NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年04月03日 (木) | 編集 |
第4回

教会の図書室に忍び込んでいたのを寅次に見つかってしまった、はなと朝市のふたりは逃げる途中に池に落ちてしまった。

「こら ~ 待て ~ 」

森牧師や寅次の声が聞こえてくる。

はなは朝市の助けも借りて、自力で池から這い上がった。

「朝市、捕まれし」

「おらいいから、早く行け!」


森牧師たちはすぐ近くまで迫って来ていた。

「早く、早く」

朝市は池の中から、そう指示した。

はなは躊躇していたが、うなずくと池を離れて走り去った。

間一髪、寅次が手にしたカンテラで池を照らした。

「居たです!」

池の中で震えている朝市。

「何だ子供じゃないか … 大丈夫か?」

侵入者が子供だったと知って、森牧師は驚いていた。

* * * * * * * * * *

ずぶ濡れのはなが何とか家までたどり着くと、ふじが飛び出してきた。

はなが居ないことに気づいて探しに行こうとしたところだったらしい。

「はな、何処へ行ってたで?!」

* * * * * * * * * *

< 朝市のことが気になりつつも、はなはいよいよ奉公先へと旅立つ時を迎えました >

「お祖父やん、お母、兄やん、かよ、もも … しばしの別れずら」

はなは見送りに出てきた家族に笑ってみせた。

「お姉やん」

ふたつ年下の妹かよがいつもはながしているように、末の妹のももを背負っていた。

「かよ、ももの子守頼むだよ」

うなずく、かよ。

「はな、逃げて帰ってくんじゃねえぞ」

兄の吉太郎の言葉に今度は、はながうなずいた。

「いや、はなは辛抱強えボコだ。

ほんだけんど、辛抱できんぐれえ辛えこんあったら … いつでも帰ってこい」


ふじが、はなの手を取ってそう言った。

泣きはらしたような顔で目は潤んでいた。

「お母 …

大丈夫さ、奉公は3年の約束だ。

3年なんてすぐだ」


はなは周造の方へ向き直った。

「お祖父やん、身体に気ぃつけてくれろし」

「はなも、元気でいろし」


* * * * * * * * * *

「朝市、見送りに来てねえけ ~ どけえへ行っちまっただか、姿が見えんだよ」

見送りに顔を出したリンは朝市を探していた。

「おばさん、朝市まだ帰ってこんだけ?」

「うん」


はなは俯いた … 朝市が心配だった。置き去りにして逃げてきてしまったことを後悔していた。

* * * * * * * * * *

「ちょっくら、ご免なって」

そこへ、徳丸商店の三郎が、はなの奉公先の使者を連れてやって来た。

「花子でごいす、よろしゅうお頼み申します」

はなは使者に向かって頭を下げると、三郎は不機嫌な顔をした。

「 … ほれがまずいこんになっただ。

話が違うて、女のボコじゃ、いらんだと」

「えっ?」


三郎の言葉に一同唖然とした。

「先方は力仕事ができる、男のボコをお望みで」

「ほんな … 」

「ほんじゃ、はなはお役に立たんですね?」


ふじが嬉々として、使者に尋ねた。

「ほうじゃ、男のボコしかいらん」

「そうさな、はなは何処にもいかんで、ずっとここに居ろし」

「ふんだけど … 」


周造もホッとしているようだが、当のはなは困惑していた。

「何ずら、人騒がせな話じゃんけ ~ 餞別の腹巻までやったに」

そう言いながら、リンもうれしそうだ。

* * * * * * * * * *

「ほんじゃあ、前に置いてったこの俵、持ってくわ」

俵を担いで帰りかけた三郎と使者を吉三郎が呼び止めた。

「待ってくりょう、男ならここに居る。

おらが奉公に行くずら」

「吉太郎?!」

「兄やん?!」


呆気にとられている家族に構わず、吉太郎は使者に駆け寄った。

「おらを連れてってくりょう」

「ほりゃあ、だめだ!

