NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年12月26日 (木) | 編集 |
第76回

「お父ちゃんが見つかったとか、そんな大事なことをよ ~ 俺に何の報告も相談もなしか?!

おいっ、悠さん?」

「 … すいません」

憤慨して、2階へ上がってきた大五は、あてがわれた和江の部屋でふて寝してしまいました。

「嫁入り先のことにグダグダ首突っ込んでも仕方ないだろ?」

後から上がってきたイクが諭します。

「 … 照に嫁が来て、嫁の実家がうちのやり方に口出ししてきたら、あんたふざけるなって怒鳴るでしょうが?」

頭の半分ではイクの言うことを理解しながらも、自分が知らないことばかりで … 頼りにされていないのだと、悔しいやら寂しいやら … やるせない気持ちでいっぱいの大五なのです。

… … … … …

「ちょっと、よろしいでっしゃろか?」

襖の外でお静の声がしました。

イクに促されて不機嫌な顔のまま起き上がった大五。

お静は部屋に入ると、ふたりの前に神妙な顔でかしこまって座りました。

「あの … ふたりに怒らんとってやってください」

顔を見合わせた大五とイク。

「死んだことにするしかない家にしてしもうたんは、うちと和江ちゃんなんです。

… 悠太郎さんは、いなくなった父親の代わりになるんやって、13歳の時から気張ってきて … その恨みつらみを捨て切れないんです。

それを、め以子さんは一所懸命宥めようとしてくれてまして …

きちんと始末がついたら、お知らせするつもりやったんと思います。

… ホンマこの通りです」


畳に両手をついて深々と頭を下げたお静。

恐縮してイクが頭を下げると、さすがの大五も同じようにしました。

… … … … …

次の朝。

昨晩と打って変わって静かな西門家の食卓、誰ひとり口も利かず黙々と箸を動かしています。

大五の顔色をうかがう一同。

しかし、本人はさっさと食事を済ませると、席を立ちました。

「あの … お義父さん、きちんとお話をさせてもらませんか?」

悠太郎が後を追いましたが、取りつく島もなく、行く先も告げずに出かけて行ってしまいました。

… … … … …

果たして大五が向かったのは、正蔵の長屋でした。

「ホンマに会うんですか?」

無理やり案内させらている源太が尋ねました。

「取りあえず、挨拶しねえ訳にはよ」

「 … どういう挨拶するつもりなんですか?」


気が短い大五に探りを入れた源太。

「そりゃ、お前 … いや、普通の親同士のだよ!」

あまり乗り気ではない源太ですが、仕方なく長屋の前まで連れてきました。

「師匠、おる ~ ?」

… … … … …

呼ばれて顔を出した正蔵を見た大五は、唖然として突っ立っていました。

たぶんもっと破天荒な感じの強面でも想像していたのかもしれません。

「あの、この人な ~ め以子の親父さん」

… … … … …

ふたりを招き入れた正蔵は、鯛の腸を酒と醤油で漬け込んだものに柚子を絞って振舞いました。

「う ~ 美味っ!」

ひと口食べて感嘆の声を上げた大五。

「たまらん! これが腸ってウソやろ?」

「ははは … そうやろ? 捨てたらあかんやろ、何でも」


喜ぶふたりを見て、正蔵はうれしそうに笑いました。

「これが大阪の始末ってやつですか?」

「そうそう!」


正蔵が差し出した酒を盃で受ける大五。

… … … … …

「いや ~ もう、め以子さんが来てくれはったお蔭で、あの家もちょっと風通しがようなりましてな … ホンマにありがたい話です」

かぶりを振った大五。

「いやもう、あんなバカ娘 … ホントに迷惑ばっかりおかけしていることかと … 」

「とんでもない、とんでもない … いや、あの人、ホンマに明るうて素直なええお嬢さんですな ~ 」


大五は感激して頭を下げました。

「 … お嬢さん、実のところはどうなんでしょうな ~ 西門のもんにあきれ果ててはらしまへんか?」

「いや、あいつは呑気にやってるみたいですけどね。

