NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年02月06日 (木) | 編集 |
第106回

『今後5年間、全国大会は中止 … 甲子園はないんやて』

準決勝を目前にして、目標を断たれた泰介。

め以子は糠漬けの世話をしながら悩んでいました。

< 何て言って慰めればいいのかね … >

『5年後があるわよ』

その頃には泰介はもう甲子園という歳ではありません。

『来年、戦争が終わるかもしんないし』

… あまりにも能天気です。

いくら考えても、慰める言葉が見つかりません。

そうしているうちに、諸岡を見送った泰介が家に入ってきてしまいました。

… … … … …

「あっ、泰介 … 」

2階へ上がろうとした泰介を呼び止めていました。

「え … 何や … 食べたいもんある?」

結局、め以子が泰介にしてあげられることは、それなのです。

戸惑うような顔から、ふうっと笑った泰介。

「何でもええよ ~ 普通で」

その無理のない笑顔に少しだけホッとしため以子でした。

… … … … …

次の朝。

泰介のことが気になるのか、皆いつもより早く板の間に下りてきています。

「お兄ちゃん、昨夜どうやった?」

活男に尋ねた悠太郎。

「う~ん、遅くまで起きとったけど」

「どんな様子やった?」

「別に、普通 … 」


そこへいつもと変わらない泰介が下りてきました。

「おはようございます」

泰介の目がチラッと壁に貼られたままのトーナメント表にいきました。

それに気づいた希子が慌てて剥そうとしましたが …

「別にそのままでええですよ ~ 予選は最後まであるかも知れへんし」

特に気にしていないような言い方です。

「お母さん、今日からお弁当普通でええから ~ 朝の練習もないし」

「あ、そうなん?」

「もう作ってもうた? ほなら、そのままでええけど」


うっかりいつもの調子で弁当を詰めてしまいました。

「何か … ごめんな」

「ははっ、謝るん変やで」


気配りが足らなかったと、め以子は謝りましたが、泰介は笑い飛ばしました。

ひと晩寝たら、悔しさも忘れてしまったということはないでしょうが、反対に家族に気を遣って平静を装っているのかも知れません …

余りにもサバサバしてみえて、皆が拍子抜けしてしまうほどです。

… … … … …

開店間近の牛楽商店。

お姉ちゃんの所からの朝帰りにしては、浮かない顔の源太がやって来ました。

「おはようさん … 」

「おお、源太おはよう ~ 」


待ちかねていたように奥から飛び出してくるマツオとトミ。

「どやった? 姉ちゃんは」

「ああ … ああ」


曖昧に笑った源太の顔、目の下にクマが出来ています。

「何やお前、寝てないんか?」

「 … 当たり前やないですか ~ 」


見栄を切った源太を見て、マツオとトミは顔を見合わせて笑いました。

「ご飯は食べてきた?」

源太が戻って来て、沈みがちだったトミも以前の元気が戻っています。

「ああ …

これやっときますわ」


何となく返事をはぐらかしたようにも聞こえましたが、早速仕事に取り掛かりました。

「ああ、すまんな ~ 源太」

… … … … …

愛用の包丁を握って、まな板の上の肉に当てようとした時、源太に異変が起きました。

手が動かないのです。

そればかりか、小刻みに震え始めました。

何かに怯えるように、腰を引いた源太。

「どうしたん?」

トミが不審に思って、声をかけました。

「あ、いや … 別に」

そう答えた源太の顔は真っ青でした。

… … … … …

「ちょっと、ひと休みさせてもらってええかな?」

買い物の途中でうま介に寄っため以子は、この店には似つかない重たい雰囲気を感じました。

窓際の席に原稿用紙を手にした放心状態の室井が座っていて、桜子と馬介が遠巻きに様子を窺っています。

「 … 何かあったの?」

「出版できなくなったんやて」


出版が決まっていた小説が検閲に引っかかってしまったと桜子が説明しました。

「検閲って … そんな引っかかるような話だったの?!」

「ただの恋愛小説だったんだけどね ~ 」


室井は淡々と語りました。

「砂糖がね、よくないんだって …

