NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
  • 07«
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • »09
--年--月--日 (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


朝ドラ関連のブログ一覧はこちらです。よろしくお願いします!

にほんブログ村 テレビブログ 朝ドラ・昼ドラへ
2014年02月12日 (水) | 編集 |
第111回

突然、地下室を作ってくれと言い出しため以子。

悠太郎に理由を尋ねられため以子は、皆を蔵に連れていきました。

そこで見た光景に一同、目を見張りました。

サツマイモやタマネギなどの野菜や小麦粉、味噌、醤油、様々な食料品が山ほど蓄えられていたのです。

「 … 砂糖の配給制が決まって、これからは何がどうなるか分からん思て … 折をみて買いだめて来たんです。

少しずつ、少しずつ、怪しまれんように …

ありとあらゆる手を使って、ここまで気づかれずに貯めることができました」


闇買いの摘発と引き換えにしてまで、め以子はこの備蓄品の発覚を守ったのでした。

「やってるんやろなって、思てましたけど ~ まさか、ここまでとは … 」

我妻ながら大したものだと感心する半面、め以子の食べ物に対する執着心にあきれている悠太郎でした。

「何を呑気なこと言うてはるんですか?

食べんと生きていかれへんのですよ ~ 食べるもんがのうなったかて、誰もどうにもしてくれへんのですよ!

ここは我が家の『天下分け目の関ヶ原』なんですよ!!

