NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年01月25日 (土) | 編集 |
第95回

悠太郎とめ以子の祝言は滞りなく進行していました。

宴もたけなわ … め以子が目の前の膳に並べられた料理に箸をのばそうとした時です。

「ちょちょちょっ、あんさん! まさか食べはるつもりだすか?」

それを偶然目にした和枝が驚いたように声をあげました。

「えっ、せやかて … 」

何がいけないのか、め以子には分かりません。

和枝は苦虫を噛み潰したような顔でめ以子の前に座りました。

… … … … …

「何なんだす ~ このお膳は?

杉玉は親の仇みたいに大きいし … 」

「縁起ええと思たんで … 」


はじまったな ~ 横で希子、正蔵、お静が笑いをかみ殺しているのを知ってか知らずか、和枝のめ以子への『ダメ出し』は加速していきます。

「何なんでっか? この雑魚?!」

次は粕漬に対する小言でした。

皿の上には小ぶりの切り身が2枚と海老が1尾乗っているだけです。

「せやけど、小っちゃいけど、鯛とかもあるんですよ」

少し自慢げに言いましたが、和枝は一刀両断に斬り捨てました。

「雑魚は雑魚でっしゃろ?!」

「名もない魚でも、美味しゅうできるよって … 」


目を見開いた和枝。

め以子はものすごく話しづらそうに説明しました。

「 … 肩書や名前やなくて … 美味しいかどうかやて …

大事なこと見失わないでって、希子ちゃんに伝えたくて」


考えに考え抜いた思いを込めた粕漬けだったのです。

「嫁として認めてもらえんでも、あんさんは幸せやて、言いたかったんかいな?」

… ほぼ図星でした。

「いや、認めていただければ、それはそれで … 」

め以子の言葉に、正蔵たちは吹き出してしまいました。

「あんさんはもう … わてを苛立たせるために生まれたようなお人だすな ~ 」

「あの … 美味しくなかったですか?」

「普通!」


最初は不安そうに見ていたイクと大五もふたりの漫才のような掛け合いを見て笑い出しました。

そのうち、め以子も口答えしはじめました。

「杉玉、中まで味、染ませるの大変だったんですよ!」

「せやから大きすぎるんやて、言うてるやろ ~ 」


悠太郎まで腹を抱えて大爆笑です。

「大きい方がいいかなと」

「おかしなこと言わはるな ~ この人は」


真剣に言いあうふたり … それがまた周りの人から見れば面白くて …

… … … … …

祝言も無事に終わりました。

「もうお帰りやないとあきませんか?」

め以子の家族が今日中に東京へ戻るということを知った悠太郎が名残惜しそうに言いました。

せっかくだから、1日だけでも泊まっていってほしいと思っていたのです。

その上、大五は結構酔っていて、イクと照生の肩を借りなければ歩けないほどでした。

「店、休んで来てるんで … 」

イクが申し訳なさそうに言いました。

そう言われるとこれ以上は引き留めることができません。

「姉ちゃん、またな … 」

大五を支えながら、そう言った照生が、何だか以前よりもずっと頼もしくなったと感じため以子でした。

「ありがとうございました」

親子で3人の背中を見送っていると、大五が突然、シャキッとして、こちらを振り返りました。

「め以子 ~ 元気でやれよ」

ニッコリと笑った後、またふらつき … ふたりに抱えられるようにして帰って行ったのです。

… … … … …

「なんやのもう ~ 」

和枝の声が聞こえてきて、め以子たちは慌てて家の中へと戻りました。

玄関の脇の部屋に室井が酔いつぶれていて、それを和枝が怪訝な顔で見ていただけでした。

「大丈夫ですか?」

気持ちが優しい泰介が和枝に手を差し伸べました。

和枝は、一瞬戸惑うような顔を見せましたが、愛想よく「おおきに」と手を軽く握り返して立ち上がると玄関に下りました。

「あの、お義姉さん」

「はるばるありがとうございました」

「ありがとうございました」


悠太郎とめ以子は改めて和枝に礼を言いました。

ふたりが無事に祝言できたのも、和枝が許してくれたお蔭でもありました。

… … … … …

「あのな ~ これからは、ミセス・キャベジの料理、手本にするとええ思うわ」

「えっ?」

「あれは、うちの長患いの年寄にも食べ易う作ってあるさかい」


め以子は混乱しました。

和枝の口からどうしてミセス・キャベジの名前が???

