NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年02月27日 (木) | 編集 |
第124回

「課長が逮捕されました!」

家の前でめ以子の帰りを待っていた中西は、開口一番にそう伝えました。

言っている意味がよく理解できないめ以子は中西を家に上げ、詳細を伺いました。

「 … 市役所の主催で防火演習をすることになって、西門課長はその担当をすることになったんです」

そして今日、軍と警察の視察の元、有志と共に防空演習が行われたのでした。

「最初は予定通り、演習が行われていたんですが … さて、水をかける段になって、課長が … 」

中西は、その後、少し迷ってから言いました。

「 … 燃えてるとこに、更にガソリンを撒きはじめたんです」

… … … … …

「空襲いうんはこんなもんやない!

焼夷弾が降ってくるいうんは、空から火ついたガソリンが降ってくるようなもんや!

消してなんかおられん!

命が惜しかったら、とにかく逃げろ!」

茫然と見ている訓練参加者たちに向かって、悠太郎は声を大にしました。

「街は人を守るためにあるんです!

街を守るために人が居るんやないんです!」

警官たちに取り押さえられ、連行されながらも悠太郎は叫びました。

「街を守るために命なんかかけるんは、道理が通らんのや!」

… … … … …

「 … 課長が言い出したんは、防空本部の通達とは正反対のことですから、その場で捕まってもうて … 」

「どないなるんですか?」


お静の質問に中西は、厳罰はまず免れないと苦しげに答えました。

… … … … …

話を黙って聞いていため以子が、突然立ち上がったかと思ったら、玄関に向かいました。

「ちょっと、あんた、あんた何処行くん?」

慌てて、め以子の腕をつかんだお静。

「悠太郎さん、何も間違うてないやないですか?

正しいこと教えようとしただけやないですか?

街の人の命、守ろうとしただけやないですか?」


外へ飛び出そうとするめ以子のことを中西もお静と一緒になって必死に押し留めました。

「捕まらなあかんようなこと、何もしてないやないですか?!」

… … … … …

その時、勝治が飛び込んで来たかと思ったら、開けっ放しになっていた玄関の戸を急いで閉めました。

「今は納めとき!

確かにあんたの言う通りやとは思う。

わし、そこの現場行っとったんや ~ 実際に燃えるん見て、西門さんの言うことが正しいんはよう分かった。

けど、今は納めとき。

… あんたまで連れて行かれたら、この家どないなるんや?」


め以子は勝治に諭されて、その場に座り込んでしまいました。

「火事でお母さん亡くして …

安全な街を作りたいて、それだけで生きて来たんです。

これも、安全のためやからて、今度は引き倒して … 身を粉にして、尽くしてきたんです … 」


悔し涙が溢れてきます。

「それの … それの何があかんのですか?」

… … … … …

人づてに悠太郎のことを知った源太は、希子と啓司に会いに大阪ラヂオ放送を訪ねていました。

そして、今のところ、ふたりまでは嫌疑がかかっていないことを確認したのです。

「ほな、泰介君やらふ久ちゃんも大丈夫か?」

「一応、連絡してみます … 」


身内の人間は動かない方がいいと、希子を制して、全て自分が引き受けると、急いで出かけていきました。

… … … … …

「何やってんねん?」

あちらこちら駆け回った源太が西門家を訪れると、懸命に手紙を書きしたためているめ以子がいました。

「嘆願してくれそうな人に手紙っ」

「もっとなんかないんか?