… 悠さんは、仕事大変みたいです」


… … … … …

「何か難しいことはよく分からないんですけど … その、コンクリートで小学校を造ることを任されたらしくて …

子供のいる所ですから、できるだけ頑丈にって考えてるみたいなんですけど、その ~ 何つうか …

方策がいろいろ難しいってことなのかな」


昨晩、悠太郎から聞いた話の覚えているところをかいつまんで話しました。

「 … 震災の後は、もうどうしてもそういうことになりますわな」

悠太郎も同じようなことを言っていました。

「あの … 新しい技術というのは、まあ未完成な技術な訳でっしゃろ?

その手の悩みは、尽きまへんわ … 」


分野は違っても技術屋だった正蔵には悠太郎の悩みがよく理解できるようです。

… … … … …

正蔵の話を聞いていて大五は昨夜のめ以子の言葉を思い出しました。

「 … あの、悠さんの相談に乗ってやったらどうですか?」

盃を持つ手を止めて大五の顔を見た正蔵。

「あ、いや … 俺には、てんから分かんねえ話だから、その … やっぱり親子っていうのかな ~ 察しがよろしいっていうか … 」

「まあまあ、どのくらいまでご存じか、よう知りまへんけど …

私がそんな話をしたら、あいつ、頭から火吹きます」


正蔵は、自嘲気味におどけてみせました。

「 … けど、それが親の役目っていうやつじゃないすかね ~ 」

「えっ?」

「火吹かれてもね、言ってやった方がいいこともね」


… … … … …

休みの間にも遅れを取り戻せたらと、悠太郎は机に向かってみましたが … そんな簡単な訳にはいきません。

出るのはため息ばかり …

出かけたままの大五のことも気になります。

鉛筆を放って、引っくり返ってしまいました。

… … … … …

「お父ちゃん、夕ご飯には戻ってくるかな ~ 」

照生をお供に夕ご飯の買い出しに市場を訪れため以子。

「すねちゃってるからな ~ お姉ちゃんも悠太郎さんも、滅多に手紙も寄こさないし … 室井さんのことも源太さんのことも本人たちから初めて聞いてさ。

そういうのって、何かさみしいじゃない?」


… 年がら年中、大五と一緒にいる照生だから分かることなのかも知れません。

… … … … …

牛楽商店の奥を覗くと、大将やトミ、タネの3人が揃って机の上の何かを凝視しています。

興味がわき、店に足を踏み入れため以子。

「ふぐだ ~ !!」

「ぎょぎょ!」


慌てる3人。

「あ ~ ふぐちゃうちゃうちゃう … これな、鉄砲いう魚や!

買うて来たちゃうで、落ちてあったんを拾うて来たんや ~ 」


ふぐはご禁制の魚なのです。

「えっ、でも … ふぐですよね?」

気まずそうな顔をする3人。

「そう言っておこうっていう話だよ」

事情を知っている照生が言いました。

「武庫川から、あっちでは売ってますさかいな ~

まあ、ちゃんとした人がさばいたら、まず当たることはおへん」


言い訳をするタネ。

「当たると死ぬから、鉄砲言うようなったんや … まあその、数々の食いしん坊らのお蔭で、わてらには食べるための方法が残されたっちゅうこっちゃ!

… ありがたい話や」


大げさに手を合わせるトミ。

め以子は、じっとふぐを見つめていました。

… … … … …

「今日も鍋かいな ~ 」

お静がニコニコしながら台所に顔を出しました。

「すいません、お台所がおせちでもう … 」

大人数なので、手っ取り早く鍋なのです。

「魚すきって言うんだって」

「美味いんだって


支度を手伝うイクと照生。

… … … … …

「ご主人さん、まだお帰りになりまへんな ~ 」

「ああ、ええ … 」


イクも気にはしているのですが … 朝出たきりで一向に帰ってくる気配がありません。

「お兄ちゃん、探しに行きましたけど … 」

「えっ?」


… … … … …

一方、大五は正蔵とすっかり意気投合して、相当出来上がっていました。

… すでに一升瓶も空になって転がっています。

「いや、美味しいって言わせたい!

