NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年04月30日 (水) | 編集 |
第27回

「どうして舞台の主役なんて引き受けたんですか?」

自ら名乗りを上げておきながら、まったくやる気を出さない蓮子をはなは問い詰めた。

「復讐したい人がいるの …

はなさん、私の復讐につき合ってくださらない?」


『復讐』という言葉を聞いて、はなは蓮子が以前口にした話を思い出していた。

「うちの者たちは、私を厄介払いするためにここの寄宿舎に入れたんです。

あの人たちの思い通りになってたまるかと … つまり、復讐してやろうと思ったんです」

「 … 復讐って、もしかして蓮子さんのおうちに方たちにですか?」

< はなは彼女の秘密に一歩踏み込んでしまったようです >

* * * * * * * * * *

「ええ … 私、家の者たちを憎んでいますの。

私をこの学校に入れたのは、体のいい幽閉なんです」

「幽閉?」

「世間へ出て顔をさらすな、知り合いとも連絡を取るな … そういうことよ」

「何故そんなことを?」


はなには理解できない話だった。

「出戻りの私は、葉山家の恥さらしだからよ!」

『厄介払い』の次は『恥さらし』と蓮子は自らを辱める言葉を重ねた。

「私には、あなたのお父様のように思ってくれる家族はひとりもいないの」

娘のために土下座までする吉平の姿を蓮子は目にしていた。

「それどころか、私の存在を世間から消そうとしているのよ。

だから、私がここに居ることをおおっぴらにして、あの人たちが一番大事にしている世間体をぶち壊してやりたいの」

「 … そのために舞台の主役を?」

「ええ」


蓮子が話すような家族がいること自体、はなには信じがたいことだった。

* * * * * * * * * *

腑に落ちないこともあった。

「だったら尚のこと、舞台のお稽古一生懸命やりましょうよ!

私はここに居るってことを世間の人たちに大きな声で叫びたいんですよね?

どうせ舞台に立つなら、思いっきりやって喝采浴びた方がいいじゃないですか」


はなはクラスメートたちがこの舞台にどれだけ賭けているかを話した。

「この大文学会が終わったら、学校を辞めてお嫁に行く人もいます。

皆でひとつになって最高の思い出を作ろうとしているんです」


しかし、そんなはなの言葉にも蓮子の心は響かなかったようだ。

「悪いけど、お芝居が失敗しようと成功しようと、そんなことどうでもいいんです」

はなはもどかしかった。

「何でそんなひねくれてるのかな … 」

思わず漏らしたひと言に蓮子の顔色が変わった。

「 … 今なんて?」

ハッとして謝ったが、後の祭りだった。

「そりゃあ、ひねくれてますよ … 私はあなたたちより8つも年増なんですから!

あなたみたいに真っすぐ単純になんかなれっこないでしょ?!」

「でも、単純になった方がきっと楽しいですよ。

とにかく、復讐のことは脇に置いて … ロミオとジュリエットを成功させましょう」


何を言っても火に油を注ぐだけだった。

「もう結構、子供じみたお説教はうんざりです!」

そういう自分の方こそ、子供のようにすねて背を向けてしまった。

* * * * * * * * * *

< ジュリエット役の蓮子様は完全にへそを曲げてしまい … それ以降、稽古に来なくなってしまいました。

はなの選択は逆効果だったみたいですね >

稽古に打ち込んで、完璧にセリフを覚えてくる亜矢子にはなは感服した。

それだから尚更、自分のせいで蓮子の機嫌を損ねてしまったことに責任を感じていた。

「私がひどいことを言ったから … 」

「はなさん、何を言ったの?」


茂木に聞かれて、はなはありのままを話した。

「蓮子さんのこと、ひねくれてるとかいろいろ … 

あの葉山様に対してそんなことを?!

