NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年01月29日 (水) | 編集 |
第98回

「来てもうたんや、赤紙 … 」

源太が手にしていたのは召集令状でした。

「まあ、しゃあないわな ~ こればっかりは」

赤紙を机の上に置いた源太は、さばさばと言いました。

「 … 女房子供もおらんし、わしみたいな奴が行くのが一番ええんやし」

「そやけど … 」


源太のことを我が子のように思っているトミは泣き崩れてしまいました。

「まあまあまあ ~ そんなもん、バッバッと上手いこと立ち回るさかい大丈夫や!」

… … … … …

「おお、何する?」

トミに泣かれて持て余していた源太は、カゴいっぱいのタンポポを持っため以子のことに気づきました。

「よう似合うとるな ~ ごんぼう!

そうしよると、何やお前、ごんぼうの精みたいや」

「ええっ、いや、これタンポポ、タンポポの根!」

「 … 何すんねん、そんなん?」


コーヒーの代用品を作ると聞いた源太はあきれて大笑いしました。

「草の根まで食うんやな?」

「放っといて!」


そんないつものやり取りもどこか空々しく … 

いつまでも泣き止まないトミと強張ったマツオの顔を見て、め以子もまた黙り込んでしまいました。

… … … … …

タンポポコーヒーを試作するためにうま介を訪れため以子は、タンポポの根を水洗いしながら、源太に赤紙が届いたことを報告しました。

「そうか … 源太、行くんか?」

め以子は、桜子が何か言いたげな顔で見つめていることに気がつきました。

「 … 何?」

「別に … 」

「言いたいことあるんなら、ハッキリ言ってよ」

「分かってるんだろうから … 言わない」


先日の一件以来、何となくギクシャクしているふたりでした。

「どうせ、勝手ですよ!

今まで旗振って、送り出してきましたよ … そのくせ、いざとなったら、『何で源ちゃんが』って思ってるわよ!」


め以子自身、自分の言動と矛盾する感情に戸惑ってたのです。

「せやけど … お国のためなんだから … 皆、我慢してそうしてるんだから、仕方ないじゃない」

桜子としても、め以子を責めようとは思っていませんでした。

… … … … …

一方、悠太郎は久しぶりに昔の上司である藤井と再会していました。

「 … どないですか、民間の景気は?」

「いや ~ ぼちぼちやな」

「あ、いつ満洲から戻って来はったんですか?」

「こないだや」


藤井は数年前に市役所を退職して、大陸に渡っていたのです。

「鉄筋の確保、えらいことなってるみたいやな?」

「設計も変更に次ぐ、変更で … 」


話しているうちに眉間にしわを寄せ、考え込んでしまった悠太郎を見て、藤井は何故か笑い出してしまいました。

「何ですか?」

「いや ~ 昔もこんなことあったな、思て … 小学校の時、皆で夜っぴいて、設計変更して … 」

「ああ、やりましたね ~ 」


悠太郎も新人の頃を思い出して笑い出しました。

「議会承認が下りへんかもしれん ~ いうてな」

ハッとする悠太郎。

「 … そういえば、べにこさん元気?」

… べにこさんとは、昔、建築課でめいこの糠つぼを預かっていた時、世話をしていた藤井が勝手につけていた呼び名です。

「それですよ、藤井さん!」

「べにこ、何かあったん?」


突然、席を立った悠太郎は、礼を言うと、藤井を残して部屋を出て行ってしまいました。

… … … … …

高速鉄道部の部屋に戻った悠太郎は、慌ただしく職員を集めました。

「軍需、軍需で苦しんでるのは、うちだけやない!

