NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年02月10日 (月) | 編集 |
第109回

「竹元さん、西門です … 失礼します」

その日、悠太郎は、いつもより数倍緊張した面持ちで竹元の事務所のドアを開けました。

「すみません、お忙しいところ … 」

最近、悠太郎がここに来るのは、決まってあまりよろしくない報告がある時でした。

それが分かっている竹元は不機嫌そうに出迎えました。

「全く忙しくはないが ~ 貴様と会いたいほどではないな」

悠太郎は、早速切り出しました。

「花園町の駅舎の件ですが … 結論から申し上げますと、鉄筋は手配できませんでした」

持参した図面を取り出して広げた悠太郎。

「工期を考えても、これ以上時間を取るのは不可能です」

「 … それで?」

「いただいた設計図はこれですが、駅舎の中2階を全面撤廃したいと思います」


目を見開いて絶句した竹元、悠太郎は説明を続けました。

「中2階部分を省略し、地上からホームへ直結した形を取ると、鉄筋が確保された量で賄えます」

竹元は茫然と図面を見つめています。

自分が起こした設計図に今説明している修正が加えられていました。

「何卒、ご承諾願えれば … 」

… … … … …

「洞穴じゃないか?!」

竹元はいきなり両手で机をバンバン叩き始めました。

「こんなもん、洞穴を電車が走ってるだけじゃないかっ?!」

そう叫んで、図面をぐしゃぐしゃに丸めて横に放り出してしまいました。

… … … … …

強張った表情の悠太郎。

「米英と戦争が始まれば、空襲の恐れも十分にあります。

そうなった時、地下鉄の駅舎は防空壕の役割を果たす可能性があります。

… 必要なのは強度です。

この現実の中で、守るべきは人命です」


黙って、悠太郎をにらんでいる竹元 … その目は怒りというより、悲しい色に見えました。

そして、椅子に寄りかかると、すねた子供のようにソッポを向きました。

「 … 今後、地下鉄事業から、私の名前を外してくれ」

… … … … …

予想していた言葉でした。

「 … 上に報告します」

悠太郎は図面を手にして、出口に向かいます。

ドアの前で立ち止まり、竹元に向き直りました。

「竹元さん …

今まで、お世話になりました」


竹元の横顔に深々と頭を下げた悠太郎の目には光るものがありました。

… … … … …

あの牛乳を口にした日から、源太はみるみるうちに快方に向かって …

そして、ついに御粥を食べるまで回復したのでした。

ごちそうさんでした … 」

出された御粥を平らげた源太を不安そうに見つめるめ以子、泰介、活男。

すると、源太が口に手をやって、今にも戻しそうな仕草を見せました。

慌てて身構える3人。

しかし、何とか踏みとどまったようです。

「だ、大丈夫?」

「大丈夫 … な、気がする … 」


一同、ホッと胸をなでおろしました。

「ああ、よかった ~ 」

今度こそ大丈夫だと分かって、喜んで拍手拍手。

「おおきに ~ おおきに」

笑顔で応える源太。

御粥が食べられるようになったということは、精神の方も回復してきたということでしょう。

… … … … …

そんな中、泰介からも吉報がもたらされました。

「あっ、そうや、お母ちゃん!