帝大卒の名誉にかけて、誰にも気づかれへん地下室造ってください」


しばし、腕を組んで考える悠太郎。

「地下室 … ありますよ」

「 … あ、あるん?」


目が点になっているめ以子の足元を悠太郎は指さしました。

… … … … …

足元を片付けると、取っ手が施された床板が現れました。

それを悠太郎が上に開くと、埃が舞い上がって … 地下に空間がつながっていました。

「こんなとこに … 」

カビと埃臭い地下室を覗き込むめ以子。

「まあ、部屋いうほどの大きさありませんけど、そこそこ入るんちゃいますかね?」

「何でこんなんあるん?」


嫁に来て十数年、地下室があるなんてことは初耳でした。

「昔は火事が多かったから、いざという時のために貴重品入れとく穴倉作ったんよ」

「前もって教えといてくださいよ … 」


平然とした顔で説明した悠太郎のことを、うらめしそうに見ため以子でした。

… … … … …

それは、次の日、婦人会で共同購入した木炭を配給された時のことでした。

多江からめ以子に渡された木炭は崩れたカスみたいなものばかりだったのです。

「えっ、いや、これちょっと?」

「目方は一緒やで」

「せやけど … 」

「お宅は闇で都合できはるやろ ~ ?」


意地の悪い顔、嫌味たっぷりにそう言った多江、昨晩の闇米の摘発を知っているのです。

「わてら皆、瀬戸際ですさかい、いつも通り遠慮してくれはる?」

すると、こともあろうか、他の仲間までクスクス笑い出しました。

… … … … …

「えらい量の米持ってかれんの見てはった人がおってな ~ 」

後で、め以子に好意的な、みねがそっと教えてくれましたが、だとしたら、なおさら納得がいきません。

「多かれ少なかれ、皆やってることやないですか?」

「まあ、ごちそうさんごちそうさんって人気者やったからな ~

人のウワサも75日、収まるまでの辛抱やて」


2か月半もこんな調子が続くなんて … め以子はうんざりしてしまいました。

… … … … …

「ごちそうさ~ん!」

こんな気分の時であっても、子供たちはやって来ます。

「今日はないっ」

泰介に言われたことも気になって、子供たちを撥ねつけてしまいました。

「またまた ~ 」

「ないもんはないっ!」


め以子をじっと見つめるいくつもの小さな眼差し。

「 … 干しイモだけやで」

情にほだされて、結局、根負けしてしまいました。

「おおきに ~ 」

ごちそうさん、ありがとう」


… … … … …

干しイモを取りに蔵に入っため以子は、わずかな異変に気づきました。

置いたはずの場所に干しイモが見当たらず、覚えのない場所に置かれていたのです。

「 … 誰か、入った?」

ふと見ると、大切な小麦粉が半分以上もなくなっているのが目に飛び込んできました。

「わあ ~~~ 」

… … … … …

一体誰が …

め以子が、一升瓶に入れた米をつきながら、思いを巡らせていると、配給の木炭を見たお静が声を上げました。

「炭、これだけしか配給なかったん?」

もうひとつ腹が立つことを思い出してしまいました。

「あっ、お義母さん、今日蔵入りました?」

「入ってへんよ」


昼間、蔵に入る時間があった者といえば、まず思い浮かぶのが、お静ですが、ウソを言っているようには見えません。

「ほな、誰が … ?」

… … … … …

そんなところへ、活男が戻って来ました。

「お母ちゃん、これおみやげ」

活男は手にしていた包みを開けて見せました。

「うま介でな ~ 今日、カリンゴウいうの出してん。

リンゴを細かく切って、天ぷらみたいに揚げたん」


勧められてひと口食べため以子。

「ちょっと、お塩つけると ~ これがもうたまらんねん!」

活男の言う通りの味にうなずいため以子 … でしたが、はたと気づきました。

「 … 活っちゃん、今日、うちから小麦粉持ってった?」

恐る恐る尋ねると、まったく悪びれることなく、呆気なく認めました。

「うん ~ うま介さん、えらい助かったって」

… めまいがしました。

立ち上がって、活男をにらみ迫っていくめ以子。

意味が分からず、後ずさりしていく活男 …

… … … … …

「 … 少国民の時間です。

今日は『肉弾三勇士』のお話です … お国のために立派に戦い、見事、散華された三勇士。

その素晴らしい活躍を放送劇にてお聴きください」

少年たちに愛国心を芽生えさせ、戦意を高揚させるための放送劇。

希子は、その語り手を務めていました。

実は、この番組に携わっていることが、最近の希子の憂鬱の原因だったのです。

… … … … …

悠太郎は帰宅後、時間を見つけては、地下室を貯蔵庫に使えるように手を入れ始めていました。

「ええやないですか ~ うま介で修行させてもろうてる思たら」

め以子は手伝いながら、今日の活男のことを夫に伝えたのですが、返ってきたのはそんな言葉でした。

「あかん言うてませんよ。

せやけど、一応私に聞いてもらわんと … これはまだ手に入りやすいとか、こっちはもうあかんとか、いろいろ細かいことがあるんです」


すると、悠太郎は振り向き、まじまじとめ以子の顔を見ました。

「意外に渋ちんなんですね、ごちそうさんは … 」

め以子にしてみれば、聞き捨てならない言葉でした。

「せやかて、これ以上、うちのご飯が貧相になったらいやでしょ?」

「 … 貧すれば、鈍す」

「?」

「暮らしに余裕がのうなると、心にも余裕がのうなる … いうことです」


何もめ以子は自分だけのために、こんな嫌なことを口にしている訳ではないのです。

「そんなん、しゃあないやないですか ~

自分の家で食べる分は、絶対確保せんと … まずは、自分の身やないですか?」

「まあ、そうなんでしょうけど …

ごちそうさんいう名前が、多少、仏さんのようなものを期待させる響きがありますよね」

「 … やらんかったら、よかったんです。

闇買いがバレて … こう、風当たりが … 」


め以子は『ごちそうさん』と呼ばれて、頭に乗っていたことを後悔し始めていたのです。

「まあ、しゃあないですよ ~ ほとぼりが冷めるの待つしか」

「皆、呑気にそう言いますけど、私は毎日、針のムシロなんですよ!」


… … … … …

そこで、ふたりが考えたのは、金属供出の成績を上げたがっている婦人会のために、鍋を提供して機嫌を直してもらうという作戦でした。

しかし、いざ選ぶとなると、どの鍋もめ以子にとっては可愛い子供のようなもので、簡単に決めることができません。

そして、悩みに悩んで、泣く泣く、年季の入った両手鍋に犠牲になってもらうことに決めました。

「そなたのことは、決して忘れぬからな ~ 」

鍋を抱きしめ、頬ずりして、別れを惜しむめ以子でした。

… … … … …

その日は、婦人会挙げて防空演習を行う日でしたが、め以子は、鍋との別れを惜しんでいたため、集合時間に少し遅れてしまいました。

集会所の前には、すでに防災頭巾をかぶった女たちが整列しています。

「ああ、始まってた ~ 」

入口の上に焼夷弾が落ちたこととし、バケツリレーして横に立てかけたハシゴの上から水をかけるという訓練でした。

「ではっ、あそこに焼夷弾が落下して、火の手が上がりました!」

多江の夫、勝治の合図で女たちは一斉にバケツリレーを開始しました。

「すみません、遅れて」

着替えを終えため以子が勝治の前に出て詫びを入れていた時、突然、頭の上からバケツの水が降って来ました。 …

ザバ ~ ッ!!

