NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年01月10日 (金) | 編集 |
第83回

「ただいま戻りました ~ 」

いつもなら出迎えてくれるはずのめ以子の声が聞こえません。

不審に思った希子が板の間を覗くと、め以子はちゃぶ台に向かってノートに何かを書き込んでいるところでした。

夢中になり過ぎて耳から何も入ってこないのでしょう。

希子は、そっと近づいて、いきなり隣に座って声をかけました。

「何してはるんですか?」

「あっ、おかえり … 」


少し驚いた後、め以子は、うれしそうに質問に答えました。

「ふ久がね、アイスクリン作ってほしいって」

「アイスクリン?」

「 … 私のアイスクリンが食べたいんやて!」


よく見ると目が潤んでいます。

「ホンマですか?」

「ホンマ! 初めてよ、初めてよ ~ あの子が自分から何か食べたいなんて …

もう ~ どうしてやろうかな?」


め以子が、ふ久のアイスクリンに思いをはせていた夜、悠太郎は仕事が徹夜になって帰って来ませんでした。

… … … … …

次の朝、め以子が弁当と着替えを届けに現場を訪れると、詰め所から少し疲れた顔の悠太郎が出てきました。

「寝てないん?」

「ああ、ちょっとな … 」


心配そうに見つめるめ以子に悠太郎は無理に笑顔を作りました。

「大変やね … 」

届け物を渡すめ以子。

「おおきに」

「ほな、頑張ってね」


いろいろ話したいことがありましたが、それどころではないだろうと、今は遠慮しため以子でした。

… … … … …

「えっ、皆で一緒に作るん?」

あれこれ考えた末に、そう決めため以子は、泰介が学校から帰ってくるのを待って、子供たちに伝えました。

「そっ、せっかくやし、皆で作ろう ~ なっ?

自分で作ると、倍美味しい言うし … 」

「ホンマに ~ ?!」


食い意地の張った活男が声を上げました。

「ホンマ、ホンマ … なっ、ふ久も?」

コクリ、うなずいたふ久。

「よ~し、ほな … やるでっ!」

め以子の合図で一斉に台所へ向かう子供たち。

… … … … …

「卵の黄身にお砂糖入れて ~ それを、すりすり ~ 」

め以子はふ久の手を取って、泡だて器を持たせると、一緒に鍋をかき混ぜました。

「すりすり ~ 」

… … … … …

「そこに温めてた牛乳と、生クリームを少しずつ入れて ~ のびのび ~ 」

ヘラでゆっくりと伸ばしていきます。

覗き込んでいた活男にも手を添えさせて、一緒に伸ばしました。

「のびのび ~ 」

… … … … …

「これを弱火にかけて ~ ゆるゆる ~ ゆるゆる ~ 」

そう言いながら体を左右に揺らしながら、ヘラを鍋の中でひるがえしました。

子供たちもめ以子に合わせて体を揺らします。

「ゆるゆる ~ 」

… … … … …

と、突然、め以子が大声を上げます。

「おぬしらっ … そう熱うなるでないっ!

ゆめゆめ、沸騰めされるでないぞ ~ 」


鍋に向かって話しかけているめ以子を見て、子供たちはどうかしちゃったのかと心配そうな顔をしました。

「 … お母ちゃん?!」

「沸騰させるとあかんのや」


声をかけてきた泰介に説明すると、ヘラを渡して交代しました。

「ゆるゆる ~ 」

… … … … …

「そして、いよいよ ~ 」

氷を詰めた桶の中央に置いた鉄製の容器に皆でこしらえた液体を流し込みました。

「これでできるの?」

「うん」


め以子は3人に桶を押さえるよう指示しました。

「で、これをひたすら回す! ぐるぐるぐる ~ 美味しくなあれ ~ 」

… … … … …

一方、悠太郎は …

徹夜で絞り出したアイディアを石川たちに説明していました。

「 … つまり、どうせならアーチを二重にして、この隙間を水を逃がすスペースにしてしまおうという案です。

現時点で漏水が分かっているのは、この3箇所ですが、将来的には漏水個所が増えることが見込まれますし … 抜本的に解決するには、これが一番やないかと」

「本気で言うとるのか?」

「はい、安全性と美観を兼ね備えるためには、これが最善やと … 」

「こんなん出来る訳ないやろ?!」


悠太郎の苦肉の策でしたが、石川はバッサリと切り捨てました。

「工期も金も、どないしてやりくりするんや?!」

「そうでしょうか?」

「そうじゃ!」


席を蹴って立ち上がった石川。

「ただ掘るだけでも難儀やのに … 天井のアーチだ? ホームは島型なんやかんや!

わしらがどんだけ苦労してきた思うてんねん?!」

「 … 分かってます。

それは、分かってますけど … せやからこそ、これだけやってきたんですから、できるだけ高みを目指しませんか?」

「そんなん、お前らの自己満足やろ?!」


… … … … …

「地下鉄を造るのに、市民の多くの方からお金をいただいています。

もっと言えば、この上の御堂筋を造るために、泣く泣く立ち退いてくれた方たちがいます。

せっかく立ち退いたんやったら、できるだけ素晴らしいもんを、できる限りのもんを造りたいと思うのは自己満足なんでしょうか?」


ソファーにふんぞり返った石川を悠太郎は懸命に説得しました。

「1日も早う工事終わってほしい思っている人間もぎょうさんおるわ!」

吐き捨てた石川。

「僕らも大至急、図面上げますから!」

… … … … …

「 … あの、ちょっとええですか?」

完成予想図を見ていた増岡が、何か気にかかったのか、悠太郎に尋ねました。

「このアーチ、二重にするとなると … 壁も二重になるってことですよね?」

「はい」

「そうすると、線路にこう … 列車、入れんようになりませんか?」

「 … はい。

恐らく5センチほど、ホームを削ることになると思います」


それを聞いて、石川の怒りは爆発しました。

「やってられるか、アホ!!」

… … … … …

「待ってください、石川さん!」

けんもほろろ、詰め所を出て行く石川を必死に引き留める悠太郎。

「話、聞いてください!」

「お前が話し合わなあかんのは、わしやない!

