NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年02月25日 (火) | 編集 |
第122回

め以子とお静が和枝の嫁ぎ先を訪れると、屋敷の前には長い行列が出来ていました。

皆、それぞれ手には着物や美術品など金目のものを手にしています。

ここで食料と交換してもらうためにやって来た買い出しの人たちでした。

「次の方 ~ 」

並んでいる人々は、和枝の前にひとりずつ順番に通され、持参したものを値踏みされるのです。

庭に面した縁側に猫を抱いて座っている和枝。

交換の相場は、和枝の言うがままでした。

ほんの少しの傷や日焼けなども見逃さず、元々少ない取り分の中からでも、きちんと差っ引く細かさ。

気に入らないものは取り合わず、贋作なども見抜く目も肥えていました。

どんなに不公平な条件でも、皆涙を飲んで、和枝から与えられた食料を手に帰っていきました。

… … … … …

そんな和江の前に糠床を差し出す者がいました。

顔を上げると、そこに立っていたのは、め以子とお静でした。

「 … お久しぶりでございます」

目をそらしながら頭を下げため以子。

「どちらさんでっか?」

和枝は冷たく言い放ちましたが、お静は愛想よく答えました。

「可愛い可愛い義妹と、あんたのお義母さんやないの ~ 」

「お引き取り願いますか … 」

「ほな、お邪魔しますわな」


お構いなしに和枝の横をすり抜けて家に上がっていくお静。

め以子もその後に続きました。

… … … … …

ふたりが通された座敷には、山積みの着物や、壺や掛け軸などの美術品が所狭しと置かれています。

和枝が食料と引き換えにせしめたものでした。

「何やこれ?」

ふたりが面食らっていると、突然、和枝が現れました。

「買い出しの足元を見て、またえらいこと集めはったな ~

よっぽど、ごうつくなことしてはんのやろな ~

相変わらず、考えが透けて見えまんな」

「 … そんなこと思ってませんよ」


猫を抱いたまま、上座に座った和枝。

「まあ、きれいな猫やね ~ 」

「米の替りに置いていかはる人いましてな」

「かいらしくて、よう似合うてる ~ 和枝ちゃんに」

「皆さん、そう言わはりましてな … 寂しい婆さんに猫はよう似合いはりますな ~ って」


猫の背中を撫でながら言いました。

「 … 寂しいやなんて、失礼やな ~

ご両親看取って、旦さん看取って、子供一人前にして … 和枝ちゃんは寂しいんやのうて、立派っ!」

「上手いこと、家乗っ取ったって言わはる人もいはりますけどな」


言うことすべて嫌味で返されて、お静は二の句が継げません。

… … … … …

「あ、あの … 実は、ふ久にややこがでけたんです」

め以子は思い切って切り出しました。

「ふく?」

「悠太郎さんの娘です … お義姉さんの姪っこです」

「はあ ~ ほんなん居りましたかいな?」

「何や、もうボケたんか?」


め以子は、お静を諌めると、本題に入りました。

「それで、その … ふ久の疎開を受け入れていただけないかと … 」

「ふ久だけな、うちはええで」


和枝と会ってお静は気が変わったようです。

「もちろん、タダやなんて言いません ~

お金もきちんと入れますし、これ、手始めにお持ちして … 」


め以子が持参した着物を差し出そうとすると、お静が慌てて引っ込めました。

「ええんちゃう?

こんなん、ぎょうさん持ってはるみたいやし … 」

「ああ、いらんわ ~ そんなボロ」

「 … こんな、かいらしい色、どないしたかて似合わへんもんな」

「お義母さんっ」


このふたりは丸くなったどころか、まったく昔のままでした。

この上、ケンカにでもなって、和枝にへそを曲げられたら元も子もありません。

… … … … …

「 … それで、あのお義姉さん」

「受け入れてあげてもええで ~ 」


頼みに来たというのにおかしな話ですが、め以子にしてみれば意外な返答でした。

こんなにあっさりと受け入れてくれるとは思っていなかったのです。

「ホンマですか?」

思わず身を乗り出しため以子。

「西門の子やない ~ わてにかて、そら情はあるわ」

「お義姉さん … 」


感激しているめ以子でしたが、話には続きがあったのです。

「ただし … ひとつ条件がおます」

「何ですか?

… 何でも言うて下さい」

「西門の家の権利を … わてに渡すことだす」


… … … … …

和枝は、いけしゃあしゃあと言ってのけました。

「そんなこと出来る訳ないやないですか!」

いくら、ふ久のためとはいえ、まったく別の次元の問題でした。

「う、うちら、住むとこなくなるやないの?!」

食って掛かるお静に和枝は涼しい顔で答えました。

「貸したげますがな ~ 」

「何で、うちらが、うちらの家で店子にならんとあかんの?!」

「お嫌なら、無理にとは言わしまへんけど ~ 」


受け入れることができないと分かっている上でのいけずでした。

… … … … …

「あ、どないしましょ、そのお着物?

