NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年03月11日 (火) | 編集 |
第134回

いつの間にかあたりはとっぷりと日が暮れて暗くなってきたので、取りあえず一同は蔵の中へと入ることにしました。

椅子もテーブルもなく、床に敷いたござの上、ロウソクの火をはさんで、め以子は希子たちと向かい合って座りました。

希子が持っていた乾パンを広げたハンカチの上に置き、め以子に勧めました。

「どうぞ」

一瞬躊躇しため以子でしたが、ひと言礼を言って乾パンに手を伸ばした時、希子がおもむろに尋ねてきました。

「荷物、どないしはったんですか?」

「 … うん?」

「大きい荷物持ってはったん、どないしはったんですか?」

「ああ … ちょっと、お、落としてん」


ごまかすにしてももう少し上手いウソをつけなかったものでしょうか … 

誰の目にも盗られたことは明白でした。

… … … … …

「よう分かりはったでしょう? 今ここがどういうとこになってるかて」

うなずいため以子。

「明日の汽車で戻ってくれはりますね?」

「 … 戻るって?」


話の腰を折って室井が口をはさみました。

「義理のお義姉さんのところに疎開してはったんですよ」

「えっ、そこって戻れるの? … 戻らせてもらえるの?」


啓司から説明されて色めき立つ室井。

「いや … 皆の安否、確認せなあかんし」

「それは、私がやります言いましたよね?

女ひとりで焼け跡でこんな鍵もかからんような蔵で、どんだけ不用心かさすがに分かりはるでしょう?」

「せやけど、ほら、室井さんいてるし … 」

「室井さんに何を期待してるんですか?

ちい姉ちゃんに何かあったら、もう私、お兄ちゃんに何て言えばええんですか?」


必死の説得にものらりくらりと答えるめ以子に希子の口調は次第に強くなります。

… … … … …

すると、め以子は腰の袋に入っていた封筒から家族写真を取り出して、それを見ながら話始めました。

「皆戻って来た時に誰も居らんと、嫌やんか ~

明日、悠太郎さん戻って来るかも知れんやろ?」

「絶対にまだです!

外地からの引き上げは、まだ始まってないようですから」


放送局に携わる希子の情報は確かでした。

それに、戦争が終わって昨日の今日です。

「活っちゃんかて、ほら、ひょっこりこっちに戻って来るかも … 」

「ほな、泰ちゃんはどないするんですか?

泰ちゃんはむしろ向こうに戻って来るんと違いますか?!」


… … … … …

「ここがええの!

ここで待ちたいの … 戻って来たら、一番に『おかえり』言うて、ご飯出したいの!」


突然大きな声を上げため以子。

「 … ここが私の家やから、それが私の仕事やから、私の人生やから!

ず~っとそうしてきたから、そうしたいの。

何で、それのどこがあかんの?

何でそれを、あかん言われな、あかんの?」


困惑した啓司は、希子の顔を見ました。

希子は目を閉じて、深いため息をつきました。

「 … もう、理屈やないんでしょうから」

人生まで持ち出されたら、もう踏み込むことは出来ない … 説得はあきらめるしかありませんでした。

「 … おおきに」

… … … … …

『希子ちゃんと啓司さん、室井さんに会えました。

お義母さん、ふ久は無事のようです。

泰介も内地にいるんやないかって、希子ちゃんは言っていました。』

め以子は、悠太郎の手紙の裏に今日あった良い出来事だけを書き留めました。

… … … … …

「こんなとこに地下室あったんだ?」

蔵の地下室に保管してあった味噌や調味料などは、ほとんど無事でした。

しかし、これだけでは生活していくことは出来ません。

畑をやろうと思って、和枝からもらってきたつなぎの食料は奪われ、配給も室井の話だとあてにはならないようでした。

「 … 食べもんとか皆どうしてはるんですか?」

… … … … …

すると、室井はめ以子のことを闇市へと連れて行ってくれました。

「何でもあるやないですか!!」

そこには、食料だけでなく、日常品や衣料品、腕時計やメガネまでありとあらゆるものが売られていて、多くの人でにぎわっていたのです。

「本当に、どこに隠してあったんだろうね」

「食べるもんもぎょうさん … 」


ジャガイモに饅頭、雑炊に焼き魚 … フライ饅頭の匂いに引き寄せられため以子はその値段を見て、驚きました。

2個で10円もするのです。

米などは『ひと升40円』で売っています。

「公定の … 50」

80倍の価格でした。

… … … … …

「皆どうやって暮らしてはるんですか?」

ものは売っていても、こんなに高価では手に入れることは容易ではありません。

「家にある着物を売ったり、買い出ししてきたものを売ったり、拾ってきたものを売ったり … とにかくものを売って …

今、ホントにたいへんなことになっちゃってるんだよ」


造兵廠の倉庫などから掠めて生きているくせに、したり顔で話す室井。

「買えへんのやったらどいて」

ふたりは屋台の親父に追い払われた時、偶然、目の前で食い逃げしようとした男が捕まって殴られるのを目の当たりにしました。

呆然とするめ以子に室井はここぞとばかり切り出しました。

「意地張らずにさ、お義姉さんとこ戻ろうよ ~ 僕も一緒に行ってあげるから」

室井のことですから、あわよくば自分もこの暮らしから逃げ出そうという魂胆でしょう。

… … … … …

その時、め以子は『ジャガイモ1貫10圓』と書かれた店を見つけました。

「ここ、割と安い … 」

それもそのはず、通常なら売り物にならない、馬などの家畜のエサにするような、くずのジャガイモでした。

しかし、そのひと口大のジャガイモを手に取ってみると、意外に身は詰まっているし …

「1貫8円でどやろ?」

… … … … …

「焼け跡買います?」

新聞に載った広告を見て、希子は怪訝な顔をしていました。

「どないしたんや?」

希子はその広告を掲示にも見せました。

「『焼け跡買います』って、倉田さんがけったいな広告だしはって … 」

「倉田さんって、昔世話してもうてた?」

「そうそう ~ ええでも、何で今時分こんなことしてはんのやろ?」

「 … ひょっとして、今土地だけは安う買えるんと違うかな?