潰れたり、建設途中で暗礁に乗り上げる計画もぎょうさんあるはずや」

「そこから鉄筋引っ張って来るゆうことですか?!」


悠太郎が言わんとするところをいち早く見抜いた真田が興奮気味に叫ぶと、一同から感嘆の声が上がりました。

「手分けして、目星をつけて回るんや!!」

… … … … …

「ほな、行ってくるわ」

気の抜けたようなトミにそう告げて、出かけようとした源太は、再び市場に立ち寄っため以子と、店の前で鉢合わせしました。

「あ、どっか行くん?」

「ああ ~ ちょっと、これんとこ行ってくる」


源太は小指を立てて見せました。

「あ … そう」

「ほなっ


歩き出した源太をめ以子はもう一度呼び止めていました。

「あの … 」

怪訝な顔をして見ている源太にめ以子は頭を下げました。

「おめでとう … 」

それは、赤紙が届いた者に対する礼儀でしたが、さっきはどうしても言えなかったのです。

「うん … おおきに」

一瞬、複雑な表情をした源太でしたが、笑顔を作って礼を言うと、今度こそ出かけて行ってしまいました。

その背中を見送りながら、これでいいんだと思う反面、居たたまれない気持ちに苛まれるめ以子でした。

… … … … …

夕飯の席でめ以子が家族に源太のことを話すと、食卓は静まり返ってしまいました。

「源太おじさんが … 」

活男でさえ、そう言ったままで言葉をなくしています。

「 … お国のためなんですから、笑って送り出してあげましょう」

「うん、立派なことや … 」

「せやな」

「義務ですもんね … 」


活男、泰介、希子と、皆自分自信を納得させるかのように言いました。

「いつなんですか?」

出征する日を尋ねた川久保。

「入営するんは、1週間後かな」

… … … … …

「あ ~ もう、うっとうしい!

