NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年01月17日 (金) | 編集 |
第89回

「お母ちゃ~ん … 」

部屋に閉じこもってしまっため以子、心配した子供たちが声をかけてもやはり返事は返ってきません。

「 … ほな、ここ置いとくからな、お母ちゃんの大好きな具のおむすび」

「お母ちゃん、鶏みそのおむすびやで ~ 」


食事になっても下りてこないめ以子のためにおむすびを運んできたのですが、戸が開く気配どころか物音ひとつしません。

仕方がなく、3兄弟は顔を見合わせてうなずくと、おむすびを乗せた盆を部屋の前の廊下に置き、その場を立ち去りました。

… … … … …

一方、悠太郎は亜貴子に誘われるがまま、夕食を食べに部屋までついてきてしまっていました。

「はい」

食卓に座った悠太郎の前に亜貴子はカレーが入った皿を置きました。

「変わったカレーやな?」

「ミセス・キャベジの特製カレーや」


め以子のライバルの名前、亜貴子も希子の番組の愛聴者のようです。

… … … … …

子供たちが寝る時間になっても、廊下のおむすびは手つかずのままでした。

「お母ちゃん、出てきへん」

活男の言葉にうなずくふ久。

「何、あったんやろな … 」

泰介が不安そうにつぶやきました。

… … … … …

「ほな、お兄ちゃん、今日帰って来はらへんのですか?」

「この人、連れて帰るって出て来はったのに … ほだされて帰って来はってな ~ 」


居間では、お静と希子に挟まれて座らされた正蔵が肩身が狭そうに弁解していました。

「けど、あんな状態で帰って来よっても、め以子さん苦しめるだけやと思たんや」

「 … 子供らにはなんて?」

「お父さんはお仕事急に忙しうなって、で、お母さんは急に具合悪なった言うてある」


それでも、勘のいい泰介は相当疑っているようです。

「お兄ちゃん … 」

… … … … …

その悠太郎は亜貴子の作ったカレーを食べている最中でした。

「亜貴も料理するんやな … 」

意外そうに言うと、亜貴子は少し照れくさそうに笑って話し始めました。

「光男さん、表出えへん人やったから ~ 一緒に楽しめるもんって食事ぐらいやったしね …

美味しい?」

「うん … 美味しいけど、ちょっとあっさりめやな」


黙々と食べながら、め以子の牛すじカレーを思い出していた悠太郎でした。

… … … … …

悠太郎の横顔を見ていた亜貴子、その視線が棚の上に飾ってある写真立てに移り … それに気づいた悠太郎も写真立てを見つめました。

「そこの写真、光男さん?」

ふと亜貴子を見ると、うつむいて … 堪え切れずに泣き出していました。

「亜貴、どないしたんや?」

「ごめん、ごめんな … 誰かとこうやって、家でご飯食べるなんて … 二度とないて思てたから」


席を立ち、背中を向けて泣き続ける亜貴子。

悠太郎も思わず立ち上がると、後ろから亜貴子のことを抱きしめてしまいました。

… … … … …

夜が明け、子供たちは恐る恐る襖を開けて、母の部屋の前を確かめました。

盆の上のおむすびは無くなっています。

「食べてる!」

「 … けど、出てけえへんか」


部屋の戸に手をやった泰介が肩を落としました。

ここはまだ閉じられたままです。

… … … … …

子供たちからめ以子のおむすびが無くなっていたことを聞いた正蔵たちは取りあえずひと安心でした。

「けど、お母ちゃんの具合ってあれで治るん?」

泰介に尋ねられて、大人たちは答えに困ってしまいました。

「おかわりっ!

最後やから多めにして」

「おむすび置いといたら、出てくるん?」


活男と泰介、年の差で仕方がないのですが、対照的なふたりです。

泰介は目の前のご飯に手を付けていません。

「泰ちゃんは心配せんでええから … ほら、しっかり食べ、なっ?

