NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年02月11日 (火) | 編集 |
第110回

昭和18(1943)年2月。

「皇軍伝統の精神を真骨頂まで発揮した我が精鋭は、今や後方における戦略的根拠の設定も完了し、初期の目的を達しました … 」

特高の指導の元、大本営発表の原稿を読む大阪ラヂオ放送のアナウンサー。

希子は、それをスタジオの外から憂鬱な気持ちで見ていました。

< 勢いよく始まった太平洋戦争でしたが … >

「 … ガダルカナル島より戦略的転進を完了しました」

「転進 … 」

「物は言いようだね」


うま介では、撤退を転進と都合よく言い換えた放送に、室井は苦笑し、桜子はため息をついていました。

< 日本は勢力を盛り返した連合軍の前に敗戦に次ぐ敗戦。

… にも拘わらず、戦果を偽り続け、もはや後へは引けない悪循環に陥りました。

そして … >

… … … … …

< 国民生活もそれにつれて悪循環。

食品、日用品、衣料品はほぼ全て配給制に移行し … 店頭で自由に買えるものはほとんどなくなりました。

主婦たちは、今日はお米、明日は野菜、明後日は油と、日々様々な配給の列に2時間も3時間も並ばねばならなくなりました。

それは、大変な時間と労力の負担で、隣組単位での共同購入という形を取る人たちが増えました。

持ち回りで並ぶのです。

そんな中、め以子は … >

「あの人やね? のっぽの」

「あの人なんや ~ ごちそうさん!」


配給の列に並んでいるめ以子を見て、遠巻きに噂する人たち、中にはお辞儀してくる人さえいました。

< このご時勢に、子供におやつを配る『ごちそうさん』として、ちょっとばかり尊敬されて … 頭に乗っておりました >

… … … … …

それは、集会所で婦人会で共同購入した野菜の配給があった日のことでした。

自分に配られたカブラが葉っぱばかりだと、伸世が文句をつけました。

「目方は同じでっせ」

分配する側、多江も譲りません。

「せやけど、こんなん不公平や ~ この人のカブラ、コロコロしてはりますがな ~ 」

「何を言うてんの? 大根はあんたの方が太いやないの!」


隣に並んでいた房子も交えて言い争いが始まりまってしまいました。

皆少しでも多くの食料を手に入れようと必死なのです。

「ほな、私のと代えます?」

そこへ仲裁に入ったのはめ以子でした。

「葉っぱの方が栄養あるて言いますし」

「そうなん? … せやけど、腹の足しにはならんし」


め以子は快く自分と伸世のカブラを交換しました。

「えっ、ええの ~ ごちそうさん

そんなめ以子を見て、誰となく口にします。

「さすが、ごちそうさんやな ~ 」

「近所の子にもおやつやってんのやろ? 今時分ようやりはるよな ~ 」


め以子自身は、感謝されたり、ほめられることが目的ではありませんが、そんな声が耳に入って来るとやはり悪い気はしません。

しかし、『ごちそうさん』の評判をこころよく思わない者もいることには気づかないめいこでした。

… … … … …

め以子が配給から戻って来ると、家の前で数名の子供たちが座り込んで待っていました。

「 … 何なの、あんたら?」

ごちそうさん、遅い」

「お腹空いて死にそう ~ 」


め以子の姿を見るなり、口々に勝手なことを言出だしました。

「もう、やかましな ~ おばちゃんにはおばちゃんの生活があるんや」

「どうでもええから、今日何?」

「何やろな ~ 」


焦らした時の子供の反応を見ることも楽しんでいるめ以子です。

… … … … …

「ああ、寒ぶ ~ 」

子供たちの相手を済ませ、夕餉の準備に取り掛かると、今度はお静が身体を縮こまらせながらやって来ました。

「今日何?」

子供たちと全く同じセリフを言って、台所を覗き込みます。

「また、カブラかいな ~ 

こないだもちゃうかった?」

「 … 配られるもんは選べませんからね」


一応、文句は言っても、出されたものはきちんと平らげるお静でした。

… … … … …

そんな話をしていると、裏口から顔を出した活男が声を潜めて伝えました。

「お母ちゃん、小池さん来はった … 」

「あっ … はいはいはい」


その名前を聞いため以子は料理の手を止めて、お静や活男と手分けして、慌てて窓という窓のカーテンを閉め、全ての襖も閉じました。

「そこまでせんでも … 」

活男に促されて、裏口から入ってきた大きな荷物を背負った男 … 小池があきれ顔で言いましたが、め以子は真顔で答えました。

