NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年03月25日 (火) | 編集 |
第146回

め以子が蔵座敷から出ようとした時、お静に連れらて入ってきたのは、写真の女性、野川路代でした。

路代はめ以子に軽く会釈して、蔵座敷に上がり、室井の前に座るとお辞儀しました。

実物の方が写真より美しく可憐に見えます。

「どうも … 」

一体誰? と、聞きたくなるように、格好つけた室井を見て、め以子ばかりかお静にまで悪寒が走ったのでした。

… … … … …

「へ ~ 室井さんそんな格好つけてるの」

め以子が泰介と話しながら、台所で料理を支度をしていると、お静がご注進に戻って来ました。

「助平がほとばしっとるで、あれ!」

「何言ってるんですか?」


お静の話では、室井はいつの間にか路代の横にピタ~っと座っていて、路代もまんざらでもないみたいに見えたのだそうです。

「 … 今日は、蔵座敷が連れ込みになる日かも知れん」

「かなんな ~ 」


頭を抱えるめ以子、ふと気づくと泰介が蔵座敷を覗いているのが見えました。

「泰介、あんた何やってんの?!」

「 … いや、室井さんやったら、覗いてもええんちゃうかなって」

「ええ訳ないやろ!」


と言いながら、め以子も蔵の中のふたりに視線が釘付けになっていました。

「あっ、お母さん … 」

その時、泰介が蔵座敷と逆の方向を見て驚きの声を上げました。

肩を叩かれて振り向いため以子は目を見張って息を飲んだのです。

… … … … …

蔵座敷の中のふたりは、席を離れて向かい合って座っていました。

「雪のようだね」

室井はそんなことを言いながら路代の手を取って撫でている最中でした。

「 … 失礼します」

め以子が入って来ても、室井は路代から手を放そうともせずにべったりとくっついたままです。

「あ、ご飯来たかな ~ 」

「ご飯はまだなんですけど … 奥様がお着きです」

「おく君?

そんな知り合いいないけどね ~ 」


開け放たれた扉から入ってきたのは … 誰あろう、桜子でした。

「お久しぶり、室井さん」

… … … … …

その声にぎょっとして振り向く室井、入口に立っている桜子を見て、顔からさ~っと血の気が引いていくのが分かりました。

路代の手を握ったまま、固まって動けない室井に構わず、桜子は座敷に上がってきます。

「まあ ~ 仲良し?」

そう言われて、室井はパッと手を離しました。

「 … あの、先生?」

不審な顔をしている路代のことを「もういいから」と言って立ち上がらせると、さっさと蔵座敷から追い出してしまいました。

「ごめんね、またね ~ はい、どうもどうも ~ お世話様 ~ 失礼します」

… … … … …

「追い出すことなかったのに」

「 … 何しに来たんだよ?!」


声を荒げた室井。

「興味あるじゃない?

自分の旦那がどんな相手と交際してるのか」

「悪趣味だよ、覗きなんて!」

「ふっ、誰が言ってるの?」


鼻で笑った桜子は座卓に座りながら、そこに置いてあった手紙の束を手に取りました。

「楽しかった? … 文通?」

慌てて奪い取る室井。

「関係ないでしょ、もう … 僕たち別れてるよね?

そういう解釈でいいよね?」

「楽しかった?」


… … … … …

問い質された室井は観念して、楽しかったことを認めました。

「あ、彼女は、僕の文学を理解してくれてまして … 」

「ディケンズだとか、西鶴だとか?」

「そうなんだよ ~ その感性が素晴らしいんだよ」

「『涙でその字が流れても』も読んでて?」

「そう! 発禁になったやつまで、どうにか手に入れて読んでくれて … 」

「『阿呆の佛』は、まさに集大成!」


この時、室井は嫌な予感がしました。

手にしている手紙を見直し … そして、桜子の顔を見ました。

まるで手紙の内容を知っているかのような口ぶりです。

「えっ?」

無言でうなずいた桜子。

「えっ、ちょっと、ちょっと待って!」

焦って、他の手紙も何通か取り出しては見直しました。 

「ひょっとして … 

僕が文通してたのって???」


… … … … …

桜子がポーチから取り出して、座卓の上に置いたのは … 室井が野川路代宛てに出した手紙の束だったのです。

愕然とした室井は、その手紙の束に手を出そうとしましたが、桜子は取り上げて、室井めがけて投げつけました。

… … … … …

「ひどいことするな ~ 」

外から様子を窺っていため以子、さすがに室井の肩を持ちました。

「ねえ ~ ちょっと可哀そうですよね」

言わば片棒を担いでいた当人の言葉に、め以子たちは思わず路代の顔を見つめてしまいました。

「あんさんは、どないな関係の?」

首を傾げたお静。

「あっ、私、民子の姪です」

「民ちゃんの?!」


桜子からアルバイトしないかと頼まれて、手紙の清書と受け取りもしていたことを白状しました。

… … … … …

蔵座敷の中では、手紙を拾い集めている室井の前で、桜子はその中の1通を平然と読み上げていました。

「『塩と砂糖』のはなしが出ましたが、路代さん、あなたは砂糖の様な人だ」

「やめて ~ 」

「すべてを甘く丸く包み込む。

白状しよう、僕はあなたのことを思わない日はない」

「 … ごめんなさい」


しかし、桜子は止めるどころか読みながら蔵座敷の中を歩き回り始めました。

「思えば、ずっとしょっぱい女房に支配されていました」

「ごめんなさい!」

「偉そうで気まぐれで … 」

「いやウソ、それウソだから!」

「あまつさえ、戦争中にの句を放り出すような女だ。

ひどくない?

普通そんなことする?

しないよね」


… … … … …

「ひどいでしょ?

