NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年04月29日 (火) | 編集 |
第26回

どんな思惑があって、蓮子はロミオ役を買って出たのだろう?

「他にどなたかいらっしゃいませんか?」

進行役の鶴子が尋ねたが、蓮子の他に立候補する者は現れなかった。

「 … いらっしゃらないようなので、ロミオは葉山様に決定します」

まばらな拍手など気にせず、蓮子は満足そうに微笑むと「御機嫌よう」と教室を後にした。

< 大文学会の主役に手を上げた凛子様に生徒たちはびっくり!

中でも一番驚いたのは … はなでした >

「私、あの方がロミオなんて嫌っ!

葉山様って、何を考えてるか分からなくて、何だか怖いんですもの … 」


亜矢子が今にも泣き出しそうな顔で言った。

< おやおや ~ 早くもひと悶着ありそうですね >

* * * * * * * * * *

「(えっ、蓮子が?)」

蓮子がロミオ役に立候補したことを茂木から報告を受け、バラックバーン校長も驚きを隠せなかった。

「彼女もやっと前向きになってくれたようですね」

手放しで喜んでいる茂木とは対照的に富山は懐疑的だった。

「私はとても信じられません。

彼女が本当に心を入れ替えたなら話は別ですが、そんな風には見えませんし … 」


* * * * * * * * * *

はなが第3幕までの執筆を終えた脚本が、印刷されて皆に配布された。

いよいよ芝居の稽古が開始、はなは脚本の続きを急いだ。

しかし、ロミオ役の蓮子が稽古に顔を出さない。

「ロミオがいなきゃ始まらないじゃないの!

葉山様、本当にやる気あるのかしら?」


はなは、亜矢子たちの目が確かめてきてほしいと無言で語っていることを感じた。

「 … 続けてて」

ひとり蓮子の部屋に向かった。

「蓮子さん、前半の脚本が出来たので、稽古場に来てください!」

部屋に居るのは分かっているのに返事がない。

はなは「入ります」と断って、ドアを開けた。

* * * * * * * * * *

部屋の中で蓮子は畳の上に座って、歌を詠み短冊にしたためているところだった。

「優雅に歌なんて詠んでる場合じゃないんですけれど」

「 … 何でしたっけ?」


蓮子のとぼけたような顔を見て、はなは頭に血が上った。

「蓮子さん、ロミオの役引き受けましたよね … 忘れちゃったんですか?」

「ああ、私のことはお構いなく ~ どうぞ皆さんで進めてください」

「そんなっ、ロミオが居なければお稽古になりません!

今すぐ稽古場に来てください!」


蓮子にこんなに強く物申すのも、はなだけだった。

* * * * * * * * * *

< 一方、甲府の若者たちは、それぞれの将来を模索していました >

吉太郎と朝市が珍しく連れ立って河原にいた。

釣竿の糸を垂らしている吉太郎の横で朝市は読書に勤しんでいる。

「朝市は本当に百姓辞めて教師になるだけ?」

「 … うん」

「おらもやっとやりてえこんが見つかっただ」

「へえ ~ 」


朝市は本から顔を上げて吉太郎を見た。

「兵隊になる」

「 … 兵隊?」


にわかに朝市の顔が曇った。

「こないだ甲府に連隊がやって来たら ~

道端で見てるうちに体中がカ~ッて熱くなって … これだって思っただ」


吉太郎はうつむいている朝市の隣に腰を下ろした。

「朝市には言うけんど … おら、東京の女学校行ってるはなにずっと引け目感じてただ。

かよもうちに金送るために工場行って、妹らに先越されたみてえで …

おら、長男なのにこのままでいいずらかって、ずっと考えてただよ」


軍隊に入れば、家族を楽させることができると、意気込んでいる吉太郎に朝市は話した。

「おらのお父も兵隊だっただ。

おら、顔も知らんけど … 赤ん坊の時、日清戦争で死んだだよ」

「ほうか、お国のために死んだだけ … 」


知らなかったこととはいえ、少し気まずい吉太郎だった。

* * * * * * * * * *

はなに無理やり稽古場に連れ出された蓮子だったが、セリフが自分の番になっても脚本をながめているだけだ。

「次、ロミオのセリフです」

はなに促されても、どこをやっているのかさえ把握していなかった。

「 … ここです」

脚本に目を通すと吹き出した。

「何かおかしいですか?」

「おお、愛しいジュリエット … 私はあの月に誓う、そなたへの永遠の愛を!」


ロミオのセリフを読み上げ、また笑った。

「 … こんな芝居じみたセリフ、恥ずかしくて言えませんわ」

「これ、お芝居ですから」

「こんな陳腐なセリフに感情込めろと言う方が無理です」


蓮子のその物言いに亜矢子がかみついた。

「それはいくら何でも、翻訳してくれたはなさんに失礼じゃないですか?!」

「私よりもシェークスピアに失礼です」


はなも見過ごすことは出来なかった。

しかし、蓮子は大あくびで返した。

「失礼 … 昨夜、寝不足だったもので」

* * * * * * * * * *

「ちょっと、どういうおつもりですか?

