NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年02月14日 (金) | 編集 |
第113回

め以子たちは、ふ久の指導の下、氷を作ることに見事成功しました。

「おはようございます ~ 氷さん♪」

一夜明けて、鼻歌交じりに台所に下りてため以子は、愛しい氷を一目見ようと容器のふたを開けました。

♪ 氷、氷、氷なのは、間違い …

「え”っ?!」

め以子の顔色が変わって、そのまま固まって動きません。

「 … お母ちゃん、どないしたん?」

後から下りて来た活男が、め以子の肩越しから容器の中を覗きました。

「え” ~~~~ っ?!」

容器の中の氷は跡形もありません。

「溶けてもた … 」

愕然としているめ以子。

「もっかいや ~ 雪集めてくるわ!」

活男が慌てて裏庭へと飛び出して行きました。

「もっかいや ~~ 」

… … … … …

「馬介さん、すんまへん!」

結局、氷を手に入れることができなかった源太が馬介に詫びているところへ、息を切らしため以子が飛び込んできました。

「うま介さ~ん!」

高く掲げた風呂敷包みをテーブルの上で解いて、中から件の容器を取り出しました。

「 … め以子ちゃん、ひょっとして?」

「氷です!」


ふたを開けると、中には立派な氷の塊が!! 

# 何とか間に合いました。

「わ ~ っ!!」

歓喜の声を上げた馬介と桜子。

「何でお前が持ってこれんねん、くそっ ~ !!」

源太の悔しがること悔しがること … してやったりのめ以子です。

# 厳密にいえば、ふ久の手柄なのですが …

… … … … …

うま介に姿が見えなかった室井は、希子から引き受けたラジオ出演の打ち合わせに大阪ラヂオ放送を訪れていたのでした。

「当日も、ああいう風に情報局の役人がついて、まずいことが起きるとあそこで放送を遮断されるんです」

職員がスタジオを案内しながら、ガラス越しの副調整室を方を見て説明しました。

室井が覗くと、役人は腕を組んで居眠りしていました。

「 … お役人さん、寝てるけど?」

「実際は報道以外の番組はあんまり気にしてはらへんみたいで … 」


… … … … …

約束通り、再びうま介にやって来た男は、焼き氷が用意できたことを知ると、たいそう喜びました。

桜子が男の前に運んだ焼き氷に火を灯しました。

「火が消えたら、お召し上がりください … うま介印の焼き氷です」

揺らめく火を見つめる男の目には涙が浮かんで見えます。

「これよかったらどうぞ … 」

男の肩に半纏をかける桜子。

「 … おおきに」

火が消えるのを待って、男はさじで氷を口に運んで … ひと口ふた口食べた後に静かに話し始めました。

「 … 妻が食べたがっていたんですよ」

「奥様が?」

「結局、連れてこられへんうちに病気になってしもうて … 逝ってしまいまして」


男は自責の念にかられているのか、つらそうな顔をしました。

「向こうで会うたら、どんなやったか話してやりとうて … 」

「 … 向こうでお会いになるって?」


桜子の問いには答えず、男がまた焼き氷を食べ始めた時、勢いよく店の扉が開けられました。

… … … … …

入って来たふたりの男は、見るからに只者ではない雰囲気です。

「 … 特高か?」

息を飲むめ以子。

馬介の予想は当たっていました。

「立て!」

ふたりの特高は焼き氷を食べている男の横に立つと命令しました。

「岩見亮介!」

「立て … 」


しかし、男 … 岩見は無視して焼き氷を食べ続けています。

業を煮やしたひとりが岩見につかみかかって引き起こしました。

「ちょっと待ってください ~ 

あの、逃げようともしてはらへんし … これ食べるぐらいええんちゃいますか?」


め以子は止めに入ろうとしましたが、もうひとりの警官に振り払われて、あえなく転倒してしまいました。

「め以子っ!」

「ちょっと待ってください … 」


… … … … …

「馬介さん?!」

その時です。

岩見を引きずり出そうとした特高を追い越して、開け放された扉の前に馬介が両手を広げて立ちはだかったのです。

「どけっ!」

威嚇する特高に怯むこともせず、馬介は大声をあげました。

「焼き氷っ!

