NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年05月12日 (月) | 編集 |
第37回

< はなの蓮子への友情は、初恋にも似た感情でございました。

ふたりが甲府から戻った直後のこと … >

はなは、亜矢子から見せられた新聞で、蓮子が筑豊の石炭王・嘉納伝助と婚約したことを知って愕然となった。

「 … 蓮様、どうして?」

「まさか、はなさんも何も聞いてなかったなんて … 」

「こんなのウソよ、何かの間違いよ!」


はなは蓮子の部屋へと走った。

「蓮様、はなよ … 開けて!

あんな記事、でたらめよね?!」


ドアには鍵がかかっていて、必死に叩いたが返事はなかった。

「蓮様、答えて! 蓮様!」

取り乱して、ドアを壊さんばかりのはなを止めたのは茂木だった。

「 … 蓮子さんはいませんよ。

ご婚礼の支度でおうちにお帰りになりました」


茂木も辛そうにそう伝えた。

唇をかみしめたはな。

< これほどの裏切りがあるでしょうか …

腹心の友と思っていた蓮子は、結婚のことをはなにひと言も打ち明けてくれなかったのです >

* * * * * * * * * *

教室も蓮子の婚約の話題で騒然としていた。

新聞に蓮子と並んで載っている伝助のいかつい顔の写真、誰の目にも不似合いなふたりに映って見えた。

「葉山様、こんなに歳の離れた方と … 九州一のお金持ちだとしても、よく嫁ぐ気になられたこと」

鶴子たち同級生には蓮子の気持ちがとても理解できなかった。

「 … 政略結婚ですわ」

亜矢子が漏らした言葉に驚愕する一同。

「私、はなさんのことが心配で … 」

「ひどく取り乱していらしたわね」


* * * * * * * * * *

蓮子に会って事実を確認したいはなは、ブラックバーン校長に外出許可を願い出ていた。

「 … 葉山さんが黙って出て行った理由が、私には分かります

あなたに話せば、そんなふうに取り乱して何をしでかすか分からないと思ったんですよ」


富山は静かにはなのことを諭した。

その上、学校の外は新聞記者がいっぱいで、今外出することは危険なのだ。

「(はな、外出は許しません!)」

どんなにはなが外出を請うてもブラックバーン校長は許可を与えなかった。

* * * * * * * * * *

「何ですか、あなたは?」

中庭で生徒たちの悲鳴があがった。

新聞記者がひとり、校内に入り込んできたのだ。

「ここは男子禁制ですよ、出て行ってください!」

「怪しいものではありません。

葉山蓮子さんのことを2、3お尋ねするだけですから」


記者は取材のためだと、綾小路の言葉に従おうとせずに近づいてくる。

「無礼者!」

なぎなたを手にした茂木が生徒たちの前に立ちはだかった。

「葉山蓮子は大切な生徒です。

あなたがたにお話しすることなどありません ~ 出て行きなさい!」


それでも、しつこくあきらめようとしない記者に向かって茂木は威嚇のためになぎなたを振り下ろした。

「 … 暴力は止めましょう」

その時、茂木は記者の後方にはなの姿を見つけた。

「はなさん?」

茂木が一瞬気を緩めたのを見て、逃げ出そうとした記者 … なぎなたが一閃、足を払ってひっくり返した。

倒れた記者を気合で一喝すると、茂木ははなに向かって叫んだ。

「はなさん、行きなさい!」

はなは、お辞儀すると校門に向かって走り出した。

* * * * * * * * * *

< はなは矢も楯もたまらず、学校を飛び出し、そこに立っておりました >

葉山家に赴いたはなは、蓮子の部屋と思しき窓を見上げて、声を振り絞った。

「蓮様、はなよ! … 蓮様!」

屋敷の周りで待機していた記者たちがその声を聞きつけて、はなはたちまち取り囲まれてしまった。

「葉山蓮子様のご友人ですか?