自分から主役をやりたいとおっしゃって、そういう態度はないんじゃないですか?!」


声を荒げた亜矢子をはなと鶴子が慌てて宥めた。

稽古は一時休憩。

亜矢子が腹を立てるのも無理はないと、蓮子の態度を責める言葉が聞こえてくる。

「私、あの方の相手役なんかできません!」

我慢できなくなった亜矢子は、蓮子がロミオ役をやるのならジュリエット役を下りるとまで言い出した。

ところが蓮子は「どうぞ」と平然と答えた。

「蓮子さん?!」

とうとう亜矢子は泣き出す始末だ。

* * * * * * * * * *

その時、生徒のひとりから報告を受けたブラックバーン校長と茂木がやってきた。

「今度はどうしたんですか?」

「すみません、役のことで揉めてしまって … 」


ブラックバーン校長から報告するように命じられて、亜矢子は訴えた。

「配役を変えたいんです。

葉山様がロミオのままだと、私ジュリエットをやりたくありません!」


はなの通訳を聞いて、校長はしばし考えた。

そして出した答えは …

「(では、あなたはロミオをやりなさい)」

亜矢子を指さしてそう言った。

「 … 私がロミオを?」

「嫌なら降りなさいとおしゃってます」


冗談ではなかった。

はなから校長の言葉を伝えられた亜矢子は苦渋の表情を見せながらも言い切った。

「やめません!

葉山様のせいで皆とお芝居出来なくなるなんて、やっぱり嫌です」


校長は蓮子にも尋ねた。

「あなたは?」

さすがにこの状況は想定してはいなかったようだが、意地でも後には引けないだろう。

「私も降りません … 必ず舞台に立ちます」

きっぱりと答えた。

「 … 困りましたね、どうしましょう」

茂木は困惑しているが、校長は涼しい顔をして言い渡した。

「(では、蓮子がジュリエットをやりなさい)」

皆から驚愕の声が上がった。

「(そして真面目に稽古しなさい ~ 分かりましたね?)」

* * * * * * * * * *

校長の前では成り行き上あのように答えてしまったが、あれほどジュリエット役を熱望していた亜矢子だ。

中庭に出てはなとふたりきりになると涙を流して悔しい思いをぶちまけた。

「どうしてこんなことになっちゃったのかしら?

あの人がジュリエットで、私がロミオなんて …

本科最後の大文学会だから、素敵なドレスを着て舞台に立ちたかったのに」


蓮子は皆の神経を逆なでして失敗させたいだけだとまで口にした。

「 … 私もあの人が何を考えてるか分からない。

けど、ブラックバーン校長のご判断は間違ってないと思うの」


はなの言葉に亜矢子は少し不満そうだった。

「醍醐さんは背が高いから、きっとロミオ役素敵よ。

私、醍醐さんのロミオ見てみたい」

「 … はなさん、本当?」

「うん、絶対に会うと思う」


ようやく亜矢子に笑顔が戻った。

* * * * * * * * * *

稽古に戻った亜矢子は、見事にロミオを演じてみせた。

はなと茂木もほっと胸をなでおろしていた。

「いいですね、醍醐さんのロミオ」

「うん、ジュリエットよりずっと適役だわ」


怪我の功名、はなの言う通りブラックバーン校長の判断は正しかったようだ。

「 … あとは、葉山さんね」

その当人は脚本を残したまま部屋に戻ってしまっていた。

* * * * * * * * * *

はなは憤然として、蓮子の部屋を訪ねた。

「これ、忘れてました」

脚本を突きつけた。

「わざわざどうも」

何事もなかったように紅茶を飲む蓮子。

「稽古場に来てください」

「皆さん一生懸命すぎて疲れちゃうんですもの」


蓮子はカゴの小鳥と戯れはじめた。

「蓮子さん、無責任すぎます!

どうしてですか、どうして舞台の主役なんて引き受けたんですか?」


はなは蓮子を厳しく問い詰めた。

「 … ちゃんと説明してください。

蓮子さん!!」


* * * * * * * * * *

「復讐したい人がいるの …

はなさん、私の復讐につき合ってくださらない?」


その大きな瞳ではなのことをじっと見据えた蓮子。

はなはまるで吸い込まれていくような錯覚を覚えていた。

< ドキドキしていました。

こういう危険な香りのする人に、女の子は心ならずも惹かれてしまうものなのです。

… ごきげんよう、さようなら >

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