兄やんが居んようになったら、お祖父やんもお母も困るやんけ!」


吉太郎を止めて、はなはもう一度使者に向かって頭を下げた。

「おら、力仕事でも何でもしますから、おらを連れてってくれちゃあ!」

「はな、女はいらんちゅうとるじゃんけ、おらが行く」


* * * * * * * * * *

吉太郎は家に入ると、さっさと準備を始めてしまった。

「吉太郎、考え直してくれっちゃあ!」

ふじは必至で思いとどまるように頼んだが、吉太郎の意志は固かった。

「お母が止めても、おらは行く」

「 … どういで?」

「おらは、お父に好かれちゃいん … 」


吉平の何気ない言葉や態度が吉太郎を傷つけていたのだ。

「いつか、このうち出てこうと思ってただよ。

ちょうどいい折じゃんけ」


準備を終えた吉太郎は立ち上がって、皆を見た。

「おらが行けば、米が残る … 冬が越せるじゃんけ」

吉太郎なりに考えた最善の選択だったのだ。

もう誰も何も言えなかった。

「お母、ふんじゃあな … 」

吉太郎は表で待つ三郎と使者の元へと向かった。

「兄やん、兄やん!」

「吉太郎!」


はなとふじの呼ぶ声に吉太郎は振り返って、深々とお辞儀をした。

「 … 気ぃつけて」

母の泣き顔に小さくうなずいた吉太郎は、三郎たちの後について歩き始めた。

「兄やん、兄やん」

泣きながら裸足のまま後を追うはな、ふじはその場に泣き崩れてしまった。

「兄やん!!」

吉太郎は振り向くこともせずに行ってしまった。

* * * * * * * * * *

「おらが奉公先なんか頼まんかったら、兄やんが行くこたぁなかったさ … おらのせいだ」

自分のことを責めるはなに周造は言った。

「ほうじゃねえ、そうさな ~ 貧乏神のせいずら。

汗水たらして働いて、寝る間も惜しんでこうして内職して … ふんでも貧乏なんだから、誰も悪くねえ。

悪いのは、貧乏神ずら」


わら仕事をしている周造の横で膝を抱えて塞ぎ込んだままのはな。

「元気出せ」

はなの頭をなでた周造が顔色を変えて、その手のひらを額に当て直した。

「熱いぞ、はな、熱があるじゃんけ?!」

* * * * * * * * * *

「大変だ ~ はな、熱出しただぞ!」

周造は大慌てで、はなを抱いて、母屋へと駆け込んだ。

「えっ?!