親戚のよしみで、米かなんかに換えたげましょうか?」

「いらん!」「はい」

「 … 換えてもらいましょうよ、お米ですよ、お米!」

「あんた、これ、米何俵買える思うてんの?」


言い合っているふたりを横目に、和枝は席を立ってしまいました。

「決まったら、声かけておくれやす」

庭には買い出しの人の列が待っているのでしょう。

「ドブに捨てるようなもんやで ~ これぽっちにしかならへんで!」

「せっかく来たのに!」

「あかんあかんあかん!」


… … … … …

「防空演習、お断りしたいんですけど」

悠太郎は、総務局長の恩田に昨日言い渡された民間への防空指導の断りを入れていました。

「何でや?」

「建物疎開で手一杯ですし … 軍事的に正しい知識を仕入れる暇もありませんし」


引き受ける以上は、いい加減なことはしたくない悠太郎でした。

「そんなこと言わんと、頼みますよ ~

君の働きは上も評価してるんやさかい … あないに問答無用に引き倒しでける男はおらん … 街の安全を守りたいいうのは、伊達やないて!」


恩田は悠太郎の肩を叩くとサッサと行ってしまいました。

… … … … …

「よお!」

足取りも重く防火改修課の部屋へ戻った悠太郎を出迎えたのは、藤井の人懐っこい笑顔でした。

「西門君 … あれ、何かちょっと、小さなった?」

勝手に自分の席に座っている藤井を見て、イラッと来た悠太郎。

「忙しいんです … 何のご用ですか?」

あからさまに嫌な顔をして見せました。

「ちょっと、大事な話があるんやけど …

今日、君んとこお邪魔してもええか?」

「えっ?」

「芋も持ってきたさかい … 」


そう言うと、割と立派なサツマイモを手渡しました。

… … … … …

「お芋だらけやけど、美味しそうですね」

その夜の西門家の食卓には、藤井の芋を使った料理が並びました。

「ありがとうございます」

め以子は藤井に笑顔で礼を言った後、お静のことをキッとにらみました。

「しつこいな ~ あんた、まだ怒ってるん?」

「せっかく行ったのに、手ぶらで帰って来てん … 」


結局、お静が譲らなかったので、あきらめて帰ってきた訳です。

「ふ久の疎開のためや、言うから出したんや!

食べ物に換えられて、たまるかいな ~ 」

「もう着てくとこもないのに」

「戦争終わったら、パ~っと着るんです!」

「 … それまで生きてはるんですかね?」


め以子も中々言うようになっていました。

… … … … …

「いや ~ 君んち、相変わらずやね ~ 」

ふたりのやり取りを見ていた藤井がうれしそうに悠太郎に言いました。

「 … 今日は、たまたまですよ」

「今日、どっか行きはったんですか?」


お静は、今日の和枝の家での出来事を藤井に話しました。

「うちの孫が腹ボテでしてな ~ 疎開頼みに和枝んとこ行ったんです。

ほしたら、家屋敷寄こせ言われましてん」


天を仰いだ悠太郎。

「はあ ~ 相変わらず、大胆ないけずですね ~ 」

… … … … …

そして、藤井の『大事な話』というのは …

「こちらです」

め以子が糠床のツボを目の前に置くと、藤井はまるで昔の恋人と再会したように話しかけました。

「何や、えらい小さなってしもうて … 」

藤井に預かってもらった頃に比べたら、ひと回りもふた回りも小さなツボになっていました。

< もう、私もいい年ですからね … >

「ちゃんと食べるもん食べとるか?」

< 自然と食も細くなりますから、大丈夫ですよ >

「奥さん、これ『べにこ』に」

< トラですよ >

藤井がめ以子に渡した紙袋には米糠が入っていました。

「べにこに糠足したってください」

「おおきに ~ 」

「それから、これも … 」


それは、新聞紙に包まれた野菜でした。

「こんなんも、食わしたってください」

め以子は礼を言いながら、ふと思いつきました。

「糠床、お分けしましょうか?」

「えっ?」


何故だか藤井は戸惑いの表情を見せました。

「おうちにもおありでしょうから、よろしければですけど … 」

「この時局に僕は守り切れるんでしょうか?