皆で一所懸命作ったんです … 僕は、この人が食べてるとこ見たいんです。

器が空なったとこ見たいんです。

… この人のためやのうて、僕のため … 僕らのため … この人に焼き氷食べさせたってください」


いつもただ飄々と笑っているだけの馬介のどこにこんな勇気が潜んでいたのでしょうか …

馬介は帽子を脱いで、その場に土下座すると …

「お願いします!」

額を思い切り床に叩きつけました。

「馬介さん!!」

「お願いします! お願いします!」


何度も何度も …

「 … 死にますよ。

この人、死んでまいますよ!!」


訴えるめ以子、その間も馬介は土下座を繰り返しています。

額には血がにじんできました。

… … … … …

特高のふたりは顔を見合わせ、上司と思われる方が渋い顔をして言いました。

「1分だけやる … 」

馬介の必死の土下座に特高もほだされたのでした。

岩見は今にも泣きそうな顔でテーブルに戻ると、残りの氷を平らげました。

そして、しゃがみ込んだままの馬介の前に正座すると頭を下げました。

「大将、ごちそうさんでした」

「 … また来てや」


< ごちそうさんだね ~ 馬介さんこそ、本当の … >

… … … … …

下手すれば、自分も特高に引っ張られかねない状況をものともしなかった馬介。

それに比べて …

め以子は自分の不甲斐なさを恥じていました。

家の前まで戻って来ると、待ちかねていた子供たちが集まって来ました。

ごちそうさん!」

何も知らない子供たちは、いつものようにおやつをねだります。

「おばちゃんのことを、そんな風に呼んだらあかん!

