NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年04月22日 (火) | 編集 |
第20回

< はなより8つ年上の編入生、葉山蓮子様がやって来てから、学校中が何やらざわざわとしておりました。

けれどもこれは、まだこれは … 嵐の前兆に過ぎなかったのです >

そして、はなは否応もなく蓮子と深く関わることになる。

ブラックバーン校長から、蓮子の世話係に任命されたのだ。

「世話係、私が?!」

蓮子が直々にはなを指名したと茂木から聞いたはなは戸惑いを隠せなかった。

* * * * * * * * * *

次の朝、はなが蓮子の部屋に朝食の時間を知らせに訪れた時、白鳥かをる子がもの凄い剣幕でやってきた。

かをる子ははなを押しのけて激しくドアをノックした。

「開けなさい、食事をみんなと一緒にしない不届き者がいると聞いて参りました。

葉山蓮子さん、開けなさい!!」


すると、ドアが開いて蓮子が顔を見せた。

蓮子の美貌に一瞬息を飲んだかをる子だったが、気を取り直していつものようにまくし立てた。

「あなたは集団生活のルールというものをお分かりではないようなので、私が教えて差し上げましょう!」

敵意を剥きだしてにらみつけるかをる子に対して、蓮子は黙ったまま涼しげな目で見つめ返した。

「いいですか、食事は食堂で … 」

「今朝は食欲がないので、お食事は結構です。

… 御機嫌よう」


ドアをピシャリと閉めてしまった。

「ちょっと危ないでしょうが!!」

話を途中で打ち切られた上に目の前でドアを閉められたかをる子は、怒りの矛先を傍らでポカンとしているはなに向けた。

「この鼻をドアで挟まれるところでしたよ ~ あの高飛車な態度は何なんですか?!」

< 朝からとんだとばっちりでございます >

* * * * * * * * * *

昨日、授業中にやり込められた富山も蓮子のことを苦々しく思っているひとりだった。

「葉山蓮子という編入生は、本当に学ぶ気があってここに来たんですか?

