NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年01月12日 (日) | 編集 |
第84回

街灯に照らされたベンチ、並んで座っている少年と少女。

レンガのアーチの外は雨が降っています。

ふたりは雨宿りしているのでしょうか … 

「なんで俺、子供なんや!」

少年は、悔し涙を服の袖で拭い、泣き顔を見られないよう背中を向けました。

「俺が大人やったら、亜貴のこと守れるのに … 亜貴の夢、叶えられえるようにしてやれるのに」

どうしようもない現実。

少女は、心配そうに少年の背中を見つめています。

「悠ちゃん … 」

… … … … …

悠太郎が頭をケガして病院に … 知らせを受けため以子は取るものを取らずに駆けつけ、待合室で、悠太郎が治療を終えるのを待っていました。

一方、思わぬ場所で女医となった村井亜貴子と再会した悠太郎。

「 … 亜貴、いつからここに?」

「先月、代わって来てん … 悠ちゃん、すぐそこで地下鉄作っててんなあ ~

ウソみたいな偶然、あるもんやな」

「うん … 」

「えっ?! あの、ふたりはお知り合いなん?」


池本も驚いています。

「ええ、昔からの友人で … 」

「松田先生、患者さんの奥さんいらっしゃいましたけど」


今、確かに看護婦が亜貴子のことを『松田』と呼びました。

「 … 亜貴、松田って?」

「痛み止め出すから、受付でもらって … 今日は安静にして、せやね、明日来てください」


亜貴子は質問には答えずに、それだけ伝えました。

… … … … …

「戻るつもりですか? そのケガで」

治療を終えて出てきた悠太郎は、め以子や池本が止めるのも聞かずに現場に戻ると言い出したのです。

「さすがに今日は止めといた方がええんとちゃうか?」

「話し合いの途中でしたし」

「けど、頭打ってるんですよね?」


頭に包帯をぐるぐる巻きにした姿は、め以子の不安をかきたてました。

「大丈夫ですよ … 話し合うだけですから。

あっ、受付で薬だけもろといてもろうてもええですか?」

「ええですけど … ホンマに無理せんとってくださいよ」


… … … … …

悠太郎と池本が現場に戻ると、何かただならぬ事態が発生したのか … 職人たちだけでなく、市の職員も総出でバケツに汲んだ水をドラム缶に移していました。

「何や、これ?!」

騒然とした現場を見て、立ちすくむふたり。

バケツの水をあけると、急いでまた坑道へ戻っていく男たち。

その中に真田の姿を見つけた池本が呼び止めました。

「何があったんや?!」

「停電で、排水ポンプがいかれてもうて ~ 地下に水が溢れてもうたんです!!

