NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年01月24日 (金) | 編集 |
第94回

刻一刻と迫る祝言の時刻。

希子があきらめかけた時、部屋の襖が勢いよく開かれました。

「希子ちゃん!」

血相を変えため以子の後について、急いで玄関に行くと、そこには …

倉田に伴われて、和枝を先頭にその他4人の姉たちが揃って立っていました。

「 … お姉ちゃん」

「柿の葉、落ちんかったからな ~ お母ちゃんの名代や」

「名代?」


玄関の脇に控えていた悠太郎が尋ねました。

「今年は何でか、葉の落ちん柿が1本だけありましてな ~

今日まで落ちんかったら、こらお母ちゃんが『行け』言うてはんのやろって … 」


め以子は、和枝の話はもしかしたら、希子の祝言に出席するための方便ではないかと思いました。

「上がってもええか?」

「はい、どうぞこちらへ」


倉田に促されて、め以子は皆を奥へと案内しました。

なにわともあれ、やっとのことで西門家の姉弟姉妹が久しぶりに勢ぞろいすることに相成りました。

… … … … …

「上手いな ~ 将来は絵描きさんかな?」

文女のお絵描きを目を細めて見ている室井 … と、その時、西門家に居たはずの川久保が息を切らして、うま介に飛び込んできました。

「 … 来た?」

待ってましたとばかりに立ち上がった室井。

「来はりました ~ 万事よろしゅうお願いします!」

「任されたっ!」


トンボ帰りで西門家へと戻っていく川久保。

嬉々とした室井は、2階に向かって声をかけました。

「来ましたよ ~ 」

… … … … …

「 … どないした?」

座敷に集まった娘たちのことを柱の陰から、こそこそと覗いている正蔵をお静は不審に思って尋ねました。

「話してきたら?」

「何を言うたらええか … 分からへん」

「自分の娘やろ?」


気になるけど出ていく意気地のない正蔵にあきれ顔のお静。

「別れた時は、確かに娘やったんやけど … 今は … 」

和枝を輪の中心に談笑する姿は、いかにも喧しそうなおばちゃん連中でした。

「言うことなんて、ふたつだけしかないやろ?

『今日はおおきに』と『昔はすまなんだ』 ~ なあ、早う行き!」


… … … … …

「め以子、希子ちゃんが呼んでる」

台所にいため以子は桜子に言われて、希子の部屋へと顔を出しました。

「えっ、えっ?」

そこに希子の姿はなく、花嫁衣装もまだ衣桁に掛かったままでした。

「まだ着てないの?!

ねえちょっと桜子、希子ちゃんは??」


すると、桜子は落ち着いて襖を閉めました。

そして、人差し指を立てて、静かにするように合図し、事情を話し始めました。

「聞いて、め以子 … 」

… … … … …

1階の襖を取り外し、座敷をぶち抜いて用意した宴席。

集まった人々の前、すでに希子は川久保と並んで正座していました。

「皆様、本日は、お忙しいところお運びいただきまして、ありがとうございます」

口上を述べました。

「 … 実はひとつ、皆様に私と川久保からお願いがございます」

何事かと、希子の言葉に耳を傾けた一同は、この後、度肝を抜くことになります。

「この場におきまして、私の兄と義姉の … 祝言を上げさせていただきたいと思います」

… … … … …

悠太郎本人はもちろんのこと、家族でさえ誰も知らなかったことでした。

真っ先に席を立ったのは和枝でした。

希子は慌ててその前に立ちはだかります。

「お姉ちゃん、話聞いて」

「だまし討ちにも程がありますやろっ!」


怒りに震え、大声で希子を罵りました。

「わてらは、あんたの頼みやから、飲めんもんも飲んでここに来たんや ~ それをようも、まあ … 」

「話、聞いて!」


負けじと大きな声を上げた希子の迫力に一瞬たじろいだ和枝。

「 … ちい姉ちゃんね、今まで祝言やらへんかったの、なんでか分かる?」

「知らんがなそんなの … 」

「お姉ちゃんに認めてもらわれへん祝言なんて、意味ないと思てはるからや。

お姉ちゃんを追い出した自分にそんな資格はないって … 」


… … … … …

あらかじめ希子から、この計画を聞いていた桜子は共犯 … 協力者でした。

「希子ちゃん、もうどうしても和枝さん呼んでやるんだって ~ あっちこっちに大ウソついて走り回ってたのよ」

真相を知っため以子が急いで廊下に出ると … 希子の声が聞こえてきました。

… … … … …

「うちね … うち、ちい姉ちゃんが来るまで、何の取得もない何もでけへんあかんたれやった。

もう、うちは何てしょうもないんやろうって … ずっとしょうもないまま生きていくんかなって思ったら、毎日憂鬱やった」


それは、和枝も承知していて、何とかしてあげなければと気を揉んていたことでした。

「でも、ちい姉ちゃんが来て … うちにもええとこあるよって教えてくれた。

そっから、少しだけ声が出るようになった。

声が出るようになったら、自分の言いたいことも少しずつ言えるようになって …

そっからはもうトントン拍子で … 温かい人たちに囲まれて … 好きな仕事が出来て …

うちはちい姉ちゃんに人生をもろたんです」


… … … … …

め以子は、その場に立ちすくんで、希子の話に泣いていました。

「うちはお姉ちゃんに育ててもろうて、ちい姉ちゃんに人生をもろうた …

ふたりとも大好きやから、お姉ちゃんにちい姉ちゃんのこと認めてもらいたい … その姿をお父さんに見せてあげたいの」


顔を背けながらも、黙って希子の話を聞いている和枝の目も潤んでいるように見えました。

じっと見つめていた希子は、和枝の前にゆっくりと正座しました。

… … … … …

「希子、そらないで!」

「うちら、まるで悪者みたいやんか?!」


冨美と満子、ふたりの姉が我慢できずに希子を責めました。

「ずるいと思てます!

