NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年01月22日 (水) | 編集 |
第93回

「せやな ~ 当日のお膳は、鯛のお頭、ハマグリの吸いもん、それに赤飯や」

まだ昼間だというのにお銚子をつけてきた正蔵は盃をなめながら、西門家に伝わっている祝言の献立を挙げていきました。

それを帳面に書き留めるめ以子。

「うん、西門独特のま~るいお煮しめも … 大根でも人参でも芋でも何でも、ま~るうするんやな」

西門の家が元々造り酒屋だったことが由来だと正蔵は説明ました。

「まあ、あの杉玉を真似したんやな ~ 」

「杉玉って、あの ~ 軒先に吊るしてある?」

「そうそうそうそう、最初はあれ緑色のきれいなやつやな ~ あれ『新種が出来ましたで」っていう看板や。

それがだんだん日が経つにつれて、こう黄色から茶色、黒とこう変わってくるわな …

カサカサになっても形だけは丸いまんまや」


正蔵は目の前に両手で円を描きました。

「 … つまり、夫婦はいつまでも円満にという、ご先祖さんの考えやな はっはっはっは」

「しゃれてますね ~ 」


… … … … …

「あ、それから、魚の粕漬があったな … 」

「粕漬?」

「うん … その時の魚に何を選ぶかによって、御寮人さんの才覚が問われる ~ ちゅうやっちゃ」

「才覚?!」

「趣味がええかなとか、機転は利くのかいな ~ というのが試されるんや」

「あっ … 聞かんかったら、よかったです」


め以子の困った顔を見て、正蔵も失敗したなと後悔しましたが …

「言わんかったら、よかった … な」

後の祭りでした。

聞かなければ、知らないで済んだことでも ~ め以子は聞いてしまったのです。

和枝みたいにやりたいと、自分で言いだした手前、それに応えなければ …

… … … … …

「どれも美味いけど、マナガツオとか鮭とかがええんとちゃうか?

西門の酒粕に合う思うけどな」


め以子は魚屋の銀次に相談しましたが、返ってきたのはありきたりな魚の名前でした。

「せやけど、それって普通ですよね?」

「普通が一番美味いんやで」

「せやけど、そこに才覚って感じられます?」


そこまで考えて、商売している者もいないでしょう。

「ここで何を出すかが、御寮人の才覚らしいんです」

「 … 才覚かて、め以ちゃん ~ そんなな、ない袖は振れんやろ?」


銀次に核心を突かれ … 悔しいけれど、否定はできないめ以子でした。。

「そうなんやけど … そうなんやけど!!」

… … … … …

その頃、悠太郎と希子は、うま介で恩義がある倉田に祝言の報告を済ませたところでした。

「で、支度は進んでんのか?」

「はい、西門の親戚の方は比較的鷹揚で、祝言用の酒や酒粕も分けてもらえたんですけれど … 」


悠太郎はその後、言葉を濁しました。

「姉ちゃん連隊か … 」

倉田は西門家の事情を熟知しています。

「はい、これがもう、押しても引いても … 」

「別にええのんと違うか? 基本的にはもうよその人なんやし」

「僕はそれでもええと思うんですけど … 」


悠太郎は希子の顔を見ました。

「 … お父さん、この間倒れてしもうたし、もう歳やし ~ 姉妹揃ったとこ見せてあげたいんです」

「次に集まるとしたら、自分の葬式かも知れへんしな」


皆、和枝が『来る』と言わなければ来てはくれないし、『来る』とも言えないようなのです。

「 … 和枝ちゃんとこは、もう行ったんか?」

「明日、直にお願いに上がろうかなと思ってるんですけど … 」


そう言いながら、希子は倉田の顔をじっと見つめました。

「えっ、そ、その目は … わしか?!」

… … … … …

「ほんで、粕漬とお煮しめは決まったんかいな?」

糠漬けの世話をしているめ以子に正蔵がそれとなく尋ねてきました。

「お煮しめは目途がついたんですけど、粕漬が決められへんで ~

やっぱり、粕漬で美味しいお魚って、皆が知ってるもんになるというか … 」

「才覚ちゅうもんは、味の問題だけやないと思うがな ~

祝言いうのはな ~ ふたりの新しい旅立ちを祝福することと、『まあ、これから親戚づきあいになりますんで、よろしゅう』いう、そういう席や。

その席でめ以子さんが、何を伝えたいのか … それが大事や」


正蔵は、悩んでいるめ以子に、ちょっとした糸口を与えたのです。

「 … 何を伝えたいのか?」

… … … … …

次の日、希子は倉田に伴われて、和枝の嫁ぎ先を訪問しました。

「返事はお伝えした思いますけど」

… ケンモホロロです。

「お父さんの話、ちい姉ちゃんから聞いてる?」

「まだ元気なんやろ?」

「けど、いつまで元気か分からんとこあるでしょ?」


和枝は黙り込んでしまいました。

「お姉ちゃんからしたら、お父さんに文句言いたいこと山ほどあると思うけど …

でも、やっぱり最後は気持ちよう、親孝行したい思わへん?

