NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年04月24日 (木) | 編集 |
第22回

「バカやろう … 何でじゃ、何で酒なんか?!」

面会室の前の廊下で中の様子を窺っていた亜矢子は、ドアの向こうから聞こえてくる吉平の剣幕に驚いて、校長室へと走った。

「ブラックバーン校長、大変です!

… 安東はなさんのお父さんが暴力を振るっています」


< こうして、はなが起こしたブドウ酒事件は、ますます大きな騒動になっていくのでした >

* * * * * * * * * *

「お父、ここは男子禁制だから!」

「校長先生に会って、謝るだ」


はなの手を引いて校長室へと急ぐ吉平に廊下にいた生徒たちから悲鳴が上がった。

「Stop!」

亜矢子から報告を受けて面会室へ向かう途中のブラックバーン校長、茂木、富山の3人と出くわした。

ブラックバーン校長は、吉平に出て行くよう命令した。

「ブラックバーン先生、お話があります」

必死の形相の吉平を茂木は諌めた。

「お父様、今日はお引き取り下さい」

「 … さっき、はなさんのことを叩いたそうですね?」


富山に問いただされて、吉平は苦悶の表情でうなずいた。

「私は … 初めて娘に手を上げました」

* * * * * * * * * *

廊下にいた生徒たちも不安そうに事の成り行きを見つめている。

その中に亜矢子と鶴子の姿もあった。

「 … 今は冷静に話し合うのは無理です。

お帰りください」


富山からブラックバーン校長の言葉を伝えられた吉平は、はなの手を引っ張って、ふたり揃ってひざまずいた。

「校長先生、先生方 … 娘がとんでもねえこんをしでかしちまって、申し訳ありません!」

はなの頭を押さえつけ、自分も這いつくばるように土下座した。

その様子を蓮子も階段の上から見ている。

「娘がしでかしちまったこんは、どういでも許されるこんじゃありません!

