NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年04月08日 (火) | 編集 |
第8回

< はなの秀和女学校での生活が始まりました。

では、寄宿生の一日のスケジュールをざっとご紹介しましょう。

朝6時、起床のベルが鳴ったら、速やかに起床。

きちんと身支度を整えて、7時から朝食をいただきます >

「てっ、これが朝飯け?!」

焼き魚、白米に味噌汁、ここではごく普通の朝食であったとしても、甲府にいた頃には考えられないご馳走だった。

< 8時に講堂に集合し、礼拝に参列します >

はなは、亜矢子の見様見真似で、手を組んで目を閉じた。

「ア~メン!」

< 午前中は、日本語の授業です。 >

筆記用具といえば、石盤とろう石その他、吉平が使う墨と筆しか見たことがなかったはなは、鉛筆とノートの存在を初めて知った。

< 昼食をはさんで、午後からは、いよいよ英語の授業です >

* * * * * * * * * *

英語教師の富山を伴って、ブラックバーン校長が教室に入ってきた。

校長と同級生たちが英語で挨拶を交わして、授業は始まった。

「今日は、ブラックバーン校長が考案なさった、50センテンスを直々にレッスンしてくださいます」

富山が授業の内容を説明すると、黒板に一斉に1から50までの番号が振られた英文が貼りだされた。

< 50センテンスとは … 朝起きてから、夜床に行くまでの日常生活の行動を細かく綴った50の英文です。

秀和女学校の生徒はこれを暗誦することで、規則正しい生活習慣と共に英文の基本を身につけるのです >

校長は、前の席に座っている生徒から順番に指名していった。

難なくスラスラと答える同級生たちを見て、亜矢子がはなに小声でささやいた。

「 … とてもついていけないわ」

「おらもだ … 」


そのうちに亜矢子の番がやってきてしまった。

「when did you get up? (何時に起きましたか?)」

英語で質問されて、立ち上がった亜矢子は、少し考えてからやや自信なさそうに答えた。

「I … I got up at 6 o'clock today(私は、6時に起きました)」

「Very good!」


ブラックバード校長は満足そうにうなずいた。

「醍醐さん、英語は何処で学びましたか?」

ホッとした顔の亜矢子に富山が尋ねた。

「貿易の仕事をしている父から少し教わりました」

* * * * * * * * * *

次はいよいよ、はなの番だった。

「when did you get up?」

「安東さん、ブラックバーン校長がおまけをしてくださって、醍醐さんと同じ質問ですよ」


たった今の校長と亜矢子のやり取りを聞いてはいたが、何と答えたらいいのかという以前に質問の意味さえよく分からなかった。

校長は、立ち上がったはなに近づき、もう一度質問した。

「あっ … 」

言葉に詰まっていたはなの頭にある言葉が思い浮かんだ。

「ぐっど … グッド・モーニング」

左の掌を顔の横に広げてそう答えていた。

「 … ふざけているの?」

富山にはそんな風にしか見えなかった。

はなはかぶりを振った。

「おら … じゃなくて、私もお父に教わりました」

上京する汽車の中で吉平が「これさえ覚えておけば大丈夫」と言って教えてくれた、身振り手振りを交えた英語の挨拶を、はなはその場でやってみせた。

「 … グッド・イブニング!」

級友たちは大爆笑した。

「はなさんって本当に面白いわ」

亜矢子も笑っているが、はな自身は笑わせる気など全くなく、真剣そのものだった。

校長と富山は注意する気もうせたのか … それ以上は何も言われなかった。

* * * * * * * * * *

< 5時半から夕食。

今日は週に一度、洋食のディナーが振舞われる日です >

教師や生徒たちは、ナイフとフォークを巧みに使って食事している。

「箸じゃねえ??」

「はなさん、ナイフとフォークを使ったことは?」


戸惑っているはなに茂木が尋ねた。

「ねえです ~ どうするだか、教えてくれちゃ」

「どのようにするのか、教えていただけますか!」


目の前の席に座っているかをる子に早速言い直された。

「ど、どのようにするのか、おせ~て … 」

「教えていただけますか!」


< はなが何か言う度に、言語強制会の会長役に言葉の間違いを指摘され …

でも、もっと怖いのは、西洋人の教師に英語で話しかけられることでした >

『私が教えましょう』

後ろの席の外国人教師が見かねて、はなに声をかけてきた。

『ナイフは右手に、フォークは左手に持ち … こうやって切ります』

はなの手からナイフとフォークを取って、目の前で料理を切ってみせた。

『やってごらんなさい』

優しく分かりやすく教えてくれたのだが、はなの頭は英語でいっぱいいっぱいだ。

「 … さっぱり分からん??」

あれこれしているうちに手元が狂った。

「あっ!」

フォークから外れたプチオニオンがテーブルの上をころころと転がって … 富山の目の前で止まった。

* * * * * * * * * *

< はなに取って最大の恐怖は金曜日です。

週に一度の『イングリッシュ・スピーキング・デイ』は、外国人教師とどこで会っても、すべて英語で話さないとならないのです >

「 … 来た!!」

亜矢子とふたりで廊下を歩いていると、前からきた外国人教師が来るのが見えた。

『もう学校には慣れましたか?』

『はい、先生』


亜矢子は流暢な英語で答えた。

はなは、踵を返して来た道を戻り始めていた。

ところが、今度はそちらから校長と富山がやって来たのだ。

立ち止まったはなは … 後ずさりした後、また振り返って走り出した。

『廊下を走ってはいけません!』

その声を聞きつけて、教室から顔を出した別の教師に、はなは腕を捕まれ囚われてしまった。

