NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
  • 10«
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • »12
--年--月--日 (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


朝ドラ関連のブログ一覧はこちらです。よろしくお願いします!

にほんブログ村 テレビブログ 朝ドラ・昼ドラへ
2013年12月13日 (金) | 編集 |
第65回

しばらくして、和枝がめ以子の元に食事を運んできました。

「すごいですね、お義姉さん … どうやったら、こんなにきれいにできるんですか?」

和枝は、膳に料理を並べ、お粥をよそると部屋を出て行ってしまいました。

その間、ひと言も口を利かずに …

「 … いただきます」

お粥をひと口食べため以子は、その優しい味に感動しました。

… … … … …

「こんにちは ~ 」

め以子がいないと、さぞや忙しいことだろうと、希子はうま介に顔を出しました。

「どう、め以子?」

「大丈夫です。でも、まだ動いたらあかんので … うちでも何か手伝えることあるかなって」

「それがね … 」


桜子は厨房を指さしました。

今まではなかった見慣れない機械が置かれていました。

その中に氷の塊を乗せて、ハンドルを回すと、見る見るうちに削られて … あっという間に山盛りのかき氷が出来上がりました。

♪ うま介印の焼氷 ~ うま介印の焼氷 ~

楽しそうにハンドルを回している馬介と室井。

これで馬介の腕が腱鞘炎になる心配も解消されたのです。

「京都帝大の英知を結集し、竹元教授が開発してくださったの」

ふとテーブルを見ると、焼氷を貪るように食べている竹元がいました。

竹元は手を止め、扇子でテーブルを叩きました。

「この程度で結集というのは、京都帝大の英知に対する侮辱だ」

「 … 失礼いたしました」

「次は、ミキサーというものを作ってやるからな!」


そう宣言すると、焼氷の追加を注文しました。

「はい、心待ちにしております」

愛想よく返事した桜子は、希子にそっと耳打ちしました。

「要は、焼氷お替りしたかったみたいなの … 」

… … … … …

うま介を後にした希子が買い物のため市場に寄ると、皆がめ以子に食べさせるようにと、肉やら魚やら野菜やら果物やら … 山のように食材を持たせてくれました。

… この市場でどれだけ、め以子が愛されているかが分かりました。

… … … … …

希子が家の前まで帰って来ると、お静がガス会社の人を平謝りで送り出しているところに出くわしました。

「これからも、気つけてくださいよ」

「ホンマすんませんでした … 」


近所の誰かが通報したようで、ガス漏れを出したことで、ものすごくしぼられてしまったのです。

「何 ~ あんたそれ?」

お静は、抱えきれないほどの荷物をかついだ希子を見て、目を丸くしました。

「皆がちい姉ちゃんにって … 」

「クジラか、クマか何かと間違われれてるとか?!」


大笑いするふたり。

そんな一部始終を和枝は見ていたのです。

… … … … …

その頃、悠太郎は、謝罪と報告のため、サロンで倉田と会っていました。

「和枝ちゃんにしてみたら、どんどん形見狭なるやろ?