予選、再開されることに決まったんや」

「ほな、カツ制度も再開させんとね」

「ほんまやな ~ 」


首を傾げている源太に活男が仕組みを説明しました。

「勝っていくごとに、カツの中身が豪華になってって … 最後には牛カツになんねん!」

「おお ~

ほなそれ、わしが何とかしてやるわ」

「えっ?」

「ホンマに?」


一般の家庭で牛肉を手に入れるのは大変難しい状況になっていたのです。

「こんなに面倒みてもろうといて、当たり前やがな ~ 」

「うわ ~ おおきに、源ちゃん!」


喜んだめ以子の少女のような笑顔を見た時、何故かまぶしく感じて … ふと、顔をそらしてしまった源太でした。

その微妙な表情が、少し気になっため以子でした。

… … … … …

「夜分、すみません ~ 奥さん!」

その時です。

玄関の戸が開く音がして、め以子のことを呼ぶ大きな声が聞こえてきました。

何事かと出てみると、大村と藤井に抱きかかえられるように入ってきた悠太郎が倒れ込んできたのでした。

「お父ちゃん?!」

ひどく泥酔しているようで、引っくり返ったまま動きません。

「取りあえず、上へ運んでくれる?」

め以子に命じられて、泰介と活男は、人一倍大きな父を手こずりながら奥へと運んで行きました。

… … … … …

め以子は、大村と藤井に礼を言い、何があったのかを尋ねました。

「何や、鉄筋が足らんから、設計変更するて、竹元さんに言いに行ったらしゅうて」

「 … それで、何であんなに?」


酔うと大抵、陽気になる悠太郎があそこまで泥酔したのはめ以子にも記憶にありません。

「それが … 」

藤井と顔を見合わせた大村。

「竹元さんの設計、跡形もないようなもんやったらしいから ~ 絶縁、言い渡されたらしいわ」

「 … 絶縁?!」

「せやから、竹筋使うたらよかったのに … 」

「アホか ~ あんなもん使うたら、危なくてしゃあないやろ?」


人命を守るために、悠太郎は竹元を斬り捨てたのだと、大村は言いました。

「ほんでも、何やかんやいうても、あいつは竹元さんに心酔してたから、辛かった思うわ …

まあ、優しゅうしてやってな」


… … … … …

大村たちを見送っため以子が寝室を覗くと、悠太郎は布団の上で泥のように眠っていました。

『気持ちええでしょ? … 竹元さんの造る駅は』

机の上には悠太郎がそうほめていた駅舎の写真が並べられたままになっています。

『夢を叶えるために、一番大切なことは … 才能や根性ではなく …

生き残ることです』

薄明かりの中、寝顔を見ると、眉間にしわを寄せて … 苦し気な顔、辛そうな顔をしています。

「早う終わったらええのにな … こんなん」

め以子はそうささやいて額を優しくなでました。

… … … … …

板の間に下りると、源太が座って、壁に貼られた予選のトーナメント表を見上げていました。

「 … 肉、いつ持ってきたらええねん?」

「ああ、確かめとくわ」

「分かったら、早めに言いに来てな … 」


め以子はうなずいた後、ハッとして源太の顔を見ました。

「いや … そろそろ、お姉ちゃんのとこにも顔出したいし … 」

どうやら、ここを出て行くつもりのようです。

め以子は先ほど源太が見せた表情のことを思い出しました。

「人多すぎて、うち居にくい?」

「 … 逆や ~

居心地ええから、ずっと居りとうなってまうんや」


… 吐き捨てるように口にした源太。

『ずっと居たくなるから、出て行くってこと?』 

め以子には理解できない気持ちでした。

… … … … …

次の朝。

西門家の玄関では、職場へ出かけるという二日酔いの夫と、この家を出て行くという病み上がりの幼馴染が並んで靴を履いていました。

「大丈夫? ふたりとも … 」

め以子には、どちらも無理をしているようにしか見えません。

「大丈夫」

「大丈夫や」


しんどそうに腰を上げたふたりは足取りも重く、ふらつきながら玄関を出て行きました。

「いってらっしゃ … あっ!」

め以子が渡し忘れた弁当を持って追いかけようとすると … 門につかまってしゃがみ込んでいるふたりがいました。

… … … … …

結局、悠太郎は休暇を取り、源太は出て行く日を延ばして … 床を並べて客間に寝かされました。

「 … うちの妻にあだ名つけるとしたら、何にしますか?」

唐突に尋ねた悠太郎。

「ゴンボウ … 」

即答する源太。

「ひどないですか?」

「ほな、お前 ~ 何てつけんねん?」

「 … 鉄筋ですかね」

「そっちの方がひどないか?」


どっちもどっちでした。

「僕には … どちらもなくてはならないものなんですが」

「 … ひょっとしてそれ、牽制球投げとんのか?」


横を向く悠太郎。

ふいに襖が開いて、外出着を着ため以子が顔を出しました。

「ちょっと出てくるさかい、大人しゅうしとってや」

… … … … …

め以子の訪れた場所は、竹元の事務所でした。

「という訳で … 」

竹元の前に小さなツボを差し出すめ以子。

「 … ニンニクの梅肉エキスあえです」

中が分かるようにふたを取って見せました。

「何が、『という訳』だ?」

怪訝な顔で問いただした竹元。

「私、義理の姉とかなりこじれたんですけど …

時間が経つと多少こう ~ 丸くなる部分があるいいますか … 逆に時間が必要いいますか … 」

「で、何故それがニンニクになる?」

「竹元さんにはそれまでお元気でいていただきたいやないですか ~

せやから、お許しをいただくために、まずは竹元さんに長生きしてもらわな、あかんやないですか?」


… … … … …

「奥 … つまり、貴様は、わしが年寄だと言いたいのか?」

口調は静かですが、明らかに腹を立てています。

「ああ、いいえ ~ 」

屈託のない笑顔で首を振っため以子。

… … … … …

「去れ!

このシナモンスティックめっ!!」


激高して、め以子を事務所から叩きだす竹元。

「しな、しなもんすてぃっく??」

「ニッキ棒のことだ!!