いやらしいやり方やと思います ~ 何て言われたって構いません。

でも … 」


畳に手をついて、和枝に向かって土下座しました。

「これだけはお願いします」

隣の川久保も一緒に頭を下げています。

すると、悠太郎も前に出てきて同じように頭を下げました。

「お願いします」

3人の子供たちまでが父親に倣いました。

「ちょっと、やめてえな!」

「子供まで ~ 卑怯やで」


もうふたりの姉、志おりと逸も口ぐちになじりました。

「倉田さん?!」

しかし、倉田が頭を下げると … 台所にいた源太、タネ、銀次、馬介までもが座敷に上がって来て …

和枝はまるで土下座の輪に囲まれてしまいました。

「もう、何や頭下げる方が、気の毒な気すんねんけど … 」

そして、お静と正蔵も …

… … … … …

いきり立つ冨美たちとは裏腹に和枝の表情は穏やかでした。

ため息をひとつついて、周りを見渡しました。

「皆さん、頭上げてもうても、よろしいでっしゃろか … 」

静かに話し始めました。

「芝居がかった身の上話に、ええ大人が頭下げて ~

昭和いうんは、こないなご時世なんだすな …

わてはもうよその人間だすし、口出す立場でもおまへんさかい …

好きにやっておくれやす」


それだけ言うと、もといた席に再び戻りました。

… … … … …

希子は泣きながら、和枝に抱きつきました。

「おおきに ~ お姉ちゃん、おおきに」

「 … 行儀悪いで、やめとくなはれ」


どんな時でも礼を重んじ場所をわきまえている和枝は希子をたしなめましたが … しっかりと抱きついて離れない希子、「おおきに」と繰り返しました。

… … … … …

裏庭では … め以子が手拭いを顔に押し当てて泣いていました。

自分たちの祝言を大がかりなウソをついてまで譲ってくれた希子、それを許してくれた和枝 … 長年の苦労が報われた瞬間でした。

後から出てきた悠太郎が、そっとめ以子の肩を抱くと、泣きじゃくりながら胸に顔をうずめました。

… … … … …

「それでは、新郎新婦の入場です」

希子の合図で、羽織はかま姿の悠太郎と花嫁衣装に着替えため以子が廊下を歩いてきました。

「でかっ!」

「通れるんかいな?」


背の高いふたり、鴨居に頭がぶつからないように悠太郎は身をかがめ、め以子も角隠しに注意しながら座敷に入ってきました。

「馬子にも衣装やな」

「きれいやな ~ 」

「さすが実のお母さんの見立てやな ~ 」


お静と正蔵の会話の通り、見栄えのよいあでやかなめ以子の着物姿に感嘆の声が上がりました。

和枝でさえ、目を奪われています。

「お母ちゃん、きれいやな ~ 」

活男をはじめ、子供たちも母の晴れ姿を誇らしげに見つめています。

ふたりは一同の前をゆっくりと通り抜けて、金屏風の前に座ると、両手をつき頭を下げました。

… … … … …

新婦側の最前列ですすり泣く声 … 顔を上げため以子は目を疑いました。

「お父ちゃん?!」

そこで、男泣きしていたのは、父、大五でした。

「お母ちゃん?!」

そればかりか、イクや照生まで並んで座っていました。

「お父ちゃん、早いよ」

「だって、お前 … 何年越しだよ?」


その言葉を聞いて、まため以子の目に涙が溢れてきました。

「よかったな ~ 希子ちゃんに感謝しろよ」

照生にそう言われて、微笑みあう希子と川久保。

希子は、和枝が出席してくれることを信じて、東京からめ以子の家族を呼びよせて、うま介の2階で待ってもらっていたのでした。

「め以子、きれいだよ … 」

め以子は、堪え切れずに両手で顔を覆って泣きました。

… … … … …

涙を拭って、隣を見ると … 悠太郎はうなずいて、挨拶をはじめました。

「柄ばかりが大きなふたりが一緒になって、もう9年になります。

ホンマにようも、こんなに続いてきたものやと思います。

… お恥ずかしい騒動も多く、その度に皆様にご迷惑をかけ、教えられ … そして支えられてまいりました。

今日のこのよき日もまた、僕たちの力では到底迎えられませんでした」


… … … … …

「これは、皆様からのご馳走やと … 心からそう思てます。

最高の心づくしに、感謝の言葉に代えまして … 」


ふたりは声を合わせて言いました。

ごちそうさんです!」

すると、子供たちも同じように頭を下げながら、声を合わせて大きな声で …

ごちそうさんです!」

誰からとなく巻き起こる拍手。

ふと、正蔵と目が合っため以子は小さくうなずきました。

正蔵は涙を堪えているように見えます。

無表情ながらも皆に合わせて拍手している和枝。

笑顔の源太、桜子、銀次、タネ。

室井はもらい泣きしています。

納得したように微笑みうなずく倉田。

め以子はもう一度、皆に向かって頭を下げました。

見つめる希子。

ようやく泣き止んで、力いっぱい拍手する大五、そして、イク、照生 …

め以子の目に幸せの涙が光りました。

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