NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年04月25日 (金) | 編集 |
第23回

< はなは意を決して、葉山蓮子様の部屋へ乗り込みました >

「お話があります」

「 … 今はお話ししたくありません」


蓮子は素っ気なく言うとドアを閉めようとした。

慌てて手でドアを抑えたはな。

「このまま私だけ退学になるなんて、どうしても納得いかないんです。

… 中に入れてください」


必死のはなに折れた蓮子はドアを開いて中に入ることを許した。

< いよいよ、はなと蓮子様の対決です >

* * * * * * * * * *

部屋に入ったはなは我が目を疑った。

「 … 何これ?」

本はテーブルや床に乱雑に置かれ、着物は脱いだまま、敷きっぱなしの布団は今まで誰かが寝ていたようにみだれていた。

「泥棒が入ったんですか?」

皮肉ではなくはなは本当にそう思った。

「世話係のあなたが謹慎になってしまったので、片付ける人がいないんです」

蓮子は恥ずかしげもなく、あっけらかんと答えた。

「これでは落ち着いて話もできません。

取りあえずきれいにしましょう」


< 華族様のご令嬢なるものは、何てバカバカしい怠け者なのだろう … と、あきれるはなでした >

てきぱきと片付けていくはな、蓮子はそれをただ眺めているだけで手伝おうという気持ちなど持ち合わせていないようだ。

* * * * * * * * * *

大方片付けた後、布団をたたんでいると、掛布団の下から草履が出てきた。

「 … こんなものが?」

「あら、そんなところにあったの」


にっこり笑った蓮子は草履を片方履いていなかった。

悪びれることなく、出てきた草履を履く蓮子を見て、はなはひと言言わずにはいられなくなった。

「『あら』ではなくて、『ありがとう』ではないでしょうか?

人に何かをしてもらった時、『ありがとう』と言えと、お父様やお母様から教わらなかったのですか?」

「 … ありがとうと言ってほしいんですか?」


蓮子は不思議そうな顔をして、はなを見つめた。

「結構です」

年長者のクセにそんなことも分からないのか … 口にするのもバカらしかった。

* * * * * * * * * *

「はなさんは、私に文句を言いにいらしたのでしょ?

自分は真面目な給費生なのに、退学の危機に瀕している …

『全部あなたのせいだ、滋養の薬だとブドウ酒を飲ませたあなたのせいだ』

それなら、庇ってくれるのが筋だろうと、私を糾弾しにいらしたのでしょう?」


すべてまるっとお見通しだと言わんばかりの蓮子だった。

「 … そうです。

そこまでお分かりなら、私をこの窮地から救っていただけませんか?」

「お断りします。

私は止めました … あなたが外に出て騒いだりするから、あんなことになったんです。

あなたは酔っていて覚えていないかも知れませんが … 」


はなは微かに残っている記憶をたどっていた。

… 確かに蓮子の言うことに間違いはない気がする。

「おっしゃる通り、調子に乗った私が一番悪いです。

でも … お酒だと知っていたら、絶対口にしたりしませんでした」


* * * * * * * * * *

「私もひとつ聞きたいことがございます。

… 何故、あなたは告げ口しないんですか?

あの時、私もぶどう酒を飲んでいたのに、先生方に言いつけないんですね?」

「告げ口して何が変わるんですか?

私それどころじゃないんです、自分のことで精一杯なんです!」


はなは告げ口するという思考自体持ち合わせていなかったのだ。

「もし本当に退学なんかになったら、これまで支えてくれた家族の苦労が全部 … 水の泡になってしまうんです。

家族を悲しませると思うと、情けなくて、自分に腹が立って … 」


目に涙を溜めたはなのことを、蓮子はその大きな目でじっと見つめた。

「家族 … そんなに大切なもの?」

「どうしてそんなこと聞くんですか?

離れていても家族はいつも … 私のここに居ます」


はなは自分の胸に手を当てた。

「 … 皆そうでしょ?」

しかし、蓮子ははなの問いには答えずに視線を逸らした。

< はなはこの時まだ知りませんでした。

… 家族の愛情を知らない人もいるということを … >

* * * * * * * * * *

蓮子ははなに年齢を尋ねた。

「私、16ですけど」

「そう …

16なら例え退学になったとしても、いくらでもやりなおせるじゃないの。

私から見れば、あなたは自由で幸福な小鳥よ」


その言い草にはなは思わずカッとしてしまった。

「幸福な小鳥?