こんな戦争、止めてもうたらええのに」


お静の言葉にめ以子は目を剥いて怒り出しました。

「何ちゅうこと言うんですか?!」

「ご飯も貧相になるし、男もおらんようなるし、ロクなことないがな」

「せやから、1日も早う終わらせるために、皆で頑張ってるんやないですか?!」


激高するめ以子を横目にしながら、ふ久はほとんど食事に手を付けずに席を立ってしまいました。

「お姉ちゃんもうええの?」

「 … もうええの?」


訝しげに尋ねるめ以子。

「お母ちゃんの話でお腹いっぱいや … 」

非難する様な目でめ以子を見ると、2階へと上がっていってしまいました。

… … … … …

数日後。

め以子のタンポポコーヒーの試作品が何とか完成しました。

馬介、桜子と3人で試飲するのですが、め以子の表情からもあまり自信がないことが読み取れます。

せ~ので口に含んだ後、ひとり残らず顔をしかめました。

「ホンマにドイツの人はこんなん飲んではるん?」

咳こんでむせながら馬介はめ以子に尋ねましたが、分かるはずもありません。

第一、この製法が本当に正しいかどうかも怪しいのです。

「コーヒーください」

のこのこと2階から下りてきた室井に全員が自分のカップを差し出しました。

何も知らずにひと口飲んだ室井は、物凄い形相で裏庭に飛び出して行ったのでした。

これではとても店に出せる代物ではありません。

… … … … …

そこへ、マツオと銀次が血相を変えて店に顔を出しました。

店内をざっと見渡したふたり、マツオが声を潜めてめ以子に尋ねました。

「め以ちゃん、源太知らんか?」

「えっ?」

「 … 源太さん、どうかしたんですか?」


心配そうに桜子。

「あいつ … まだ、戻ってけえへんねん」

「それって … 」


め以子の問いかけに、マツオは無言でうなずきました。

「逃げた ~ ?!」

大声を上げた室井の口を、慌てて塞いだ銀次。

「聞かれたら、どないすんねん? お前は!!」

… … … … …

一同は、手分けして源太の行きそうな場所を捜しましたが … さっぱり足取りさえつかめません。

め以子は、心当たりを一回りしたところで、室井と出くわしました。

「何処行っちゃったんだろうね ~ 」

ヘラヘラ笑っている室井を見て、め以子は心底情けなくなってきました。

「本当に捜す気あります?」

「大変だよね ~ 兵役逃れって、重罪だよね ~ いや ~ 困ったもんだよね ~ 」


困ったもんだは、あんたの方だ … どついてやろうかと真剣に思った時でした。

目の前の洋装店から、真新しい洋服を着たふ久が出てきたのです。

… … … … …

「ふ久! 学校は?!」

走り寄るめ以子、好奇心丸出しの室井も後に続きます。

「その服どうした?!」

「買うてもろうた」


ふ久は観念したのか逃げも隠れもせずにめ以子の質問に答えました。

「誰に?!」

口をつぐんでしまったふ久。

その時、たった今、ふ久が出てきた店から顔を出したのは … 竹元でした。

「 … 何だ?」

… … … … …

め以子は事情を聴くために、ふたりをうま介へと引っ張っていきました。

興味津々の室井が運んできたコップの水を一気に飲み干しため以子は、対峙して目の前に座っている竹元に尋ねました。

「あの … どういう関係なんですか?」

「私は、この子を愛している」


竹元は、キッパリと言い切りました。

親子ほど歳が離れたふたりに注目する一同。

「 … 愛って?」

動揺しながらも問いただしため以子。

「この子の才能を愛しているんだ … この子の物理の才能には非凡なものがある。

それは、分かってるか?」


やや、ホッとしているめ以子に竹元は反対に聞き返しました。

「ああ、昔から算数と理科だけは … 」

「『だけ』でいいんだ!

… 天才とはそういうものだ!」


竹元の言葉に、妙に納得してしまうめ以子。

「それを、愚劣としかいいようのない教育者どもが、虫けらのごとく踏みにじったんだぞ!」

「ふ、踏みにじったって?」


すると竹元は、隣でうつむいて座っているふ久に向かって静かに話しかけました。

「自分で話せるか? 猫娘」

… … … … …

「何で勤労奉仕の時間に勉強してるんですか?」

担任の女教師に咎められたふ久は、思ったままを口にしました。

「何で学校で勉強したら、あかんのですか?」

「勤労奉仕は銃後を守る者の義務です!

今や婦人の務めは、子を産み、皇国の母となることです!」

ヒステリー気味に怒鳴り続ける担任に少しも臆することなくふ久は答えました。

「それって、学校いらんということになりませんか?」

「皆そうやって我慢してるんです!」

「皆我慢してたら、私も我慢せなあかんのですか?」

ふ久には全くその気がなくても担任にすれば、それは反抗的な態度でした。

担任の手がふ久の頬を思い切り叩いていました。

… … … … …

程度の差こそあれ、担任の言い分は、め以子が常日頃口にしていることと同じでした。

「 … そんなことが何回かあって、行くん嫌になって … フラフラしとったら、竹元さんのとこ来て勉強してええ言われたんや」

「それでタンポポコーヒー?」


ようやく合点がいきました。

「私以外誰がいる? あんな可憐な飲み物提案するのは … 」

ここでお呼びでない室井がまたしゃしゃり出て、下世話な横やりを入れました。

「でも今日は完全に逢引きですよね ~ 逢引きですよね ~ 」

次の瞬間、竹元のビンタが室井を張り倒していました。

「奥、親ならもう少し子供のことを考えてやれ」

頭ごなしに言われ、反論するめ以子。

「考えてますよ!

この後、師範に通えるようにって」

「この子には集団行動の才能は皆無だ!

そういう子にとって、今の学校がどれほど行きにくいものなのか、考えてやったことはあるのか?」


「学校辞める訳には行かへんや … 」

「学校行かなければ勉強できないのか?!

… 料理以外はとんだボンクラだな、貴様はっ」


… … … … …

結局、竹元に押し切られた形で、ふ久がしばらくの間、学校を休むことを認めてしまっため以子でした。

家路の途中、め以子はふ久を何とか宥めすかそうとしました。

「大事にならんうちに、学校戻んねんで」

「辞めようかな ~ 竹元さんとこいた方が勉強できるし」


随分と懐いたものです … そういえば、ふ久は子供の時から竹元の髭に興味を持って、ちょっかいを出していた子でした。

「師範どうすんの?