「壁に耳あり、障子に目ありですから …

密告されるといけませんから ~ さっ、早う」


… … … … …

完全に密室となった板の間で小池は荷物を解きました。

荷物の中身は、野菜や米などの食料 … 小池は闇屋だったのです。

< 配給だけでは生活できなかった庶民は、いろんな手だてを講じておりました。

家族の数を水増し申請して配給を受けたり、農家などへ買い出しに行ったり、このように闇屋を利用する者もおりました。

多かれ少なかれ、皆やってることでしたが … 不正には違いなく、警察への密告を恐れ、お互いひた隠しにするのが常でございました >

… … … … …

その夜。

本来なら、カブラだけのはずだった夕飯の食卓にささやかですが汁物が1品増えました。

しかし、茶碗によそられているのは、白米だけでなくサツマイモを混ぜて量を増やしたご飯でした。

「また、お米の闇値が上がったんですか?」

「公定価格の6倍や ~ お砂糖なんて、20倍やて」

「20倍 … ?!!」


め以子の話を聞いた啓司は思いもよらない高騰に目を丸くしました。

「まあ、背に腹は代えられんからな … 」

「市場の人に直接言うて、都合してもらうとかできんのですか?」

「私もお客のひとりやし … 向こうからしたら、キリがなくなる思たら、言いにくうて … 」


普段懇意にしてるからこそ、却って相手の立場になって考えてしまうものでした。

「お金、大丈夫ですか?」

家のやりくりは全て任せっきりの悠太郎ですが、め以子は人に言わずに頑張ってしまう性質なので、不安になって尋ねました。

放っておくと、とんでもない事態になりかねないからです。

「まあ、何とかギリギリやれてます」

… … … … …

「ごめんな ~ 4月から高校の金 … 」

話を聞いていた泰介が申し訳なさそうに口にしました。

「何言うてんの ~

それより、ふ久 … あんたや、あんた!」


め以子は、相変わらず食事しながら難問を解いているふ久の肘をつつきました。

「あんた来年、師範学校卒業やろ ~ どうするつもりなん?」

「 … 人に教えるん、面倒くさい」

「うちでゴロゴロしてたかて、勤労奉仕に駆り出されるだけやんか ~

希子ちゃん、ほらっ、言うたって!」


他人事のように構えているふ久に職業婦人の希子からひと言何かもらいたかっため以子でしたが …

「ああ … 仕事するんも、向き不向きありますし … 」

最近の希子はいまいち元気がありません。

「ほな、わし中学辞めようか?」

活男が名乗りをあげましたが、め以子は相手にしません。

「今は、コックの修行なんて何処行ってもできへんって、何べん言うたら … 」

「なあ、何で … 東京のお祖父ちゃんのとこ、行ったらあかんの?」


勉強するより、コックになりたい活男にとれば、開明軒は最適の環境でした。

幾度となく母に相談したのですが、許してくれないのです。

「今は、あっちもそれどころじゃないねんて ~ うま介さんとこ、手伝うんで我慢しといて」

… … … … …

それでも、学校が終わるのを待ちきれずに、活男はうま介に手伝いにやって来ました。

「馬介さん、今日の日替わりは?」

言葉もなく深いため息で答えた馬介。

「なしか … 」

馬介のアイディアで始めた日替わりのジュースですが、元になる果物が滅多に手に入らない状況なのです。

「どないかせんとな ~ 」

そうは言ってみたものの、これといって考えは浮かびません。

… … … … …

そこへ帰ってきた室井。

手にしているザルの中には、真っ赤なリンゴが何個も入っていました。

「うわっ、美味そ ~ 

これ、どないしたんですか?」


滅多にお目にかかることがないリンゴをどうして室井が … 活男は尋ねました。

「時局ものの、軍国歌謡作って、それで少しもらえたんだけど」

報酬は現物支給ということでしょうか?

「文女ちゃ~ん」

真っ先に愛娘に食べさせたかった室井です。

「え ~ リンゴやんか ~ 」

目を輝かせる文女。

その時、馬介が身を乗り出して言いました。

「それ、出してええ?

いや、買うから ~ 言い値で買うから!」

「え ~ でも ~ そんなにいっぱいないし」


室井はもったいぶりましたが、横から桜子が口を出しました。

「いいですよ、出しちゃいましょうよ」

「ええっ?」


余りの気前のよさに驚く室井。

「食べられない時に、いろんな人に助けてもらって来たでしょ?

