NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年02月20日 (木) | 編集 |
第118回

「お母ちゃん、わし志願する … 海軍に志願する!」

勤労奉仕から戻るなり、活男はここ最近見せたことがなかったような笑顔で興奮気味に話しました。

「今日な、工場に海軍の偉い軍人さんが来はってな ~ 主計科いうんは、コックがおるんや!

そこ入ったら、船の上でコックの修行が出来るんや!

すごいねんで、海軍の料理って、明治の始めからフルコース作っててんて!

… 日本の洋食の草分けみたいなもんやねんて」


あの代用肉に小麦粉を使っていることを言い当てた軍人から聞いたのでしょう。

活男は鞄から1枚の書類を取り出しました。

「親の同意がいるねんて ~ 書いて」

手渡されたのは、海軍志願兵の志願書で、すでに本人の署名は済ましてありました。

め以子は一瞥しただけで、それを丸めて鶏のカゴの中に放りこんでしまいました。

「何すんの?!」

「 … アホなんか?」


目を見開いた活男。

「ホンマもんのアホなんか、あんたは?!」

… … … … …

め以子にいくら叱り飛ばされても、活男は食い下がりました。

「活っちゃんが志願?」

「それで、ああなってるんですか?」


希子と悠太郎が帰ってきた時、活男は何とか認めてもらおうと、台所仕事をするめ以子の周りをつきまとっていました。

「 … 前線ちゃうねんで、主計科いうんは ~ 厨房におるんやで」

「船、沈んだら一緒やろ」

「基地に配属のこともあるて」

「基地かて一緒や」

「本格的な西洋料理!」

「今そんなもん出してる訳ないやろ!」


頑として聞く耳持たないめ以子に活男は攻め方を変えてきました。

「 … お母ちゃん、大変やんか?

ひとり居らんかったら、食べ物は少しは楽になると … 」

「配給は、人数掛けや」


… … … … …

「あと3年 …

あと3年でわし、いやでも兵隊行くやんかっ?!」


活男には珍しく声を荒げました。

「3年のうちに終わるかもしれんやろ?」

「徴兵ではまず、主計科は無理やねん!

少なくとも志願せんと … 」

「志願したかて、なれるもんちゃうやろ?」


何がどうあっても、め以子は行かせたくないのでした。

… … … … …

その時、突然、防空サイレンが鳴り響きました。

「避難訓練や!」

話しはここで打ち切り、一同、防空頭巾を被って表へと飛び出して行きました。

… … … … …

訓練から戻って、ようやく遅い夕食になりました。

「近頃、訓練多いな ~ もう年寄には敵わんわ」

「まあね、来てからでは遅いですから」


ぼやくお静を希子が宥めました。

皆、そう遠くない時期に戦況が厳しくなるのでないかと、薄々は思っていたのです。

「活っちゃん、足りるか? もっと食べ、ほら」

め以子は食が進んでいない、活男の前におかずを寄せました。

「 … 戦争行かんでも、空襲来たら死ぬかもしれんよな?」

さっきの話の続きのようです。

「来んうちに終わるかもしれんやろ」

… … … … …

次の日は、婦人会の共同炊事の日でした。

献立は、め以子考案の大豆粉を使った肉の代用品です。

め以子は、下準備のために一足先にうま介を訪れていました。

「コックになりたいから、志願かいな?」

活男の話を聞いて、馬介も驚いています。

「そう、もう何考えてるって話ですよ」

「けど、今時はそうでもせんと、料理人にはなれんからな … 」


活男の気持ちも分からんでもないと言った口調です。

「えっ、そうなの?」

「労務調整令知らないの?