この寒空にびしょ濡れになってしまっため以子。

「堪忍 ~ 」

水をかけたのは多江でした。

「上やろ上!」

「だって、つってもうて … 」


勝治に咎められた多江は片手でハシゴをつかんだ体制で言い訳しました。

「アホか、お前は!! 西門さん、かわいそに ~ 」

「堪忍な、堪忍 … 大丈夫?」


そう言いながらも、多江はハシゴから下りようとはせず、茫然と見下ろしていました。

… … … … …

普段のめ以子なら、笑って済ますことができたのかもしれません。

しかし、悠太郎の言葉通り、「貧すれば、鈍す」 … 心に余裕がない状態でした。

「 … ワザとですか?」

手拭いで濡れた顔を拭きながら尋ねました。

「えっ?」

「ワザとやりはったんですか?」


慌てて、ようやくハシゴ下りてきた多江。

「そんないけずするかいな ~ 」

「昨日の配給かて、いけずなことしはったやないですか?」

「えっ? えっ?」


多江は覚えていませんでした。

やられた方は忘れられなくても、やった方は覚えていない … そんなもんです。

しかし、懸命に思い出そうとはしています。

「 … 何かしたかいな?」

「うちの木炭、カスカスでしたけど … 」


にらみつけため以子。

「ああ ~ あれは、ごちそうさんがいつも皆さんに譲ってくれはるから …

あの、甘えさせてもらおうかな ~ って、なあ?」


横にいた時子たちにも同意を求めました。

「あっ、闇で買えんもんは、あかんとか?」

バシャ!!

多江が言い終わるのも待たずに、め以子はバケツの水をかぶせていました。

… … … … …

「手、つってもうて … 」

め以子は、にらんだまま、バケツを持っていた手をぶらぶらさせました。

にらみ返した多江。

火花が飛び散る目と目。

「ワザとやないて言うたやろ ~ !!」

言うよりも早く、め以子に跳びかかりました。

め以子も負けてはいません。

つかみ合いの大ゲンカが始まりました … 慌てて引き離す一同。

… … … … …

大阪ラヂオ放送。

担当番組の『少国民の時間』の放送が終わってスタジオから出てきた希子は同僚からハガキを渡されました。

それは番組担当者あてに届いた聴取者からの声でした。

ハガキを書いたのは『少国民の時間』がまだ『少年の時間』という名前だった頃より、息子と一緒にずっと聴いているという女性です。

「 … 先日、『肉弾三勇士』の放送劇を聴きました。

手に汗握る展開で三勇士の国を思う気持ちが痛いほど伝わり、童心に帰った息子は「お国に命を捧げる決心がついた」と申し、この度、少年兵を志願いたすこととなりました … 」

その勇気をくれたことの礼を述べて、文章は締めてありました。

… … … … …

「いっそのこと、番組変えてもらえるよう頼んでみたら?」

帰り道、啓司は希子にそう勧めました。

日毎、塞ぎ込むことが多くなっている希子が心配でした。

「私だけが楽になってもええんかな … 」

「 … ええんやないか?

志願したって聞いて、ええ仕事したって思う人もいると思う」


啓司の言葉に力なくうなずいた希子でした。

… … … … …

ふたりが家に着くと、板の間から、お静とめ以子の言い合っているような声が聞こえてきました。

「 … せやけど、何の証拠もないんやろ?」

「水かけられたんですよ!」


目を剥いて声を荒げるめ以子。

「ワザとかどうか分からんのやろ?」

「ワザとに決まってますよ ~ 密告も絶対あの人です。

昔からいけずやったし … 私が座談会出るんも気に入らんかったんですよ」


婦人会から帰って来てからずっとこの話、お静はいい加減面倒になっていました。

「あ ~ あ ~ あんたは、ホンマおばちゃんになったな ~

昔はもっとこう真っすぐ … 」

「私はできるだけのことはしてきましたよ。

闇買いもできるからて、配給かて遠慮しとったし、常会や婦人会やら大したもんやないけど、お菓子作って持ってって、そのお返しがこれですか?」


め以子は希子たちが帰ってきたことにも気づかずに興奮して話し続けました。

「私、もうやめます。

人にごちそうすんの、金輪際やめます!」


ついにそこまで自棄になってしまったのか …

「えっ?」

め以子の口から出た思いもよらぬ言葉に一同は唖然としていました。

戦時下の日本人と隣組回報 (幻冬舎ルネッサンス新書 わ-2-1)

新品価格
¥880から
(2014/2/13 00:10時点)





NHK連続テレビ小説 ごちそうさん 下

新品価格
¥1,365から
(2014/2/13 00:12時点)


関連記事
スポンサーサイト

朝ドラ関連のブログ一覧はこちらです。よろしくお願いします!

にほんブログ村 テレビブログ 朝ドラ・昼ドラへ
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。