… 食べさせてもらったでしょ?」


子供に言い聞かせるかのように室井の顔を見つめた桜子。

「別にここのお客さんには食べさせてもらった訳じゃ … 痛っ!!」

お盆が一閃、グダグダ言いかけた室井の頭を叩きました。

「出せるいうことでええんかな?」

文女に聞いた活男。

「ええと思うよ ~ 」

朗らかに笑った文女でした。

… … … … …

ある日、め以子は婦人会の集まりに自家製の菓子を持参して、お茶請けとして出しました。

配給の里芋と残っていたうどんで作ったその菓子は、作り方を聞いてくる者までいて、みねをはじめとする仲間たちには好評でした。

その日は、婦人会の本部の偉い人たちが天満支部の視察に訪れる日でもありました。

多江が付きっきりで案内をしている年配の女性が副会長の松島で、時々婦人雑誌にも出ているような有名人なのだそうです。

「高山さん、大阪支部長狙ってはるからね ~ 」

みねの言葉に何人かがうなずいていました。

… … … … …

「天満支部では、近頃、金属の供出と国債の購入に力を入れておりまして … 」

「『ごちそうさん』いう人は?」


一所懸命に説明している多江の言葉を遮って、高山が尋ねました。

「『ごちそうさん』いう人、いはるんやろ?」

そう言いながら、松島は集会所の中を覗き込みました。

自分のことを売り込みたかった多江にとって非常に面白くない質問でした。

しかし、衆目の中で、知らないと通すこともできません。

「西門さ~ん」

め以子のことを呼びつけて、松島と引き合わせました。

「そうなんや ~ あなたでしたか?

お会いしたかったんよ ~ 」


… … … … …

帰宅しため以子は、台所仕事をしながら、活男に今日のことを話していました。

「お母ちゃん、雑誌出るん?」

「婦人会の座談会載せるんやて …

それで、『ごちそうさん』呼ばれてる人いうことで、料理の始末とか、献立のこととか話してくれへんかって」


自分の噂が婦人会の副会長の元にまで届いたこと、その上座談会にまで … 益々、頭に乗るめ以子でありました。

「ええな ~ ちい姉ちゃんは … 」

板の間でお静と火鉢に当たっていた希子にも今の話が聞こえたのか、うらやましそうにつぶやきました。

「?」

「『ごちそうさん』って、ええ生き方ですよね」


面と向かってほめられて、こそばゆそうに聞き返しため以子。

「身の回りの人にご飯振舞って、皆が幸せになって、ホンマにええ生き方ですよね ~ 

どんな時代でもそれは、絶対にええことやもん」


自分の生き方をほめてくれるのはうれしいことですが … 今の言い方だと、希子自身の生き方を卑下しているようにも聞こえたのです。

「あんたかて、立派な仕事してるやんか?」

お静も同じようなことを感じたのか、諭すように言いました。

「そうや ~ あんな立派なお仕事、誰もができることちゃうやんか?」

「ええ … 」


希子は、ふたりの言葉に微笑んでうなずいてはいましたが、何か心に引っかかるものがあるめ以子でした。

… … … … …

「西門さん」

玄関で男の声がしました。

こんな時間に誰だろうと、め以子と泰介が応対に出ると、背広姿の目つきの鋭い男たちが立っていました。

「 … な、何ですか?」

「この家が違法な闇物資を購入してるんとちゃうかって、通報があった。

これより、立ち入り検査を行う!」


男たちは情報局の役人でした。

リーダー格の男がそう断ると、役人たちは有無をも言わさぬ態度でズカズカと家の中へと入っていってしまいました。

「ちょ、ちょっと待ってください ~ うちは何も!」

… … … … …

「何やこの米は?!」

ひとりの役人がおひつの中の白米を見て声を上げました。

「配給は玄米のはずやろ?」

「自分らで突いてるんです ~ 皆、お腹が弱くて玄米だと下してしまって、お国のために働けなくなりますから!」


め以子の言い訳に合わせて、お静や泰介が腹を押さえて顔をしかめましたが、役人は構わず戸棚を調べ出しました。

「米は何処や?!」

「何ですか ~ うちは何も」


… … … … …

「おいっ! … 蔵、開けろ」

別の役人が蔵があることを見つけて、め以子に命じました。

「えっ?」

「蔵、開けろ言うとるんや」


万事休す ~ め以子は観念したのか、目を閉じ …

「 … 米は … あそこです」

目を開けると箱階段を指さしました。

リーダー格の役人が調べると、中から袋に入った精米が見つかりました。

「どう見ても、配給米じゃないな?」

< 当時、没収された物資は、公定価格で買い上げられる決まりとなっておりました。

つまり、大損 … >

買い上げられた代金を手に茫然としているめ以子にお静が尋ねました。

「あんた、いくらで買うたん?」

落胆が大きいめ以子は、質問には答えられず、頭を押さえて下を向きました。

「けど、通報って?」

「誰にやられたんでしょうね?」


活男と希子の疑問。

「 … 単に目立ってもうたん違う?」

一同、泰介のことを見ました。

「子供におやつやったりして … そんな余裕あるのおかしいって、思われたとか?」

「かもしれんな … 」


… … … … …

「ただいま戻りました ~ 」

ちょうど、悠太郎と啓司が揃って戻って来ました。

「 … 何やあったんですか?」

台所の上がり口に肩を落として腰かけているめ以子を見て、不審に思った悠太郎は尋ねました。

すると、め以子は、ようやく顔を上げて、ポツリと口にしました。

「お父さん … 地下室作って … 」

「えっ?」


立ち上がっため以子、目には涙をためています。

「絶対に見つからんような … 地下室作って!」

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