「えっ … ミセス・キャベジって … お義姉さん?」

め以子は恐る恐る尋ねましたが … 否定も肯定もせず、涼しい顔の和枝。

「ええっ! ええ ~~~ !!」

慌ただしい足音がして、希子が驚いた顔を出しました。

「ミセス・キャベジって、お姉ちゃんだったんですか?」

「あんさんの見かけ倒しの雑な料理でも採用されてるから、わての料理でもいけるんちゃうか思ったら … 案の定や」


あんぐりと口を開けたままのめ以子。

「名前出すと、あんたが気遣うての採用になるかも知れんやろ?」

同じように口を開けている希子の顎を弄びました。

「 … それが嫌で匿名でやっとったんや ~

まっ、わての方が分が悪い状態で、採用数は倍ですわ … ほな、バイバイ」


してやったりの和枝は、意気揚々と帰っていきました。

見送ることさえできずに、呆然と立ち尽くすめ以子。

苦笑いの悠太郎。

… … … … …

招待客もすべて帰って、後片付けも終わり、ひと段落した西門家の一同は、和枝が送ってきた柿の葉寿司を皆で味わいました。

ひと口食べた正蔵は感激のあまり声になりません。

「この味や、なあ?」

「うんうん」


確かに昔食べた母の味そのものだと悠太郎と希子はうなずき合いました。

子供たちも幸せそうな顔で頬張っています。

「うん、これたまらんな ~ 」

「美味いやろ ~ なあ?」


早くもふたつめに手を伸ばした正蔵は、お静にこの柿寿司がいかに美味しいかを語って聞かせました。

「生寿司が臭そうないのに、酢がピ~っと立ってのうて、柿の葉の香りが溶け込みよって … ご飯はべとついてへんし」

ご機嫌でした。

め以子の柿の葉寿司の時と比べると、雲泥の差です。

… … … … …

「何が秘訣なんですかね?」

「 … 何でしょうね」


希子の問いかけにも素っ気なく答えため以子、さっきからひとりだけ面白くなさそうな顔をしています。

「まだ怒ってるんか? キャベジさんのこと … 」

顔色をうかがう悠太郎、め以子は悔しくてしかたがありません。。

「何やものすごく負けた気がするんです ~ 」

「何なん、その話?」


話が見えないお静に悠太郎が説明しました。

「この人、姉さんに知らんうちに、ず~っといけずされとったんです。

… ラジオを通して、もう何年も … 姉さんのせいで投稿が採用されんようなってたんです」


ミセス・キャベジの話を聞いたお静はある意味感心していました。

「は ~ それはまあ、信じられんほど手の込んだいけずやな ~ 」

「どこまで行っても、敵いませんよ ~ 知恵も料理の腕も」


… … … … …

声を上げて笑った正蔵。

「けど、何や ~ 夢みたいな1日やったな、ええ?

