NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年03月19日 (水) | 編集 |
第141回

< さっそく西門家のバラック造りと蔵を座敷にしつらえる計画が始まりました >

め以子は施工を藤井に発注することにしました。

「すいません、大村さんまで」

「かまへん、かまへん、どうせ藤井君に呼び戻されとったから ~

建てもんぎょうさんあるから、小さい爺さんでも働けるて」


打ち合わせに訪れた藤井は、疎開先の九州から戻ってきた大村を引き連れてきたのでした。

「蔵座敷て、どんな風にしたいんや?」

「あっ、あの … 」


め以子が大村の質問に答えようとした時でした。

「奥っ!」

懐かしい呼び声と共に蔵に入ってきたのは … 行方不明だった、あの男でした。

「た、竹元さん?!」

「生きてはったんですか?」


… … … … …

「奥、大変なことになってるじゃないか?!」

「ああ … 空襲で焼けて … 」

「うま介がなくなってるじゃないか?!

どうなってるんだ? どうなるんだ ~ 焼き氷は?!」


久しぶりの再会なのに、開口一番がこれです。

… … … … …

相変わらずの竹元でしたが、ひとつだけ変わったことがあるといえば … 何故か、やけに日に焼けていることでした。

「センセイ、独立しはったって聞いてたんですけど?」

お静の質問に竹元は、無人島で暮らしていたと答えました。

「過酷だったが、素晴らしい日々だった。

住居を造り、井戸を掘り、見晴らし台を造り、木の実を採取し、海の幸で命をつなぐ … 」

「そんなん、ホンマにできるもんなんですか?」


め以子には、にわかに信じがたい話でした。

「できるに決まってるだろっ!

古来の人は昔、そうやって暮らしていたんだ。

空から爆弾が落とせるようになっても、無人島で暮らす術がないとは … 実に愚かしい。

人類とは、進化しているのか、退化しているのか、分からんな!」


何となく言いたいことが分かるような気がして、皆黙り込んでしまいました。

… … … … …

「さて、座敷の話だったな、奥っ!」

竹元も蔵の外で聞いていたようです。

「あ … あの、藤井さんと大村さんにお願いしてるんで。

お気持ちは嬉しいんですけれど … 」

「私がやってやると言ってるんだぞ」

「いや、竹元さんにお願いするようなモダンなもんやありませんし、予算も … そんなにありませんし」


め以子が丁重に断ろうとすると、突然また激昂しました。

「がっかりだ!

奥、お前は私のことが全く分かっていない!

私はデパートの大食堂並みの男だぞ ~ 蕎麦のつけあわせにハンバーグステーキを食せる男だぞ!」


竹元が突いてくるステッキをお盆で受けながらも、一体どんな男なんだろうとめ以子は思いました。

「何でこんなにこの蔵の改築やりたがるんですかね?」

「金かかるもんばっか建てはったさかい、発注ないんとちゃうか … 」


藤井の疑問に大村の予想。

「そうだ! 私は建てたいんだ!

一面が焼野原だというのに、建て放題だというのに … 私の情熱はあふれかえるばかりなのに!

このままじゃ、私は … 爆発だっ!!」


… … … … …

「 … まあ、ほな、一緒にやりまひょか?」

大村の提案に意外にも素直にうなずきました。

「ええんですか?」

「もちのろんや ~ 何しろセンセイは、おもろいもん造らはるし」

「面白うのうてええんやけどな … 」


ポロッと本音をこぼしため以子。

「 … じゃ、奥さん、どうしましょ? ご希望を」

藤井が仕切り直して、改めてめ以子の希望を尋ねました。

「来てくれはった人がくつろげたらそれでええんですけど …

悠太郎さんやったら、こう建てるみたいなんがあると、うれしいな ~ て」


… … … … …

「赤門の建てそうな?」

「あのバカの?」

「西門君 … 」


おかしなことに3人とも首をひねって考え込んでしまったのです。

「何や難しいですか?」

つきあいが長く、ずっと一緒に仕事をしてきた人たちだから、容易いことと考えていため以子でしたが、思惑は外れたようです。

「いやいや、あの … 難しい言うか、赤門らしさて ~ なあ、いまひとつ … 」

大村が言いあぐねていると、横から竹元がバッサリと切り捨てました。

「ないんだ!