… おばちゃんは、ただの … あかんたれや」


… … … … …

「アカだったんだね … お客さん」

室井に大村のことを話しているうちに、桜子は黙り込んでしまいました。

「桜子ちゃん?」

涙をためていました。

「何か … くやしい … 

寒さに凍えて、食べるものも我慢して、命まで差し出すこと求められて … 言いたいことひとつ言えないなんて」


目の前で涙する妻を、いつになく真剣なまなざしで見つめている室井でした。

… … … … …

悠太郎が少しずつ手を入れていた地下室の修復もようやく終わりました。

貯蔵庫に納まった食料品を前にしてめ以子は悠太郎に尋ねました。

「こんなことやったらあかんのですかね ~ ひとり占めせんと、もっともっと振舞うべきなんですかね?」

昼間の馬介を見てから、め以子の心に迷いが生じていたのです。

悠太郎は、手近にあったタマネギをひとつ取ると例え話を始めました。

「ここにおむすびがあったとします。

あなたがこれを食べないと死んでしまう … 同じく隣にはこれを食べないと死んでしまう人がいたとします。

このおむすびをその人にあげられますか?」

「その隣の人って、うちの子ですか?」

「いえ、赤の他人です」

「 … 無理でしょうね」


め以子の答えを聞いた悠太郎から返ってきたのは厳しい言葉でした。

「そう言う人が、ええかっこしたかて後が続きませんし … 皆さんも施されたい訳ない思いますよ」

しかし、め以子が今欲しかったのは、そういう類の助言ではなかったのです。

「う~ん、何かないですかね ~ 貧しても、鈍しない方法。

現実的な … 現実にできる範囲で、何かそういう … 」


… … … … …

「何かないかな … 」

日が改まっても、め以子の頭はそのことでいっぱいでした。

夕餉の支度をしていると、泰介がラジオを点けました。

ちょうど『少国民の時間』が始まる時間でした。

「今日、室井さんが出るんやろ ~ 」

「ああ、そうやったっけ?」


そう言えば、室井がラジオで自作を朗読すると希子から聞いていました。

… … … … …

「今日は『おでん皇国戦記』の作者、室井幸斎さんをお招きしております。

おでん皇国は今、ポトフ帝国率いる連合国と戦ってるんですよね?」


希子に促されて、室井は台本を読み始めました。

「そうです … 一度は友好関係を保っていた両国ですが、ポトフ帝国は変質し、おでん皇国を滅ぼそうとしてるんです」

「では、『激突、おでん皇国連合艦隊大海原の勇者たち』の章です」


… … … … …

室井の朗読は始まりました。

「眼前に広がる大海原 … おでん皇国の軍艦、土鍋丸はおでんの勇者たちを乗せ、一路ポトフ帝国へと進んでおりました … 」

… … … … …

「捕えられた白天の丸を助けに来た昆布之介、ところがそこにいたのは白天に化けた薄汚いソーセージ兵であった!」

西門家のラジオからも、室井の名調子が聞こえていました。

ラジオの前に座って聞き入る泰介。

活男も米をつきながら耳はラジオに傾けています。

ふたりとも『おでん皇国戦記』は愛読したくちで、ストーリーはよく知っていました。

… … … … …

「 … もはやこれまでかと思ったその時!」

この後、原作では、神風が吹いて、おでん皇国が勝利を収めるという話でした。

「 … 海の底から、マグマがどど~ん!」

ところが、室井は突然、台本には書いていない話をし始めたのです。

室井の前に座っている希子は何事が起きたのか理解できずに唖然としていました。

… … … … …

「あれ、神風吹くちゃうんかったっけ?」

ラジオの前の少年たちは皆、この活男と同じ疑問を抱いていたことでしょう。

… … … … …

「続いて天まで届くかと思われる水柱 … 」

副調整室の啓司たちも慌てていましたが、幸い情報局の役員は居眠りの最中でした。

「ゴーゴーと唸る水柱にポトフ帝国の軍艦もおでん皇国の軍艦も、諸共引っくり返ってしまったのです!」

「 … 両方とも?」


希子は思わず、室井に尋ねてしまいました。

「そうです!

両者とも引っくり返り、全ての者が水中へと投げ出されました。

ていや ~ えいや ~ こらさ ~ !!!」


… … … … …

室井の熱演にめ以子と活男も台所の手を休めて、泰介と同じようにラジオの前に座り直しました。

「 … ところが、マグマのせいでしょうか?

海はどうにも温まって来ました。

ぽかぽか … ぬくぬく … ぽか ~ ぽか、ぬく ~ ぬく」


物語はどんどんあらぬ方へと進んでいます。

いつしか希子も室井の話に引き込まれていました。

「その暖かさにおでん種の本能がうずきます。

思わず白天の丸がつぶやきます。

『ええ塩梅や ~ 』

タコ衛門もつい …

『ほっこりするな!』

と頬を赤らめます。

さて、問題は昆布之介!!」


… … … … …

その時、まずいことに居眠りしていたはずの役人が目を覚ましてしまいました。

「 … 余りの気持ちのよさについついお出汁を滲ませてしまっているではありませんか??」

啓司たちは役人に感づかれないように平然と構えていますが内心ドキドキです。

希子も気が気ではありません。

「大根の丞が思わず叫びます。

『あかん! 昆布之介はん ~ お出汁出したら、あきまへん!

それ出したら … それ出したら …

まろやかになってまう ~ 』」


… … … … …

「ははは」

「何やこれ?」


話は全然変わっているけど、西門兄弟は腹を抱えて笑っていました。

… … … … …

「ふと気づくと、にっくきポトフ帝国の兵たちも同じことが起こってるではないでしょうか?!」

更にまずいことに、不審に思ったのか、役人が台本を確認し始めてしまいました。

「 … 陽気な性格のソーセージ兵たち、暖かさに踊り出しております。

それを見たおでんたちも踊り出します。

あなたも私も踊れば楽しい!

気がつくと皆笑顔で炊かれていました … 白天も、タコも、大根も、ソーセージも、キャベツも、ニンジンも …

同じ鍋で … 」


明らかに台本と違う内容だと気づいてしまった役人。

「 … それは、大きな大きな、地球というお鍋でございました」

室井の朗読はここで終わりましたが … 副調整室の中は大騒ぎです。

「『少国民の時間』でした!!」

希子が大急ぎで番組を締めました。

… … … … …

< 唖然、茫然 … >

ラジオの前で室井の晴れ姿を馬介と共に桜子と文女は親子そろって聴いていましたが …

たった今繰り広げられた、自分たちの知っている『おでん皇国戦記』とは別の物語に少し戸惑っていました。

「昆布之介、出汁出してたな … 」

つぶやく文女。

「ソーセージ、踊ってたで」

ポカ~ンと馬介。

「まろやかになってまう … って」

今にも吹き出しそうな桜子。

「ないわ ~ 」

でも、今日の終わり方の方が何倍も好きだと3人とも思っていたのです。

< 大笑い ~ 聴く者たちを混乱の渦に陥れた室井さんのお話でございましたが …

ひとり、この話に心底打たれたおなごがおりました >

… … … … …

ラジオを消して、板の間から出て行く泰介と活男。

しかし、め以子は座ったまま、何か考え込んでいます。

「 … ひとつの鍋。

そうや、ひとつのお鍋や!!」


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