ふたりの祝言見られて、そこに和枝まで居って … 柿の葉寿司までついてきた!」

「ホンマですね」


子供のようにはしゃぐ正蔵を見ていたら、め以子の悔しさも何処かへ消えてしまいました。

「ホンマに … 」

… それは突然でした。

今の今まで笑いながら話していた正蔵が胸を押さえて食卓に突っ伏してしまったのです。

「えっ、あんさん、どないした?」

「お義父さん?!」


… … … … …

「 … では、大事になさってあげてください」

正蔵の診察を終えた医師はそう言って帰っていきました。

取りあえず、一命は取りとめましたが、あまり芳しい状態ではないのです。

「お祖父ちゃんどうなるの?」

今は落ち着いて布団に横になっている正蔵を見下ろして、心配して尋ねた泰介。

「寝ているだけや」

笑いながらそう言って、お静が子供たちを安心させました。

「希子ちゃん … ミセス・キャベジのお料理が載ってる台本、写させてもらえへんかな?」

和枝の考えた料理であれば、正蔵の舌に合うとめ以子は考えたのです。

もしかしたら、和枝はこういうことがそう遠からず起こることを見越して、今になってわざわざ自分の正体を明かしたのかもしれないと、め以子は思いました。

… … … … …

< その日から、西門家の女たちは、正蔵のために動き出しました >

希子が台本から書き写してきた調理法を元に料理をこしらえるめ以子。

< … それぞれが出来ることを >

… … … … …

「お母ちゃん ~ お祖父ちゃん、これ食べるかな?」

活男の手には、正蔵と一緒に作った干し柿がありました。

いい具合に食べ頃です。

「持っていってみようか?」

「うんっ」


ちょうどそこへ学校から泰介が帰って来ました。

「ただいま戻りました ~ 」

挨拶もそこそこに2階へ駆け上がる泰介、その後を干し柿を持った活男が続きます。

… … … … …

2階の部屋では、お静の三味線と小唄に正蔵が聞き入っていました。

「お祖父ちゃん … これっ、これ見て」

いきなり部屋に入ってきた泰介が正蔵に渡したのは、試験の答案用紙でした。

算数の計算と国語の書き取り、どちらも100点です。

「へえ、100点満点や ~ よう、やったな ~ 」

正蔵に見せたくて、学校からずっと走り続けて来ました。

「お祖父ちゃん、干し柿出来たで ~ 干し柿!」

兄に競うように活男は干し柿を正蔵に手渡しました。

「よう出来た、よう出来た ~ よう乾いて、ええ色してるな」

め以子がそんな微笑ましい光景を廊下から見ていると、いつのまにふ久が横に立っていました。

部屋には入っていかないで、何かを考えているようです。

… … … … …

夕方になり、め以子が正蔵の食事を膳に用意していると、またふ久がやって来ました。

「お母ちゃん … 」

ふ久はお盆を手にしています。

「どないした?」

「一緒に食べる」

「?」


… … … … …

「お義父さん、ええですか?」

正蔵がめ以子の声に答えると、襖が開いて、ふ久を先頭に子供たちがそれぞれ膳を持って入ってきました。

「なんや、なんや?」

布団の前に一列に並んで膳を置き、座る子供たち。

「なんやいな?」

「ふ久が一緒に食べたい言うて … なっ?」


こくりとうなずいたふ久、正蔵を喜ばせるために自分は何が出来るのか考えた末のことでした。

「へえ ~ へへへ」

うれしそうに笑った正蔵。

… … … … …

正蔵と子供たちは向かい合って食事をとり始めました。

おついを口にした正蔵。

「ああ、何か懐かしい味やな ~ 」

「あ、それ、お義姉さんが考えたおついなんです」

「ほう、どうりで … へへ」


… … … … …

「子供らが食べてるとこっちゅうのは、見てて楽しいな ~ はは」

目じりを下げながら、子供たちに見入る正蔵。

「お替り!」

「はあ ~ お替りやて … 爺ちゃんも、がんばらんとあかんな、はははは」


機嫌よく箸を進める正蔵を見て、この子たちの存在が、どんな薬よりも効果がある ~ め以子は、そう思ったのでした。

… … … … …

「あの子ら、そんなことしたんですか?」

帰宅した悠太郎はめ以子からその話を聞いて、驚き、そして感心していました。

「皆、お義父さんに褒められたくて、仕方ないんですよね」

「親父も爺ちゃん冥利に尽きると思いますよ」


そんな話をしていると希子が帰って来ました。

「あ、これ … こないだの追加の写しと … あとこれね、お料理の先生がええんちゃうかって」

帰る早々、料理法と一緒に1冊の本をめ以子に渡しました。

それは、食養生の献立の本でした。

「ああ、おおきに ~ わあ、これすごいなあ」

本を夢中でめくるめ以子。

… … … … …

「西門のお父上が倒れた?!」

うま介で室井から正蔵のことを聞いた竹元は、愕然として立ち上がりました。

「そうなんですよ ~ 悠さんの祝言の後に … いやあ、いい祝言でね ~

お蔭で書きたいことが色々!」


最近、西門家近辺で小説の題材になりそうな出来事が多く、ようやく執筆を再開した室井のペンも殊のほか捗っていました。

「祝言があったのか?!」

当日明かされた祝言だったので、仕事関係は誰も呼ばれていないのです。

「 … というより、してなかったのか?!」

誰もがそう思うでしょう。

「ところで、西門のお父上は、かなり … 」

竹元は、ここまで室井に聞きかけましたが、よくよく考えて … 改めて桜子に聞き直しました。

「西門のお父上はかなりお悪いのか?」

「 … よくはないみたいです」

「そうか … 」


… … … … …

「ほな、師匠 ~ また来るわ」

正蔵が倒れたことを聞きつけて、見舞いに来ていた源太が2階から下りてきました。

「あ、帰るん?」

「うん … あ、これ」


台所で糠床の世話をしていため以子に何やら包みを手渡しました。

開いてみると中には高価な高麗人参が入っていました。

「こんなん高いんとちゃうの?」

「ええ、ええ … もろうといて」


め以子が躊躇していると、らしくもない真剣な顔で言いました。

「ええんや ~ ホンマの親父の時は何もでけんかったから … 」

実の父親を幼くして亡くした源太は、酉井捨蔵と名乗っていた頃の正蔵に父親の面影を見ていたのかも知れません。

「 … こんくらいのことはさして」

そんな源太の気持ちを汲んでめ以子はありがたく頂戴することにしました。

「ほな、おおきに」

… … … … …

< 皆が出来ることをしている中で … 何ひとつできない悠太郎は、自分を不甲斐なく感じておりました >

竹元のチェックでやり直しとなったタイルが再度仕上がってきたのですが …

「また、微妙に色違いませんか?」

2枚のタイルを見比べて不安そうな真田。

「 … せやな」

しかし、ちらっと見ただけで気のない返事の悠太郎。

その時、真田は図面を見て何かひらめきました。

「これ、タイルで上だけ覆ったらようないですか?

どうせ、下までは全部見えへんし … あっ、そうか!」


我ながらいいアイディア、真田はそう思った時、何者かにステッキで尻を思い切り突かれました。

「あっ、痛て!」

振り向くとそこに冷ややかな目をした竹元。

「すみません ~ 」

すごすごと表へ逃げていく真田。

… … … … …

「おいっ」

竹元がいることに気づかないのか、雄太郎はぼんやりと考え込んだままです。

「◎×▲☆◇★ !!!」

「 … あ、いらしてたんですか?」

「親父さん倒れたらしいな … 何故か私が招かれなかった祝言の後に」


結構細かいことにこだわる竹元でした。

「 … 出たかったんですか?」

「誰が出たかったと言った?

招かれなかったと言っただけだ!」


悠太郎にとって今はそんなことどちらでも構わないことでした。

「それより … お父上をここにお招きしろ」

「えっ?」


何故、急に竹元はそんなことを …

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