あいつには建築的な個性が何ひとつ!」

「えっ?」

「とにかく、安全で頑丈でいうこと以外になあ、いまひとつ … 」

「こだわりがないんだ!」


3人が3人とも同じ感想のようです。

「 … せやったんですか?」

… … … … …

そこに泰介が源太を連れて帰って来ました。

「お、何や、蔵の相談?」

「よかったら、源太さんも知恵出して」


お静に促されて源太も話しの輪に加わります。

… … … … …

「あ、そうや! 小学校の窓のうて … 」

藤井が震災後のことを思い出して笑い出すと、大村と竹元もあったあったとうなずきました。

気負いすぎで思いつめた悠太郎が倒れない建物にこだわり過ぎて、ほとんど窓のない校舎を設計したことがあったのです。

「ほんで、これ倒れんけど … 中の人、病気になるでって」

大村の話を聞いて、いかにも悠太郎がやりそうなことだと、め以子とお静も笑い出しました。

… … … … …

「そうだ、窓がないというのはどうだ?!

いっそ斬新じゃないか!」


今の話にヒントを得たのか、竹元はラフスケッチを始めました。

「ええかもしれまへんな ~ 」

無責任に賛成した大村。

「いえいえ、嫌ですそんな … 窓ないなんて、うっとうしいやないですか?!」

慌てて止めるめ以子。

… … … … …

「せやけど、よう考えたら、うっとうしい男やったしな ~ 」

そのうちに源太までが悠太郎の話をし始めました。

「どこが? どこが?」

聞き捨てならないとめ以子は問い質しましたが … ヤブヘビでした。

「ありもせん浮気疑うて、怒鳴り込んできて」

「えっ、お父さんそんなことしたん?」


興味を抱いた泰介がめ以子に真意のほどを尋ねました。

「いや、『うちの女房はかいらしいんや』て  … 昔の話よ」

息子にのろけるめ以子。

「 … ほんで、ひったくるみたいに糠床持って帰りよったんや」

「糠床?」


ある日、突然、市役所に糠床(べにこ)が来た理由を藤井は20年以上経って初めて知ったのです。

「赤門、恥ずかしいことは『割愛します』言うて、何にも言いよりませんねん」

もう何の話をするために集まっているのか分からなくなっていました。

「柄はでかいのに器は小さいやっちゃですからね ~ 」

「真面目なだけです!」


源太がまた煽ると、め以子が懸命に擁護しました。

… … … … …

「いいな、それ!

蔵は大きいが、座るところは1畳しかないというのはどうだ?

… 空間であいつを表現するんだ」

「おっ、茶室の発想でんな」


竹元の思い付きにまたも無責任にうなずいた大村。

「器が小さいやないんです!

常識的な人なんです ~ 常識的な場所に」

「 … 常識的かな ~

非常識極まりないことして、満洲送られた気もするけどな … 」


泰介も少しからかい気味に言いました。

「そこは情熱家やの!

普段は分かりにくいけど … 実は、情熱家やの」


… … … … …

「じゃあ、赤だな ~ 情熱の赤!

壁面は赤一色だ!」


そう言って、スケッチに手を入れる竹元。

「嫌です ~

そんな真っ赤っかやなんて!」


すると、お静までが面白がって昔の話を蒸し返してきました。

「安全、安全いうても、家内安全の方はな … 」

ころころ笑いながら口にしたお静をめ以子はたしなめましたが、さっそく大村が食いついてきました。

「えっ?!

まさか赤門、浮気しよりましたんか?」

「もうやめましょう … 」

「何だ、その興味深い話はっ?!」


顔をひきつらせているめ以子に構わず、源太が説明します。

「いやね、こいつがね ~ 通天閣のこんな(小っちゃな)話を、こ~んな大きいして、大騒ぎしてな」

「やめてっ、ホンマに」

「いつ、いつ頃の話だ?」

「一緒にカレー、食べはったやないですか?」


お静に言われて思い出した竹元でしたが、それでまた何かひらめいたらしく大声を上げました。

… … … … …

「ああっ、ああっ、ああっ!!」

立ち上がっては天井をぐるりと見渡しました。

「カレーだ! 見えたぞ、奥!!

カレーだ … この空間の決め手はカレーの女神だ!!」

「はあ ~ ???」


スケッチに描きこむ竹元。

「オブジェだ … 巨大なカレーの女神が、この空間全体を見下ろすんだ」

「いや … あの、日本的な空間が … 」


め以子は、泣きたい気持ちでした。

「じゃあ、カレーの菩薩だ!

カレー色だ … カレー色、カレー色、カレー色 … 」


念仏のように唱えながら、せっせと描きこんでいる竹元。

もう誰も着いていけずに、皆、ただ呆然と竹元のことを見つめています。

「カレーショック!! … すなわち、彼一色だ」

「『おんりぃゆう』っちゅうやっちゃね?」

「いや、ぜ、ぜ、絶対嫌です、そんなお座敷!」


… … … … …

「何を言うんだ、奥?!

カレーの菩薩とはすなわち奥、お前自身なんだぞ」

「ええっ?!」

「天空から、あいつの空間を見守るというのは、お前なんじゃないのか?

