NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年03月28日 (金) | 編集 |
第149回

「オオキニ」

め以子から分けてもらった糠床を手に、覚えたての日本語で礼を言ったモリスは、満足げに帰って行きました。

… … … … …

しかし、数日後、希子から伝えられたモリスの言葉にめ以子たちは憤慨したのでした。

「 … なんでそんなことになるん?」

「せやかて、勝利は自分たちでつかみ取った方が美味しいやろって言わはって … 」


希子自身も困惑していました。

「ヤミー、何とかしてくれるんちゃうかったん?!」

「そう、これハイスクールの学内新聞やねんけど」


モリスから渡されたという新聞を差し出しました。

「カーチスさん、学生野球でかなりのスター選手やったらしいんです」

新聞の見出しには『LITTELE BIG TOM AGAIN!!』の文字、そしてハイスクール時代のトムの写真が載っていました。

「けど、体が小さかったせいで、結局プロにはなれんで …

でも、彼は当然大リーガーになるつもりやったから、その後、別の人生を歩むにあたって、相当苦労されたみたいで」

「プロ野球の選手になられへんかったら、学生野球なんて意味ないやろって話かいな?」


お静が半ばあきれたように言いました。

ことの原因は、当初耳にしていたこととは違う、もっと根深いところにあるようです。

「なんか、哀しいな … 」

泰介がため息交じりにつぶやきました。

「結果はどうでも、熱中することに意味ある思うんやけどな ~ 」

… … … … …

「ほなら、そう思てもろたらええんちゃうの?」

確かにめ以子の言う通りなのですが …

「それが、どうやったら分かってもらえるかですよね … 」

啓司が難しい顔をして首をひねりました。

「あっ、それから … カーチスさんは、アイスクリームに目がないから、是非参考にするようにて」

直接手を貸さない代わりにモリスはいくつかのアドバイスを与えてくれたのでした。

「アイスクリーム?!」

『アイスクリン … アイスクリン、作ろな』

め以子は、活男と出征の時に交わした約束を思い出していました。

「なあ、こういうのどやろ?」

それがきっかけになって、何か妙案がひらめいたようです。

… … … … …

め以子は早速、アイスクリームを作る材料道具一式を担いで、うま介に駆け込みました。

「あ、め以子ちゃん?!」

店が米軍御用達になって以来、心ならずも疎遠になっていた、め以子が顔を出したので、馬介は驚いています。

「 … 一緒にアイスクリン作ってくれる? 私と」

もちろん、ふたつ返事でうれしそうにうなずいた馬介でした。

… … … … …

め以子にしてもアイスクリームは、思い出いっぱいの食べ物でした。

子供たちがまだ小さい頃、一緒に作ったこともありました。

ボールの中のクリームをかき混ぜていると、幼い活男の手をとって、同じようにした記憶がよみがえってきます。

… … … … …

泰介と諸岡、啓司たちは、め以子が馬介たちと共にこしらえたアイスクリームを携えて、再び『民間情報教育局』のカーチスの元を訪れました。

「今日は、お土産を持ってきました」

前回の折衝の際に言葉の壁を痛感した泰介は、今回は自らの言葉で伝えるために英語を猛特訓、通訳は入れませんでした。

それを受けて、付き添いで来ていた希子がカーチスの前に2種類の器を置きました。

「こちらは卵の黄身で作ったアイスクリーム、こちらは白身で作ったアイスクリームです。

どうぞ、両方とも召し上がってください


大好物を勧められて、カーチスはまず黄身で作ったアイスクリームを食べました。

「 … 美味い」

続けて、もう片方の白身のアイスクリームも口に入れると、意外というような顔をしました。

「こちらもいい!」

すかさず泰介は話し始めました。

「野球もそのようなものだと思うんです。

学生野球もプロ野球も、どちらも素晴らしい!」


カーチスは、泰介の顔をちらっと見ましたが、そのままアイスクリームを食べ続けました。

「野球は戦時中に敵性スポーツだと抑圧されました。

それでも僕らは、敗れた球に紙を詰め直して野球を続けました。

野球が好きだったからです!