塩をなめて生きてきたような男がさ、砂糖なめてる女にあこがれるってところがさ … ぜいたくを煽ってる、非国民だって。

『塩と水』ならいいって」


め以子にしてみれば、小説自体も不可解ですが、そのくらいのことで検閲に引っかかるのは理不尽に思えました。

「海水できちゃいますね … 」

「海水作ってどうすんのよ?! そんな話じゃないのよ!!」


め以子が思わず口にした言葉に桜子は激昂して、食って掛かりました。

「『塩と砂糖』じゃなきゃ、意味がないのよ!」

「 … ごめん」

「海、作っちゃうのもいいかもね ~ 」


苦笑いしながら立ち上がった室井は、そのままうつむいて2階へと上がっていってしまいました。

… … … … …

「もうっ、もうっ!」

やり場もない怒りを落ち着かせるためか、桜子は席に着きました。

その隣に腰を下ろしため以子を見て、『ごめんね』というように微笑みました。

「いい小説だったのよ … 室井さんにしか思いつかないような、おかしな設定で …

けど、ああ生きるってこういうことだな、愛するってこういうことだな、塩も砂糖もあってこその人生だなって … 」

「うん … 」


< そうだよね ~ かけてきた夢がつぶれた時って、怒ったり泣いたりするもんだよね …

やっぱり、泰介は無理してんのかね? >

… … … … …

その足で市場に寄っため以子。

牛楽商店の前に差し掛かった時です。

「おいっ?!」

突然マツオの呼び止めるような声がしたかと思ったら、源太が飛び出してきました。

「どないしてん? 源太 ~ 」

「あっ、あっ、ああ ~ 」


源太は、悲鳴ともうめき声ともとれるような声を上げて、向かいの定吉の店の前にうずくまっています。

「どうかしたん?」

「ひゃ ~ !!」


め以子が背中に触れると、驚いたようにバッと跳ね起きました。

手に構えた包丁をめ以子の方に向けて、怯えきった表情の源太。

「源ちゃん?!」

ハッとして自分の手にある包丁に目をやりました。

「す、すまん … 」

刃を押さえながら、よろよろと店に戻っていく源太。

「 … 何があったん?」

源太は、まな板の上にある肉の塊に目をやりました。

「あかん … 」

包丁を置くと、また後ずさりし始め …

「 … わし … あかん … 」

そうつぶやいた後、マツオとトミ、め以子の目の前で仰向けに引っくり返ってしまいました。

「源太 ~ 源太!!」

「源ちゃん!!」


気を失った源太、騒然となる市場。

「医者や、医者呼んで来い!!」

… … … … …

泰介たちは、結局予選が続くのかどうかもはっきりとはせず、取りあえず今日は午後の練習もなくなったので、下校することにしました。

「やっぱり、お前んち行くの止めとこうかな … 」

め以子をはじめ西門家の家族、ふ久にまで今まで通りに来るように誘われている諸岡でしたが、いざとなると迷っていました。

「えっ、何でですか?」

「なんや、また泣いてまうかも知れんしな」

「熱いですね、諸岡さんは」


泰介はいつまでも諸岡のように熱い気持ちのままでいることができない自分に気づいていたのです。

思わず、そんな言葉が口をついて出てしまいました。

「悔しないんか? お前」

「そら、悔しいです。

けど、どの道、20歳やそこらで兵隊に行くまでのことや思たら、何か … 」


怒り、悲しむことさえ空しく感じ初めていました。

「せやからこそ、今しかないと思わんのか?」

諸岡の問いかけにも答えることができません。

失望したのでしょうか … 諸岡は泰介を残して無言で立ち去ってしまいました。

… … … … …

泰介が帰宅すると、玄関が何やら騒がしく … ぐったりとした源太が銀次とマツオによって担ぎ込まれたところに出くわしました。

心配そうに源太の周りを取り囲む、活男、お静、そして、め以子。

「源太おじさん!」

「まあ、どないしたんや?!」


マツオは源太の体を懸命にさすりながら、事情を説明しました。

「いや、急に倒れてしもうてな ~ お医者に診せたら、ロクに食うてへんからちゃうか言われて … 」

「1週間ほど、ちゃんと食べさせたらって、お医者さんも言うてはったから … それぐらいやったら、家でって」


面倒を見ると名乗り出た、め以子が、ふたりに頼んで運んでもらったという訳です。