活っちゃんはいつもと変わらんな ~ 」


父と同じようにあごに手を当てて考え込む泰介。

< 具合が悪いって、ウソだよね ~

むくれて、出てこなくなっちゃったんだよね … どうしたら、出てきてくれるのかね ~ >

… … … … …

「泰 ~ おばちゃん、どうや?」

放課後、同級生たちが寄ってきました。

「どうもならん … 」

「そろそろおばちゃんのおやつ食べたいんやけど?」

「食べたいな ~ 」

「せやな … 」


… … … … …

「 … 私が邪魔者」

桜子から聞いた言葉を繰り返す源太。

「そう言って、しゃべんなくなっちゃったのよね … 」

亜貴子に会った後の、め以子の落ち込み方が尋常でなかったことを知り、うま介に集まっている面々も心配していました。

… ひとりを除いて。

「桜子、見に行ってみる?」

源太に言われて、うなずく桜子。

すると、文女と遊んでいた室井がそれを聞いて、しゃしゃり出ました。

「あっ、僕行ってくるよ ~ ね、ね、文女見てて」

桜子は無視して、外したエプロンを室井に押し付けて、源太と出かけて行きました。

… … … … …

め以子は、昨日とほぼ同じ姿勢で畳の上に横たわったまま … 食欲に負けて、深夜におむすびに手を出しましたが、部屋から出て行く気力は湧いてきません。

『この世で、たったひとりの心許せる相手を後から来て持ってったんは … あなたなの!』

亜貴子の言葉を思い出すたび、胸が痛みました。

… … … … …

「活っちゃん、ほら、丸屋のちょぼ焼きやで ~ 」

いつもなら喜んで食らいつくはずの活男でしたが、様子が変です。

「しょぼ焼きがええ … お母ちゃんのしょぼ焼きがええ!」

泣き出してしまいました。

こうなってくると、お静にも手に負えません。

「もう、どないすんの?」

「しょうがないやないかい … 」


正蔵とふたりで持て余していると、そこへ泰介が学校から戻ってきました。

久しぶりに同級生を引き連れて …

… … … … …

「こんにちは ~ 」

「お邪魔します ~ 」


子供たちは口々に挨拶をすると、泰介に続いて台所から板の間へ上がり込んできました。

「泰ちゃん、今日はあかんで!」

「2階、2階!」


お静が止めるのも聞かず、泰介は同級生の先頭に立って2階へ上がって行ってしまいました。

… … … … …

「私なんて、居ない方が … 」

め以子がそんな言葉をつぶやきかけた時、廊下を歩いてくる足音が部屋の前で止まりました。

「お母ちゃん!」

泰介の声でした。

「おばちゃん、おやつ ~ !」

ハッと、身を起こしため以子。

「いつまで待ったらええねん!」

「おばちゃん ~ お腹ぺっこぺこや!」


泰介の同級生が一緒になって、廊下の前で大声を出しているのです。

「う、家帰り … 家で食べ!」

め以子は苛立ち、そう口走りましたが … 声に力がなく、外の子供らには届きません。

「お母ちゃん、しょぼ焼き作って ~ 」

活男の声でした。

… … … … …

「お母ちゃんのしょぼ焼きが食べたいねん!」

め以子の部屋の前に並んだ子供たち。

横でお静が不安そうに見守っています。

… … … … …

め以子は声が聞こえる方を見つめました。

「活っちゃん … 」

… … … … …

その時です。

前もって打合せしていたのでしょう、泰介は目で合図して、手を叩き始めました。

「しょ~ぼ、しょ~ぼ、しょ~ぼ、しょ~ぼ」

同級生たちもそれに合わせて同じように手を叩き、活男も加わって「しょぼ焼き」の大合唱です。

「しょ~ぼ、しょ~ぼ、しょぼ焼き!」

いつの間にかお静も一緒に手を叩いていました。

「残り物の … 」

「しょぼ焼き!」


それどころか、合いの手まで …

「しょ~ぼ、しょ~ぼ、しょぼ焼き!」

「何でもかんでも … 」

「しょぼ焼き!」

「始末の料理や … 」

「しょぼ焼き!」


… … … … …

ついに天岩戸は勢いよく開かれ … そこには、子供たちを見下ろしため以子が立っていました。

「おばちゃん、今日、メッチャクチャ機嫌悪いからなっ」

怖い顔でそう言った後、にっこり微笑みました。

「死ぬほど、しょぼくれとるで!」

「やった ~ !! 」


大喜びする子供たち。

泰介と活男は抱きついてきました。

… … … … …

「おばちゃん、しょぼ焼き、めちゃ美味い!」

「お母ちゃん、しょぼ焼き、めちゃ美味いわ!」

「おばちゃん、ホンマたまらん!!」


汗だくになって、しょぼ焼きを焼き続けるめ以子。

食欲旺盛な子供たち相手、焼いても焼いても間に合いません。

「美味い!」

「美味い!」


… … … … …

「そのお肉、あげるの?」

うま介を出た後、源太が店から持ってきた包みを見て、桜子は尋ねました。

「あいつにはな ~ 千の言葉より、1枚の肉や!」

とっておきの上等の肉の大奮発でした … さすが付き合いが長いだけあって心得ています。

… … … … …

西門家の前まで来たふたりは、何だか家の中がやけに騒々しいことに気づきました。

「美味い、美味いわ ~ 」

「なんぼでも食べれるわ ~ 」


そっと覗くと … 

台所で、正蔵とお静に手伝ってもらいながら、慌ただしく、しょぼ焼きを焼くめ以子の姿がありました。