こんな有様やし、よそに移るて決める人も多そうやし … 」


あきんどはいつの時代もあきんど … 感心する希子でした。

… … … … …

1貫8円のくずイモを買って帰っため以子は、焼け跡の井戸の掃除を始めました。

「 … 取りあえずは水ですから」

井戸を使えるようにすると、め以子はくずイモをひとつひとつ丁寧に洗って汚れを落としました。

室井に作ってもらったかまどに鍋をかけ、油で揚げてみました。

揚がったイモに塩を振りかけて、よくまぶして … 試食してみると …

「ほくほくしてて、皮カリッとしてて、美味しいよ、すごいよ!」

「なかなか ~ 」

「安くて済むし、いいねこれ!」


大絶賛する室井です。

食べるそばから、また手が伸びます。

… … … … …

め以子ははたと思いつきました。

「これ … 商売にならへんかな?」

「えっ?」

「取りあえず、何かせんと生きていかれへんでしょ?

種買うて、畑作っても、ひと月はかかるし … これなら、材料は安いし、仕込みも洗うだけ、調味料は塩だけで十分やし … 」


室井はもうひとつ手に取って見つめました。

「 … 馬のイモで?」

「馬のイモで … 」


オウム返ししため以子。

「馬のイモで … 」

室井は何か考え込んできます。

「あきませんか?」

うまいもぉ ~ ん!!


突然、大声を上げた室井。

「え、えっ … な、何?」

「名前だよ、名前 ~ いるでしょ?」


馬のイモで『うまいもん』!!

… … … … …

翌日、ふたりはさっそく、闇市に屋台を開きました。

『うまいもん 15個5圓』

め以子がイモを揚げて、室井が呼び込みをする役割分担のはずでしたが、いざとなったら室井が尻込みし始めました。

「 … 室井さんは呼び込みに行ってきてくださいよ!」

「ゴホン、ゴホン … 僕、声出すの得意じゃないんだよね ~ 」

「私は揚げんとあかんので!」


商売が始まる前から揉めていると …

「何やってんねん、お前?」

あきれ顔で立っていたのは、源太でした。

「源ちゃん?!」

「本職、来た ~!!」


… … … … …

無事と再会を喜ぶ暇もなく、源太は牛楽商店で鍛えた声で呼び込みを始めました。

「はいっ、うまいもん、うまいもん!

馬のイモからうまいもん!

浪速の新名物『うまいもんぼおる』いかがっすか ~ !!」


源太の手慣れた呼び込みのお蔭で足を止める人、手ごろな価格設定に試しに買ってみて、思いもよらぬ美味さが評判を呼び、集まってくる客 … いつの間にか屋台の前には行列が出来ていました。

休みなくジャガイモを揚げつづけるめ以子、客に手渡してお代を受け取るのは室井の役目です。

「15個5円、15個5円、15個5円 ~ 早う買わんと、のうなるで ~ !」

カゴいっぱいに仕入れたくずイモはあっという間に底をつき、室井は買い足しに昨日の親父の屋台に走りました。

「これ全部ください!」

店にあったイモごと買い上げました。

… … … … …

「美味いわ ~ 」

「ホクホクやで ~ 」


あちらこちらから、うまいもんを食べた人たちの声が聞こえてきます。

そのうちに呼び込みも必要なくなって、源太はへとへとになった室井に代わって売り子に回りました。

「おばはん、ごっそうさん! また来るわ」

「はいっ!」


そんな客の言葉にめ以子は笑顔で返しました。

… … … … …

追加したイモも全て売り尽くし、初日だというのに大盛況でした。

「売上 … 310円、材料費その他諸々が100円だから、210円の儲け!!」

売り上げを勘定していた室井が歓喜の声を上げました。

「すごいな ~ 」

# 一概にいえませんが、昭和20年当時の100円は10万円くらいでしょうか …

「源ちゃん、これ少しやけどお礼 … お酒でも飲んで」

め以子は売り上げの一部を源太に渡そうとしましたが、源太は受け取ろうとしません。

それどころか何故か不機嫌な顔をしています。

「訳分からんうちに手伝うてもうたけど …

お前、何で戻って来てんねん?」

「 … 戦争終わったし、皆戻って来る前にやらなあかんこと、たっくさんあるやん。

家も直さんとあかんし」

「そんなん、希子ちゃんと川久保さんに任せとったらええやんか?!」


ここでもまた説教が始まりかけた時、め以子は屋台の前に落ちていたイモを拾っている少年に気づきました。

「あ、それ今日の僕のご飯だよ ~ 」

め以子は室井が店の端に避けておいた袋をその少年に渡してしまいます。

「これどうぞ ~ ちょっと揚がりすぎてるけど」

少年は礼も言わずに受け取ると、道の反対側で背を向けながら頬張り始めました。

「お腹空いてたんやな ~ 」

微笑むめ以子を見て、余計苛立つ源太。

「あんな、お前 … 」

… … … … …

「おい、おばはん!」

源太の言葉を遮った声に振り向くと、いかにもガラの悪そうな男たちが数名立っていました。

「 … 誰に断ってここで商売してんのや?」

中心にいる親玉らしき男はアイスキャンディーをなめながら、め以子のことをにらんでいます。

「 … 断り?」

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