朝、濡れて帰って来たから、風邪ひいたずらか?」


急いで布団を敷くと、はなを寝かせた。

「はな、大丈夫け?」

意識も朦朧としたはな、呼吸も苦しそうだった。

* * * * * * * * * *

夜になり、外は雨が降って来た。

「ああ、また熱が上がったみたいじゃん」

額の上に乗せた濡れた手拭いも高熱のせいですぐに温くなってしまう。

「困ったよ」

< はなは、罰が当たったと思いました。

朝市を置き去りにして、自分だけ逃げて帰って来た罰です >

布団の中から、はなは天井をうつろな目で、ぼんやりと見上げていた。

熱があるせいだろうか、視界が歪んでいる。

ふと、障子がひとりでに開くのが見えて、はなはドキッとした。

その向こう、表をとてつもなく大きな足が地響きを上げながら通り過ぎていった。

はなは息を飲んだ。

次の瞬間、天井に大きな指が差しこまれて、唸り声をあげながら屋根を取り外してしまった。

「牧師様、教会で悪さしたボコが、ここんちに居るずら」

開け放たれた天井から、寅次の巨大な顔が覗き込んでそう言った。

「どうれ?」

同じように森牧師の巨大な顔が、はなのことを見下ろした。

目を見開くはな、あまりにも恐ろしくて声も出ず、身動きもできない。

「ほこのボコ、出てこ ~ 」

「出てこないと、こうだぞ!」


家を左右に揺さぶった。

「きゃ ~ やめてくりょう!」

「お前は友達を置いて逃げた卑怯者だ!」


< 想像の翼は、いつもは、はなを勇気づけてくれますが …

時には、こんな風に恐ろしい幻想の世界に迷い込んでしまうこともあるのです >

* * * * * * * * * *

「ごめんなさい、ごめんなさい … 卑怯もんはおらでごいす。

本の部屋さ行って … おらだけ、逃げちまって … 」


うなされて、苦しそうに、うわ言を口にするはな。

「 … ほんのへや、何ずら?」

「許してくれろし … 助けて、お父 … 」


助けを求めて、天に向かって延ばした腕を、ふじと周造が握りしめた。

「お父は帰ってこんから、祖父やんで我慢しろ!」

「お父、お父 … 」


* * * * * * * * * *

< そのお父は … >

東京にいた。

< 労働者の集会に参加していました >

「 … 我々労働者は過酷な労働を強いられ、生活は一向に改善しない!

労働者の権利を保護する法律を作るべし!

労働者教育の充実を図るべし!」


熱に浮かされた娘が自分を呼んでいることなど、つゆ知らず … 集会に集まった人々と共に拳を振り上げていた。

* * * * * * * * * *

< はなの熱は、ふつか経っても下がりませんでした >

ようやく吉平が戻って来た時、家の前をうろついていたのは朝市だった。

「ようっ、朝市、何しとるんじゃ?」

「あっ、おじさん、大変じゃん … はなが!」


* * * * * * * * * *

「はな ~ !!」

朝市から、はなの容態を聞いた吉平は、慌てて家に飛び込んできた。

「はな、大丈夫け?!」

「あんた、やっと帰ってきただけ … はな、ずっとうわ言で『お父、お父』って言ってるだよ」


ふじは、涙ながらに吉平を責めた。

「はなっ、しっかりしろし!!」

「ああ、お父 … 」


大声で呼びかけると、はなはうっすらと目を開け、吉平の顔を見て力なく笑った。

「はな、お父が悪かっただ。

はなが死ぬほど、辛い思いしてる時に傍にいてやらんで … 心細かったら?」


吉平はボロボロと涙をこぼしていた。

「すまんな ~ こんな、お父 … 許してくれじゃあ!!」

号泣する吉平を見て、かよも不安になったのか、泣きながら、はなのことを呼んだ。

「お姉やん!!」

そんな家族の様子を見て、はなは自分の命が長くはないと思ってしまった。

「 … おら、やっぱし、死ぬだな」

「バカこくでねえ!

死んじゃだめだ … はなはまだまだ生きんきゃだめずら!」


そう声をかけた周造も泣いていた。

「 … まだまだ?」

「ああ、何10年も、まだまだこれっからだ」


* * * * * * * * * *

「お父、書くもんあるけ?」

朦朧とする意識の中で、はなはそんなことを口にした。

「筆と紙をくりょうし」

「どうしただ、無理するんじゃねえ」


ふじがたしなめたが、それでもはなは欲しがった。

「お父、早く、筆と紙 … 」

吉平は、はなに墨を含ませた筆と台帳を渡した。

半分起こした身体をふじに支えられながら、はなが何か書きはじめた。

「こりゃ … 」

はなが書き終えた文字を見た吉平が動揺している。

「何ずら?」

文字が読めないふじたちは、吉平の顔を見た。

「こりゃ、はなの辞世じゃ … 」

一同に驚愕が走った。

「辞世の歌じゃ!」

「 … まだまだと おもひすごしおるうちに はや、しのみちへ むかふものなり はなこ」


詠み終えたと同時に、はなの身体からガクッと力が抜けた。

「はな ~~ !!」

「今までお世話になりやした … ありがとうごいす」


再び布団に横たわったはなは、そう言った後、静かに目を閉じた。

「わあ ~~~ !!」

「はな ~~~~ !!」


吉平とふじの悲鳴のような慟哭。

* * * * * * * * * *

ふと、吉平が顔を上げて尋ねた。

「 … 医者には診しただけ?」

「医者??」


当然診せてはいなかった。

「何で医者に診せんだ?!

… はな、まだ辞世の歌は早え!!」


吉平は、はなを抱きかかえると、脱兎のごとく家を飛び出した。

< この辞世の歌が、はなの運命を大きく変えることになるのでした。

… では、ごきげんよう、さようなら >

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