NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年03月12日 (水) | 編集 |
第135回

「誰に断って商売してんのや?」

「 … 断り?」


闇市に屋台を出すのに誰かに断らなければいけないなんてことは、め以子は知りませんでした。

「おい!

ここは、わしらのシマなんじゃ ~ 勝手に店開いてどないするつもりじゃ?」

「あかんかったんですか?」

「当たり前じゃ!

ショバ代払え、ショバ代」


すごむチンピラ。

ショバ代の意味も分からないめ以子に源太は「店を開く場所代」だと教え、間に入ってとりなそうとしました。

「あのう ~ ああ、こいつ今日でやめるみたいなんで、大目に見てやってくれませんかね?」

「やめへんよ!」


しかし、やめる気などないめ以子は口をはさみました。

「もうやめとけ!」

「何で指図 … 」

「うるさい! 戻れ、田舎」


チンピラを前にして言い争いが始まりました。

室井は … この隙に逃げ出そうと企てましたが、親玉に見つかって一喝され、慌ててめ以子の手から売り上げを取り上げると、そのまま手渡してしまいました。

すると、親玉はその中からショバ代を抜いて残りを室井に返しました。

「うまいもん作りや ~ 」

手下と共に引き上げていきました。

… … … … …

「何であんなお金取られなあかんの?!」

納得がいかないめ以子はチンピラたちの後を追おうとして、また源太に止められました。

「よそ様の土地で店出すんや … しゃあないやろ」

「せやかて、ここ建物疎開されたとこやんか!

絶対にあの人らの土地やない思うねんけど … おかしいよね、こんなん」

「ほなな、お前のやってるこれかておかしいやろ?

闇やぞ、立派な犯罪やぞ!」

「そ、それは … 生きていかんとあかんのやから、しゃあないやん … 」


うしろめたさもあり、言葉を濁らせました。

「お前にもしものことがあったらな、わしは通天閣に合わせる顔がないんじゃ!」

「えっ?」


カッときていらないことまで口走ってしまった源太、すかさずごまかしました。

「 … 何でもない」

「とにかく、私はここに居るから。

もう、ショバ代も払うたしな」


… … … … …

夜になって、源太がどこからから調達した大きな酒樽を蔵の前に運び込んで来ました。

「何、この樽?」

「暮らすのにちょうどええからな ~ 」

「 … ここ住むん?」

「お前みたいなでかいんが、仏さんになって転がってたら、うっとうしいからな!

社会に対するご奉仕じゃ!」


憎まれ口を叩いていますが、腹に据えかねても、め以子のことを放っておくことは出来ないのです。

… … … … …

『 … うまいもんという馬のイモを揚げたんが売れました。

皆、手伝ってくれて、助かりました』

日課となった、悠太郎への報告をしたためるめ以子。

「悠太郎さん … 」

ため息ひとつついて、その名前をつぶやいため以子のことを、複雑な思いで見つめている源太が居ました。

… … … … …

ところが次の日、闇市には『うまいもん』を騙る店が何軒も現れたのです。

「あら ~ あらららららら ~ マネされてもうたな!