40歳未満の男子は、料理人とか美容師とか、そういう職業に新たについちゃいけないのよ」

「今は仕事も選べないんだね … 」


桜子から説明されて、自由業の室井がしみじみとつぶやきました。

「こんなことなら、小学校出た時から修行に出してやればよかったわよ … 」

… … … … …

活男の働いている軍需工場で志願書を提出したのは、結局のところ、たった1名だけでした。

「毎日毎日、何のために食わしてきたんやって言われたわ」

どこの親も志願させてまで息子を戦場に送り出したくはなかったのです。

「 … そうなるよな」

母のことを思い出して、弁当を見つめた活男でした。

… … … … …

休憩を終えた活男たちが、持ち場に戻ろうとしている途中、突然警報機が鳴り始めました。

「煙が上がってるぞ!」

「大変や!」


活男たちが向かっている工場から黒煙が立ち上っているのが見えました。

そのうちに真っ赤な炎が …

… … … … …

その頃、め以子は共同炊事の真っ最中でした。

蒸し器のふたを取ると、大豆粉と小麦粉を練り上げて作った代用肉がいい具合に膨らんでいて、皆から歓声が上がりました。

「これが大豆から作ったお肉?」

「これをフキと一緒に炒めて、煮物にしましょう」


そこへ、室井がザル一杯の野草を摘んで戻って来ました。

「シロツメクサとオオバコとユキノシタ!」

「葉っぱもんうれしいな ~ 」

「配給もなくなったしな … 」


以前は見向きもしなかったような雑草でも今はありがたく感じる、そんなご時世でした。

「建物無くなって出来た空き地を畑にしてる人、結構いましたよ」

室井の話を聞いて、婦人会でもという意見が出ていた時、ひとりの男が息を切らせて店に飛び込んできました。

「西門課長の奥様いはりますか?」

男は悠太郎の部下でした。

「 … 落ち着いて聞いてください。

息子さんのお勤めの工場で事故がありました。

今、課長が病院の方、確認に行ってます … 」


め以子は取るものを取らず、部下の男と一緒に店を後にしました。

… … … … …

「活っちゃん!」

め以子たちは、うま介から病院へ向かう途中、悠太郎に連れられた活男と出くわしました。

「大丈夫か、ケガは?!」

幸い、活男は少し擦りむいた程度で、病院にかけつけた悠太郎と家に戻る途中だったのです。

ショックで茫然としている活男に代わって、悠太郎が状況を説明しました。

「 … 活男の班はたまたま休憩中で、用足しに出とったらしい」

「よかった、よかったな … 」


活男が無事だったことで安堵してただただ涙するめ以子。

すると、活男がやっと重い口を開きました。

「 … 友達、吹っ飛ばされた … 小学校が、一緒やった奴 … 死んでもた … 」

… … … … …

め以子がうま介へ活男の無事の報告と共同炊事の後片付けに行っている間、活男の傍には悠太郎がついていました。

お静が淹れてくれた茶を勧めても活男は手を付けようとはしません。

「活男?」

机に向かってうつむいていた活男は、座りなおして悠太郎の方を向きました。

何かを思いつめたような顔です。

「お父ちゃん、わし … 」

… … … … …

「嫌な言い方やけど、これで活っちゃんも目ぇ覚めたやろ … 」

「 … そうかもしれませんね」


うま介から戻って来ため以子がお静や希子と話をしていると、2階から活男と悠太郎が下りてきました。

「活っちゃん、お腹空いたやろ?」

め以子が尋ねると、活男は小さくうなずきました。

「まず、ご飯にしようか … ほな、待っとり」

活男は少し落ち着いたように見えました。

このまま、お静が言っていたようにあきらめてくれることを願ってしまうめ以子でした。

… … … … …

しかし、活男は、夕食が済むのを待っていたかのように切り出しました。

「お母ちゃん、わし … やっぱり行かせてほしい」

活男の気持ちは変わってはいませんでした。

「何で … 」

「何でやの、何で?!」


め以子以上に活男に詰め寄ったのはお静でした。

「あんた、今日ごっつう怖い目見たんやろ?

あんなんちゃうねんで … あんなことでは済まされへんねんで!」

「活っちゃん、主計科いうたかてね、兵隊やねんで …

ご飯炊いてるだけとは違うんよ」


希子も諭しました。

「 … このまま、好きでもないこと毎日やって … それで、事故とか空襲で死ぬんやったら …

せめて、好きなことやって、死ぬ方がええ。

このままやとわし … 何のために生まれてきたんか分からん … 分からん」


堪え切れずに涙を流しながらそう訴えました。

皮肉なことに今日の事故で活男の気持ちがいっそう固まってしまったのです。

「あんたは、お母ちゃんを人殺しにするつもりか … 」

ハッとして、顔を上げ、母の顔を見た活男。

「あかんもんは … あかん!」

… … … … …

夫婦の部屋。

「 … 知ってはったんですか?」

何も口出ししなかった悠太郎を、め以子は問い質しました。

「さっき、聞きました」

やはり … それなら、何故止めてくれなかったのか … め以子は悠太郎をにらみつけました。

「お父さんは、活男の同意書書いてやる気になってますよね?

何でですか?

何でそんなこと思えるんですか … 活男が可愛くないんですか?」

「子供の希望握りつぶすんは、親の仕事やないって、あなたこないだ言うたやないですか?」

「せやかて …

ふ久が結婚するのとは、訳がちゃうやないですか?!」


結婚と海軍志願を同じ土俵に上げる夫の頭の中がめ以子には理解できません。

「敢えて、最悪の場合を考えてみました。

ここで活男の意を汲んで行かせて戦死した場合と、説き伏せて行きたくもない工場に行かせて空襲で死んだ場合と …

僕は、後者の方が耐えられないと思いました」

「志願したかて、望み通りのところへ行けると限らんやないですか?

結局、やりたくもないことだけ、やらされるかもしれんやないですか?

明日、突然戦争が終わるかもしれんやないですか?!」


… 何故、夫も活男も、どの道を選んでも死に至るとしか考えられないのか?

悠太郎は質問には答えず、向き直って、め以子のことを見つめました。

「あなたは納得せんといてください」

「えっ?」


… この人は何が言いたいんだろう?

「 … 活男を行かせるのは僕です」

悠太郎の中ではもう答えは決まっている … め以子は知りました。

「バカにせんとって下さい … 

私は別に責任逃れしたい訳やないですから」


それよりも、思いやりのつもりかもしれないその言葉が、許せないめ以子した。

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