NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年02月15日 (土) | 編集 |
第114回

朗読を終えた室井を待っていたのは、怒り心頭の情報局役人でした。

「どういうつもりだ? 台本にないことを放送して!」

「我々もその … ほぼ終わるまで気がつかず … 」


平身低頭のラジオ局の幹部たち。

マイクの前にうなだれて座ったままの室井に役人はにらみをきかせて言いました。

「ただでは済まんからなっ」

… … … … …

「 … けど、寝てはりましたよね?」

口を挟んだのは啓司でした。

「そちらも職務上よろしゅうないんやないですか?」

「そりゃ今問題やない!」

「子供の番組の台本なんて、上の人は見てはらへんやろうし … 騒ぎ立てる方が、ことを荒立てることになるんやないですか?」


啓司の言う通り、職務の怠慢が明るみに出れば、処分の対象となりうる行為でした。

「しかし、こんな非国民的内容 … 」

ただ、この場だけのことでなく、公共の電波で放送されていました。

役人も「はいそうですか」と簡単に見逃す訳にはいかないのです。

「どこが非国民的なんですか?」

すると、今度は希子が熱弁を振るい始めました。

「 … 海の中で昆布の出汁は無限に広がってるんですよ?

一見、引き分けのように見せながらも、昆布出汁はすべてを包み込んでるんです … これは秘かなおでん皇国の大勝利やないですか?」


役人は苦虫を噛み潰したような顔でそっぽ向いていますが、希子は構わず話し続けました。

「世界が大日本帝国を中心にまとまる、これぞまさに『八紘一宇』の精神やないですか?

だからこそ、どうしても伝えたかったんですよ ~ ねっ??」


すかさず室井に振る希子。

こくこくっとうなずいた室井。

「本当に主義者じゃないのか?!」

「 … 違います。

あの、僕は軍国歌謡だって書いてますし … リンゴだってもらってます。

大日本帝国万歳ですよ ~ 」


… … … … …

結局、室井は軽く注意されただけでお咎めなし、啓司と希子が機転を利かせたおかげでした。

無事にうま介へ帰還すると、皆は安堵の表情で迎えました。

「よかった ~ 戻って来た」

「大丈夫だったの? あんなことして … 」


ホッとしながらも、まだ不安そうな桜子に室井は尋ねました。

「受けた?」

「?」

「 … 笑った?」

「えっ … まさか、笑かすためだけにやったん?」


驚いたというより、あきれている馬介。

「桜子ちゃん、泣いてたから ~ 」

室井のその言葉を聞いて、桜子はまた泣き出してしまいました。

「あっ、あっ … ちょっと、ちょっと … 泣かないで、泣かないで ~ だめ、だめだめ」

それは、うれし涙でした。

… … … … …

その時、め以子が店に慌ただしく入って来ました。

「あの、休みの日とか、早じまいの日でええから、ここを使わせてもらえることってできる?」

挨拶もそこそこにそんなことを頼んだのでした。

… … … … …

数日後。

め以子は、婦人会の会合がお開きになりかけたその時を見計らって提案をしました。

出席者全員に配った紙には『共同炊事をしませう』の文字が見えます。

室井の朗読に感動しため以子が、思い立ったのが『共同炊事』だったのです。 

「うちの隣組でも『共同炊事』いうんをやってみませんか?」

以前にもそんな話が出たのですが、場所がなくてあきらめた経緯がありました。

「場所は確保できたんで …

皆でお料理すれば、木炭の節約になるし、材料も余ってるもんと足らんもんの都合つけやすいし … 一緒に作って食べたら、美味しいし … 集まったら、ほら暖かいし …

どうでしょう?」


… … … … …

「 … 共同炊事って、奥さんも酔狂やな ~ 」

悠太郎は、市役所に顔を出した藤井にその話をしました。

「そうですか?」

「近所のおばちゃん、揃い踏みやろ? … どんな地獄の一丁目や」

「うちのも、結構なおばちゃんのような気しますけど」


ひと息ついた藤井は、高速鉄道課の部屋の中を見渡しました。

「 … 人、減ったな」

席についてる人間もまばらです。

「兵隊にとられたり、軍の仕事に回されたりで … まあ、これからは業務自体もひとつ減りますし」

「やっぱり、あの噂、ホンマなん?」

「 … もうすぐ発表になる思います」


あの噂とは … ???

