NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年04月19日 (土) | 編集 |
第18回

はなは東京へ戻って来た。

寄宿舎ではなを出迎えたのは、白鳥かをる子だった。

「御機嫌よう ~ あなたが留守の間、これが届きました」

かをる子はいつになく愛想よく近づいて来ると、一通のハガキを手渡した。

差出人は北澤だった。

裏を見ると、『恭賀新年』という文字以外すべて黒く塗りつぶされているではないか。

「真っ黒?!」

「適切でない表現がありましたので、私が墨で塗りつぶしました。

~ あしからず」


かをる子はいけしゃあしゃあと言ってのけた。

< あしからずじゃねえ! … と、心の中で叫ぶはなでした >

* * * * * * * * * *

部屋には、亜矢子、幸子、鶴子の3人も親元から戻ってきていた。

「『恭賀新年』、その続き何て書いてあったんだろう?」

はなから真っ黒に塗りつぶされたハガキを見せられた亜矢子たちも我が事のように腹を立てている。

「あの方、人のロマンスの邪魔ばかりするんですもの」

「ご自分が行き遅れた腹いせですわ」

「私たちもああならないように早く結婚しないと」


亜矢子と鶴子がそんな話をしていると、幸子が突然、結婚が決まったことを報告した。

「てっ、結婚?!」

「まさか、例のイノシシみたいな方と?」


幸子はうなずいた。

「両親に強く説得されましたの。

こんなにいい条件の縁談は今しかない ~ 売れ残らないうちに、早く決めなさいと」

「 … お式はいつですの?」

「先方のお仕事の都合で来月そうそうに …

お式の準備があるので、皆さんともお別れです」


幸子の態度からは学校を辞め、友達と別れる寂しさなど微塵も感じられなかった。

むしろ、勝ち誇ったような顔さえしている。

「そ、そうですか … 」

はなにはあまり実感がわかない話しだったが、亜矢子は違った。

「はなさん、急に私も焦ってきたわ」

「えっ?!」

「いい縁談が降るようにあるのは、16か17まで!

その先はどんどん条件が悪くなって … 20歳過ぎたら、もうロクな縁談が来なくなるんですって!」


初等科の頃から良縁に恵まれることを目標にしてきた亜矢子にとって、幸子に先を越されたのが余程悔しいのだろう。

< お嬢様たちの適齢期が16か17歳というのは、そんなにオーバーな話ではございません。

当時、秀和女学校では、卒業を待たずに『寿退学』する生徒が、何と半数近くもいたのですから … >

* * * * * * * * * *

新学期が始まったはなの元にふじからハガキが届いた。

『はな、頑張って勉強してるけ

こないだは、クッキーとやらをごちそうさまでした

こんなうめえもん、見たこんも食ったこんもねえって、うちじゅう皆大喜びだっただよ

かよは、はなのクッキーを全部平らげて、元気に製糸工場へ行きました

きれいなクッキーの缶を宝もんにするちゅって、持ってただよ

はなも、体に気つけて頑張れし

お母より』

ふじの便りと一緒に朝市の言葉も書き添えてあった。

『追伸

おらもはなに負けられん

教会の図書室で本を読んでます

やっぱし、本は面白いけんど、はなに追いつくには何年かかるずら

朝市』

「朝市 … 」

女工として働き始めたかよ、勉強を再開した朝市、それぞれ新たな一歩を踏み出したのだ。

* * * * * * * * * *

学校の裏庭でハガキに目を通していると、茂木から声をかけられた。

顔を上げると、ブラックバーンと富山も一緒だ。

「おうちはいかがでしたか?」

「お蔭さまで家族と大層いい時間を過ごすことができました」


感謝の言葉を述べたはなに対してブラックバーンは言った。

「(言っておきます … 今度門限を破ったら)

