NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年03月21日 (金) | 編集 |
第143回

いよいよ完成した蔵屋敷。

入口のコンクリート製の階段、め以子は、その手すりに懐かしそうに触れると微笑みました。

一歩一歩確かめるように上がって行くと、その後をお静と泰介も続きました。

期待に胸を高鳴らせながら、扉を開けると …

「わあ ~ 」

3人から感嘆の声が上がりました。

見違えるように生まれ変わった蔵の中、座卓が置かれた畳の座敷と板の間があって、階段を上がった所にも席が用意されています。

「ええわ ~ これ」

早速、座卓に座ったお静は、子供みたいにはしゃいでいます。

め以子も腰を下ろしてみました。

頭上から光を感じて見上げてみると、天井にはめられた窓ガラスを通して青空が見えました。

「ああ、空見える」

「あれ、いいですね!」


泰介も興奮気味です。

「青空が見えるもええし、星空が見えるもええでしょ」

会心の出来に大村も自信ありげに笑いました。

「カレーの菩薩やのうてよかったな!」

お静の冗談に皆大笑い。

「藤井さん、大村さん、ホンマにおおきに … 」

め以子たちに改めて礼を言われたふたりは、却って恐縮してしまって、反対に頭を下げ返していました。

… … … … …

「あの、近頃、め以子ちゃんどんな具合?」

数日後、泰介は事務所の前で馬介からそんなことを尋ねられました。

「ああ、元気にやってますよ ~

こないだは、倉田さんが大きな新巻鮭持って来はって、結局近所の人たちにまで振舞うことになって … 」


養子をもらった勝治と多江も蔵座敷で一緒に鮭料理を堪能したのです。

そのうちに、倉田の友達の細川がいきなり卵を持って来たり、太田などは手ぶらでやってくることも …

「面白なってきたんか、自分から仕入れして … 自分から営業して、走り回ったりしてます」

「ほな、機嫌ええの?」

「性に合ってるんでしょうね」

「そうか … 」


泰介は馬介があることをめ以子に言い出す機会をうかがっていることを知っていました。

「そろそろ言うても大丈夫なんと違いますかね?