私はそうは思えません … 授業中も挑発的で、他の生徒に悪い影響がないか心配です」


校長室で抗議する富山を茂木はなだめた。

「これまで彼女がすごしてきた環境とあまりにかけ離れているので、始めのうちは摩擦があるかも知れませんが、しばらく見守ってあげましょう」

「(私たちの学校に来てくれた生徒は皆マイガールですよ。

どんな事情を抱えていようと … )」


ブラックバーン校長からもそう言われて、富山は渋々承服せざるを得なかった。

* * * * * * * * * *

始業時間が近づき、はなは蓮子を再び迎えに上がった。

「改めて自己紹介します。

今日からお世話係をさせていただく、安東はなです … 本名は『はな』ですが、『花子』と呼んでください」

「では、参りましょう ~ 『はな』さん」


人の話など聞いていない蓮子、はなは不満顔であとに従った。

* * * * * * * * * *

それは、古文の授業中のことだった。

教師の綾小路が鶴子に紫式部について、どのような女性と思うかという質問をした。

「 … 学問に打ち込み、教養にあふれた素晴らしい女性です」

いかにも教師が好みそうな模範の解答だった。

綾小路は次に机の上の教科書も開かずにいる蓮子のことを指名した。

「私は、まったくそうは思いません ~ 紫式部は実に意地悪な女性です」

「はあ?」

「紫式部日記の中で、同じ時代に活躍した清少納言の悪口を書き綴っています」


そのような異を唱えられるのも、紫式部の作品を熟知しているからのことだった。

「 … 次に進めましょう」

閉口した綾小路はそう言って、黒板に向かった。

一度席についた蓮子だったが、退屈そうにしていたかと思ったら、再び立ち上がると、断りもなく教室から出て行ってしまった。

「あらっ、葉山様は?」

黒板から向き直って、綾小路は蓮子の姿が消えたことに気がついた。

その言葉にクラスの皆も一斉に蓮子の席の方に目をやった。

誰ひとりとして蓮子が出て行くところを見た者はいなかった … 世話係のはな以外は。

あまりにも見事な脱走劇に声をかけることさえできなかったのだ。

「ふらりとお出かけに … 」

「連れ戻しなさい!」


またもとばっちりだった。

* * * * * * * * * *

「葉山様、葉山様 ~ 」

学校中を捜し回った挙句、礼拝堂で蓮子を見つけた。

「ここにいらしたんですか?」

蓮子は祭壇に向かって十字架を見つめていた。

「授業中いなくならないでください」

「 … ねえ、あなたは神様って本当にいると思う?」


はなの抗議を気に留めることもなく、振り返りもせず唐突に尋ねてきた。

「えっ?」

「もしいなかったら、信仰なんてまるで意味のない無駄なものということになってしまうわね」


この人は一体何が言いたいのだろう … はなはとにかく蓮子を連れて、少しでも早く教室へ戻りたかった。

「本当に困るんです ~ 教室に戻りましょう」

「あの退屈な授業が終わってから戻りましょう」


蓮子の言い草にカッときたはなは語気を強めた。

「あなたは退屈でも、私は勉強しなければならないんです!

田舎にいる家族のためにも。1分も無駄にできないんです!」


すると、蓮子は意外というような口調で尋ねた。

「あなた、家族のために勉強してるの?」

「ええ … いけませんか?」


蓮子にじっと見つめられて、はなは思わず目をそらしてしまった。

* * * * * * * * * *

「え ~ ??

吉平さんの娘様は、そんげいい女学校さ行ってるだか?」


< あら、いつかの饅頭売り、いつの間にお父の仲間になったのでしょう? >

饅頭の代わりに吉平から渡された浅野中也の社会主義の本を読んで心酔した饅頭売り、山田国松は伝道行商の仲間に加わって各地を一緒に回っているのだ。

「そりゃあ、将来楽しみだべ?」

国松の言葉に満足そうにうなずいた吉平だったが、次の瞬間ほんの少し表情を曇らせた。

「ふんだけんど ~ 長男や妹らには、ロクな教育も受けさせてやれなんで … あの子ら、なんぼ働いても地主や資本家に搾り取られるばっかだ。

こういう世の中、間違っとるじゃろ?

一度壊して、作り変えさにゃならん!」

「んだ、んだ!」


力説する吉平だったが、店を広げた山寺の参道は人っ子ひとり通らなかった。

* * * * * * * * * *

一方、甲府では、朝市の教会通いがリンの知るところとなり、ひと悶着起こっていた。

安東家で愚痴をこぼしている最中のリンと、ふじの手習いにやってきた朝市が運悪く鉢合わせしてしまったのだ。

「朝市、おまんどういうつもりで?

兄やんたちが汗水たらして働いてるだに、毎日教会で何してるだ?!

もうほんなとこ行くじゃねえ!!」


普段は親に口答えなどしない朝市だったが、この時は違った。

「いや、明日も行く … おら、勉強がしてえだ」

「勉強だと?!

この親不孝もんがあ ~ 」


勉強をして親不孝呼ばわりは、朝市が不憫だ。

握り拳を振り上げたリンをふじが慌てて止めた。

「 … お母、すまねえ ~ おら、百姓にはならん。

師範学校受けて、教師になる」

「てっ … 」


腰が抜けんばかりのリン。

「やっと、自分のやりてえことが見つかっただ」

朝市のこの決断は、リンだけでなく安東家の人々にも少なからず驚きを与えた。

* * * * * * * * * *

特に衝撃を受けたのは、同世代の吉太郎だった。

晴々と宣言をした朝市の姿が仕事をしながらも頭から離れなかった。

「吉、おまんも百姓辞めたくなっただけ?」

周造はそんな吉太郎の心を察して尋ねてきた。

「 … 時々考えるだよ ~ このままここで終わりたくねえって」

「そうさな ~ 時々考えてみるのも悪かねえさ …

わしなんざ、考えてばっかしいるうちに … 爺になっちまったけんどな」


自虐気味に笑った周造を見て、吉太郎もふっと微笑んだ。

* * * * * * * * * *

「毛布をお届けに参りました」

「そこへ … 」


相変わらず蓮子ははなのことをまるでメイドか何かのように扱った。

頼みごとをしておきながら、自分は椅子に座ったまま読書をしつつ、グラスに注いだ紫色の飲み物を嗜んでいる。

はなは不満を感じながら、言われた通り畳の上に毛布を置いた。

その時だった。

はなは部屋に立ち込める匂いに気がついた。

「この部屋、いい匂いがしますね」

蓮子は取り合わず、読書を続けている。

「懐かしい ~ ブドウ畑の匂いがする」

「 … 懐かしい?」

「私の家は山梨の甲府でブドウ畑がたくさんあるんです。

秋になるとこの匂いでいっぱいになります」


* * * * * * * * * *

蓮子は手にしていたグラスをはなに見せた。

「これ、ブドウを絞った滋養のお薬よ … 体が温まって、よく眠れるの」

「へえ ~ 」

「よろしかったらいかが?」


思いもよらぬお誘いだった。

懐かしさも相まって、はなは蓮子が差し出したグラスを受け取ってしまった。

「じゃあ、いただきます」

ひと口飲んで、はなは目を見張った。

「美味しい!