生きてるうちにお父さんに姉弟姉妹揃たとこ、見せてあげたい思わへん?」

「畳の上で死ねるだけでも、あの人にしたら上出来なんちゃうか?」


吐き捨てるように和枝。

希子はあきらめませんでした。

「雲の上のお母ちゃんも、うちら揃てるとこ見たら、安心しはるんちゃうやろか?

… お母ちゃんも喜びはるんちゃうやろか?」


… … … … …

「大人になりはったな ~ あんさん」

和枝と対等に話し、意見を伝える … 女学校時代の希子では考えられないことでした。

「こんな時だけ、お母ちゃん引き合いに出して … エライこと、世慣れたやり口だすな ~ 」

まだまだ、和枝は希子が簡単に敵う相手ではありませんでした。

「どないしても、わてに出てほしい言うんやったら ~ ちい姉ちゃん、追い出してもらえまっか?」

「それは … 」

「それはでけん ~ これは飲めでっか?

アナウンサーいうんは、エライこと居丈高でんな ~ 」


出来ないことと知っていて、無理難題を吹っかけてくる … 和枝のことを希子はにらみつけました。

すると、今までひと言も発せずにふたりの話を聞いていた倉田が待ったをかけました。

「 … 今日の所は、これで帰ろうか ~ 希子ちゃん」

… … … … …

「 … どの道、お料理でばたばたしてる思うし、私は別にええですよ」

和枝の条件を聞いため以子は、それで済むのであればと、自分が引っ込むことを申し出ました。

しかし、お静が納得しません。

「それはないで ~ せやのうても、あんた和枝ちゃんにいらん義理立てして祝言もせんで …

これ以上、遠慮すること何もない!」

「僕もそう思います。

あなたは、この家の御寮人なんですから」

「う~ん、まあでも、ホンマに別に構わない … 」


粕漬の件で悩まされている『御寮人』という称号は、今のめ以子にとって、あまり有難いものではありませんでした。

… … … … …

「 … そうしてもらってええ?」

希子から出た、まさかの言葉に場が静まり返りました。

「希子ちゃん、あんた ~ ようそんな酷いこと言うな … 」

咎めるお静 … しかし、今日の希子は少し違いました。

「やっぱり、うち、お姉ちゃんに出てもらいたいんです。

お父さんのためにもどうしても … 」

「いや、そこまでして出てもろうても、親父も喜ぶとは思えへんけど」

「お兄ちゃんには分からへんかも知れへんけど … お姉ちゃんは、うちにとってお母さんでもあったんです。

育ての親でもあったんです」


そんな希子の気持ちをめ以子は分かってあげたいと思いました。

「ええよ、そうしよう」

悲しげな目で、め以子のことを見つめる希子。

「 … どうだって、ええやないですか ~ 肩書なんて」

平然な顔をして見せましたが、全く辛くない訳ではありません … けれども、希子と正蔵のために涙を飲むことも厭わないめ以子でした。

… … … … …

「 … これでよかったんかいな?」

後から話を聞いた正蔵は、台所に立つめ以子に話しかけました。

「和枝の代わりにがんばる言うてたのに … 」

その和枝のいけずで、め以子が祝言に出られなくなったことを申し訳なく思っている正蔵でした。

「まあ、その方が料理に集中できますし … 」

「め以子さんには我慢ばっかさせてしまうな」


そう言ってくれる人がいるだけでも十分などと思った瞬間、肝心なことを思い出しました。

「あっ、せやけど、そのことで粕漬思いついたんです!」

「えっ?」

「まっ、こういうの『結果の功名』っていうんですかね ~ 」

「 … 『怪我』の」


ハッとするめ以子。

「怪我の功名 … 」

… … … … …

『当日、ちい姉ちゃんには、台所に入ってもらうことになりましたので … 』

希子の手紙を携えて再び和枝の元を訪ねた倉田。

読み終えた和枝は、軽くため息をつきました。

「ははは ~ どないや?