速いこと動いてくれそうなツテは?」


ことは緊急を要するのです … とても手紙などでは間に合いそうにありません。

「処分決まったら終わりやぞ!」

「知ってたら頼んでる!!」


百も承知のめ以子でしたが、これが今の自分が出来る最善のことなのです。

辺りを見回しまた源太は、ふと防空関係の本が目について、手に取りました。

パラパラとめくると、奥付の横に『藤井工務店蔵書』の判が押されています。

「こいつ、何でこんなもん持ってんねん?」

ハッとするめ以子。

… … … … …

藤井は軍の司令部に幼馴染がいると、悠太郎から聞いていたことを思い出しました。

わらにもすがる思いで出かけようとした時、偶然、藤井本人が顔を出したのです。

「 … 小麦粉持ってきたさかい、晩飯寄せてくれる?」

「藤井さん? … 藤井さん!!」


… … … … …

事情を聴いた藤井は、め以子を伴って、幼馴染の家へと出かけていきました。

「大丈夫かな … お兄ちゃん」

ふたりが出かけた後に戻って来た希子が、その話を聞いて不安そうにつぶやきました。

「藤井さんの幼馴染、司令部に居んのやろ?」

お静の言葉にうなずく源太。

「結構なエライさんやと思うで」

「けど … 何で、ちい姉ちゃんを連れていかはったんですか?」

「ああ、実はな … 」


お静はあごで台所を指しました。

何かをこしらえた名残がそのままになっていました。

… … … … …

藤井の幼馴染、里見は軍の司令部の幹部です。

「いや ~ こんな夜分に悪いな、さんちゃん」

いくら幼馴染といっても、突然の夜更けの訪問に里見は迷惑顔です。

「ホンマに何なんや?」

「まあ、取りあえず、これでも食べてや」


藤井が持参した手土産のカルメラを見せた途端、里見の目の色が変わりました。

「食べてええか?」

言うが早く手に取るとかぶりつきました。

「ようでけとんな ~ このカルメラ。

うちのお祖母ちゃん並みの腕前や」


里見が機嫌よくなったのを見計らって藤井は切り出しました。

「それでな、さんちゃん。

わしの部下がちょっと捕まってもうたんや」

「 … まさかあれか、市役所の?」

「せや」


すると里見の表情がまたもにわかに曇りました。

… … … … …

「あれは、あかん … いくら、こうちゃんの頼みでも … 」

そう言いながらもカルメラを食べるのは止めません。

藤井もここで引き下がる訳には行きません。

「西門君はな、昔、ミナミの大火でお母さんなくしとるんのや …

それでな、安全な街を造りたい … その一心で今までやって来たんや」


藤井は写真を取り出して里見に見せました。

「森花小学校やないか?」

「せや、ここ君の孫通うとたやろ?

震災の混乱なのかで、これ造ったん彼や」

そして、もう1枚、今度は地下鉄の駅舎の写真を見せながら言いました。

「これも全部、あいつがやった。

なあ、さんちゃん ~ こないにでける人間をやな、牢屋に入れとくんはもったいない思わないか?

やるとなったら、ごっつう頑丈なもんを造りよる。

恩に着せて、軍の施設でも何でも造らせたらええ」

「そんなん、軍に反抗しよるような奴に … 」

「あいつに思想性はないんや。

あいつにある思想は、建物は人を守るためにある … それだけなんや。

その立場になったら、最大限兵隊を守るためのもん造る思う」


話を聞きながら、カルメラを1つ平らげてしまった里見は、藤井の顔を覗き込みました。

「これ、全部ええんか?」

藤井はここぞとばかり切り札を切ったのでした。

「ちなみにな ~ この見事なカルメラ焼いたん、そいつの奥さんや。

… 挨拶ええか?」


間髪入れずに、襖を開けると … そこに控えていため以子は、里見に向かってひれ伏しました。

… … … … …

「ご所望であれば、何100回でも、何1000個でもそのカルメラお焼きします。

閣下のために一生作り続けることも厭いません。

ですから、何卒 … 何卒、寛大な処置をお見せくださいませ」


必死に訴え、畳に額をこすりつけんばかりに頭を下げました。

「あんな … 」

しばし黙って見ていた里見が口を開きました。

「 … ドーナットは作れるか?」

… … … … …

フラフラになっため以子が家に戻って来たのは、翌日の朝になってからのことでした。

玄関まで飛び出して来た皆も心配で一睡もできなかったのです。

「 … どうでした?」

め以子は、うなずきましたが、そのまま希子の腕の中に倒れ込んでしまったのでした。

… … … … …

「ほな、今まで延々甘いもん作ってたん?」

取りあえず、茶の間でひと息ついため以子は、ぐったりしながらも昨晩の出来事を話し始めました。

「ものすごい甘党の方で、お祖母ちゃんとの思い出のお菓子を延々と … 」

ため息をつく一同。

「けど、あるとこにはあるんですね ~ お砂糖」

希子の言葉でめ以子は思い出したように袖から新聞紙の包みを取り出しました。

開くとそこに入っていたのは、砂糖でした。

「あんまり腹立ったんで … いただいて来ちゃいました」

そう言いながら、反対側の袖や懐からも同じような包みを何個か取り出して見せました。

「こ、こんなことして、大丈夫なん? あんた」

慌てるお静、め以子まで窃盗罪で捕まったら、元も子もありません。

「これで、ばれるような量、ちゃいましたから … 」

さすが、転んでもただでは起きないというか … 皆は感心するやら、あきれるやら。

「けど、そんなんやったら … 大丈夫なんですよね?」

啓司が肝心なことをめ以子に確認しました。

「まあ、大丈夫と … 思いたい … けど … 」

限界だったのか、そのままちゃぶ台に突っ伏して眠ってしまいました。

自分が今できることは全てやりつくしため以子、後はよい結果が出ることを祈って待つだけでした。

… … … … …

それから数日が経ちました。

その日、め以子は子供たちに里見の家から失敬してきた砂糖で作ったアメを振舞っていました。

大喜びの子供たち。

「おばちゃん、どないしたん? このお砂糖 … 」

め以子は慌てて、その少年の口をふさぎました。

「し~やで、絶対し~やで。

言うたら次から出て来んようなるからな」


きつく口止めすると子供たちは素直にうなずきました。

… … … … …

「僕らにもいただけますか?」

ずっと待ちわびていたその声に振り向いため以子。

台所の入口に藤井に連れられた悠太郎が立っていたのです。

「 … ホンマにすいませんでした」

言い終わるのも待たずにめ以子は悠太郎のことを突き飛ばしていました。

「皆が … 皆がどれだけ心配したと思うてるんですか?!

後先考えんと、これがええ歳した大人のやることですか?!」


涙をボロボロ流しながら、悠太郎を責めるめ以子。

口を真一文字に結んで、見上げる悠太郎には返す言葉がありません。

「あなたを頼りにしてる家族のことを何も考えてませんよね?

考えてたら、こんなことできませんよね?」

「ホンマに … 」


悠太郎が重ねて詫びようとした、その瞬間、め以子が胸に飛び込んできたのです。

「せやけど … 立派でした。

立派なお仕事でした」


悠太郎もまた、め以子のことを抱きしめ返していました。

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