… アメリカ嫌いも大分薄らいできてますし」

「そうなん?!」


身を乗り出した馬介。

「そうそう … そもそも遠慮しすぎなんや、馬介さんは」

ふたりの話を横で聞いていた源太にもそう言われましたが、馬介はまだ踏ん切りがつかないようです。

… … … … …

蔵座敷の料理や給仕は、め以子がこなしているのですが、お酌などの接待は昔取った杵柄でお静が相手をしていました。

ここ最近、普段は洋装ですが、その日ばかりは着物姿に戻って、本人も楽しんでいる風に見えます。

ごちそうさん?」

お静が聞き返すと、細川が笑いながら答えました。

「暗号や、暗号」

「ここへ来ることな、何て言おうかなって考えてな ~

ほんで、昔あんさんが『ごちそうさん』って呼ばれてたって話思い出してな」


倉田が給仕しているめ以子の顔を見て笑いました。

「名前知れて、混むのも嫌やしな ~ おっ、今日『ごちそうさん』やてな」

倉田たちにすればここは息が抜けて、美味しいものが食べられる、秘密の隠れ家みたいな所なのでしょう。

「懐かしいな ~ 」

め以子は昔、よくそう言って、近所の子供らが集まって来ていたことを話しました。

「それが、今は爺さんばっかり、来るようになったてか?」

… … … … …

その日、め以子は泰介について事務所を訪れていました。

ふ久と諸岡が粉ミルクを受け取りに来ると聞いたからです。

諸岡の父の工場もなかなか思うように受注がとれないようで、ふ久が苦労しているのではないかと心配していたのです。

「もともとは工場、何作ってはったやんか?」

「主には花瓶やら食器やら作ってたんです」


居合わせた源太と諸岡が話しています。

「大体こういうもんや」

すると、工場で作ったものだというガラスの花瓶を、ふ久が泰介に渡しました。

ガラスの表面に見事な細工がしてあります。

「あげる ~ ミルクもろうてばっかりやさかい」

「確かに、今こういうもん欲しがる人は少ないわな … 」

「これ、蔵座敷に置かせてもろてもええ? 蔵ん中、寂しいし」


花瓶を手にしていため以子が代金を払おうとすると、諸岡は慌てて遠慮しました。

「いや、ちょっと、ええですよ、お義母さん」

「何言うてるの ~ これを買うたの」


め以子の親心に諸岡が頭を下げているところへ、室井が馬介を引っ張って飛び込んできました。

… … … … …

「あ、馬介さん … すんませんね、屋台任してしもうて」

「ちょっと、話があるんだって」


無言で気まずそうな顔をしている馬介に代わって、室井がやけにうれしそうにそう言いました。

ここまで来て、馬介も肚をくくったようです。

「 … あんな、め以子ちゃん。

僕もそろそろ『うま介』やろうと思うてんねん」

「えっ?」


突然のことだったので、驚いため以子でしたが、よく考えたら当然の話でした。

「新しく屋台やりたいいう人も大分減ったし、香月さんももう問題ない言うてて」

「子供らへの炊き出しは僕らが事務所でやればええかて話やし」


源太も泰介も馬介から相談されて、大分前から知ってはいたのでした。

「ええやろか、僕戻って?」

「そんなん、私にどうこういうことやないやないですか ~ いつからですか?」

「今、竹元先生が直してくれてはって … 」


肝心なのはその後のことなのです。

「うん、それでな、店たぶん、オンリミットになるんや」

「おん、りみとって何?」

「 … 米軍の立ち寄り自由な店や」


馬介は心苦しそうに口にしました。

… … … … …

馬介には、め以子の表情が一瞬曇ったように見えました。

「そういうことを条件に資金引っ張てきたいうか、それでしかでけんかったいうか …

実際、コーヒー確保するんも、それが一番ええし、せやからその … 」


最近、馬介の様子が少しおかしかった理由がようやくめ以子にも分かりました。

自分の気持ちを慮って、律儀な馬介がどれだけ悩んでいたのかを考えると、め以子は反対に申し訳ない気持ちで一杯でした。

「私は、アメリカは嫌いやけど、馬介さんの淹れてくれるコーヒーは好きやから。

その好きの方が勝ってるから」


め以子のそのひと言で馬介は安堵の表情を見せました。

「おおきに、店開いたら来てな!」

「当たり前や、早よ復活してくださいよ ~ カスタード巻にハモニカも」

「焼き氷な、うん」


案ずるより産むか易し、源太たちも胸をホッとなでおろしたのです。

「まっずい汁、あったよな、あれなんやっけ?」

「吉田汁!」


その命名者である室井ときたら、ひと騒動起こることを期待していたようで、何事もなく収まった上に、和気あいあいとしている一同のことが面白くないようです。

「何かつまんない!」

元々そういう気はありましたが … あの手紙以来、桜子からは一切音沙汰もなく、気持が相当ひねくれていました。

… … … … …

その後、め以子は泰介の聞き取り調査の順番を待っている子供たちに炊き出しを振舞いました。

雑炊が子供たちに行きわたった後、腰を下ろしてぼんやりと考えていると、「どうかしたのか」と泰介が尋ねてきました。

「ああ … 子供には引受先、大人には仕事なんやなって思て」

そう言って、ふ久から渡されたガラスの花瓶を取り出して見つめるめ以子。

これだけの技術があっても需要がなければ利益は生まれないのです。

やはり、ふ久と大吉のことが心配でした。

… … … … …

その日、倉田は、見事な鰤を持参し、はじめての客を連れて蔵座敷に現れました。

「この人な、これから羽振りようならはんねんで ~ 」

「やめてくださいよ、倉田はん」


その時、ふいに停電になり、お静が慌ててランプを探しに席を立ちました。

「ほらな、羽振りようなる!」

「やめてくださいて、もう ~ 」


見るからに血色のよいその人は名を光峯といい、ランプの口金工場の社長だと倉田が紹介してくれました。

「 … ランプ」

め以子は、お静が灯したガラス製のランプの灯に何故か目を奪われていました。

… … … … …

「こんばんは!」

倉田たちを見送った後、め以子は大急ぎで諸岡家に駆け込みました。

「どないしたん?」

「ふ久、あんたんとこランプのガラス造り!

口金会社の社長さん見つけたさかい、お母ちゃん取り持ったるさかい!」


家に入るなり、一気にまくし立てました。

「お義母さん、言うてはることがよう … 」

困惑顔の諸岡。

「せやから、これからもっと電力不足になんねんて!

ほしたら、ランプが売れるんやて」


倉田からそんな情報を仕入れた以子は、居てもたってもいられずに飛んできたのでした。

「それ違うん違う?

… 電力不足やったら、電力造らんと作らんと」


ふ久は冷静に答えましたが、め以子の耳に入りません。

「 … ランプや、諸岡君! 上がらせてもらうで」

め以子は諸岡の父、弘士と相談するために家に上がり込んできました。

… … … … …

そんなある日、希子はまたもモリス大尉に呼び出されました。

「 … あの、今日は何でしょうか?」

モリスが一体何を言い出すのか、希子は緊張した面持ちで尋ねました。

「コード・ネーム・ゴチソウサン」

「 … はい?」


… … … … …

馬介が自分の店に戻ることが決まってから、め以子は時間を見つけては職業斡旋所の前で炊き出しをするようになりました。

「ちい姉ちゃん」

「ああ、希子ちゃん」


突然、希子がやって来ました。

「お仕事は?」

「ああ、ちょっと取材で出て来たんです」


希子はまたこの間と同じような困ったような顔をしています。

「あのね …

あの、例のモリス大尉」

「ああ、おむすびヤミーの人?」

「そう、そのヤミーがどこでかちょっとわからへんねんけど、『ごちそうさん』のこと聞いたみたいで …

で、あの、行きたいって言い出して … 」

「えっ?」


畳だし、落ち着かないだろうし、材料も持ち込みだということを伝えればあきらめると思ったそうなのですが、逆に喜んでごっつい肉を持って行くと言い出したことを、申し訳なさそうに説明しました。

「 … どないしましょう?」

め以子も今までのように無下に断ることはしませんでしたが、それでも「はい、そうですか」と容易く引き受ける気にもなれません。

「ちょっと考えさせてもろてええ?」

… … … … …

炊き出しを終えため以子が帰宅すると、門の前に見知らぬ青年が立っていました。

「あの、泰介のお友達ですか?」

年恰好から見て、そうではないかと思って声をかけてみると、青年はめ以子に向かって深く頭を下げました。

「いえ、私は … 西門活男君と同じ船に乗っとったもんです」

「 … 活男と?」


… … … … …

め以子は胸騒ぎを感じながらも、その青年、小関を家に招き入れました。

「僕は西門君と同じ主計兵でして … その … 最後の出撃の時は、病気で基地の病院に入れられてたんです」

小関の話にめ以子は動揺していました。

「 … 生き残りの恥さらしです」

無念そうに、自分を責めるように、小関は口にしました。

青ざめた顔で何も言えず、固まったように動かないめ以子に代わって、お静が震える声で尋ねました。

「ほな、活っちゃんは?」

小関は苦しそうに絞り出すような声で答えました。

「立派な最期だったそうです」

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