「どうしよう ~ 本当にごめんなさい」

… 一同は驚きを見せたが、しかし誰もはなを責める者はいなかった。

「はなさんが謝ることはないわ、お稽古に来ない人が悪いんですもの」

今のはなに出来ることは、後半の脚本を急いで書き上げることしかなかった。

< 大文学会は2週間後に迫っていました。

… 本当に間に合うのでしょうか? >

* * * * * * * * * *

< その頃、吉太郎は一大決心をして、あるところへ向かっておりました >

「おい、ちょっと待てし!」

夜の甲府の街を急ぐ吉太郎、困ったような顔をしてあとから追いかけているのは武だ。

* * * * * * * * * *

武の父、甚之介は県知事の口利きで先日甲府入りした甲府連隊の連隊長を料亭で接待している最中だった。

「いやあ、徳丸君は甲府一の大地主で生糸の商売も手広くやっているんです」

「これをご縁に、ひとつよろしくご指導お願えします」


甚之介から酌されたブドウ酒をひと口に飲んだ連隊長が目を見張った。

「これは?!」

「甲州のブドウ酒でごぜえます」

「はあ ~ 東京の司令部で出されるものより、はるかに美味い!」


連隊長は上機嫌だ。

「陸軍さんでもブドウ酒を?」

「将兵の滋養強壮、それと何より士気を高めるのに役立ちますからな」

「なるほど ~ 」


* * * * * * * * * *

「困るですちゃあ、お引き取りになってください!」

廊下から聞こえる女中の叫び声、お座敷の障子が思いきり開かれた。

「失礼します!」

そこにひれ伏していたのは吉太郎と武だった。

「吉太郎、武、おめえら何をしに来ただ?!」

甚之介は無礼を咎めたが、吉太郎は構わず連隊長に向かって訴えた。

「連隊長様、おらを軍隊に入れておくんなって!」

「何を言うとるだ ~ 武、どういうこんだ?」


武は、甚之介が連隊長のために一席設けると口を滑らせてしまったところ、吉太郎が会わせろと言って聞かなかったと、困り果てた顔で答えた。

「お願えでごいす、おらを軍隊に入れておくんなって!」

甚之介に怒鳴られても、吉太郎はその一点張りだ。

すると、連隊長は吉太郎に尋ねた。

「お前はいくつになるのか?」

「17でごいす!」

「家族は?」

「両親と祖父、妹が3人おりやす」

「ご両親はお前が志願することに賛成か?」

「ほれは … 」


吉太郎は口ごもってしまった。

まだ家族の誰にも話はしていなかったからだ。

* * * * * * * * * *

「連隊長殿、誠に申し訳ございやせん。

この吉太郎は、うちの小作の倅でやして、あとでよく言って聞かせやすんで ~ 今日の失礼は、何卒お許しくださいませ」


甚之介は平に頭を下げて謝罪した。

少し思案していた連隊長だったが、吉太郎に向かって言った。

「吉太郎君、17歳にしてお国へご奉公願い出るとは実に見上げた心がけである。

だが … 今は長男として家を守り、ご両親につくすのが第一の務めだろうが?」


二十歳の徴兵検査を待ってからでも遅くない、まずは親孝行に励めというのが連隊長からの答えだった。

「分かったかな?」

「 … はい」


うなずいた吉太郎だったが、その顔は決して納得はしていなかった。

* * * * * * * * * *

< 一方、お父の吉平は … >

伝道行商の報告のため、久しぶりに労民新聞社に戻っていた。

「それで、各地の農村の手応えはどうでしたか?」

浅川は労を労ったあと成果を尋ねた。

「社会主義への期待をひしひしと感じています。」

初対面となる山田国松のことも紹介した。

「この男は新潟の饅頭売りですが、先生の本を読んでいたく感動し、伝道行商の仲間にしてくれと」

「正直、本の中身は難しくてよく分かんねえけど ~ 吉平さんの後ついて歩いてます」


国松は人の良さそうな顔をして笑った。

「私たちの戦いは始まったばかりです」

浅川の言葉にうなずくふたり。

「では、乾杯!」

お互いの盃を重ね合った。

< 正反対の方向へ進む父と息子 … 親子なのに、皮肉なものですね >

* * * * * * * * * *

蓮子は相変わらず稽古に現れず、はなの脚本もまだ未完だった。

不安に思った茂木は富山にも稽古場に顔を出して生徒たちに指導するよう懇願した。

「いいえ、私は … 」

頑なに拒否する富山は足早に立ち去ろうとした。

「 … あの方のこと、まだ引きずってらっしゃるんですか?」

* * * * * * * * * *

その日の稽古は場所を講堂に移していた。

「はなさん、ちょっと代役を頼んでもいい?」

姿を見せない蓮子の代わりにはなが亜矢子の読み合わせをつき合うこともあった。

茂木からの要請は断った富山だったが、自然と足が稽古場に向かっていた。

入口の陰から身をひそめるようにして稽古の様子を覗いた。

その表情はどこか哀しげだ。

「おお、愛しいジュリエット … 夜が明ける、私は身を隠さねばならない。

ジュリエット、しばしの別れだ。」

「ロミオ様、どうしたら私たちは運命に打ち勝ち、永遠の愛を手にすることができるのでしょう?」


富山は思わず顔を背けて、胸に手を当てた。

< 富山先生は、ロミオとジュリエットのお芝居に何か辛い思い出があるのでしょうか? >

* * * * * * * * * *

深夜の寄宿舎ではなは脚本の執筆を続けていた。

周りから亜矢子たちの微かな寝息が聞こえてくる … はなは眠気を堪えながら鉛筆を走らせた。

東の空が白んでくる頃、はなはようやく脚本を書き上げることができた。

原稿用紙の最後に『The End』と書いて鉛筆を置いた。

* * * * * * * * * *

はなは書き上げたばかりの原稿用紙を手に部屋を出た。

早朝の中庭には誰ひとりいない。

思いきり腕を広げて背伸びをして、朝の空気を吸い込んだ。

「できた ~~ !」

その時、渡り廊下に人影が … どういう訳か、蓮子が通りかかった。

足を止めて驚いた顔ではなを見つめた。

人の気配を感じたはなも振り向いた。

目が合ったふたりはお互いに気まずそうな顔をした。

「どうしたんですか、こんな朝早く?」

… それはお互い様だろう。

「何だか目が覚めて … 」

「こないだは、出過ぎたことを言ってすみませんでした」


そう言って、はなは頭を下げたが、蓮子は答えることもなく背を向けて歩き出した。

* * * * * * * * * *

「待ってください。

このままだとジュリエットの役、降ろされますよ」


足を止めた蓮子の横顔に動揺が見えた。

「 … 舞台に立てなくなってもいいんですか?」

「いいえ」


振り向いた蓮子は、はなをにらんだ。

はなは蓮子に近づくと手にしていた原稿用紙を差し出した。

「じゃあ、これ読んでください。

… 徹夜で書き上げた脚本です。私なりに脚色も加えました。

これを読んでやるかどうか決めてください」


蓮子に手渡すと、はなの方からその場を立ち去って行った。

< まるで挑戦状のように、ロミオとジュリエットの脚本を突きつけたはなでした。

… ごきげんよう、さようなら >

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