無理が通ったら通ったで、やりにくいもんやろ?」


全てを見透かしたような倉田の言葉。

表情ひとつ変えない和枝ですが、次の1手を考えているのかもしれません。

… … … … …

「なあ、和枝ちゃん ~ あの柿、いつもこうなんか?」

庭を見ていた倉田が、少し葉の色づきが遅い柿の樹を珍しく思って尋ねました。

「ああ、今年だけ何でか、葉落ちへんのですわ」

「へえ ~ 何でかな?」


その時、和枝はあることを思いつきました。

「ほな、こうしましょか?」

… … … … …

『 … 柿の葉が当日まで残っていたら出席します』

倉田が和枝から預かってきた手紙には、そんな謎の一文が書かれてありました。

「何ですか? この『柿の葉が残ってたら』って … 」

「しょうことないがな ~ ほな、柿の樹に決めてもらうって言いだしてんから」


ただ預かってきただけの倉田にそこまで分かる訳か、ありませんでした。

「え ~ そんなんこっち、お姉ちゃんの条件のんでんのに … 」

「もう、ええんちゃう? 来てもらわんで」

「わしのためなら、もうええ」


頭を抱えていた希子が、バッと顔を上げました。

「倉田さん … ちょっと待っててもらえますか?」

「ええっ?!」

「今、返事書いてきますから」


言うが早く、2階へと駆け上がっていく希子。

「ちょちょちょ、ちょっと待ってえな ~

こんな郵便でやってもらえんかいな … 1日仕事やで ~ 」


西門姉妹の意地の張り合いの巻沿い、倉田はまるで伝書鳩でした。

ただただ恐縮する正蔵とお静。

… … … … …

< けれどその後、和枝からは返事は来ず … そうこうする間に、祝言の前日となってしまいました >

「あっ、お着物直してなかったみたいですけど、大丈夫ですかね?」

お静と明日の準備をしながら、め以子はふと気になりました。

今更なのですが、め以子に合わせてこしらえた着物なので、希子には丈が長すぎます。

「裾引きにするつもりちゃう? それやったら、大丈夫やろ」

着物に詳しいお静の言うことに、め以子はホッとしました。

… … … … …

「ただいま戻りました」

ちょうどそこへ明日の花嫁が戻ってきました。

「お帰り ~ どやった、川久保さんとこの親御さん?」

「うん、楽しみにしてくれてはる」


それより、気になることがあって、希子は急いで帰ってきたのです。

「 … お姉ちゃん、返事来た?」

首を横に振るめ以子。

「も ~~~ 」

イライラしながら2階へ上がって行ってしまいました。

顔を見合わせるお静とめ以子。

… … … … …

そして、祝言当日。

天気は快晴、絶好の祝言日和です。

西門家の門には家紋の入った幕が張られ、その前で正蔵とお静が招待客を出迎えています。

玄関をくぐると、そこには悠太郎と子供たちが控えていました。

… … … … …

一方、本日の主役である希子は自分の部屋でヤキモキしていました。

髪を高島田に結った希子は、花嫁衣装の前を行ったり来たり …

「食べんかて、状況は変わらへんで」

傍らに座っている川久保はそう言って、希子に腹ごしらえしておくことを薦め、自分もおむすびをひと口頬張りました。

「何でこんな時、食べてられるんですか?」

… … … … …

台所では、料理の準備もいよいよ佳境 … め以子は慌ただしく動き回っていました。

「め以ちゃん、おついそろそろよさそうや ~ ちょいと見てもろうてもええか?」

さすがにひとりでは賄いきれないだろうと、助っ人に駆けつけてきてくれたタネ …

「お頭焼けたで ~ 」

銀次の店の台所を借りて頼んだ焼き物、それを源太たちが運び込んできました。

「おおきに ~ すいません、お台所お借りして」

「ええ、ええ ~ いつもうちの子がおやつ食べさせてもろうてるしな」


ああ、情けは人の為ならず …

「ほな、もう1回戦行きましょか?!」

「ほな、よろしゅう頼みます ~ 」


源太の号令で次の準備に引き上げていきました。

… … … … …

「お邪魔しま~す!」

源太たちと入れ替わりに、威勢のいい男が入ってきました。

「お届けもんで~す!」

風呂敷に包まれた大きな箱です。

「何やろ?」

何処からかのお祝いだったらかもしれないと、め以子はすぐに包みを解きました。

熨斗紙に書かれた『ご結婚 御祝』と見覚えのある達筆な文字が目に飛び込んできました。

「えっ?!」

その下には『山下和枝』の署名があり、やはり、送り主は和枝でした。

急いで、箱のふたを開けると、その中には … ずっしりと、柿の葉寿司が詰まっていました。

「お義姉さん … 」

思わずふたを閉じため以子。

「もう ~ これが出席???」

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