今、電源復旧しつつ、人力で水掻き出してるんですけど … 」


それを聞いた悠太郎は、真田の後について坑道へ向かって駆け出していました。

「西門君?!」

… … … … …

しばらくすると、頭の包帯まで泥だらけに汚した悠太郎が水が入ったバケツを両手に地上に戻って来ました。

「あいつ、何やっとんねん?!」

「ケガ、大丈夫なんですかね?」


石川と増岡が信じられないといった顔で悠太郎のことを見ています。

悠太郎は、坑道から上がってくるバケツを次から次に受け取り、それをドラム缶に移し続けています。

「真田、ポンプどうや?」

「もう少しです!」

「よしっ!」


そんな悠太郎を物陰から見つめる亜貴子の姿がありました。

何故かしら悲しげなその目には、今必死になって水を汲みだしている悠太郎が記憶の中の少年と重なって映っていたのです。

… … … … …

「不審者、出へんな ~ 」

まるで先導するように前を歩いていく同僚の川久保啓司に希子は声をかけました。

「川久保さん、ホンマにもうええですよ」

ラジオ局に希子目当ての不審者が現れた日以来、こうやって川久保が帰り道を送ってくれているのです。

「もしかして … つきおうてる人に見られたら困るとか?」

「いや、そんな人はいませんけど … 」


その時です。

今、希子が思い浮かべた人物が前から女性連れで歩いてきたのです。

「もう、源ちゃん、いややわ ~ 」

泉源太でした。

仕事が終わってまるで遊び人のような恰好、連れているのは水商売関係の女性でしょうか。

「おお、希子ちゃん!」

すれ違いざまに希子のことに気づきました。

「あ、源太さん … 」

「なんや、活躍しとるみたいやな?」

「源太さんも … ご活躍みたいで」


バツが悪そうに笑った源太でした。

希子が就職してから以前のように頻繁に顔を合わせることもなくなって … 言葉を交わすのも久しぶりでしたが、女性に促された源太は先を急いで行ってしまいました。

「どこ連れてってくれるの?」

「着いてからのお楽しみや ~ 」


そんな会話をしながら遠ざかる二人の背中を寂しそうな目で見つめる希子。

… … … … …

希子の夕飯の給仕をしながら、め以子は女性誌の料理の記事を熱心に目を通していました。

「決め手ってなんやったんですか?」

唐突に希子が尋ねました。

「うん?」

「 … お兄ちゃんと一緒になろうと思った」

「う ~ ん …

かっこいいと、思たよんね ~ まあ、腹立つことも多いけど … 夢に向かって真っすぐ進んで行ってるっていうのが」

「ほな、今も同じやないですか?」

「そうやね ~ まあ、あの人はあんまりかわらんかも知れんね」


… … … … …

ようやく排水ポンプが復旧した現場。

疲れきった職人たちは、各々に体を休めています。

悠太郎は隣に腰かけている石川に向かって頭を下げました。

「偉そうな口利いて、すいませんでした」

「 … お前の言うとることも分かるんやで」


別人のように穏やかな表情、優しい口調でした。

「わしの知り合いでも御堂筋で立ち退き食ろうた奴、おるからな …

その甲斐のあったもんにしてやりたいとは思てる」


負傷しながらも粉骨砕身していた悠太郎の姿を見て、石川も本音を語り始めていました。

「竹元教授の設計、わしも好きなんやで ~ 何か明るうて、楽しなる。

ひと駅ごとにシャンデリアもタイルの色も違うて、なんかワクワクするわい」


初めて見せた笑顔です。

「けどな … 職人さんの顔を見とると、もう堪忍したってくれとも思う。

金で報いることができるなら、まだしも … 尻引っ叩いてやってもうてる状態や」


決して自分の都合だけで反対していた訳ではなかったのです。

悠太郎はこの男のことを誤解していた自分を恥じていました。

… … … … …

「 … 全部やないとあかんか?」

「えっ?」

「二重にするのは一部で、後はトイで何とかならんやろか?」


最大限の譲歩を提案してきました。

「その方が、空間も広う残したままできるし、修繕もしやすいやろ?」

とどのつまり、立場こそ違えど目指すところは同じなのです。

「考えてみます!」

悠太郎の返事を聞いて、石川はうれしそうに微笑みました。

… … … … …

結局、悠太郎の帰宅はいつもと同じく深夜になってしまい、待ちわびため以子はちゃぶ台に突っ伏してうたた寝していました。

女性誌から抜粋したのでしょう ~ 傷に良いといわれる、牛すじを使ったカレーの作り方がノートに書き写されています。

ふと、悠太郎は傍らに置いてあった病院から受け取ってきてもらった薬の袋を手に取りました。

その気配で目を覚ましため以子。

「あ、おかえりなさい … どうしたんですか?!」