このお薬、美味しいですね!」


残りをあっという間に飲み干してしまった。

蓮子は、その飲みっぷりに少し驚いているようだったが、お替りを勧めた。

「あ、いただきます!」

はなはグラスに注がれた液体をまたもや一気に飲み干すのだった。

半ばあきれ顔の蓮子。

「 … そんなにお気に召して?」

「はい!

ブドウの香りが胸いっぱいに広がって、体中がポカポカしてきました」

「お好きなだけどうぞ」


蓮子はビンごとはなに差し出した。

「 … いいんですか?」

* * * * * * * * * *

「このお薬、本当に最高ですね ~ 」

グラスを何杯か空けたはなの様子がおかしくなっていた。

椅子に寄りかかって、妙にへらへらしている。

「何だか楽しくなってきました」

「もうそのくらいにしておいたら?」


蓮子にたしなめられて、はなは口を尖らせた。

「え ~ もっと、飲みましょうよ … せ・ん・ぱ・い」

「 … 先輩?」

「ねえ、先輩 ~ 」


はなは蓮子が読んでいる本に目を付けた。

「与謝野晶子なんて読んで … 気取ってんじゃないですよ。

蓮子せんぱ~い!」


蓮子は手に負えないといった顔ではなを見た。

* * * * * * * * * *

「my girl,Good night.」

その時、ドアの外で消灯前の見回りをしているスコットの声が聞こえた。

「ああ、この声!」

うれしそうに立ち上がったはなを蓮子は慌てて取り押さえると、その口を手でふさいだ。

* * * * * * * * * *

「(ミス葉山、大丈夫ですか?)」

返事がないことを不審に思ったスコットがもう一度声をかけてきた。

すると、小さく開いたドアから蓮子は顔を見せた。

「 … おやすみなさいませ」

安心したスコットはうなずき、そして立ち去って行った。

* * * * * * * * * *

ドアを閉めて、ホッとひと息ついた蓮子。

振り向くと、はなはテーブルに突っ伏して眠りこけていた。

「 … こんなに酒癖が悪いとは思わなかったわ」

* * * * * * * * * *

「皆、起きろ ~~~ !」

深夜、寝静まった寄宿舎にそんな大声が響き渡った。

目を覚ました凛子はテーブルに目をやった … 酔いつぶれていたはずのはなの姿がない。

「皆、起きて ~~~ !」

廊下から聞こえてくるのは、はなの声だった。

* * * * * * * * * *

はなは扉を開けて中庭に飛び出した。

酔って火照った顔に夜の空気が心地よかった。

「あ ~~ 気持ちいい!」

両手を広げて大きく背伸びしたはなは、また大声を出した。

「皆、起きろ ~~~ 皆、起きろ ~~~ !」

蓮子はそっと窓から様子を窺った、流石にまずいことになったと思っているようだ。

はなは叫ぶのをやめない。

楽しくて楽しくて仕方がない ~ ふわふわと天にも昇る心地だ。

そのうちに何の騒ぎかと亜矢子をはじめとする生徒たちも起きてきて、廊下の窓からはなを見ていた。

はなはへらへらと笑いながら皆に向かって手を振っている。

「お星様があんなにきれいですよ ~ 」

呑気なことを言っていると思ったら、キラキラ星を歌い始めた。

♪ Twinkle, twinkle, little star ~

< ブドウのお薬というのは、案の定、お酒だったんですね ~

この時代は、未成年の飲酒は法律では禁じられていませんでした。

しかしながら、ここは厳格なミッションスクールです … ご機嫌でいられるのは、今のうちだけですよ、はなさん >

♪ Twinkle, twinkle, little star ~

< … ごきげんよう、さようなら >

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