持ってきた着物を着て席についていました。

和枝は、炎天下を歩いてきた安西の前にガラスの器に入ったお茶を置きました。

ひと口飲んだ安西は目を見張りました。

「これは?」

「氷で出した玉露だす」

「へえ ~ 何とも言えないお味ですね … 汗もひきますし」


お静も感心しています。

「これは、ええわ ~ 和枝ちゃん、普段からやってえな」

「毎日やと、飽きまっせ」


安西の横で微笑んでいる和枝は、普段とはまるで別人でした。

… … … … …

「不思議な味 ~ 」

め以子も氷出しの玉露を味わっていると、そっと和枝に客間の外に呼び出されました。

「お料理用意して」

結局はいつも通り … でした。

… … … … …

め以子が料理を用意する間、客間では、お静や悠太郎を相手に安西の『株談義』が花咲いていました。

「結局は、株で一番儲けるのは事業者ですよ … 」

「ほ、ほな … 出てる株をあれこれ買うよりも、儲かりそうな事業やりそうな人に出資した方がええということですか?」


お静が尋ねると、安西は笑顔でうなずきました。

「先生もそういうこと、されてはるんですか?」

少し神妙な顔の悠太郎の質問に答える安西。

「まあ、多少は … 」

… … … … …

そのうちに食卓には、天ぷら、錦糸卵の乗った押寿司、豚の角煮など、和枝が腕をふるった長崎の郷土料理がめ以子の手によって並んでいきました。

「 … これは、何のお料理ですか?」

安西の言葉に一瞬手が止まっため以子。

「お郷、長崎ですよね?」

和枝言われて、ハッとする安西。

「あっ、ああ ~ そうでした。

両親は、とうに亡くなっておりますし、私は外遊や東京で … ああ、懐かしいです」

「そう思いまして、ご用意しましてな」


安西の態度に疑念を感じて、怪訝な顔をしている悠太郎とお静。

しかし、和枝はまったく気にもせずに料理を口にした安西に味加減を伺いました。

「どうだすか?」

「 … うん、郷の味と」


… 言いかけましたが、ふっと笑いました。

「 … ウソはいけませんね」

「ウソ?」

「私はこんなごちそういただけるような育ちじゃなかったんです。

貧乏人のせがれで、ある銀行家の馬番をしてたんです。

そこで盗むように金のことを覚えていって … それが主の目に適って、学校に行かせてもらえたんです。

… 和枝さんはきっといいお家のお嬢さんなんだろうと思うと、言いあぐねてしまって」


安西の話を聞いて和枝は、苦労人だということと、その実直さになお更惹かれてしまったようです。

「お口に合いますやろか?」

悠太郎が、その主の名前を聞こうとしましたが、和枝の言葉と重なってしまって、そのままになってしまいました。

「美味しいです … 亡くなった親にも食べさせてやりたいです」

「ほな、ぎょうさん召し上がってください」

「そうですよ ~ 足りなくなったら、すぐ市場に行きますから」


単純なめ以子も安西に好感を抱いていました。

「そういうことやないのよ ~ 」

「はははは … 本当にもう、いただきます」


め以子の無邪気さに場が一気に和みました。

… ただひとり、悠太郎だけが釈然としない顔で座っていました。

… … … … …

「あの人、なんやあやしないですか?」

会食が終わり、安西を見送って和枝が出て行った後、悠太郎が言い出しました。

「食べたことなくても、故郷の料理くらい知ってるもんやありませんか?

世話になった旦那さんの名前も答えへんかったし … 」

「そんなこと聞いてましたっけ?」

「うちもちょっと変やと思ててんけどな」

「そうでしょ?」


お静の言葉に我が意を得たりと悠太郎。

「初めは金目当てかと思てんけどな … よう考えたら、うち借金しかないがな ~ 」

「 … まあ、そうですね」


お静の言うとおりでした。

「そうですよ ~ 」

と、め以子。

「 … そうですね」

と、悠太郎。

「勘ぐり過ぎですよね」

自分自身に言い聞かせるように言う悠太郎のことをめ以子は微笑ましく見つめました。

「 … 何ですか?」

それに気づいて、訝しげに尋ねました。

「ふふ、心配してるんですね ~ お義姉さんのこと」

「そらそうですよ ~ 今度は幸せになってほしいやないですか」


照れ隠しにそっぽを向いた悠太郎を、お静、め以子、希子、西門家の女性が笑っていました。

… … … … …

「では、ここで失礼します」

表通りに出たところで、安西はそう言いました。

「お気をつけて … 」

お辞儀して歩き出した安西。

結局、家族と対面しただけで、和枝が期待していたような話しは一切、安西の口からは出てきませんでした。

しかし …

少し歩いて、安西は足を止めて振り向きました。

そして、ふたたび戻ってきて、和枝の前に立ち … 帽子を脱ぎました。

「あの …

あの、私と一緒になってくれますか?」


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