NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2013年12月27日 (金) | 編集 |
第77回

< さて、大晦日でございます >

め以子のおせち作りもいよいよ佳境に入った頃、餅の用意をしていないことが発覚しました。

「もう、何で餅ついてないんだよ?! ズボラにも程があんだろ、お前!」

糯米のふかし具合を見ながら、め以子を責めた大五。

「男手なかったんだもん ~ 」

< 女たちはおせちの仕上げ、男たちはもちつきに大わらわ … >

… … … … …

何とかかんとか、片がついた後 … め以子と希子は作り立てのおせちを届けに、正蔵の長屋を訪れました。

「お義父さん、おせちできましたよ」

< それは、そんな慌ただしい日のことでございました >

「はは … おおきに」

おせちを受け取った正蔵は、め以子の大きなお腹に目をやりました。

「もう、そろそろかいな?」

「来月って言われてます」


正蔵は、懐に手を入れると風呂敷にくるまった包みを取り出して、め以子に差し出しました。

「これ、ご祝儀や」

め以子は遠慮しましたが、「これぐらいのことはさせて」という正蔵の気持ちを汲んで、ありがたく頂くことにしました。

「ほな、まあええお年を」

「お父さんも」


別れ際にめ以子は肝心なことを思い出しました。

「あ … おせち、『願い』の料理ですよね?」

正蔵からの宿題の答えでした。

「えっ?」

急に言われて、正蔵はきょとんとしています。

「 … 忘れてましたね?

じゃあ、よいお年を」


… … … … …

帰り道、め以子と希子は、道に倒れている染丸に肩を貸す源太を見かけました。

「どうかしたのかな ~ 何で一緒にいてはるんですかな?」

希子は、やけに気になるようです。

「ふたりでお伊勢さん行くんじゃなかったっけな … 」

「えっ、えっ … あのふたり、そういう仲やったんですか?」


そう言われると仲睦まじく見えてきて … 動揺する希子。

ところが、め以子はそれどころではなくなっていました。

「ちい姉ちゃん?!」

希子が振り向くと、顔をゆがめため以子がお腹を押さえながら、ゆっくりとうずくまっていくところが目に映りました。

… … … … …

そんなことは露知らず、大五たちは、つきたてのお餅に舌鼓を打っている最中でした。

「う ~~ ん、つきたてのこの時だけなんだよな、これはよ!」

「どんなごちそうより … でんな ~ 」

「一番食いつきそうな人がまだなんですけど … 」


食い意地のはっため以子がつき上がりの時間になっても帰ってこないのはおかしい …

そんな噂をしていると、玄関が開く音がして、血相を変えた希子が駆け込んできました。

「産婆さん、呼んでください! 生まれてしまうみたいです!」

… … … … …

急に産気づいため以子は、桜子と室井に支えながら苦悶の表情で家に入って来ました。

慌てて産婆を呼びに走る悠太郎、お湯を沸かす桜子 …

「め以子、さあ、上行くよ … ?!