* * * * * * * * * *

「離してくりょう ~ 痛たた、離してくりょう」

じたばたしながら、校長の前に突き出された。

「何故逃げるのですかとお尋ねです」

富山が校長の言葉を訳して伝えた。

「英語がさっぱり分からんから … 」

「日本語を使ってはいけません」


はなは半べそになった。

「おら、ただ好きな本が思いっきし読みたくてここへ来ただよ。

何でこんな目に遭わなきゃ … 」

『黙りなさい!』


怒鳴るブラックバーン。

「もう勘弁してくりょう!」

はなは逃げ出そうとしたが、ふたりの教師に行く手を阻まれて取り押さえられてしまった。

「Go to bed!!」

< … それは、ブラックバーン校長の最大級のおしおきです >

* * * * * * * * * *

寄宿舎に戻されたはなは、病気でもないのに布団を敷いてそこに入っているように言いつけられた。

「ブラックバーン校長のお許しが出ない限り、食事はいただけません。

… 目をつぶって、心を落ち着けて、ひとりでよく反省してください」

「 … はい」


はなは、茂木から言われた通りに目をつぶりはしたが、何を反省したらいいのか … 自分は反省しなければならないことをしたのだろうか?

理不尽な気持ちでいっぱいだった。

目をつぶると、甲府にいる友達の顔が浮かんできた。

朝市、サト、武 …

ブドウ畑の下を皆で走っていた頃のことを想像した。

「 … 皆、どうしてるか?

会いてえなあ ~ 」


* * * * * * * * * *

しばらくして、安東家にはなからのハガキが届いた。

はなからの便りに家族一同が沸いたが、あいにく誰も字を読むことができない。

そこへ上手いこと、隣の朝市が顔を出した。

「うちの人、行商行ってるから、おまんこれ読んでくれっちゃ」

「はなから?!」


朝市の顔もパッと明るくなった。

* * * * * * * * * *

お母、お父、おじいやん、兄やん、かよ、もも、元気け

おらは元気です

毎日、食ったこともねえようなごちそう食って、元気でやってるだよ

だから、心配しなんでくりょ

みんなもお元気で

元気な花子より

* * * * * * * * * *

『毎日ごちそう』と聞いて、かよとももは羨ましがっていた。

元気でやっていることを知って安堵する一同の中で、ひとりふじだけが表情を曇らせていた。

「元気、元気って、随分と元気の数が多くねえだか?」

「 … そうさな」


皆、ふじの言葉で改めて気がついたようだ。

* * * * * * * * * *

そんなある日のこと。

休み時間に生徒たちがくつろいでいる談話室へ、若い外国人教師スコットと富山たちがお盆を手に入ってきた。

『お茶にしましょう』

「スコット先生がクッキーを焼いてくださいましたよ」


富山の言葉に歓声が上がった。

皆が集まっていく中で、はなは、その輪に加わらずにソファーに座ったままぼんやりしていた。

「はなさん、召し上がらないの?」

亜矢子が、はなの分までクッキーをもらってきてくれた。

「あ、ありがとう」

ひと口食べたはなは目を見張った。

「甘い … 」

生まれてこの方、食べたことがない美味しさだった。

「さすが本場の味ね」

「こんな美味えもん、うちの皆に食わしてやれたらな … 」


このところ何かにつけて、甲府のことを思い出してしまう。

家族のことばかり考えてしまうはなだった。

そこへ、茂木が亜矢子の元へロンドンの両親から届いた手紙を渡しにやって来た。

「あっ、安東さんも … 甲府から」

はなは、ハガキを受け取って驚いた。

「てっ、お母?!」

差出人は、字が書けないはずのふじからだった。

* * * * * * * * * *

ふたりは落ち着いて手紙を読むために寄宿舎へ戻った。

ふじからのハガキは、朝市が代筆したものだと分かった。

* * * * * * * * * *

はな、本当に元気にしてますか

はなは、うんと辛抱強いボコだけんど、あんまし辛抱し過ぎるんじゃねえだよ

あんまし便りに元気、元気と書えてあると、けへって心配になるだよ

つれえ時にはつれえと、さみしかったらさみしいと、正直に言ってくりょう

離れていても、おかあはいつも、はなの味方じゃん

体に気いつけるだよ

おかあより

* * * * * * * * * *

優しい母の声が聞こえてくるようだった。

鼻の奥がつ~んとして、目頭が熱くなってきた

「お母 … お母っ」

「お母様っ」


思わず母の名を口にしたその時、横で両親からの手紙を読んでいた亜矢子も同じように声を上げた。

振り向くと、机に突っ伏した亜矢子の肩が震えていた。

「醍醐さん、大丈夫け?」

「 … 大丈夫じゃないわ。

私、毎晩こうやって泣いていたの … 皆に聞こえないように …

お母様っ、会いとうございます」


泣きじゃくる亜矢子を見ていたら、はなも益々思いが募ってきた。

「おらもだ … お母に会いてえ」

堪えていた涙が一気にあふれてきた。

< すっかりここに馴染んでいるように見えた同級生も、実は … はなと同じくらい重いホームシックに罹っていたのです >

そんなふたりの様子を部屋の外で窺っていた茂木が静かにその場から立ち去って行った。

* * * * * * * * * *

「お母、会いてえよ!」

はながそう叫んだ時、ちょうど部屋に戻って来たのは、かをる子だった。

「『会いてえよ』ではなく、『お会いしとうございます』」

どんな場合であっても言語強制会の会長は言葉の乱れを許しはしなかった。

< 『うるせえ!』 … と、心の中で叫ぶはなでした。

… ごきげんよう、さようなら >

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