NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年02月08日 (土) | 編集 |
第108回

「 … 食いもんが、死体になるんです」

戦場での敵 … 人を殺した経験が源太の精神を追い詰め、食べ物を受け付けることができない状態にしていたのです。

「食べるいう行為そのものが、しんどいんやと思う」

亜貴子はめ以子にそれだけを伝えて帰っていきました。

命を持たないものだったら大丈夫ということなのでしょうか …

ひとり台所で糠漬けの世話をしながら、め以子は考えていました。

「どうして、源ちゃん … 」

… そんな身体になってしまったんだろう?

そう言えば、亜貴子はこんなことも言っていました。

「食べるいうんは、『命を頂く』いうことやろ?」

ハッとするめ以子、源太が食べられない理由が分かった気がしました。

… … … … …

「ただいま帰りました ~ 」

亜貴子の姿を見て、慌てて表に逆戻りしてしまった悠太郎が、頃合を見計らって戻って来ました。

「なあ、殺したんかな … 源ちゃん」

「えっ?」

「人を … 殺したんかな?」


め以子は困惑した顔で尋ねました。

「 … そりゃあ、戦場ですからね」

戦場に行くということはそういうことだと、今になってはじめて実感しため以子でした。

「大丈夫ですか?」

心配して、隣に腰かけた悠太郎。

め以子は、堪え切れないように悠太郎の腕にすがっていました。

「それが、ええとか悪いとかやなくて … きつかったやろうなって、源ちゃん」

源太の気持ちを考えると、胸が張り裂けそうです。

… … … … …

源太はもうろうとしたまどろみの中で人の気配を感じて少し目を開けました。

枕元に泰介が座っていて、顔を覗き込んでいるのが見えました。

「あの … 聞きたいことあるんやけど」

源太が目を覚ましたことに気づくとそう声をかけてきました。

「いい?

ひどいことかも知れんけど … 」


かすかにうなずいたのが分かりました。

「おじさん、また戦争行かされるやろ?

それでも … その … 自棄にならへんの?」


源太は目を見開きました。

「わし … 夢があんねん」

「夢?」

「 … 千人のお姉ちゃんとつき合うんや」


泰介は失礼だとは思いながら、笑ってしまいました。

「誰もが口揃えて無理やって言う … けど、あきらめへんのは、わしの自由やろ?」

そう言って源太は泰介の顔を見上げて、力なく、でも精一杯の笑顔を見せたのでした。

源太の話を聞いて、その笑顔を見ていたら、囚われていた何かから解放されたような … そんな気持ちなっていました。

何故だか分かりませんが、涙が止まりません。

「 … どないしてん?」

「どないしたんでしょう?

何だか、どないしたんでしょう … 」


… … … … …

「親父もきっと、そういう経緯を味おうてたと思うんですよ ~

せやから、始末にこだわってたんやと思うんです … 奪ってしまった命へのせめてもの償い、いいますか … 」


源太のことを正蔵の人生になぞらえた悠太郎の話を聞いて、め以子は少し落ち着きを取り戻しました。

そして、考えたのは、源太のために今自分が何ができるかをということでした。

… … … … …

次の朝。

一番で出かけていっため以子と入れ替わるように亜貴子が再び西門家を訪れました。

「ああ、おはようさん」

驚く悠太郎に構わず、亜貴子が家に上がった時、泰介が血相を変えて飛び出してきました。

「お父ちゃん、源太さんの様子、変なんやけど … 」

… … … … …

「泉さん!」

亜貴子が頬を叩いても何も反応しない源太。

「足、持ち上げてください」

亜貴子は悠太郎に指示した後、枕を外して心臓マッサージを始めました。

「皆さん、声かけてあげてください … 早くっ!」

… … … … …

源太の容態が急変した頃、め以子は市場にいました。

買い物を済ませた時に、追いかけてきた泰介から知らせを受けて、慌てて戻って来たのです。

「源太さん」

「源太おじさん」

「源太さん聞こえる?」


皆が声をかける中、亜貴子の必死のマッサージが続いています。

「源ちゃん!!」

そう言ったきり、め以子はその場に立ちすくんでしまいました。

「何か言え、め以子っ!

呼び戻すんや、早う ~ 源太さん、なくしてまうで!!」


一体、何を言えばいいのか … うろたえる、め以子。

その時、口をついて出た言葉 …

「ジャム … 返せ … 」

… … … … …

め以子は源太の枕元に行くと、肩をつかみました。

「ジャム返せ!