Go home forever and ever.(永遠に)」

「つまり、退学ということですね」


補足した富山。

「あなたは前科があるのですから、次の日曜学校では本当に気をつけなさい」

「はい」


茂木の戒めにはなはうなずきながら、『日曜学校』という言葉に心が揺れた。

日曜学校へ行けば、また北澤に会うだろう。

< もう一度会いたい気持ちと、ウソをついてしまった後ろめたさがごちゃ混ぜになって眠れないはなでした >

* * * * * * * * * *

年が明けて初めての日曜学校の日がやってきた。

礼拝の時、はなは視線を感じて横を見た。

北澤が見つめていた。

* * * * * * * * * *

「 … 花子さん」

子供たちとカルタをしている時、はなは北澤に呼ばれた。

北澤の後についていくと、牧師とミニー・メイが待っていた。

「わざわざすみません。

迎えの人が来たので、ミニーは今日カナダに帰ります。

… おふたりにお別れを言いたいそうです」

「Hana,Tsukasa … (紙芝居、とても楽しかったわ)」

「(僕もとても楽しかったよ … 花子と親指姫ができて)」

「(ありがとう、さようなら)」


ミニーは北澤の頬に、そしてはなにもキスをした。

「(元気で)」

「I miss you.(また会いたい)」


ふたりは牧師に連れられて出て行くミニーを見送った。

もし、はなが門限を破らなかったら、ミニーはふたりにとってキューピッドになっていたかもしれない …

* * * * * * * * * *

日曜学校の後、はなは北澤に誘われて近くの参道をそぞろ歩いた。

「年賀状、届きましたか?」

「すみません、あれ読めなかったんです。

厳しい先輩に墨で塗りつぶされてしまって … 」

「そうだったんですか … 」


北澤はがっかりしたような、それでいて少しホッとしたような複雑な表情をした。

「『恭賀新年』の後、何て書いてあったんですか?」

「参ったな … じゃあ、今言います」

「はい」

「『会えない時間が、あなたへの思いを育ててくれます』 … と書きました。

金沢へ帰っていた時の率直な気持ちです。

それで、ハッキリ自分の心に気がついてしまいました」


北澤は真剣な顔をして、はなに向き直った。

「花子さん、僕はあなたが好きです。

花子さんさえよければ、近いうちにご両親にもお目にかかって …

結婚を前提にしたお付き合いをお願いしたいと思っています」

「け、結婚?!」


* * * * * * * * * *

「ちょっ、ちょっとお待ちになってください」

思いがけない北澤の告白にはなは動揺を隠せなかった。

「もちろん、返事は今すぐにとは言いません」

北澤は肩の力を抜いてふうっとひと息ついた。

「 … やっと言えた」

「あの … ひとつ聞いてもいいですか?」


はなは自分のどこを好きになってくれたのか尋ねた。

「子供が好きで、笑顔が実に素敵なところです。

あなたの笑顔を見ていると、ご両親にこよなく愛されて、温かい家庭に育った人だということが、伝わってくるんです」

「 … はい、本当にそうです。

けど … けど、北澤さんが思っていらっしゃるような家族とは全然違うんです」


はなの深刻そうな顔を見て、北澤から笑みが消えた。

「どういうことですか?」

「 … ごめんなさい」


はなは北澤に向かって頭を下げた。

「私、ウソをつきました。

私の父は、貿易会社の社長なんかじゃありません … 行商人です。

大きな荷物を担いで、あちこち駆けずり回って、生糸や日用品を売っているんです」


* * * * * * * * * *

「私のうちは小作の農家で、ハガキを書いても母は字が読めません。

私の幼なじみに読んでもらって、返事も代筆してもらうんです。

妹のかよは、製糸工場の女工になりました … 今頃、苦労して頑張ってるはずです」


話していると、ひとりひとりの顔が浮かんできた。

「 … 私、そんな家族が恥ずかしくて、北澤さんにウソをつきました。

けど、そんな家族に支えられて、東京で勉強させてもらっているんです。

大好きな家族なんです。

だから … 本当にごめんなさい」


言葉に詰まったはなは、ただ頭を下げ続けた。

そして、居たたまれなくなって駆け出した。

* * * * * * * * * *

「花子さん!」

「 … 本当は『はな』です。

両親からつけてもらった名前は『花子』じゃありません」


はなは振り返って北澤を見つめた。

「でも、『花子』って呼んでもらえて … うれしかった。

さようなら」


はなは歩き出した。

北澤はもうはなを呼び止めはせず、ただその背中を黙って見送っていた。

はなは自分ではなく、家族のために学問する道を選んだのだ。

それは、真実を打ち明けられたことより重かった。

< はな、16歳の冬でした >

自分で決めたことなのに、涙が出てきて止まらないはなだった。

< ではまた来週。

… ごきげんよう、さようなら >

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『ごちそうさん』のスピンオフドラマ【ごちそうさんっていわしたい】
本日放送!!

NHK BSプレミアム 4月19日(土)19:30~21:00

あのメンバーたちにまた会える!連続テレビ小説「ごちそうさん」が、スピンオフドラマとなって帰ってきます。ヒロイン・め以子の息子・泰介の初恋を巡って、おなじみの顔ぶれが大騒ぎ!抱腹絶倒のコメディです。

出演:杏、東出昌大、キムラ緑子、高畑充希、和田正人、茂山逸平、菅田将暉、前田亜季、山中崇、中村靖日、松浦雅、千原せいじ、吉行和子、宮崎美子 ほか

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