… … … … …

め以子の提案は受け入れられて、うま介を借りた共同炊事は行われることに決まりました。

「こんなに小麦粉出すん?」

活男が地下室から運び出して来た小麦粉のビンを見て、意外に思った泰介が尋ねました。

「取りあえず、主食になるものは誰かが出さんと … 皆さん、何持って来てくれはるか分からへんし」

言いだしっぺなので、ある程度仕方ないことなのです。

そこへちょうど帰宅した悠太郎が、風呂敷包みを手に台所に入って来ました。

「何、それ?」

「今日、僕宛てに差出人不明で届いたんです」


風呂敷を解くと、中からめ以子のお見覚えのあるツボが出てきました。

「あっ、これ … 」

思わず、ツボを手に取るめ以子。

「心当たりあるんですか?」

それは、竹元にニンニクの梅肉エキス和えを贈った時に使用したツボだったのです。

「そんなもん贈ってたんですか?」

「 … ケンカしはったって聞いたんで、取りあえず付け届けて思うたんですけど … ツボだけ取られて追い返されてしもうて」


事情を話しながらツボのふたを開けてみると …

「あっ?!」

… … … … …

共同炊事の日がやって来ました。

時間にはまだ早いので、集まっているのは、め以子の他は、婦人会の仲間では、みねひとり … あとはうま介の住人たちです。

テーブルに置かれた脈絡のない食材を見て、馬介が尋ねました。

「しかし ~ これで何作るの?」

小麦粉、ニンジン、カブラに大豆、油揚げにスルメ …

そう思ったのも仕方がないことです。

「め以子?」

上の空のめ以子に桜子が声をかけました。

「 … 皆、来てくれるかな?」

参加は自由なので、最近不興を買っているめ以子の提案ということで来ない人もいるかもしれないのです。

そこへ伸世が店に入って来ました。

「出せるんネギしかなかったんやけど … ええ?」

「もちろんです!」


すると、続いて房子がカツオ節を、時子は昆布を持って入って来ました。

その後も、次から次へと人が訪れ、め以子の心配は取り越し苦労に過ぎませんでした。

… … … … …

小麦粉は馬介がうどんを打ち、房子のカツオ節と時子の昆布で出汁を取り … 和気あいあい、共同炊事が始まりました。

「 … うち、何したらええ?」

め以子が、その声に顔を上げると、入口に多江が立っていました。

「高山さん?!」

「これは絶対いるやろ?」


ふてくされたような顔で多江が差し出したものは … 新聞紙に包まれた木炭でした。

「おおきに ~ 火口足りなかったんです … ごっつう助かります」

「ふんっ … 何作るん?」


婦人会の皆は、多江が照れ隠しのため素直になれないのが分かっていて、笑いをこらえながら手を動かしています。

「ああ、カレーうどんです」

め以子が竹元から返って来たツボのふたを取って見せると、そこには目一杯のカレー粉が入っていました。

# そう言えば、め以子は竹元曰く『カレーの女神』でした。

… … … … …

夜になり、うま介には婦人会の仲間の家族も集まって来て … ひとつの鍋で作ったカレーうどんを皆揃って味わいながら食べたのです。

「美味しい!」

「温まるわ ~ 」


『一緒に作って食べたら、美味しいし … 集まったら、ほら暖かいし』 … め以子の描いた通りになりました。

「けど、あんなに小麦粉出して、大丈夫なん?」

「 … ほんなら、今度はよろしゅうお願いします」


時子の疑問も、め以子は軽く受け流しました。

… … … … …

「君か ~ あんなとんでもない話作ったんは?!」

同じテーブルを囲んでいたためか、室井は勝治に先日の滅茶苦茶な朗読の張本人だとバレてしまいました。

「はあ、つい … 」

勝治はああいうことにはうるさい方なのです。

「あきませんでした?」

向かいに座っていたる希子が微笑んで尋ねました。

「けしからん … けど、笑ってもたわ」

どっと笑う一同。

同じ釜(鍋)の飯(うどん)を食べているという気がなせるのでしょうか … 皆、和やかに語り合い笑い合っています。

「実際、苦情とか来なかったの?」

桜子は少し気にしているようです。

「ああ、何軒かは、お叱りの言葉ありましたけど …

皆さん、心の底ではスカっとするとこ、あったんちゃいますかね えへへ」

「君が一番、スカッとしてそうやけどな ~ 」


こんな楽しそうに話す希子を久しぶりに見たような気がして、啓司はホッとしていました。

「まあ、そうかもしれませんね」

… … … … …

め以子は、調理場の隅でひとりぼっちでうどんをすすっている多江を見つけて、近寄っていきました。

「あの ~ 高山さん、おおきに … 木炭、ホンマに助かりました」

ペコリと頭を下げました。

「 … これでいけずは帳消しやで」

言い方や態度は、つっけんどんのままですが、多江なりに反省した点もあったのでしょう。

「けど …