「おばちゃん、もうないで ~ 」

「あんたら、飲んでるやろ ~ 噛んで食べ! アホんなる!」

「おばちゃん、早うして!」


顔を見合わせて笑う正蔵とお静。

「しょ~ぼ、しょ~ぼ、しょぼ焼き!」

またまた、大合唱が始まってしまいました。

… … … … …

「お肉いらなかったわね」

「 … せやね」


なにわともあれ、ホっと安心したふたり。

め以子を立ち直らせたのは、子供たちの声 … 食べ物で人を笑顔にしたいという気持ち … め以子の原点でした。

… … … … …

大阪ラヂオ放送。

川久保がいつものように希子を迎えに行くと、姿が見当たりません。

「すいません、もう帰ったんですか? 西門君」

「今日は早めに帰りたいからって、早退したで」


上司の言葉を聞いて、川久保も慌てて局を後にしました。

… … … … …

自分がいない時に、あの男が現れたら …

結局、希子に追いついたのは、もう西門家が目の前の場所でした。

何事もなかったことに胸をなでおろす川久保。

… … … … …

「おおっ」

「 … 源太さん」


玄関をくぐろうとした希子は中から出てきた源太と鉢合わせしました。

「えっ、どないしたんですか?」

「肉、持ってきたんだけど … なんや、いらんようなってもうて」

「 … 何かすいません」


め以子がらみのことだと察した希子は頭を下げました。

「ほな」

源太の背中を見送る希子。

その目からは以前のような切なさは感じられません。

しかし、離れた場所から見ていた川久保にはそんなことまで分かる訳もなく、まして源太とどういう関係なのかも聞いたことはありませんでした。

ただ、送っている最中に何回か会った時に、希子の態度から憎からず思っていることは感づいていました。

早めに帰りたかった理由もこれだったのかと勝手に思い込んでしまいました。

… … … … …

「川久保さん!

心配して来てくらはったんですか?」


立ちすくむ川久保の姿を見て、希子は駆け寄って来ました。

「う、うん … 何にもなかったらええねん。

彼、上手くいくとええね」


意味も分からず、軽くうなずいた希子。

「えっ?」

すでに川久保が立ち去った後でした。

… … … … …

その晩、夕食も済んだ後、一度出直した桜子と室井が西門家を訪れていました。

「ごめんなさい、何か押しかけちゃって」

「へへへ、かまへんかまへん ~ 皆で飲んでる方が楽しいてええのんや … なあ、め以子さん」


め以子が部屋から出てきたことで、正蔵も少し安堵して、酒も進んでいるようです。

「はい、ありがたいです … 気が紛れるし」

「 … あのさ、亜貴子さんとどういう話したの?」


遠慮がちに桜子が尋ねました。

「えっ … 」

その質問に、皆の視線が一斉にめ以子に集まりました。

「もう、言うてもええんちゃう?」

「ふたりが秘密にしてきたことやし … 」


お静に言われても躊躇するめ以子、それを聞くことが目的の室井は遠慮を知りません。

「今更そんな義理立てることないんじゃない?

… もう取られちゃったんだしさ」


横にあった盆で室井の頭を思い切り叩いた桜子。

「あの … 男がな、古女房に飽きてしもうて、妾の所へ転がり込みよったんや ~

ほんで、毎日毎日一緒に暮らしてたら、その妾の方がなんや女房みたいになってきて … はっ、その男、結局元の女房と浮気した … 」


正蔵の物の例えが気に入らなかったのか、お静は桜子から盆を受け取ると「あほう」と正蔵の頭を叩きました。

「なんやねんな ~ 」

だらしない男ふたりのお蔭で場が和みました。

… … … … …

「でも ~ うち、お兄ちゃん戻って来ると思うけどな」

さっきから何か物思いにふけったような感じだった希子がおもむろに言いました。

「毎日一緒におるって … 強いですよ」

… その言葉の意味が分かるのは、もう少し後のお話です。

… … … … …

「けど、ホンマどうするつもりなん? … これから」

改めて問われて、め以子はお静の顔を見ました。

「悠太郎さん、迎えに行くか? … 一緒に行ったろか?」

め以子は盃の酒を飲み干しました。

「 … 待ちます。

気持ちは縛れへんから … 悠太郎さんの気持ちに任せます」

「健気だね ~ 」


感心する室井、正蔵も何度もうなずいています。

「でも、何があっても、私はここから出て行きませんけど … ええですか?」

「いや ~ ええっ、あんたは出てったらあかん、あかんえ!」


慌てる正蔵。

「せやな、まさかの時は悠太郎さんに籍外れてもろうたら、ええねん!」

そこまでは考えていなかった正蔵はお静の顔を困った顔をして見ました。

… … … … …

「子供にはお母ちゃんの方が大事ですからね ~ 」

そんなことを言いながら、よそ見をしていた室井が酒をこぼしてしまいました。

台所へ布巾を取りに立とうとした桜子が、ハッと踵を返してめ以子に耳打ちしました。

「め以子 … 」

桜子が目くばせした先 … 裏庭を見るめ以子。

暗がりの中、そこに悠太郎が立っていました。

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