私、あの時のジャム、まだ返してもらってへん!」


それは、ふたりがまだ小学生の時のことでした。

め以子が大事にしていたイチゴのジャムを源太が丸ごとダメにしてしまったことがあったのです。

「 … ジャムわやにして、返しもせん。

弁当食うて、礼も言わん …

源ちゃんは、そんな奴やなかったはずや ~ !!」


… … … … …

ずぶ濡れの源太が差し出した手 … その中にはひと粒のイチゴ。

目を見張るめ以子。

源太は、め以子の手を取ると、それを手のひらに乗せ、ニッコリと笑う。

「じゃあな!」

「ありがとう、源ちゃん!」

… … … … …

フッ … フッ … フゥ ~ っと、息を吐いた源太。

そして、薄らと目を開けて、め以子の顔を見ました。

「め以子 … 」

息を吹き返した源太を見て、安堵する一同。

め以子の声が届いたのか、亜貴子の懸命の処置のおかげか … 源太は戻って来たのです。

… … … … …

「源ちゃん、私ね … 食べもんの声が聞こえる時があるんよ。

鯛も、煮干しも、小麦粉も話すんや ~

それでも問答無用に切り刻んで、叩いて、焼いて … 私にとって、生きることは殺すことや。

せやけどな、止めることなんてできんのよ ~ せんかったら、こっちが死んでしまうもの。

せやけど、たまには例外があるんや」


そう言って、め以子が手に取ったのは、温めた牛乳が入った椀でした。

朝一番で市場に買いに行っていたのは牛乳だったのです。

それを源太の顔の横に差し出しました。

「ここからは何の声も聞こえへん。

乳出したかて、お母ちゃん牛は死なんから … せやから、大丈夫や」


め以子は源太の上半身を抱き起こして、椀を持たせました。

源太は両手で包むように持った椀に口を当てると、ゆっくりゆっくりと流し込みました。

何度も何度も …

… … … … …

源太の容態が落ち着いたのを見届けた一同は、それぞれ職場や学校に出かけていきました。

「あんな風に育ててきてもろうて ~ 死んだみたいに生きとったら、バチ当たるね」

泰介は並んで歩いている父に宣言しました。

「どんな形になるか分からんけど …

いつか、絶対、僕、甲子園行くわ」


それは大会予選の初日に見せたあの時の泰介の顔でした。

「行ってみせる!

… 歌はもうええで」


ひとつ成長した息子のことを頼もしく思う反面、何故か心から喜ぶことができない悠太郎でした。

… … … … …

「ホンマにありがとうございました」

亜貴子が気にかけて訪ねてきてくれたお蔭で源太は一命をとりとめたのです。

いくら感謝してもしきれない、め以子でした。

「礼を言われる筋合いはないわ ~ これ見せに来ただけやから」

鞄から1枚の写真を取り出すとめ以子に見せました。

「?」

「 … うちの旦那様」


いつの間にか亜貴子は再婚していたのです。

「軍医 …

身長190センチ、ベルリン大学卒 … うちにベタ惚れで、男のクセに料理上手 … で、年下や」


何をとっても誰かさんより上とでも、言いたいのでしょうか …

呆気にとられているめ以子から写真を取り返し、「ほなね」とひと言、帰っていきました。

「 … ごちそうさんでした」

… … … … …

その夜、悠太郎は自分が高速鉄道課に配属されてから携わってきた駅舎の写真を机に並べてみました。

『 … 考えてみるこっちゃな ~

自分か竹元さんかやのうて、世の中で今いっちゃん大切にせなあかんもんを考えるしかないわ …』

写真を眺めがら、先日の大村の言葉を思い返していたのです。

「それ、心斎橋ですか?」

悠太郎が手にしていた写真を横から見た、め以子が尋ねました。

「せや … 」

すると、め以子は身を乗り出して、クイズでも解くように写真をひとつひとつ指さしながら名前を当てていきます。

「こっちが梅田で ~ 淀屋橋 … 」

悠太郎は頬を緩ませました。

「気持ちええでしょ? … 竹元さんの造る駅は」

「そうですね ~ 」

「この頃の駅はぜいたくなんです。

天井がアーチで、ホームには柱が無くて、シャンデリアもタイルの色も駅ごとに違って … 」


建築の過程で対立はしても悠太郎は竹元のデザインは大好きでした。

め以子は何枚か、雰囲気が違う写真があることに気がつきました。

「こっちのは、天井も低くて … 何や殺風景ですね?」

途端、表情が曇った悠太郎。

「 … ぜいたくは敵やいうて、こうなっていったんです」

「夢のない話ですね … 」


… … … … …

「夢はキャタピラに潰されていく時代になったんです。

夢を叶えるために、一番大切なことは … 才能や根性ではなく …

生き残ることです」


そういう時代に生きている … 自分もめ以子も、そして子供たちも … それは、逃れることができない事実だったのです。

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