… 僕たちは全員、プロの選手にはなれませんでした。

でも、だからといって、あの時間の価値が損なわれるわけではありません!」


… … … … …

その頃、すべてを泰介たちに託しため以子は、うま介の前で活男が遺した手帳を広げて … 活男らしいメモを読んでは、面影を思い浮かべていました。

そして、今度こそうまくいくようにと祈るのでした。

… … … … …

「 … 仲間と共に過ごしたあの日々は、抑圧の中で最後まで白球を追いかけた日々は、僕たちの自信となっています。

その自身は、これからの人生の折々に、きっと僕たちを支えてくれることと思います」


無言でアイスクリームを食べ続けるカーチス。

すると啓司が、ハイスクールの新聞に載っているカーチスの記事を本人に向けて掲げました。

「トム・カーチスは、その小さな体で特大のホームランを放った。

9回裏、絶体絶命のピンチで見せた彼のアーチに、僕たちは勇気をもらった。

ありがとう、小さくて大きなトム」


見事、英語で暗誦してみせたのです。

「あなたもそうだったのではないですか?」

泰介がそう語りかけた時、ちょうど2種類のアイスクリームを平らげたカーチス。

その口元が柔らかな笑みを浮かべるのを一同は目にしました。

… … … … …

その夜、うま介は歓喜の声であふれていました。

泰介たちは、吉報を持ち帰ることができたのです。

カーチスは甲子園大会の中止を撤回することを約束をしてくれました。

「よくやった、ようやった!」

労をねぎらうめ以子。

「やったな!」

「ホンマ、皆さんのおかげです!」


源太をはじめ応援してくれた人たちに頭を下げた泰介。

「大吉、お前、甲子園行けるで!」

抱き上げた息子に夢を託して、感極まった諸岡は泣いています。

「活男、おおきに! おおきに!」

め以子は手帳を両手で掲げて、大声を張り上げました。

活男が泰介たちを見守ってくれていたような気がしたのです。

「活男、おおきに ~ !!」

泰介が同じように声を上げると、皆が我も我もと叫びました。

活男に届くようにと …

… … … … …

そんな賑わいの輪から外れて、そっと店の外へ出て行く、ふ久の姿がありました。

ふらふらっと闇市を歩いていると、一陣の風が頬をなでながら通り過ぎていきました。

『ひょう ~ ひょう ~ っと、入ってくるの、これが風や。

この力は、目には見えへんねんで … 』

『 … 見えへん力?』

遠い昔のこと、正蔵と交わした会話をふと思い出した、ふ久でした。

「 … お祖父ちゃん」

空を見上げると、春の風がほころび始めた桃の花を揺らしているのが見えました。

… … … … …

ひと回りしてきた、ふ久が戻って来ると、店の前では、め以子が大吉を相手にボール遊びをしていました。

「お母ちゃん」

「ああ、どこ行ってたん? 皆、中でお祝いしてるで」

「 … あんな、うちも大吉にな、何かええもん残してやりたい」


唐突なふ久の話にめ以子は首をかしげました。

「うち、電気作りたいんや」

「 … 電気?」

「風や地下熱や波や太陽や … この世の中には見えへん力があふれとる。

それを電気に作り変える仕組みを残したい。

行けるんやったら、大学行きたい」


諸岡や泰介たちの行動に刺激されたのか … ふ久は忘れかけていた志を取り戻したのです。

「お祖母ちゃんも、ひい祖母ちゃんもおる … 諸岡のお家かて、暖かい人ばっかりや。

どこでも行き、日本でも外国でも …

たぶん、あんたはそのために生まれたんやろ」


すべてを理解してくれた母の笑顔を見て、ふ久はあふれる涙を止めることができませんでした。

… … … … …

『甲子園が戻って来ました。

ふ久が戻って来ました。

心の中に活っちゃんも戻って来ました』

「 … 悠太郎さんは、いつ戻ってきますか?」

手紙の裏、残り僅かな隙間を今日の日記で埋めため以子でした。

… … … … …

その日、め以子が炊き出しから戻って来ると、お静が血相を変えて飛んできました。

「今 … 今、蔵にな … 」

お静は目で蔵座敷の中を覗いて見るように促しました。

「はっ?!」

息を飲むめ以子。

倉田と差し向かいに座っていたのは、和枝でした。

「何で、何で、何で??」

慌てて台所に逃げ込んだめ以子。

「知らんがな ~ 倉田さんがいきなり、友達連れてきたでぇって、それ持って」

め以子がザルにかかっていた手拭いを外すと、中身はこともあろうに鰯の山盛りでした。

「鰯か … 」

… … … … …

それでも何とか料理に仕上げて、蔵座敷に運んで行きました。

「 … 鰯のエスカベッシュでございます」

「まあ、世界一の洋食でっか?」


仏頂面の和枝。

「はい」

め以子は自信ありげに応えたのでした。

「ほな、ま … いただきます」

和枝は箸を手にしました。

「美味いわ、うん」

先に箸をつけていた倉田は満足そうにうなずいています。

… … … … …

表情ひとつ変えずに食べる和枝。

め以子は、頃合を見計らって切り出しました。

「 … あの、ありがとうございます」

膝を正し、両手をそろえてつくと頭を下げたのです。

「あの時、お義姉さんから突き放されたことで … 私、自然と心の準備ができてた気がします。

何やかんや言うても、図太く生きていけそうやとか、そういう妙な自信みたいなもんももろて」


和枝は、め以子の話に一切受け答えせずに、ただ黙々と料理を食べています。

「 … あれは、わざとそうしてくれはったんですよね?」

笑顔で和枝の顔を覗き込みました。

「ただのいけずだす」

和枝のことですから、そんな答えが返ってくることをめ以子は知っていました。

もし仮にそうだったとしても、和枝によってめ以子が救われたということは紛れもない事実なのです。

「お味どうですか?」

「 … 普通」


これもまた予想通りの返事。

め以子は何故かうれしそうにハリキリはじめました。

「そうですよね?

これは、わざと普通に作ったんです。

次はびっくりしますよ ~ お持ちします」


め以子が蔵座敷を出ていくのを見送ったあと、和枝はとてもいい顔をして微笑んだのでした。

… … … … …

食事を終えて外に出た和枝は思い出したかのように見送りのめ以子に言いました。

「 … ほな、悠太郎さんが戻ってきたら、連絡ちょうだいな」

「えっ?」

「この話せなあきませんさかい」


懐から取り出したのは、疎開を受け入れてもらった際に泰介が一筆記した覚書でした。

「忘れてはりましたやろ ~ この家はわてのもんでっせ!」

唖然としため以子の情けない顔を見ると愉快そうに笑いました。

「ほな、また来るわ」

そして、楽しげに覚書をひらひらさせながら、さっさと帰って行きました。

「 … もう、来んでええですよ ~ 」

め以子が、憎らしい背中を見送った時、背後で声がしました。

「奥、カレーを作れ!」

振り向くと、見知らぬ男を連れた竹元が立っていたのです。

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