添えもんのクセに、やたらと自己主張が激しいところがそっくりだ ~

でしゃばり過ぎなんだ!!」


怒鳴り散らした後、ドアを閉めてしまいました。

「あ、え、ちょ … た、竹元さんっ!」

ドアを叩くめ以子。

するとドアがバッと開いて、出てきた竹元はめ以子が手にしているツボをつかみました。

「何なんですか ~ これがほしいんですか?」

「◎×▲♂◇ ~ !!」


無理やり奪い取ると、今度こそ完全にドアを閉じてしまいました。

< 本当に相変わらず、よくわかんない人だね ~ >

まあ、受け取るものは受け取ってくれたので … よしとしため以子でした

… … … … …

「ただいま戻りました ~ ごめんな、すぐお昼にします … さかい … 」

家に戻って台所に足を踏み入れため以子は思わず固まってしまいました。

流しの上に無造作に置かれたままの糠漬けのツボ、糠だらけのまな板、包丁、キュウリの切れっ端 …

一体何があったのか??

その時、客間の方から悠太郎と源太の楽しそうな笑い声が聞こえてきたのでした。

… … … … …

怪訝な顔で襖を開けると …

布団など片付けて、あぐらをかいて座り込んだふたりは、め以子が作った弁当や糠漬けを肴にご機嫌で酒盛りをしているではありませんか?!

「 … 何やってんの?」

怒りを抑えて尋ねため以子。

「迎え酒です」

悪びれることなく答えた悠太郎。

「ホンマ、頭痛いの治りますね ~ 」

「こっちも、もう何や … すいすい食えるわ ~ 」


美味しそうに、おむすびを頬張りました。

出かける前に覗いた時は、背中を向け合っていたのに、酒の力でしょうか? … すっかり打ち解けて仲良くなっています。

「最初から酒飲んどった方がよかったんちゃうか?」

「ホンマですよ ~ あんな大騒ぎせんで ~ あっはは」


飲むわ、食うわ、そして、笑うわの大騒ぎです。

「出てけ … 」

… … … … …

ふたりの会話を聞いていため以子の怒りが沸点を超えました。

「出てけ …

この、アホ、ボケ、カス!!」

「えっ?」


ポカ~ンと見上げている源太。

「そら、言い過ぎとちゃいますか?」

他人事のような悠太郎。

しかし、め以子の怒りは源太に対してだけではありません。

「あんたもや ~ !!」

横に積んであった枕を投げつけました。

「な、何ですか?」

「人が心配してんのに … もう!」


もうひとつあった枕を手に持つと目茶目茶に殴りはじめました。

「通天閣、もうっ!」

「痛てっ」


意味が分からず、拾った枕で防御するだけの悠太郎。

「 … ほな、わし帰るな ~ 」

這う這うの体で逃げるように出て行った源太です。

「源太さんっ、えっ?!」

ひとり残された悠太郎、め以子の攻撃は終わりません。

「ええ加減にせいや! もう毎回毎回!」

< かくして、源太は、店に復帰することになり …

泰介は、順調に勝ち上がり … >

… … … … …

決勝進出の試合が行われている日のことでした。

活男が仏間を覗くと、目を閉じて合掌して掲げたこぶしを小刻みに振り続けているふ久の姿がありました。

「 … 何やってんの?」

恐る恐る尋ねると …

「見えへん力で呼びよせてる」

活男には理解不可能な答えが返って来ました。

すると …

「ただいま戻りました ~ 」

「こんにちは ~ 」


泰介に続いて入ってきたのは、久しぶりの諸岡でした。

「 … おかえりなさい」

祈るのをやめたふ久は満足そうな顔です。

… … … … …

その夜の食卓。

「お待ちしました ~ 皆さん、お待ちかねの … 牛カツです」

め以子と活男がカツの盛られた皿を運んでくると、一同から上がる歓声。

しかし、牛カツとは名ばかり … さすがの源太もこのご時世で難儀したようです。

「薄っ!!」

ハムのような肉を見てお静が思わず声に出してしまいました。

「いや、結構いける思いますよ」

… … … … …

肉の薄さは、調理法で補いました。

これも正蔵ゆずりの始末の極意です。

カツを口にした皆が目を見張り、唸り声をあげています。

「下味ついてるんですね ~ 」

「ソースのうても食べられるやろ?」


め以子と一緒に腕を振るった活男が自慢げに希子に話しています。

「もっとどうぞ!」

「すまんな ~ 」


一度壊れかけた南中バッテリーの友情も復活、それを見て小さく微笑んでいるふ久。

『見えない力』で呼び寄せたのは、南中の勝利、それとも …

… … … … …

「泰介はいつか、甲子園に行くて決めたらしいですよ … 僕もいつかまた、竹元さんと仕事できますかね?」

悠太郎は寝物語にめ以子に尋ねました。

め以子は今日の竹元の怒りようを思い出してしまいました。

「ああ、どうでしょうね … 」

曖昧な返事に不満そうに妻の顔を見た悠太郎。

わざわざ会いに行って余計に怒りを買ってしまっため以子は、夫に話す訳にもいかずに視線をそらしてしまいました。

「終わったらええですね … 戦争 … 」

「そうですね … 」


ため息をついた悠太郎。

< め以子の願いも空しく、日本が太平洋戦争に突入したのは … この年の暮れのことでございました >

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