あんた、一体何やってるんだい? こんな時に!」


イクは我が目を疑いました … め以子は苦しみながらも餅を頬張っているのです。

「今しかねえもんな ~ つきたてはよ!」

大五は納得してうなずいていますが、あきれる女たち …

… … … … …

その頃、正蔵は部屋の中を片付け始めていました。

すす払い … という訳でもなさそうです。

… … … … …

何とか2階に寝かされため以子。

産婆も到着し、出産の準備も整い、イクを残して後の一同は、下で待機しています。

「お母ちゃん、それ取って」

布団の上のめ以子は、机の上に置いてある先ほど正蔵から渡されたご祝儀の包みを指さしました。

「これかい?」

包みを開けると、中にはご祝儀の他に『悠太郎、め以子さん江』と書かれた手紙が入っていました。

… … … … …

階下では、悠太郎が心配そうに2階を見つめています。

好奇心旺盛な室井が隙をみて上がっていこうとして、桜子からこっぴどく叱られました。

「今じゃなくていいだろ?!」

「今、今渡したいの!」


2階からそんなイクとめ以子が言い争う声が聞こえてきて …

「あ、悠太郎さん … ちょっと来てくれるかい?」

階段から顔を出したイクが手招きをしました。

… … … … …

悠太郎がイクの後について急いで2階へ上がると、め以子は廊下まで這って出てくるところでした。

「どないしたんですか?」

め以子は、駆け寄った悠太郎の腕をつかみ、正蔵からの手紙を握らせました。

「何ですかこれ?」

「 … よんで … よんでよ … 」


ものすごい形相で悠太郎のことを見上げながら、後ずさりして部屋へ戻っていきました。

「 … がんばってな」

… … … … …

悠太郎は、ひとり縁側で正蔵の手紙を読み始めました。

悠太郎、め以子さん

もうすぐ、子供が生まれるんですね。おめでとうございます。

これから親になる君たちに話しておきたいことがひとつだけあります


… … … … …

私は昔、鉱山で技師をしていました。

詳しく言えば、掘削した鉱石の精錬をしていました。

主に銅をです


日清日露戦争の軍備は銅で整えたといわれる程の国の基幹産業だった銅の精錬。

正蔵は自分の働きが国を豊かにしていると素直に思っていました。

銅の精錬には、鉱毒というものがつきもので、当然正蔵もその認識は持っていましたが、とやかくいうこともない、豊かになるというのはそういうことだと思っていたのです。

… … … … …

「う ~~ もう無理 ~ 」

あまりの痛みに、イクに抱きついて弱音を吐くめ以子。

「もうすぐ年越しそばだから … がんばれ」

気を持ち直しため以子は、そばを思って何度もうなずきました。

… … … … …

 … せやけど、鉱毒の被害は思たよりも深刻なものやということが、私の勤める鉱山でもあからさまになってきたのです

近くの河川には魚が浮かび、作物は実らないようになり … 山はまる禿で土砂崩れも起こるようになってしまいました。

もちろん、人間だけが無事な訳はありません … 成長する前に命を落とす子供も増えていったのです。

… … … … …

やがて周辺の村から抗議の声が大きくなり始めた頃、正蔵は立ち退き要請や土地の買い上げなどを任される立場に就かされました。

「何か手だてを … このままじゃ、村の人間は水も飲めねえ!」

自分たちの引き起こした被害を突きつけられる日々に神経が擦り切れそうになったその頃 …

君のお母さんが亡くなったんです

… … … … …

もう分ったでしょう。

私は、家族のためにと言いながら、渡りに船と山から逃げ出したんです


… … … … …

そうして、因果なもんで、遂には逃げ込んだ家族からさえも逃げました

… … … … …

しかし、どれだけ逃げようとも逃げ切ることはできなかったのです。

そして、ある日、正蔵は気づきました。

困難から逃げることと引き換えに、自分の生きている価値のようなものを、永久に失ってしまったことを。

… … … … …

悠太郎。

どれほど注意を払うたと言うても、過ちに前もって気づくことはできません。

悠太郎。

豊かさを追い求め、豊かさを失うのが、悲しいかな人間という生き物です。

けど、過ちを犯した後に、どう生きるかを選ぶことはできるんです


… … … … …

もし、過ちと戦い続ける姿を見せられていたならば、君にそのことを伝えられたのではないかと思います。

ただ、ただ、逃げ続ける私の背中は、君に過剰な責任感と、間違うことへの恐怖心を与えてしまった気がします。

ホンマにすいません


… … … … …

 … 父親となる君に、私のこの間違いだらけの人生が、何かの役に立てばと思い、筆を執りました。

悠太郎、め以子さん、どうか私のような親にならないように


… … … … …

どうか、あなたたちは生まれてくる子供に、輝く未来と豊かな誇りを与える人であってください

正蔵の長い長い手紙を読み終わった悠太郎は … 家を飛び出していました。

夜の道を息を切らして走った悠太郎の行先は、正蔵の長屋でした。

… … … … …

不在なのか、正蔵の部屋の明かりは消えていました。

「親父 … 」

茫然と見つめる悠太郎。

「親父!」

もう一度呼びましたが、やはり返事はありません。

恐る恐る引き戸に手を伸ばした時、勢いよく中から戸が開きました。

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