背広や包帯の汚れを見て驚いています。

「現場戻ったら、停電で … 皆で水汲みだして … 」

「大変やないですか?!」

「 … 大変やったんです」

「もう ~ 包帯も汚れてるやないですか!」


慌てて、替えの包帯を探そうとするめ以子を悠太郎は止めました。

「いいです、明日消毒行きますから … 」

「ホンマにもう ~ 明日朝一番で病院行ってくださいよ」


め以子が食事の準備に台所へ行った後、悠太郎は手にしていた薬の袋を見ました。

担当医の欄には、やはり、村井ではなく松田 … 松田亜貴子と署名してありました。

… … … … …

翌朝、悠太郎は話していた通り、朝一番で病院に寄るためにいつもより早く仕度を済ませました。

「ホンマにちゃんと病院行ってくださいよ!」

出がけに玄関でめ以子は怖い顔をして念を押しました。

「は、はい」

め以子の目には悠太郎がおどおどしているように見えました。

「あ、サボろうと思ってませんか?」

「そんなことないですよ」

「ちゃんと行ってくださいよ」


そう言いながら弁当を渡しため以子。

「あっ、ありがとうございます」

「 … どうしたんですか? お礼言うやなんて」

「たまにはええやないですか … ほな、行ってきます」


め以子から鞄を奪うように受け取るとそそくさと出かけて行きました。

隠さなければならない理由などないのですが、亜貴子との再会をめ以子に話せなかった悠太郎 …

病院に行くということは、亜貴子に会いに行くということでもあり … 少なからず、うしろめたさの様な気持ちが、挙動不審となってあらわれたのでしょう。

… … … … …

悠太郎を見送っため以子が家族揃った食卓へ戻ると、正蔵が不審そうに言いました。

「何や、あいつまたエライ早いな ~ 」

「一番にお医者さんに掛かりたいんですって、できるだけ現場に遅れたくないから」


それにしても早すぎる時間なのです。

「お兄ちゃん、ホンマに頑張ってますね ~ お仕事」

「ホンマにねえ」

「お母ちゃんだって、ごっつう頑張ってる」


珍しくふ久が話に加わってきました。

「お母ちゃんの見えへん力で家のご飯は出来てるんや!」

そんなことを言われて、め以子は呆気にとられてしまいました。

… … … … …

「せやから、ふ久も頑張ってるんかいな?」

「えっ?」


お静に言われて、め以子は改めてふ久のことを見つめて気がつきました。

いつもだったら、ボ~っとしながらグズグズと朝食をとっているふ久が泰介や活男にも負けないぐらいに黙々と一所懸命に食べているのです。

「ふ久 … 」

め以子は目頭が熱くなっていくのを感じていました。

ふ久は、よく噛んで最後のひと口を飲み込み … ご飯ひと粒残さずに全て平らげました。

きちんと箸を並べて置くと、め以子に向かってニコリ …

ごちそうさん!」

その笑顔を見た時、め以子の目からは涙が溢れてきました。

「うんうん」

「お母ちゃん?」


急にめ以子が泣き出したので、心優しい泰介が心配そうに声をかけてきます。

ふ久は目の前にあった台拭きを取って、め以子に渡しました。

「もう … おおきにな」

思わず、ふ久を抱きしめました。

「見えへん力が、子供育てとるがな ~ 」

笑顔でうなずき合う正蔵とお静。

希子ももらい泣きしています。

台拭きで涙を拭っても泣き止まないめ以子のことを、ふ久は不思議そうな顔をして見上げていました。

… … … … …

「ごめんな、始まる前やのに … 」

診療時間の大分前に病院に入った悠太郎でした。

「早めに出てきてよかったわ」

傷の治療を受けながら、悠太郎は昨日から気になって仕方がなかったことを尋ねていました。

「亜貴 … 松田って、どういうことや?」

亜貴子は答えません。

「もともとの姓やろ?

… 光男さんとは結局、一緒にならんかったのか?」

「一緒になって … 去年、亡くなりはった」

「?!」

「それで、村井のお義父さんとお義母さんが元の姓に戻してくれはったいうか … 」


余韻を残して、それだけ話しました。

… … … … …

「何や困ったことがあったら、言うてや … 力になれることあったら」

すると、亜貴子は真顔になり … 一瞬ためらいましたが …

「 … 言うてええの?」

うなずく悠太郎。

亜貴子は悠太郎の目を見つめました。

「 … 好きで、困ってる」

「えっ?」


意味が分からず聞き返した悠太郎。

「もうず~っと、好きで好きで、困ってる」

悠太郎は、しばし固まってしまいました。

目をそらしドギマギ … そして、もう一度、亜貴子のことを見た悠太郎でした。

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