卒業しないと、師範、進まれへんで」

「竹元さん、何やったら、大学の先生紹介してくれるって」


ああ言えば、こう言う …

… … … … …

「 … で、結局たちの悪い風邪ひいたことにして、休むことに落ち着いたんですか?」

帰宅して報告を受けた悠太郎。

め以子は竹元にも腹を立てていました。

「竹元さんも竹元さんですよ ~ 普通、無断で匿いますか?

親に連絡してきませんか?」


考えるポーズの悠太郎、答えは割と早く返ってきました。

「ふ久に自分を重ねてもうたちゃいますかね?

… 皆がするから、自分も我慢せんといかんいう考え方が、そもそも馴染まない人たちもいるんですよ」


悠太郎は寛容な考え方をしていますが、め以子は面白くありません。

「わがままですよ」

… … … … …

次の朝。

お墨付き(?)を手に入れたふ久は朝食の時間も食事しながら堂々と計算式を解いています。

「お姉ちゃん、今日から学校行けへんの?」

「うん、風邪」

「風邪ってどこが??」


泰介、活男 … 弟たちは姉のことを気にかけていますが、本人はいたって平然としていました。

「ええの ~ 見えへんけど、風邪ひいてんの」

「悪いけど、万が一、何か聞かれたら、話し合わしといてや」


め以子はいい加減、面倒になりかけいるようです。

お静は世間体でも気にしているのでしょうか?

「見えへん風邪や、言うんやな ~ よっしゃ!」

お調子者の活男が茶化しました。

「見えへんはいらんからね!

… あんたも風邪をひいてるんやから、出たらあかんで!」


め以子はふ久にも釘を刺しました。

こうでも言っておかないと、フラフラと竹元のところへ出かけて行きかねません。

… … … … …

「あの ~ 源太さんの出征祝っていつ頃になりそうですか?」

希子に尋ねられため以子ですが、さすがに行方不明だとまでは言えません。

「うん … 聞いとくわ」

「その時は、皆で行こうな」


川久保の言葉にうなずいた泰介と活男。

… … … … …

「源ちゃん、どうするつもりなんだろう?」

数日が経ちましたが、源太の消息は一向に分かりません。

「ねえ、源太さん、東京に行ってるってないかな?」

「えっ?」


桜子に指摘されるまで、考えてもみなかったことでした。

「小さい頃は、向こうにいたんでしょ?

昔馴染みに会いに行ってるとか … 」


あり得ないことではありません。

め以子は早速、大五に連絡を取ろうと席を立ちました。

… … … … …

その時です。

当の源太が扉を開けてうま介に入って来たのです。

「源ちゃん?!」

「えっ?」


呆気にとられているめ以子を尻目に源太は、皆と同じテーブルの席に腰を下ろしました。

「どないしたん?」

「何処行ってたのよ、今まで?」

「えっ、いや ~ 女んとこやけど」


狐につままれたような顔の一同。

「せやから、順繰りに、全部顔見に行っとったんや …

いや ~ 所帯持って、遠くに行ったのやらもおったから、往生したわ」


話し終わるのも待たずに、め以子は源太につかみかかりました。

「全部やったら、全部ってちゃんと言うて行きなさいよっ!!」

胸ぐらをつかまれ、体を揺すられた源太は何がなんやら分からず、うろたえた顔をしています。

「兵役逃れやったらどうしようって、マツオさん、もの凄く心配してたんやからねっ!」

「 … ごめん」


… … … … …

め以子が手を放すと、源太は元座っていた椅子にへたり込みました。

「 … タ、タンポポコーヒー飲んでみる?」

ひとまず落ち着かせようという馬介の気遣いでした。

「お、おお ~ 飲む飲む」

しかし、怒りが収まらないめ以子は、そのまま出口に向かいました。

「入営いつだっけ?」

桜子の声でめ以子の足が止まりました。

「ああ、3日後や ~ ははは … 」

そう言って笑った源太に、桜子、馬介、室井までが言葉をなくしていました。

め以子は … やはり、扉の前で立ち尽くしていたのです。

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