NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年01月13日 (月) | 編集 |
第85回

「もうず~っと、好きで好きで、困ってる」

早朝の診察室、亜貴子の言葉に悠太郎は何と答えていいのか分からず困惑していました。

「 … 仕事がな」

「仕事?」

「何や思たん?」

「あ、いや … 」


とんだ勘違いでした。

しかし、ホッとしたはずなのに少し残念な気もする悠太郎。

「趣味とかないんよね、うち …

お芝居やら映画やら、行けばそれなりに楽しいんやけど … 論文読んでる時の方が没頭できるし、人づきあいも苦手やしな ~ 」

「 … どこがやねん?」


自分と違って、誰とでも如才なくつきあうことができる亜貴子の冗談だと思って、悠太郎は突っ込みました。

すると、亜貴子は意外にも真面目な顔で話し始めました。

「苦手やで ~ 取り止めのない話してる分にはええけど、こと身の上の話になると、うちの場合、ベラベラしゃべれるもんちゃうからな」

それは、悠太郎も身につまされることでした。

「ウソついたり、ごまかしたりで、くったくたや ~

せやから、本音で話せる相手はおらんし … 時々、ここに悠ちゃんおったらなあと思たよ」


そんな話をしながら、亜貴子は悠太郎の頭の包帯を巻き終えました。

「はい、お疲れさんでした」

… … … … …

「 … この時間やったら、来られるで」

手を洗っている亜貴子の背中に悠太郎は思わず口にしていました。

「えっ?」

「現場すごいことになってるから、どっかでゆっくりいう訳にはいかへんけど … 」

「 … ホンマに?」


振り向いて悠太郎の顔を見た亜貴子。

「ああ … どうせ、消毒にも来なあかんしな」

… … … … …

牛楽商店。

「今日は、アレか?」

源太が尋ねた『アレ』とは、牛すじを使ったとある料理のことでした。

「うん、悠太郎さんケガしたし、好物やし … すじは皮膚にもええって雑誌に載ってたし」

そう言った後、め以子は秤の上に乗っている牛すじを見てから、源太の顔を甘えるような目で見つめました。

「もうちょっと … 」

舌打ちしながらも、もうひと掴み、塊を加えた源太。

「これでどうや?」

「おおきに ~ 」


すっかり、大阪のおばちゃんが板についてきため以子です。

「ほやけど、ようやるな ~ ごっつ手間かかんのに」

「これが、私の仕事やから」


そう言って、め以子は幸せそうに笑いました。

… … … … …

うま介。

「トイ、トイ、トイだぞっ!」

連呼しながら立ち上がった竹元。

「あの美しいアーチに無粋極まるトイをくっつけようとしたんだぞ!

あの通天閣はっ!!」

「だから、通天閣止まりなんですよね ~ 」


ヒマつぶしに話し相手をしている室井が無責任な相槌を打ちました。

「エッフェル塔にはなれへんのやな」

うま介の言葉にうなずいた竹元は興奮して目の前にあった室井の頬にビンタをくれました。

「痛っ ~ 」

「トイみたいな顔しやがって貴様!」


とんだとばっちりです。

「 … 失礼ですが?」

背後から呼び止める声がして、振り向く竹元。

そこには、背広姿の見知らぬ青年が立っていました。

竹元が息を飲むほどの容姿端麗、涼しげな眼の青年は心地よい響きのする声で尋ねました。

「このシャツは巴里仕立てですか?」

目を見開いて、言葉を失っている竹元。

近づいてきた青年は、シャツの腕の辺りを撫でて、ウットリしています。

「よくお似合いですよ ~ この縞が … 」

「 … 縞?」


… … … … …

「トイをデザインとして埋め込めばいいと思ってな … どうだ?」

青年の言葉に触発されたかのように新しいアイディアを描き起こした竹元は、それを持って早速、詰め所を訪れていました。

「いや、ええですけど … 何でそんな急に?」

トイを付けることに断固反対していた竹元の突然の方針転換に悠太郎たちは戸惑っています。

「無地もいいが、縞もいい … まあ、それだけの話だ」

「あ、女と一緒ですね ~ キタもいいけど、ミナミもええみたいな … なっ?」

「何言うてるんですか?」


見当はずれな池本の物の例えに白ける悠太郎。

「そうだ! 何を言ってるんだ?