これもう昨日の1割も売れへんな ~ 」


うれしそうな源太。

しかし、め以子の負けん気にも火が付きました。

「室井さん、砂糖と醤油、安う買うてきて!」

あきらめるどころか、味を変えて勝負しようというのでした。

… … … … …

「何であいつあんなムキになってんねん?」

希子なら何か分かるかと思った源太は、ラジオ局を尋ねました。

「 … ショバ代ひとつにおかしいおかしいて食うてかかりよるし、どないかしとるんちゃうか?」

そこで初めて、活男の戦死公報が届いたことを聞かされたのです。

「えっ?」

「家も思い出の品も、何もかんも焼かれてしもうて …

家族のためだけに生きてきた人がホンマに、全部取られてしもうたような状態で。

心の奥底で、ものすごい怒ってるんやないかなと」

「 … 怒る?」

「何に向かってなんかは分からんけど、とにかくあそこで皆を迎えるんや ~ 絶対にそうするんや言うて、聞かないんですよ。

気合で全部元通りにしてやろうと、思うてはるのかも知れません」


ようやく合点がいった源太は少女の頃のめ以子のことを思い出していました。

「 … そういうやっちゃもんな」

… … … … …

闇市に戻ると、め以子は片づけをしているのが見えました。

「おばちゃん … 」

そこに昨日の少年が、顔を出しました。

「ああ、ちょっと待っとき」

残りもののイモを出そうとしていると、少年は手招きして仲間を呼びました。

「ああ、5人?」

この人数では少し足りないかも知れません。

困ったような顔をしているめ以子に源太は声をかけました。

「作ったれや ~ イモはわしが何とかしたるさかい」

希子の話を聞いて源太もめ以子を田舎へ帰すことをあきらめていたのです。

「 … よろしくお願いします」

申し訳なさそうにめ以子は頭を下げました。

「お前、何持ってこられても料理できるん?」

「まあ、毒あるもんとか、難儀な下ごしらえとかいるやつやなかったら … 」


… … … … …

次の日。

め以子と室井が源太が仕入れてくるイモを待って暇を持て余しているところへ、あのチンピラの親玉 … 香月が近づいて来ました。

「おう、おばはん!」

「 … 何ですか?」

「そこのおっさんな、新入りやねん」


隣で店を広げている男を指さしました。

「暇やったら、イモの蒸かし方教えたってくれ ~ うまいこと蒸かせんで往生しとるさかい」

見ると、慣れない手つきで手こずっているようでした。

「ええですよ。

ええですけど、あなたに言われたからやるんとちゃいますからね ~ 」

「はあ?」

「 … おイモさんが可哀そやからやるんです」


… … … … …

「いやあ、イモ売るの初めてでな ~ 」

戦争で仕事を失くしたその男は何と香月に仕事を都合してもらったのだそうです。

「ここはそういう人、多いんやで」

「 … そうなんですか?」


意外でした。

そう思って、香月を目で追ってみると、いつも屋台で売っているものを何かしら食べながら闇市をぶらぶら歩いていて、店主たちとも気安く言葉を交わしています。

嫌われ者という訳ではないみたいです。

「あの … これ、お礼。

少ないけど、これ育てて、何かのたしにして」


男は野菜の苗を差し出しました。

「ええんですか? ありがとうございます」

「こちらこそ、ホンマにおおきに」


… … … … …

「うまいもんって何?」

その声に振り向くと、笑顔の馬介が立っていました。

「あっ、馬介さん、戻ってきはったんですか?」

「うまいもんって何?」


こういうネーミングにかけては元祖の馬介にすれば気になるようです。

「馬のおイモ揚げただけなんですけど … 結構評判ようて」

「へ ~ 食べられる?」


源太が仕入れに行っていることを説明していると、め以子の名前を呼びながら懐かしい顔が走って来ました。

八百屋のタネと牛楽商店のマツオです。

「皆、無事やったんですか?」

手を取って再会を喜び合う一同。

「源太から聞いたんやけどな、くずイモ買うてくれるってホンマ?」

「あっ、はい、買います」


マツオは配給には回せないものだと言ってホルモンを見せました。

「どやろ、買わへんか?」

「はい、買います … やります、私!」


俄然やる気がわいてきため以子です。

「おばちゃん!」

昨日の少年たちがバケツを抱えてやって来ました。

「食べられるもんやったら、何でも買うてくれるでって、おっちゃんが」

バケツにかぶせてある布をめくって中を見ため以子が顔をしかめました。

「カエル … 」

溢れるばかりのウシガエルでした。

「源ちゃん ~

分かった、買う! … せやけど、ちょっと待ってな」


財布の中身を確認するめ以子。

「 … しゃあないわ」

有り金叩いて全て買い取りました。

… … … … …

「あのおばはん何もんなんや?

… 今日いろんな食いもんがあのおばはんとこに集まっとったけど?」


香月から「話がある」と呼び止められた源太は、彼が仕切っている職業斡旋所を訪れていました。

「ああ、何でも始末できる言うから、売りに行ったら買うてくれるでて、方々に言い回ったんですわ」

金は欲しいが、自分で店まで開いて売るまではしない人が結構いるのではないかと源太は踏んでいたのです。

黙って聞いていた香月はおもむろに切り出しました。

「話言うんはな … 」

… … … … …

め以子の店は「うまいもん」に加えて「ほうるもん」「カエルもん」と献立が3つに増えました。

その初日、室井と源太の他に馬介、そしてマツオにトミ、銀次、かつての市場の仲間も助っ人に駆けつけてくれたのです。

「皆さん、今日はお手伝いありがとうございます。

ご存知かと思いますが、私、現在、正真正銘のすってんてんでございます!

売れなければ明日はございません。

何卒、ご協力のほどお願いいたします!」


… … … … …

「うまいもん ~ うまいもん!」

「ほうるもんにカエルも~ん!」

「浪速っこやったら食うていかんか~い!!」


源太と銀次の市場で鍛えた呼び込みの声が闇市に響き渡ります。

「うまいもんですよ ~ どうですか ~ うまいもん、うまいもん」

イモを揚げるトミ、串に刺したカエルを焼いているのは馬介です。

「ぷりっぷりで美味いで ~ カエルもん、カエルもん」

ホルモンを炒めるのはめ以子。

次から次へとやってくる客、次第に行列になっていき … め以子たちはひたすら調理し続けてます。

… … … … …

「おばちゃん、手伝えることある?」

顔なじみになった少年たちでした。

「あるある ~ 」

可愛い呼び込みに誘われてまた集まってくる客、客、客。

め以子の店の周りは、美味しい顔で埋め尽くされていっぱいです。

… … … … …

「おおきに ~ 」

最後のひと皿を客に手渡して、見事全て売り切ることができました。

「はあ ~ これで終いです ~ 皆さん、おおきに ~ 」

拍手と歓声が上がりました。

… … … … …

残りもので食事している一同から、少し離れた場所に腰かけて、め以子はぼんやりとしていました。

身体はぐったり疲れていますが、何故か心地がいい …

「大丈夫か? め以ちゃん」

「うん、疲れた … 」


タネの問いかけに答えるめ以子、そう言いながら顔は自然とほころんできます。

「寝ぇ、寝ぇ、ここでちょっと寝とき」

「せやけど … なんや、楽しかったな ~ 」


一緒に働いた皆の顔を見ていると、何だか充実感でいっぱいになってきました。

… … … … …

< め以子 … >

その時です。

め以子は、ふいに懐かしい声に名前を呼ばれた気がして、顔を上げて立ち上がりました。

「どないしたん?」

「呼ばれてる … 」


< め以子っ >

他の者には分からなくても、め以子の耳には確かに聞こえています。

め以子は声のする方へふらふらと歩き出していました。

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