お話聞かせてください、学校ではどんな生徒さんでしたか?」

「あなたは石炭王との縁談をご存知でしたか?」

「お見合いはこれ以前にもなさってましたか?」


矢継ぎ早に容赦なく、はなに質問を投げつけてきた。

逃げ出すこともできないはな。

「お前たち何やってるんだ?!」

駆けつけた警官に保護されて、学校に連れ戻されてしまった。

* * * * * * * * * *

「あれほど外出を禁じたのに … 警察に保護されるとは言語道断です!」

富山は、はなの行動を厳しく非難した。

「申し訳ございません」

結局、蓮子から真意を聴くどころか、姿を見ることさえできなかったはなはすっかり消沈していた。

そんなはなに校長は、「Go to bed」を言い渡した。

「 … 今日はゆっくり休みなさい」

慈しみある声でそう付け加えた。

< ブラックバーン校長も、はなのやるせない気持ちを分かって … それ以上のお咎めはありませんでした >

* * * * * * * * * *

「私何やってるんだろう … 蓮様 … 」 

はなは布団の中でただただ泣いていた。

* * * * * * * * * *

< 蓮子の婚約のニュースは甲府にも届きました >

「 … 蓮子さん、九州の石炭王と婚約したんです!」

安東家の一同にも衝撃が走った。

何が書いているかは分からないが、ふじたちの目は朝市の持ってきた新聞の記事に釘づけだった。

「石炭王と伯爵様じゃ、どっちがエライずらか?」

「ほりゃあ、身分は伯爵様が上で … お金は石炭王の方が何十倍も持ってるだよ ~ 」


ももの無邪気な疑問にリンがおどけて答えている。

「てっ、蓮子さん、大金持ちのお嫁さんになるだけ、いいな ~ 」

「ほんのちょこっとの間、おらたちの仲間かと思ったけんど … やっぱし、住む世界の違うお姫様だっただね」

「そうさな … 」


しかし、ふじの思いは複雑だった。

「蓮子さん、あん時ゃもう決心してただね … 誰にも打ち明けずに、自分の胸にしまい込んだ … 」

我が胸の中で少女のように泣いていた蓮子。

そのぬくもりがまだ残っているような気がしていた。

「あの日の魚釣りは楽しかったじゃんね ~ 蓮子さん、独身最後の思い出を作りに来たずらか?」

朝市が話しかけても、吉太郎は虚ろな顔をしている。

* * * * * * * * * *

4人で釣りを終えた帰り道に、はなは蓮子に言った。

「こういうの英語で『beginner's luck』っていうんですよ」

大物のウナギを釣り上げた蓮子以外、全員釣果なしだったのだ。

「 … 初めての人にだけ訪れる幸運のこと」

「じゃあ、1回きりってこんけ?」

朝市が尋ねると、はなは笑いながら答えた。

「ほういうことになるね」

「 … 最初で最後の幸運 … 」

そうつぶやいた蓮子の顔はどこか寂し気だった。

* * * * * * * * * *

皆の話の輪から抜け出した吉太郎は、納屋で蓮子からもらった雑誌『明星』を見つめていた。

「君死にたまふことなかれ … 吉太郎さんが持っていてください」

あの夜の蓮子の声が耳によみがえる。

< ここにもひとり、淡い初恋を打ち砕かれ … 胸が張り裂けそうな若者がいたのでございます >

* * * * * * * * * *

一方、葉山家の屋敷では、伝助から贈られた豪華な結納品を前にして、伯爵夫妻は上機嫌だった。

「嘉納様と亡くなった奥様との間にお子様がひとりもいらっしゃらなかったのも幸いでしたわね。

蓮子さんはまだお若いから、跡継ぎを何人でも産めるじゃありませんか」


蓮子の気持ちなど一切おかまいなしで園子は無神経な発言を続けた。

「こう言ってはなんですけれど … その子が嘉納家の莫大な財産を引き継ぐんですからね」

「まさに金の卵だな」


身分はあれど、この夫婦は下衆の極みだった。

「そんなに素晴らしい結婚ならお譲りしましょうか?」

傍らでふたりの会話を無表情で聞いていた蓮子が口を開いた。

「 … お兄様と離縁して、お義姉さまが金の卵をお産みになったらいかが?」

子供のできない園子に対する痛烈な嫌味だった。

「蓮子さんたらそんな面白いご冗談をおっしゃって … ほほほほ」

園子の目は笑っていない。

ふたりに対して負い目がある伯爵は、どちらを諌めることも出来ない。

重苦しい雰囲気に話題を変えた。

「昼は記者たちがうるさかったが、静かになったな」

「警察に通報しましたの ~

あっ、そう言えば … 秀和女学校の生徒がひとり保護されたそうですよ。

家の前で記者に揉みくちゃにされてたんですって」


途端に蓮子の顔色が変わった。

< 蓮子は、はなだと確信しました >

「 … お兄様、学校に行かせてください。

置いてきた本を取ってきたいんです … 1時間でいいから、行かせてください」


* * * * * * * * * *

< 蓮子の婚約報道から1週間、はなの心には大きな穴が開いたままでした >

授業を受けていても集中できず、蓮子の席を見てはため息をつくようなことばかりだった。

その日、富山の授業中に亜矢子からこっそりと渡されたメモを読んだはなは思わず立ち上がってしまった。

蓮子が今、寄宿舎に来ているというのだ。

「安東さん?」

怪訝な目で見つめた富山。

「 … すいません、私 … あの … 」

言葉に詰まってしまったはなに亜矢子が助け舟を出した。

「先生、はなさん、急にお腹が痛くなったそうです」

しかし、見え透いた作り話に騙される富山ではなかった。

「仮病を使って誰に会いに行くんですか?

… ずっと授業に身が入っていませんね。

そんな様子で教室に座ってられても迷惑です。

Go to bed!」


すべてを察した富山からの粋なはからいだった。

はなはお辞儀をすると教室をあとにして、蓮子の部屋へと急いだ。

* * * * * * * * * *

部屋のドアのカギはかかっていなかった。

「蓮様 … 」

思いきり開いた。

「蓮様!」

きれいに荷物が運び出されて片付いた部屋、日差しが差し込む窓から外を見ていた蓮子がゆっくりと振り返った。

「御機嫌よう」

逆光に浮かび上がったシルエットの蓮子が言った。

「 … お久しぶり」

ほんの1週間しか経っていないのに … 長い歳月を経て会ったような気がするふたりだった。

まったく悪びれることのないの態度の蓮子にはなは詰め寄った。

「蓮様、本当に結婚なさるの?」

「ええ」


涼しげな顔の蓮子だった。

「どうして何も話してくれなかったの?

ずっと隠してたなんてひどい!」

「 … 新聞、ご覧になったでしょ?

とてつもない玉の輿なのよ」

「その方のこと愛してるの?」

「一度しかお会いしてないから分からないわ …

でも、彼には有り余るほどのお金があるのよ」


* * * * * * * * * *

蓮子の口から出てくるのは、はなが耳を覆いたくなるような話だった。

「そんな結婚なさるなんて … 恥ずかしくないの?!

お兄様が持ってらした、あの縁談は断ったんじゃなかったの?!

自分は操り人形じゃないって、蓮様言ってたじゃないですか?!

… それもウソだったの?」


声を荒げて、思いつくままの言葉で蓮子を問い質していた。

< 蓮子が家の犠牲になって結婚させられるとは知らず … 怒りをぶつけることしかできないはなでした。

… ごきげんよう、さようなら >

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