言うとくけど、水かけてもうたんもたまたまやし、告げ口したんもうちとちゃうで!」

「えっ?」


それは、今の今まで多江のいけずだと思っていました。

「やり返されたら困ること、やるかいなっ!」

ハッと気づくめ以子。

「ほな、高山さんも?」

多江は、バツが悪そうな顔をしてソッポを向いてしまいました。

「そうですよね ~ そうやなかったら、あんなに木炭 … 」

慌ててめ以子を引き寄せた多江。

「あんたは声大きい ~ 」

多かれ少なかれ誰でもやっているとは思っていましたが、多江も闇買いをしていたことを知って、急に親近感を覚えため以子でした。

どうやら、仲直りできたような様子を見て、悠太郎もひと安心です。

うどんをすすると、隣でお静が幸せそうな声を上げました。

「温まるな ~ 」

「 … ホンマですね」


… … … … …

「水かけてもうて、すんませんでした」

「私、風邪ひいたんやで … 分かってる?」

「存じております ~ 美味しいですね」


調理場の隅でひそひそ話しながら、うどんをすするめ以子と多江。

いつの間にかわだかまりは消えてなくなっていました。

… … … … …

「どないしたん?」

文女が洗い場に食器を片付けてくると、活男が空っぽになった鍋をじっと見つめて悩んでいました。

「これ、誰が誰にごちそうさん、言うたらええの?」

それを聞いて、後から入って来た、ふ久と泰介も考え込んでしまいました。

… … … … …

考えた結果 … ごちそうさんは、この鍋に言おう ~ ということに相成りました。

一同、テーブルの上の鍋を囲みます。

「ほな、皆さんで … 」

勝治の合図で皆、鍋に向かって一斉に頭を下げたのでした。

ごちそうさんでした!

め以子が提案した『共同炊事』は見事成功を収め … 婦人会の連中は、すでに次の『共同炊事』に思いをはせるのでした。

… … … … …

そして …

放課後のごちそうさんも復活しました。

「うどんをカリッとさせて、カレー粉まぶしたんや」

子供たちは「辛っ! … けど、美味い」などと騒ぎながらも喜んで食べています。

竹元から届いたカレー粉、最後の一握りでこしらえたおやつでした。

「うん、終わったな … 」

ツボを覗いて、空になったことを確認しため以子、今まで全く気がつかなかったのですが、ふたの裏にこよりが貼りつけてあるのを見つけました。

「?」

… … … … …

「 … 今日、地下鉄の工事が正式に中止になりました」

その日、帰宅した悠太郎は壁に貼った駅舎の写真を見ながら、寂しそうにそう告げました。

「資材も一切回って来んようになってしもうたんで …

もう限界でした」


うつむいた悠太郎を見て、め以子は先ほどの子よりのことを思い出しました。

「悠太郎さん … 

カレー粉のふたに貼ってあったんです」


手渡されたこよりを広げる悠太郎。

『これ以上、くだらない妥協の産物が増えなくて何よりだ

工事の中止はむしろ祝福されるべきだが、とりあえずはカレーでも作ってもらえ』

そこには、竹元からのメッセージが書き込まれていたのです。

カレー粉は、ニンニクの礼というよりも地下鉄工事中止の情報を得た竹元からの悠太郎へ対する心遣いだったのです。

今の悠太郎にはその気持ちが心にしみました。

「 … はい、そうさせてもらいました」

… … … … …

次の日、悠太郎に異動の辞令が渡されました。

< けれど、思わぬ仕事が残っていたので、ございました >

『 … 建築部・防火改修課ヘノ異動を命ス』

聞きなれない名前の課への異動を命じられたのです。

「防火改修課?」

「本土空襲に備えて、市中の防空防火に備える仕事や」


上司の言葉とその名称に、いよいよ戦火が激しくなることを予感し、困惑する悠太郎でした。

… … … … …

「ちょっと、うちの痩せとるんばっかりやん!」

「よう似合うてはるで ~ 」


伸世が配給された芋にケチをつけると、恰幅のよい房子がからかいました。

「まあええわ ~ 共同炊事ではサービスしいや、あんた!」

相も変わらない婦人会での光景です。

「ちょっと、皆さん、皆さん、ちょっと皆さん!」

慌てて集会所に飛び込んできたみねが1冊の雑誌を皆の前に差し出しました。

「これ見はった?」

それは、め以子の対談が載るはずだった婦人雑誌でした。

みねが広げたページには、あの婦人会本部の副部長・松島の写真が大きく掲載されています。

「ミナミのごちそうさん??」

こともあろうに松島のことをそう紹介していて、対談の内容は、め以子が行っていることをそのまま … 自慢げに話したものでした。

「えっ?」

「なあ、ひょっとして … 密告したんて … 」


みねの言葉に一同の視線が写真の松島に集中しました。

「こいつか ~~~ ?!」

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