女もいいが … 男もいいだ」

「えっ?」

「美しさとは、そういうものだ … では、設計の方よろしく頼む」


何かに取り憑かれたような眼差し、いつもとは調子が違う竹元、異様な余韻を残して去っていきました。

… … … … …

「ほな、明日の朝からずっと7時に出るんですか?」

「はい … 排水の設計をやり直さなあかんので」


どことなく様子がおかしい悠太郎、不審に感じているめ以子でしたが、それが女性がらみのことだとは、ゆめゆめ思ってもいませんでした。

「 … 何ですか?」

何か見透かすように顔をじっと見つめています。

「忙しくても、病院だけはちゃんと行ってくださいよ」

「あ、はい … 」


当然、そのつもり … それが目的ですから。

め以子の不安はそれだけでした。

ホッとした顔になって、悠太郎の前に腕によりをかけた牛すじのカレーを置きました。

難関を切り抜けた(?)悠太郎も安堵の表情をして、目の前の牛すじカレーに目をやります。

「はあ ~ いただきます!」

満面の笑み、歓喜のため息 … 牛すじカレーこそ悠太郎の一番の好物なのです。

美味しそうに頬張る悠太郎の横顔 … この顔が見たくて手間も惜しまないめ以子でした。

「悠太郎さん、これホンマに好きですよね ~ 」

「これ、ホンマ堪りませんよ ~ 」

「今日のは特別柔らかく煮えてるでしょ?」

「あなたのカレーは、天下無敵です!」


… … … … …

< それからしばらくの間、め以子は何も知らずに悠太郎さんを送り出し …

悠太郎さんは、消毒のついでだと、自分に言い訳しつつ、亜貴子さんとの早朝デートを繰り返しました >

「ほな、結婚してたことも伏せてたんや?」

「うちの場合、結婚しても苗字変わらへんし … 『何でそんなことになってるんや』って聞かれるから、どうしても言わなあかん時以外は … 」

「ふ ~ ん」


… … … … …

め以子は、『毎日の料理』を聴くために、うま介を訪れていました。

「忙しいんやな? 悠太郎さん」

「ホンマに … 寝る暇もないみたいで」


ラジオから聞こえる、夫の職場に料理を差し入れして喜ばれたという主婦のインタビューが、め以子の耳に留まりました。

「差し入れか … 」

… … … … …

「恋がしたい、恋がしたい、恋がしたい!」

ラジオの音をかき消して、突然、絶叫しはじめた桜子。

「ちょっと、桜子!」

店に客も居ることだし、め以子がたしなめました。

「ああ、だってさ ~ つまんないんだもん!

室井さん、何も書かないし … 文女と遊んでばっかりだし …

私、何でこの人と一緒になったのって、思うことない?」


同意を求めるようにめ以子の顔を覗き込みました。

「うん … じゃあ、私そろそろ ~ ごちそうさん

め以子がうま介から退散しようとした時、ちょうど、文女を背負って帰って来た室井と鉢合わせしました。

「室井さん、そろそろ書かないと、桜子に捨てられるよ … 」

「えっ、えっ?!」


そう言い残して帰って行っため以子。

… … … … …

「おっ、もう大分治ってきたな」

薄くなった悠太郎の包帯を見て、池本が言いました。

「あのきれい先生にも会えんようなるね ~ 」

「はあ … 」

「マルナカ百貨店のケーキがええで」


池本が何を言いたいのか悠太郎には分かりません。

「奥さんどう?