詐欺に引っ掛かったんも、ガス漏れも、人の口に戸は閉てられんし … 

これで悠太郎君にやや子まで出来たら、もう居場所ないんとちゃうやろか?」


そんな倉田の言葉を悠太郎は複雑な思いで聞いていました。

「気配ろうとは思てるんですけど … 」

… … … … …

お静と希子は、め以子を気晴らしさせようと部屋を訪れていました。

♪ 団扇 片手に 夕涼み ~ 雲が 悋気で 月隠す … チョイと 蛍が 身を焦がす ~

お静の三味線と小唄で大喜びのめ以子。

「お義母さん、すご~い」

「ふふふ、一応、おっしょさんさかいな」


… … … … …

体調もだいぶよくなってきため以子は布団の上でじっとしている生活が苦痛になっていました。

「暇で、暇で … 本当に動いちゃいけないんですかね?」

そんなめ以子に希子は戒めるように言いました。

「ちい姉ちゃん、流産しかかったんですよ。

今は休むのが母親の仕事です」

「はい … 」


め以子は大人しくうなずくしかありませんでした。

和枝に意見したことと言い、今の希子は昔のただの引っ込み思案の少女とは違いました。

そんな希子に変えたのは、誰あろう … まさか自分だとは、夢にも思わないめ以子でした。

… … … … …

「ほな、呉服屋呼ぼか?」

「何で呉服屋なんですか?」

「いろいろあるやんか ~ 産着とか、お宮参りの祝い着とか」


3人の楽しそうな会話が聞こえる廊下、和枝が部屋の前で洗濯物を持ったまま立っていました。

目を閉じる和枝。

ふいによみがえる、嫁ぎ先での情景 …

「なんで今頃、やや子ができんねん」

咎める姑の声。

「しゃあないやろ、できてもうたもんは」

吐き捨てるような夫の声。

「子だけもろうて、里帰すわけにはいかんの?」

… 思い出したくもない記憶。

和枝は目を開くとつぶやきました。

「妬んだらあかん … 」

洗濯物をそっと戸の前に置くと、その場から立ち去りました。

… … … … …

台所に立った和枝は、希子から言われたことを思い返していました。

『お姉ちゃんの心が、いびつやからと思う』

『そんなんしてたら、どんどん周りの人、離れていくよ。

せやから、いつまで経っても寂しいんや … 』

< しんどいね ~ 和枝さん。

子供じゃないから、長く生きてるから … 変わるのはしんどいね >

… … … … …

その晩。

め以子の前には、市場の人たちから届いた食材を使って和枝がこしらえた見事なご馳走が載った膳が3つも並びました。

「すご~い、これどうしたんですか?」

未だに誰ともひと言も口を利かない和枝に代わって希子が説明しました。

「市場の人らが、ちい姉ちゃんに精つけさせろって」

「へえ ~ あっ、お代は?」

「いりませんって」

「ほんまに?」

「 … ちい姉ちゃん、大阪弁になってる」


… … … … …

「姉さん、まだ口利いてくれへんのですか?」

その夜、帰宅した悠太郎が心配そうに言いました。

… 倉田に言われた言葉が心に引っ掛かっているのです。

「うん、ご飯は出してくれるんだけど …

あっ、でもね、すごいの ~ お義姉さんの料理。

美味しいだけじゃなくて、彩とか盛り付けとか … もうきれいで」

「 … それって、すごいんですか?」


悠太郎には何がすごいのかよく分かりません。

「すごい気づかいじゃない!

だって私、今、食べることしか楽しみないのよ」

「 … いつものような気もしますけど」


にやける悠太郎。

しかし、め以子は真剣そのものです。

「鰯 … 初めて食べられたの、もう全然生臭くなくてね」

め以子にとって画期的な出来事でした。

「あ、それから … これ」

きれいに畳まれた洗濯物の間に匂い袋が挟んであるのを見せました。

「 … あなたを大事に思ってくれはじめているってことで、ええんでしょうかね?」

「まあ、私なのか … 子供なのか、どっちか分かんないけど … でも、うれしい」


… … … … …

< こうして、め以子は1週間ほど、和枝のご馳走を食べ続け … 晴れて動ける身となったのでごさいます >

お礼がてらに久しぶりに訪れた市場。

銀次の店で鰯を見た時、め以子は正蔵の言葉を思い出しました。

『習うたらどうや? 和枝に … 頼られるちゅうのも、張り合いの出るこっちゃ』

… … … … …

和枝は自分の部屋で裁縫をしていました。

何枚もの白い布、それは … 

その時、またもよみがえる忌まわしい記憶。

ズタズタに切り刻まれた生地を前に呆然とする自分の姿。

しかし、和枝は首を振って、とらわれそうな思いを消し去りました。

そして、自分に言い聞かせます。

「 … なんでうちだけは、あかん」

ふたたび裁縫を続けました。

「お義姉さん」

部屋の外でめ以子の声がして … 和枝は縫っていたものを慌てて後ろに隠しました。

「 … お、お願いがあるんですけども」

… … … … …

台所へ下りて来た和枝にめ以子は、トロ箱一杯に買ってきた鰯を見せました。

「私、ずっと鰯が苦手だったんです。

けど、お義姉さんの出してくれる鰯はどれも美味しくて ~

私に教えていただけないかなと、思う次第でございまして … 」


なれない言葉なので、言い回しがおかしくなってしまいました。

無表情で聞いていた和枝。

め以子は上目づかいで見ながら、頭を下げました。

すると … 和枝は手にした、ざるに鰯を移しはじめました。

「お願いします」

… … … … …

和枝は、頭を取った鰯をどんぶりに入れた塩水で洗うと、次々に手で器用に開いていきます。

め以子も慌てて見様見真似で同じようにしますが、和枝の手際のよさに適うはずもなく …

「 … 皮も剥くんですか?」

すべて剥き終わると、それをすり鉢に入れ、味噌と山椒を加えて、すり身にしました。

「いい匂い ~ 」

それをひと口大に丸めて、つみれの下ごしらえを作りました。

油を温めると、先ず身から分けた骨を揚げて骨せんべいです。

「うん、これいくらでも行けますね」

休む間もなく手際よく、つみれを上げ始めました。

いくつか揚がると、それを食べてみるようにめ以子に差し出しました。

揚げたてをホクホクしながら口に入れため以子。

「さっぱりして、柔らかくて … 」

… … … … …

無言でつみれを揚げ続けている和枝。

め以子はその横顔を尊敬の念をこめて見つめて言いました。

「 … 料理って、本当に人柄が出ますよね。

大雑把な人の料理は、やっぱり大雑把で … 繊細な人の料理は、やっぱり繊細で … 気配りのできる人の料理は、丁寧で優しくて。

私、お義姉さんの料理、すごく好きです。

あの、お義姉さんから見たら、私の料理許せないところいっぱいあったと思います。

鈍感だし …

でも、これから少しずつ直していきたいと思うので … いろいろ教えていただけたら」


め以子が頭を下げると、鍋の中でつみれを転がしていた和枝の手が止まりました。

… … … … …

ふと鍋に目をやっため以子、つみれが揚がり過ぎてしまいます。

「お義姉さん、つみれ … お義姉さん?!」

和枝の顔を見て、め以子はハッとしました。

頬を幾筋もの涙の線が流れて …

「あかん … 」

それは、久しぶりに聞いた和枝の声でした。

「どないしても … あんたを好きになんか、なれへんわ」

苦しそうにそう言って、目を見開きました。

どうしても嫌いな人―すーちゃんの決心

新品価格
¥1,260から
(2013/12/13 19:33時点)



NHK連続テレビ小説 ごちそうさん レシピブック

新品価格
¥1,365から
(2013/12/13 19:35時点)



連続テレビ小説 ごちそうさん オリジナル湯呑 エンジ色

新品価格
¥1,050から
(2013/12/13 19:36時点)


関連記事
スポンサーサイト

朝ドラ関連のブログ一覧はこちらです。よろしくお願いします!

にほんブログ村 テレビブログ 朝ドラ・昼ドラへ
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。