これを『愛』と呼ばずして、何と呼ぶ?」


残念なことに、め以子には竹元の話している意味がほとんど理解できずにいたのでした。

「まあ、お前独占欲強いしな」

「え、そんなこと … 」


め以子が源太に反論するヒマも与えずに竹元は断言したのです。

「そうだ!

この空間は、お前の愛と勘違いのファシズムだ!」


… … … … …

「嫌や … そんな座敷 … 」

うわ言のようにつぶやくめ以子を尻目に竹元は腰を下ろすと再びスケッチに専念し始めました。

源太と泰介はその様子がおかしくてたまらないようで、腹を抱えて笑っています。

「大変やったろうな、西門君」

ずっと、この竹元を相手に仕事をしていたことを考えると、脱帽する思いの藤井でした。

「大した奴っちゃたと思うで、実際 … ええ男やったと、わしは … 」

「あ、あの … 大村さん。

まだ亡うなってませんから、まだ亡うなってませんからね ~ 悠太郎さん」


しみじみとまるで故人を語るかのような大村に、め以子はくどいほど念を押しました。

「ああ、すまなんだ ~ 」

慌てて謝った大村でした。

「藤井さん、その後、父のことで何か分かったこととかて?」

泰介が尋ねましたが、いまだに満洲からの引き揚げ自体が始まっておらず、藤井も何とも言えないのでした。

「そうですよね、まだ情報が … 」

ため息交じりのめ以子。

… … … … …

「生きている!」

そう力強く言い切ったのは、竹元でした。

「 … そう決まってるんだ。

あいつが死ぬわけがない ~ 私なら、あいつをそばに置きたくないからな」


スケッチの手を休めることはなく、竹元は話し続けました。

「屁理屈で面白みもない、しかもいるだけで物理的に閉塞感が倍増する。

そんな男を、そばに置きたい神も仏もいるはずがない!」


毒舌まじりでしたが、お世辞や慰めなど決して口にしない竹元の言葉だからこそ、め以子はうれしく思いました。

… … … … …

「め以子ちゃん、今日くずイモ余ったから、持ってきたで ~ 」

仕事の帰りに寄った馬介の顔を見た途端、竹元の態度は一変しました。

「マスター!!!

うま介がなくなってるじゃないか、マスター?!」

「ああ、空中でボボボボボボ、ドカ~ンって」

「どうするつもりなんだ?

今後、どうする考えなんだ ~ うま介は?」


まだどうするか分からないと答えると、スケッチを放り出して、「今後について話し合おう」と、馬介を連れて出て行ってしまいました。

… … … … …

「行ってしもうたな … 」

台風一過の様な蔵の中、苦笑する一同。

「竹元さんとお姉ちゃんて何か似てるな ~

自分が興味あることにしか目向かんのやな」


確かに泰介の言う通りかもしれないと、め以子も思いました。

「せやけど、やっぱり天才は天才やな」

竹元が放り出して行ったスケッチを見ながら大村は言いました。

「 … ホンマは大好きなんでしょうね」

大村からスケッチを渡された藤井もひと目見て、うなずきました。

「ホンマやな ~ 」

横から見ていた源太まで、感心しています。

「何がですか?」

… … … … …

「これ、見てみ」

め以子にスケッチを差し出す源太。

見ると、蔵座敷のラフはほぼ描き上がっています。

そこには …

め以子が望んでいたような日本的な空間が描かれていました。

「カレーの女神、おらんやん?」

「何や、普通やね?」

「何やったんやろ ~ あれ?」


ホッとしたような、でも少し拍子抜けしたような顔のめ以子たち。

「まあ、冗談やったんやろ?」

源太はそう言いましたが …

「いやいや、そんなことおまへんで ~

ここ、見てみなはれ!」


大村に言われてよく見ると、階段の素材をコンクリートと記してありました。

「階段、わざわざコンクリートとはな … 」

「粋なことしはるわ」


さすが、大村と藤井は見逃さなかったのです。

… … … … …

ラフをじっくりと見直しため以子は感動していました。

「わざわざ手すり?」

泰介に分からないのも無理はありません。

それはまだ悠太郎が帝大生だった頃に開明軒に設置したあのコンクリートの階段を彷彿させるデザインだったのです。

『安全で住みよい街を造るのが、僕の夢なんです』

あの日の悠太郎の言葉が耳に聞こえるようで … め以子は目頭が熱くなってきました。

「 … これ、あの人、迎えるための座敷やないですか … 」

いつしかめ以子の頬を涙がひと筋 … そして、涙は笑顔に。

そんな様子を見守りながら、少し寂しげな表情の源太、それに気づくお静 …

< こうして、蔵座敷の建築が始まっていくのでございます >

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