泰介は入口に立ち尽くし、ただ茫然と見つめるだけでした。

… … … … …

そんな騒動が起こっていることなど知る由もない悠太郎。

藤井が無理矢理置いていった『竹筋コンクリート建築』の資料に目を通している最中でした。

資料は、建築の事例などを掲げて、十分耐えうる竹筋の強度、いかに優れた工法であるかを謳っています。

悠太郎は、竹元が描き起こした駅の完成予想図を手に取りました。

それは、夢と理想を形にしたような、世界に誇れる美しい駅の姿でした。

『俺の設計を守ることがお前の仕事じゃないのか?!』

… … … … …

夕暮れが近づき、訪れる客もなく、ため息をついたうま介。

店を早じまいしようとした時、突然、悠太郎がドアを開けて入ってきました。

「おっ、悠さん ~ 珍しな」

「ええですか?」


… … … … …

悠太郎は馬介が煎れたタンポポコーヒーを手に取ると尋ねました。

「これ代用品なんですよな?」

責められたのかとでも思ったのか、戸惑った顔をした馬介。

「あ、いや ~ 僕も代用品を使わんかって、持ちかけられてまして … それを使うたら、駅の設計は変えんでやれるんです。

… それでちょっと」


馬介は、ふっと微笑んで、うなずきました。

「僕は、どうでもええもんが好きなんや」

そう言いながら、悠太郎の前の席に腰かけました。

「別にこんなもん飲まんでも、死にもせえへんし ~ どうでもええ人には、ホンマにどうでもええんやろうけど」

タンポポコーヒーを愛しそうに見つめています。

「けど … コーヒーっておもろいやん?」

「おもろい?」

「黒いし、苦いし … こんなもん美味う感じて、どういうことやて ~

無駄や言うたら、無駄やけど … 僕は無駄なもんが好きやから、代用品でもって」


… … … … …

「無駄こそ、文化なんだよ」

悠太郎は不意に聞こえたその声に振り向きました。

いつの間に2階から下りてきていた室井が階段に腰かけていました。

「せや、室井さんの小説とかな ~ 」

「そ、そうだよ」


立ち上がった室井。

「その無駄なもんに人生かけてるんやから、おもろいよな?」

『階段を下ると、そこには広大な地下空間。

息を飲むような壮大なアーチ型の天井 … そしてきらめく特大のシャンデリア』

悠太郎は、以前この同じ席で自分が描く地下鉄の姿を熱く語っていた竹元のことを思い出していました。

彼もやはり、無駄なものに人生をかけているような男のひとりなのでしょう …

… … … … …

「これ、どないしたん?」

台所に並べられている肉や野菜、魚介類などの食材を見て、活男が尋ねました。

「ああ、源ちゃん倒れたから、皆して心配して ~ 食べさせてやってくれって」

「けど ~ 一体全体どういうことなん?

向こうでロクに食べられへんかったってこと?

こっち戻って来てからは?」


矢継ぎ早に質問するお静。

しかし、本当のところ、め以子にもよく分からないのです。

「 … とにかく、まあ食べればええ話みたいです」

この時、まだめ以子はその程度のこととたかをくくっていたのでした …

… … … … …

客間に寝かされた源太。

今は落ち着いて、静かに寝息を立てています。

枕元には泰介が付き添って控えていました。

『20歳やそこらで兵隊に行くまでのことや思たら … 』

諸岡に話したように、遅かれ早かれ自分も源太と同じように戦場に駆り出されるのです。

そんな思いを巡らせていると、そっと戸が開いて、め以子が顔を出しました。

「 … どう?」

ハッとする泰介。

「まだ寝てはる」

め以子はうなずくと、雑炊が乗った盆を手に部屋へと入って来ました。

… … … … …

「源ちゃん ~ ご飯にしよか?」

声をかけましたが、熟睡しているのか全く反応しません。

め以子は、そっと源太の肩を揺らしました。

「源ちゃん、源ちゃ … はっ!」

不意に上半身を跳ね起こした源太。

め以子を見て座ったまま後ずさりしました。

「 … 源太さん?」

泰介に呼ばれて、我に戻った源太。

「ああ … 」

しかし、息は荒く、また先ほどのように何かに怯えたような顔でふたりのことを見ている源太でした。

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