おい、源太 ~ 牛骨持って来いよ、牛骨!

牛骨は洋食の始末だ ~ !!」

「始末や ~ !!」


ご機嫌なふたり。

ふたりの世話もほとほと飽きてきた源太。

「せやな、あんたらどう始末するかいな … 」

すると入口の戸が開いて、近所の女が顔をのぞかせました。

「師匠、表に男の人、来てはるよ ~ 」

「誰や?」

「何や通天閣みたいに大けえ人」


… … … … …

そろそろ鍋の下ごしらえも終わる頃、源太が訪ねてきました。

「あ、源ちゃん … どうしたの?」

「いや ~ あのな、悠太郎さんが師匠の所へ親父さん呼びに来てな … 」


混乱するめ以子と希子。

源太は今朝のことから順に説明を始めました。

「まず、親父さんが師匠に会いに行ったんや … そこ悠太郎さんが迎えに来てな ~ で、ふたりで飲みに行ってもうたんや」

… … … … …

♪ 夜は寝ながら お月さん眺めて エ~ゾ、エ~ゾ … 帝都復興 エ~ゾ、エ~ゾ

悠太郎は大五を馴染みの立ち飲みの店に誘いました。

「優しそうなお父さんじゃねえかよ」

「はい … 」


今日の悠太郎は否定しませんでした。

「悠さん、ホントのところどう思ってんだよ?」

「 … め以子さんが来て、あの人ともう一遍関わりが生まれて … 印象が変わりつつあるのは事実です」


悠太郎らしい理屈っぽい言い回しでした。

「戻ってきてほしゅうないって言い張ってるのは、もう僕なんですよね … 」

「じゃあ、もういいじゃねえかよ ~

こっち戻って、ウロウロしてるってことはよ … 何だかんだ言って、戻りたいってことなんだろうしよ」

「何かこう ~ 理由がないんですよ。

上げたこぶしをしまうきっかけというか … 」

「分かる、分かる」


それは大五にも経験があり、痛いほどよく分かりました。

「こう、きっかけなんだよな … そうなんだよ」

… … … … …

いくら待っても帰ってこない大五と悠太郎を待つのをやめて、食事を始めたのはいいのですが … め以子は、ふたりが喧嘩などしていないか心配でした。

「まあ、なったらなったで、しゃあないやろ?」

「今更心配してもどうにもなりませんからね ~ 」


お静とイクは、腰を据えてドンと構えています。

「けど … 」

その時、玄関の外から調子っぱずれの歌声が聞こえてきました。

「 … 復興節?」

… … … … …

「ただいま、戻りました ~ 」

悠太郎の大きな声。

♪ 夜は寝ながら お月さん眺めて エ~ゾ、エ~ゾ …

肩を組んで、立ち飲みの店で、バイオリンの流しが歌っていた復興節を歌いながらのご帰還です。

「も ~ お父ちゃん、悠太郎さん、大丈夫?」

「うるせ ~ 俺と悠さんはな、本当の親子になったんだ!!」

「はいっ!」


♪ 帝都復興 エ~ゾ、エ~ゾ …

ふたりはフラフラと家に上がって、座敷に笑いながら倒れ込んでいきました。

「仲直り … したんかな、これは?」

どうやら、それは確かなようです。

「何、もう … ひどい … 」

仲良く眠りこけています。

あきれると同時にホッとして笑って見ている一同でした。

< 悠太郎と大五が、親子だ、親子だと騒いでる頃 …

もうひとりの父は、ある決心を固めていたのでございました >



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