… いきなり文体が変わって」


何だか話の方向がおかしくなってきました。

ただひたすら謝っていた室井がポカンとして桜子を見上げました。

「雑っ!」

桜子は、座卓の上に手紙を叩きつけ、室井の顔を見つめました。

「室井さんは大作家になったんだから、こんな手紙書いちゃだめよ。

書簡集って出るのよ、死後。

あの作家が普段どんなことを考えてたのか、書いてたのかって、皆読むんだから、この文体の混乱は … ないっ!」


… … … … …

「 … 桜子ちゃん?」

「でも、手紙に書いてたことはホント … 『阿呆の佛』は、ホントにおもしろい。

バカバカしくて、くだらなくて、猥雑で …

でも、根底に焼け跡を生き抜く人たちへの愛がある。

命への愛がある」


この時、室井はようやく桜子の真意に気づいたのです。

「 … ねえ、『阿呆の佛』を書かせるために、僕のことを追い出したの?」

「室井さんを走らせるには、過酷な状況が必要だから。

どうしても、読んでみたかったの … 室井さんが焼け跡で描く物語を」


桜子の実家の別荘で衣食住満たされてぬくぬくと過ごしていた室井を奮起させるためにあえて放り出したのです。

そして、室井は見事その期待に応えたのでした。

すべてを告白した桜子の顔は涙で一杯でした。

… … … … …

「ひどいよ … 」

「 … ごめんね」

「ひどいよ、桜子ちゃん」


涙と鼻水でくしゃくしゃの室井の顔。

「もう ~ もう、もう」

そう叫びながら、桜子に抱きつきました。

「大好きだよ ~ 」

… … … … …

蔵の外では、ひとりめ以子がもらい泣きしていました。

「泣くことないがな ~ 」

半ばあきれたように隣に腰かけたお静。

「よかったなって、元のさや収まって … 」

… … … … …

め以子と桜子が積もる話に花を咲かせている横で、室井はすでに酔いつぶれていました。

「東京に戻って、民ちゃんに会ってね … それで、姪御さん紹介してもらったのよ。

女優志望だから、いい勉強になるかもって」

「そうだったんだ … 」

「 … め以子のことはさっき室井さんから聞いた」

「何て?」

「いろんなことが宙ぶらりんなままだって」


まさにその通りでした。

め以子は盃の酒を口に含みました。

「活っちゃんを殺したんは、何やかんや言うて … 行かしてしもた私やと思ってる。

私が変わらなあかんて思ってるんやけどね。

… 活っちゃんのこと考えたら、やっぱり、かわいそな気がして。

私だけは許したらあかんような気がして」


め以子はひとつため息をつきました。

「出口が見つからんのよ」

… … … … …

蔵の外では、今の話を立ち聞きしてしまった泰介が室井のために抱えてきた布団を持って、バラックへと戻って行きました。

「 … お母さん、僕らには話されへんのかな ~ 本音言うか」

「アメリカのことか?」


母は、桜子に話していたようなことを家族の前では一切口に出したことがありませんでした。

「まあ、近すぎるいうんはあるかな」

め以子が本音をぶつけたら、どう言葉を選んでも、泰介も希子も責めることになってしまうだろうとお静は言いました。

「まあ、当分はこんな塩梅でいくしかないやろな … 」

「何や、孤独やな、お母さん。

周りに人居っても、ひとりなんやな … 」


母が哀れに思えたのです。

「当たり前やんか、そんなこと」

泰介は思わず、お静の顔を見てしまいました。

「人は皆ひとりや。

それぞれ勝手がちゃう。理屈もちゃう。

せやからこそ、腹の底からひとつになれる瞬間いうんは … ごっつうありがたいんやて分かるんやで」


お静から諭すように言われた言葉は、泰介の胸に強く響いていました。

… … … … …

あくる日。

倉田が、若牛蒡をもらったので何か作ってくれと、ひょっこりやって来ました。

め以子は倉田に会ったら聞きたいことがあったのです。

「あっ、倉田さん、お義姉さんって会うてはります?」

「うん、ちょくちょく手紙でやり取りしたりはしてるけどな … 何ぞあるんか?」

「どないしてはるかな ~ 思うて」


疎開で世話になって以来、ずっとご無沙汰していたのです。

「 … 近頃、昔のお義姉さんの気持ち分かるようなってきて」

へえっという顔をした倉田。

「まあ、少しなんですけど … 」

… … … … …

室井の元に戻った桜子はまた以前のように、うま介で働くようになっていました。

「何や、花が咲いたようやな」

源太が言ったように、英語が堪能で米兵とも何不自由なく会話が出来る明るく美人の桜子がいるだけで店の雰囲気はガラッと変わりました。

以前にも増して、桜子にぞっこんの室井。

客の大半は米兵ですが、馬介も店の経営は順調でした。

「どないしたんや?」

ひとり浮かない顔の泰介に源太は尋ねました。

「腹の底からひとつになれる瞬間て、どんなもんかなって」

昨晩のお静の言葉がずっと気になっているのです。

… … … … …

その時です。

啓司と諸岡という珍しい組み合わせのふたりが血相を変えて店に入って来ました。

「西門!」

「泰介君!」


ふたりは、泰介をはさむようにして立ちました。

「 … 何ですか?」

「僕はね、平和主義者やけど … これは戦わなあかんと思うんや」


啓司には珍しく高揚した顔、強い口調で言いました。

「断固戦うべきや!」

反対側では諸岡がいきり立っています。

「ちょっと待ってください … 何と戦うんですか?」

ふたりは店の中を見渡し、そして泰介の肩に手を置くと、怒りに声を震わせました。

「 … GHQや!」

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