… 申し訳ありません、本当に申し訳ありません」


「申し訳ありません」と何度も何度も繰り返し訴える吉平。

はなも父と一緒に必死に頭を下げ続けた。

その悲痛な叫びに … 亜矢子たちも胸を痛めていた。

「お父様、どうかもう … 」

見かねた茂木が声をかけた。

結局、この件は、ブラックバーン校長が一旦預かることとなった。

* * * * * * * * * *

そんな光景を目の当たりにして、蓮子は何を思ったのだろうか …

中庭のベンチにひとり腰かけていた。

* * * * * * * * * *

吉平と入れ違いに秀和女学校を訪れたのは、蓮子の兄、葉山晶貴伯爵だった。

「 … そんなことがあったとは、妹によく言って聞かせます」

蓮子が校長室に顔を出した時、葉山伯爵は今回の騒動について謝罪している最中だった。

「もういろいろ問題を起こしてるそうだな?」

葉山伯爵は蓮子を見るなり不愉快そうな顔をした。

「 … お兄様、何しにいらしたの?」

「しばらく東京を離れていて、やっとご挨拶に伺ったんだ。

そうしたら、案の定 …

何故お前は何処へ行ってもそうなんだ?」


兄妹だというのにどこかよそよそしいふたりだった。

* * * * * * * * * *

「妹もここを大変気に入っている様子です ~ どうぞよろしくお願いいたします」

葉山伯爵はガラッと態度を変えて、ブラックバーン校長たちに向かって、にこやかな笑顔を見せた。

「(学校に寄付させて下さい)」

そう言うと、懐から取り出した小切手をテーブルの上に置いた。

額面は、千円だった。

「 … そんなにたくさん」

傍らに控えていた茂木が息を飲んだ。

「妹がお世話になるのですから、これぐらい当然です」

「(こんなに大金は受け取れません)」


ブラックバーン校長は受け取らない。

「困りましたね … 」

「では、この近くに孤児院がありますので、恵まれない子供たちに寄付をなさっては?」


茂木の提案に葉山伯爵は快くうなずくと、一度小切手を懐へ納めた。

* * * * * * * * * *

校長室を後にした葉山兄妹。

「お兄様、厄介払いで来てよかったですね」

そう言い捨てて立ち去ろうとする蓮子に葉山伯爵は、先ほどの小切手を突きつけた。

「この金をお前にやるから、二度と家に戻って来るな」

その表情は校長室にいた時と別人のように冷たかった。

「 … 孤児院に寄付するはずじゃ?」

「多額の寄付をしておけば、お前が何かしでかしても目をつぶってくれると思って小切手を切ったんだ」


蓮子は絶句した。

「 … 妹に手切れ金を渡す兄もいるんですね」

そんな皮肉を言うのが精一杯だった … 声は震えていた。

「ここを追い出されたら、お前の居場所はもう何処にもないんだからな」

* * * * * * * * * *

部屋で謹慎中のはなの元に製糸工場で働くかよからハガキが届いた。

「はなさんは4人兄妹でしたね?」

ハガキを持ってきてくれた茂木が尋ねた。

「はい」

「うちは8人兄妹なの。

父はご維新で没落した氏族でしたけど、早くに亡くなって … 長女の私が弟や妹の面倒を見なければならなかったの」


初めて自分の身の上話を聞かせてくれた。

「母の内職を手伝いながら、死に物狂いで勉強して、師範の資格を取ったんです。

だからつい、昔の自分に … はなさんを重ね合わせてしまうの」


少し照れくさそうに笑った。

「あなたが初めてここへ来た時のこと、今でもよく覚えているわ。

お父様に手を引かれて、不安そうだったけど、瞳はキラキラ輝いていて、意志の強さみたいなものが伝わってきました。

そして、英語の勉強に没頭するようになって … 分からない単語があると、英語の辞書を引きに図書室まで走るあなたを見ていつも思ってました。

この子は、人より苦労した分、この学校できっと素晴らしいものを身につけてくれると。

そう信じて応援してきたんです。

苦しみに耐えた分だけ、人は成長するのですよ」


はなは茂木がどんな気持ちで自分のことを見守ってくれていたのかを知った。

「 … ごめんなさい。

私、取り返しのつかないことしてしまいました」


申し訳なくて、自分が情けなかった。

「はなさん …

とにかく、校長先生の判断を待ちましょう」


* * * * * * * * * *

茂木が部屋から出て行ったあと、はなはかよからのハガキを手に取った。

『お姉やん、勉強がんばってるけ

おら、製糸工場で毎日汗まみれになって働いてるだよ

朝から晩まで休みもなくて、かんとくさんにどなられてばっかしいるけんど、しんぼうしんきゃね

一日の仕事が終わると、へとへとで寝るだけだ

ここの楽しみは寝るこんだけだ

* * * * * * * * * *

つらくてたまらん時は、あのクッキーのことを考えるだよ

お姉やんが焼いてくれた甘いクッキーの味を思い出すと、どんなつらいこんもしんぼうできるさ

クッキーの缶は、おらの宝ものだよ

姉やん、今度会ったら、おらに夢の国みてえな女学校の話をうんとこさ聞かしてくれちゃあ

おら、お姉やんのことを考えると、力がわくだよ

ほれじゃあ、さいなら

かよより』

* * * * * * * * * *

「かよ … 」

ハガキを読み終えたはなの頬を涙が濡らしていた。

< はなはその時、強く思いました。

このまま退学になってたまるものかと … >

* * * * * * * * * *

はなが向かった先は … 蓮子の部屋だった。

「 … どなた?」

ドアをノックすると、蓮子の声が返ってきた。

「蓮子さん、はなです ~ 開けてください


しかし、ドアが開く気配は一向になかった。

「開けてくださるまで、ここを動きませんから

毅然とした声で伝えると、ほどなくドアはゆっくりを開かれて、蓮子が顔を覗かせた。

はなは蓮子を見据えて言った。

「お話があります」

< 女と女の対決です。

… ごきげんよう、さようなら >

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