お前のセンセイや!!」


それでも悠太郎はあきらめません。

「石川さん、僕らも出来るだけのことやりますから!」

前に回って石川の両腕をつかみました。

「話すことないんじゃあ!!」

石川はその手を振り払い、怒りに任せて悠太郎を突き飛ばしました。

… … … … …

立てかけてあった木材に体がぶち当たり、反動で地面に引っくり返った悠太郎。

その上から倒れてくる何本もの木材の下敷きに …

「西門さん!!」

「西門君!!」


急いで木材をどかす池本たち。

その横で茫然と立ちすくんでいる石川。

悠太郎は頭を押さえながら、よろよろと立ち上がろうとしました。

「 … 石川さん … 話を … 」

指の隙間から染み出てくる鮮血 … それでもまだ石川に訴えようとします。

「昨日、お婆さんが … 」

「先に医者や!!」


… … … … …

池本に付き添われて病院に運び込まれた悠太郎。

頭部の止血処理を施している看護婦に尋ねました。

「どれくらいかかるんでしょうか? 今、仕事の途中で … 」

「そんなこと気にしてる場合ちゃうやろ?!」


池本が諌めた時、ドアが開いて診察室に医師が入って来ました。

「先生、お願いします」

看護婦に促されて診察席に腰かけた医師 … 彼女の顔を見て悠太郎は息を飲みました。

… … … … …

「今日は、3つあるのん?」

ちゃぶ台に並んだ3種類のアイスクリンを見て、お静がニコニコしています。

「はい ~ こっちはいつものアイスクリン。

で、こっちは卵白を使って作ってみました。

で、もうひとつが … 」

「びろ~ん!」


容器に入っていたさじを活男が上にあげると、そのアイスクリンは、餅のように長く伸びました。

目を見張るお静と正蔵。

「かっちゃんのご注文でこんなもん作ってみました」

「どうやってやったんそんなん?」

「それは、食べてみてのお楽しみ ~ 」


意味深な、め以子の含み笑いです。

「たまら~ん!!」

注文のアイスクリンに活男は大喜び、め以子はお静と正蔵にも取り分けました。

期待しながら、ひと口食べたふたりから笑顔が消え … そのまま固まってしまいました。

「 … これ、何?」

「納豆なんです」


あの糸を引くような粘り気は納豆のものだったのです。

「え ~ あのあの … あれかいな?」

「納豆、食べてしもうた」


… … … … …

「はい、ふ久もどうぞ」

納豆アイスクリンを口に運ぶふ久。

「どう?」

すると、ふ久はまたいつものように首をかしげました。

「 … 昨日の方が好き?」

しかし、今度は首を横に振りました。

「ううん」

「よかった ~ 」


ホッと胸をなでおろしため以子。

「もう ~ 昨日の方が好きって言われたら、お母ちゃん悔しいし」

… … … … …

すると、ふ久はおかしなことを口にしました。

「これが、美味しいいうことやったんか?」

「うん?」

「うち、美味しいって、よう分からへんかったんや」

「えっ?」


3人の大人が考え込んでしまいました。

「 … どういうことかいな?」

「美味しいって分からんやん …

お爺ちゃんの美味しいは、うちには分からんやん」

「えっと ~ ほな、不味いいうんは、感じたことなかったん?」


泰介は尋ねました。

「昨日のアイスクリンは、変な味やな ~ って」

「もしかしてやけど、姉ちゃん、友達んちでもの食ったことない?」


ふ久はうなずきました。

「買い食いも弁当のおかず換えっこしたこともない?」

これもまた同じく。

… … … … …

「そないなことやったんか ~ 」

ひとり合点がいったようにうなずいているお静。

「えっ、えっ、あの … ??」

「つまりやな ~ ふ久は、生まれてからず~っと、あんたの料理と、あんたが美味しい思た食べもんしか与えられんかったんや」


それが、何を意味するのか … め以子には分かりません。

「せやからやな ~ 今まで不味いもんを食べたことがなかった訳やろ?

せやから、人が美味しいいうんが、どういうこと指してるんか … ハッキリ分からんかったんや!」

「えっ … そうやったん?」


め以子はアイスクリンを食べ続けているふ久に尋ねました。

「これが美味しいやったら、ずっと美味しかった」

「そんな話やったん … 」


気が抜けていくめ以子でした。

「けど … 美味しいとか、そういうんは、何となく分からんもんなんですかね … 」

「ふ久は腑に落ちんことには何となくこう … うなずくということが出来ん性質なんやろな ~ 」


正蔵がそう評しました。

「 … 難儀な性質ですね」

苦笑いのめ以子。

これで、一件落着と思いきや …

「ごめんください!

お家の方、どなたか?!」


… … … … …

何やら、慌ただしい声が玄関の方から聞こえてきました。

め以子が応対に出ると、悠太郎の部下の真田が緊迫した顔で立っていました。

「何のご用でしょうか?」

「西門さんが … その … 頭ケガして病院に!!」

「えっ?!」


… … … … …

悠太郎の頭に包帯を巻き終わった医師。

「もう、ええよ ~

悠ちゃん」


そう言って笑った彼女は、悠太郎の幼馴染、村井亜貴子でした。

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