ケーキ、サービスしとった方がええで ~ 」


意味深に笑いながら行ってしまいました。

「 … そんなんとちゃいますから!」

… … … … …

「川久保さん、ホンマにもうよろしいですよ」

あれから、不審者も現れることもなく、数日が経っていました。

心配して送り続けてくれている川久保にも何だか迷惑をかけているようで心苦しい希子でした。

「油断したらあかんで ~ 僕がおるから出へんだけで、ホンマはその辺に隠れとるかもしれん」

川久保は辺りをキョロキョロと見回しました。

「そうですかね ~ 」

「あっ、ひとつ提案があるんやけどな」


唐突に足を止めた川久保、耳を傾ける希子。

「 … 僕と一緒に暮さへんか?」

「すいません、うち今、部屋、埋まってもうてて … 」


川久保の意図は希子には通じなかったようです。

「おおっ、お姉ちゃん、エライ別嬪さんやな ~ 」

源太でした。

先日この辺で会った時に連れていたのとは違う女性に声をかけているところに出くわしてしまいました。

「腹減ってへん? 何か食いに行こうや ~ 焼き氷って知ってるか?」

… … … … …

今夜の夕飯の時の話題は、桜子のことでした。

「恋がしたいって言うたってね ~ 」

夫の悠太郎のことが好きで仕方がないめ以子には分からない感情でした。

「でも、駆け落ちしてしまうくらいの情熱の持ち主ですからね」

「 … 希子ちゃん、どうなん ~ その、気になる人とか?」


希子にこんなことを聞くのは初めてです。

「う ~ ん 、、

ええなって思う人は、結婚に難あり … というか」


たった今、その現場を目撃したばかりでした。

「 … 妻子ある方とか?」

不安そうに尋ねるめ以子、希子は吹き出してしまいました。

「違いますよ!」

… … … … …

「ただいま帰りました ~ 」

そんな会話を交わしているところへ、悠太郎が帰って来ました。

「 … 希子ちゃん、不倫の恋はあかんよ」

「?!」

「だから、違いますよ ~ 見てても、結婚には向かへんなって思う人おるやないですか」

「いくら好みでも、浮気する旦さんはな … 」


… … … … …

「これ、ここに置いときますね」

流しの前に吊るしてきた小さな箱を置くとぎこちなく手を洗い始めた悠太郎。

台所に下りてきため以子がその箱を見て歓喜の声を上げました。

「あっ、これ、マルナカ百貨店のケーキやないですか?!

… どうしたんですか?」

「職場の人に勧められて … 美味しいらしいです」


め以子の顔をまともに見ることができません。

… … … … …

部屋で着替えを済ませた悠太郎、机に手をついて、深いため息をつきました。

< そんなに罪悪感覚えるんだったら、もう行かなきゃいいじゃないかね ~ >

『本音で話せる相手はおらんし … 時々、ここに悠ちゃんおったらなあと思たよ』

あの亜貴子の言葉が耳に残っている悠太郎です。

< ああ、そうなんですか … そっちはそっちで、罪悪感覚える訳ですか?

ただでさえ孤独な亜貴子さんをひとりにしてしまったって … まあ、罪悪感って、便利な言葉ですね … >

… … … … …

「美味しかったよな ~ あそこのカレー」

「亜貴、大盛りにしとったよな」


それでも、早朝デートは続いていました。

「 … 次はもう抜糸でええわ」

傷の具合を見ながら亜貴子は言いました。

「ああ、そうなんや … 」

「名残惜しかったら、またケガしたら?

ここ入院もできるし、毎日毎日、手とり足とり看病やで」


長いつきあいですが悠太郎には、亜貴子の話はどこまでが本音か分かりません。

「 … 看護婦さんがな」

本気にしかかると、こんな感じではぐらかされます。

わざときわどいことを言って、悠太郎の反応を楽しんでいるようなところがあります。

「何や思た?」

… … … … …

その日、め以子は出かける途中にうま介に立ち寄っていました。

先日の桜子の発言も気になっていましたし …

「へえ、現場に差し入れに行くんだ?」

「うん、考えたらそういうことしてなかったなって … 」


ここで聞いたラジオがきっかけで思いついたことです。

室井がいるからでしょうか … この前の様な素振りは見せない桜子でしたが、その代わりおかしなことを聞いてきました。

「あのさ、悠太郎さんが通ってるのって … 大阪南総合病院よね?」

「うん、そうだけど」

「悠太郎さん、何か言ってた? … 誰かにあったとか?」

「特に … 何で?」


何故、桜子が急にこんなことを聞くのか不思議に思うめ以子。

「あそこ … ほら、結構有名な人とか来るって聞いたから」

「悠太郎さんはいても気がつかないんじゃないかな … 」

「そうよね ~ 」


どことなく白々しい桜子の態度、うしろで聞いている室井と馬介もいつもと違う雰囲気ですが、特に気にする理由もないので … め以子は席を立ちました。

「じゃあ、私そろそろ … 馬介さん、ごちそうさん

… … … … …

「何にも知らなかったね、め以ちゃん!」

め以子が出て行った後、開口一番室井が叫びました。

実は …

室井が外で遊んでいてケガをした文女を担ぎ込んだのが偶然にも亜貴子が働いている病院でした。

早朝だったため、外来の患者もまだおらず、職員もまばらな院内で仲睦まじく話をしているふたりの姿を目にしていたのです。

「何か、嫌な予感するな … 」

… … … … …

め以子が現場を訪れた時、悠太郎は所要で外出していました。

驚かそうと思って、本人には内緒だったのです。

昼時だったこともあって、休憩中の職人たちに持ってきた料理を振舞いました。

「こんな美味いおむすび食べたの初めてですわ ~ 」

「西門さんは幸せもんですね ~ 毎日こんな ~ 」


現場監督の増岡もしきりに褒めちぎってきます。

「もう、何も出ませんよ」

職人たちも大喜びでめ以子の料理に舌鼓を打っています。

「奥さん、もうすぐ西門君戻ってくると思うんで … 美味いわ!」

石川も気遣って声をかけてきました。

「おおきに」

… … … … …

その時、め以子はふと何気なく、詰め所の入口に目をやりました。

「ほな、お願いします」

市の職員に何かを手渡している女性、聞き覚えのある声。

振り向いたその顔は …

「地下鉄、楽しみにしてますね」

「がんばります ~ またいつでも来てください」

「お邪魔しました」


… 忘れもしない、村井亜貴子でした。

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