何言ってるんですか、私絶望のどん底ですよ ~ あなたのせいで」

「 … 大げさね」


蓮子はあくまでも冷静を装っている。

「何の苦労もしたことない人に言われたくありません!」

はなは他人をこんな風にののしるような娘ではなかった … 切羽詰まった状態と蓮子の煮え切らないような態度がそうさせてしまったのだ。

「私はあなたより8つも年上なんです」

「それがどうしたんですか?

あなたはいつも周りの人に守られて、面倒なことはすべて周りにやらせて … 何も傷ついたことないんでしょ?」


その言葉に蓮子はキッとなって、はなをにらみつけた。

「私は16の時 … 」

しかし、蓮子はそこで言葉を飲み込んだ。

はなは、蓮子の瞳の奥に深い悲しみを見たような錯覚を覚えた。

「蓮子さん … 」

* * * * * * * * * *

その時、ドアをノックする者がいた。

「はなさん、こちらに居ませんか?」

亜矢子の声だった。

部屋から消えた謹慎中のはなを探し回っていたのだ。

「 … 16の時、どうしたんですか?」

「何でもございません。

… 今日は小鳥たちがうるさいこと」


蓮子ははなの問いには答えずに亜矢子の応対に出た。

* * * * * * * * * *

「何でこんな大事な時に葉山様のお部屋なんか行ったのよ?」

亜矢子たちに部屋に連れ戻されたはなは厳しく責められた。

「心配かけてごめんなさい」

ちょうどそこへ、かをる子がブラックバーン校長からの伝言を携えて部屋を訪れた。

「 … 明朝9時、校長室に来るようにと」

「分かりました」


はなはもうすっかり観念していた。

すると、かをる子はそのまま部屋に上がってきて、はなの前に座ると、神妙な顔で口を開いた。

「はなさん …

あなたとは、同じお部屋で寝起きを共にした先輩後輩です」

「はい … 」

「編入生として来た頃、あなたはまだ小さく大層訛っていました」


かをる子の声が震えていた。

「 … こんなことになるなんて、誠に … 哀惜の念に堪えません」

はなは意外だった。

厳しいだけの先輩と思っていたかをる子が自分のために涙を流してくれている。

彼女も人の子だったのだ。

「白鳥様!

まだ退学と決まった訳じゃないのに、どうしてそんなことおっしゃるんですか?!」


初めて亜矢子がかをる子に食って掛かったのも、はなを思ってのことだった。

皆それぞれ立場は違えど、はなを愛しているのだ。

「はなさんが居なくなるなんて、私には考えられない」

「 … 醍醐さん」

「10際の頃から私の隣にはいつもはなさんが居たんですもの … 」


はなは果報者だった。

* * * * * * * * * *

はなが去ったあと、蓮子はスタンドの明かりだけの暗い部屋から外の景色をぼんやりと眺めていた。

庭の桜はもうほとんど散ってしまっている。

それでも、何枚かひらひらと舞い降りてきた。

蓮子は懐から昨日、兄の葉山伯爵から渡された小切手を取り出した。

『この金をお前にやるから、二度と家に戻って来るな … ここを追い出されたら、お前の居場所はもう何処にもないんだからな』

手に力が入り、小切手は握りつぶされていた。

* * * * * * * * * *

翌朝、はなは言いつけられた通り、9時に校長室のドアを叩いた。

「安東はなです」

部屋ではブラックバーン校長の他、茂木と富山も待っていた。

「(ゆうべは眠れましたか?)」

「( … いいえ)」


それは当然のことだろう。

「(はな、あなたの処分ですが … )」

ブラックバーン校長が最終処分を伝えようとした時、突然ドアが開いて … 入ってきたのは、葉山蓮子だった。

「葉山さん … どうしたんですか? ノックもしないで」

「今、大事な話をしてるから出て行きなさい」


茂木と富山が咎めたが、蓮子はものともせずに、ブラックバーン校長の前に立った。

* * * * * * * * * *

「ブラックバーン校長、安東はなさんにお酒を飲ませたのは … 私です。

私が先に部屋でブドウ酒を飲んでいたのです。

そこへはなさんが来たので、滋養のお薬だと言って勧めました」


蓮子の告白に茂木と富山に驚きが走った。

「(自分が何をしたか分かっていますか?)」

ブラックバーンの質問に蓮子はふてぶてしく答えた。

「どうぞ、私を退学させてください」

「 … 蓮子さん?!」


< 蓮子様の爆弾発言で、ただただ混乱するはなでした。

… ごきげんよう、さようなら >

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