べにこさんを … 」


嫁にでももらうかのような口ぶりです。

「藤井さんも … 食べもんの声、聞こえたりします?」

もしかして、同類かと思って尋ねため以子ですが、べにこ(?)を分けてもらえる喜びで悦に入っている藤井は気づきませんでした。

… … … … …

「そんな少しでええんですか?」

藤井を見送りに外に出た悠太郎は、僅かばかりの糠床が入った小さなツボを両手のひらで包むように持っている藤井に聞きました。

「僕も今、ひとり暮らしやしな … 」

「そうなんですか?」

「息子は東京に赴任しとるし、女房と嫁は孫連れて疎開しよったし …

居らんと寂しいもんで、何や君んとこの嫁姑戦争見てたら、懐かしゅうて涙出そうなったわ」


悠太郎は、昔の嫁小姑戦争に比べたら、可愛いものだと思って、顔をほころばせました。

「あっ、あの … 藤井さんの会社て、軍の仕事請け負うてはりますよね?」

「ああ、幼馴染が司令部におってな ~ 」

「軍事関係の資料とか手元に揃うてたりしますか?

焼夷弾のこととか詳しく書いてあるような … 」


藤井の顔が少し強張りました。

「 … 何でやの?」

「今度、民間の防空指導することになって … 本格的に勉強を」

「勉強すんの、わざわざ? … あんまり、無理しなや」


うなずいた悠太郎。

「しかし、君 … 今だに若者みたいだな ~ 」

… … … … …

「結局、どないしますか?」

家の中に戻って来た悠太郎は、め以子に尋ねました。

「ふ久ですか?」

「 … 何やったら、僕が話ししに行きましょうか?」


自分が行けば、姉もさすがに家屋敷を寄こせとまでは言わないだろうと悠太郎は思っていました。

「そんな暇ないやないですか?」

め以子は藤井からもらった糠を糠床に混ぜながら答えました。

「何とか、1日ぐらい都合しますよ」

妊娠中の娘のことです。何事にも代えられません。

「 … 私が何とかしますよ。

ひとつ手を思いついたんで」


… … … … …

次の日、め以子は、父親の別荘に家族で疎開することに決まった桜子に相談しました。

ふ久とお静を一緒に預かってくれないかということを。

「うん、お父様に頼んでみる」

桜子は快く引き受けてくれたのです。

「ごめんね ~ 本当にごめんね」

何度も何度も頭を下げるめ以子に桜子は言いました。

「何言ってんの?

駆け落ちしてきた時、め以子が助けてくれなかったら、今の私はなかったわよ …

今度は私の番じゃない?」

「ありがとう、桜子」


情けは人の為ならず … 持つべきものは親友です。

「けど … 少しだけ待ってもらってもい?

戻って、お父様のご機嫌取ってからの方が、上手く事が運ぶと思うのよ」

「もちろん ~ 本当にありがとうね」


桜子は、め以子も来られないのかと尋ねました。

「私の疎開は認めてもらうの難しいだろうし … 寄ってくる子供らにおやつもあげないといけないし」

「『ごちそうさん』も大変だね」

「あげるってほど、あげられてないのよ … 」


寂しそうな顔をしため以子でした。

… … … … …

藤井に無理を言って入手した軍事資料を持って、悠太郎が防災改修課の部屋に戻ると、中西達が難しい顔を突き合わせていました。

「課長 … 」

「何かあったんですか?」

「引き倒しの現場で … 死者が出ました」

「死者って?」


中西の話によると …

人手が足らなくて頼んでいた学徒動員の中学生の少年が、引き倒す家の台所に忍び込んで食べ物を物色していたらしいのです。

「声かけたんですけど、返事はないし … こっちは、気づかんと、そのまま引き倒してしもうて … 」

… … … … …

防災改修課の責任者である悠太郎は中西達を伴って、死亡した少年の家を訪れました。

「申し訳ありませんでした」

少年の亡骸の横に茫然と座り込んでいる母親は、すすり泣きながら小さな声で話し始めました。

「 … 泥棒なんか、する子やなかったんです。

優しい子で、亡くなったうちの人も、よう可愛がってくれたんですよ。

乳が、私が乳が出ん言うたから … 」


母親の腕の中には、乳飲み子が抱かれていました。

この赤ん坊のために、母に食べさせるものを探していたのかも知れません。

「情けないです … 何で、こんな情けない死に方せんとあかんのですか?

この子は何のために生まれて来たんですか?」


母親は決して悠太郎たちだけを責めている訳ではなかったのでしょうが、その言葉は深く胸をえぐりました。

歯を食いしばって聞いていた悠太郎は、今一度深く頭を下げたのです。

「申し訳 … ございませんでした」

… … … … …

め以子が畑仕事を終えて家の前まで帰ってきた時、女性郵便配達員に呼び止められました。

「軍事郵便です」

# 軍事郵便とは、兵士が駐屯地などから、その家族や近親者などに宛てて出す私信のことです。

め以子が受け取った葉書の差出人は …

「 … 活っちゃん」

出征した活男から始めて届いた葉書でした。

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