NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年05月14日 (水) | 編集 |
第39回

< 嘉納伝助と蓮子は東京で盛大な結婚式を挙げた後、炭鉱のある福岡へやって来ました >

福岡での祝宴は、嘉納邸で三日三晩続いた。

金屏風の前に用意された高砂席に伝助とふたり並んで座らされた目の前で、繰り広げられる飲めや歌えや踊れやの饗宴 … それは、蓮子がこれまで見てきたのとは、余りにもかけ離れた世界だった。

「なんとまあ、きれいな博多人形んごたるな ~ 」

「なんとまあ、見事な着物ばい」


東京から来た華族出身の美しい花嫁を始めのうちは遠巻きに見ていた招待客たちだったが、酔いが回った勢いで高砂の前に集まってきた。

「冥土の土産にもうちっとよう見せてくれんな!」

酔客の注文に伝助は勢いよく新妻の名を呼んだ。

「蓮子! … しゃん」

しかし蓮子に見据えられて、思わず敬称をつけてしまった伝助を皆が大笑いした。

「自分の嫁ごに『しゃん』ばつけるとは、おかしかろうもん!」

「皆、お前の着物を見たがっちょるきに、立ってくれんね」


伝助は、しくじりを取り返すかのように強い口調で言った。

蓮子の顔色が変わった … それではまるで見世物ではないか?!

* * * * * * * * * *

はやし立てる一同、一向に腰を上げようとしない蓮子に伝助は立つように促すと、まず自らが立ち上がった。

「さあ、立て立て立て ~ !」

扇を持って両腕を大きく広げたのを合図に三味線が鳴り始め、それに合わせるように手拍子が起こった。

これで立たなかったら、伝助の面子は丸つぶれだということは蓮子にも理解できた。

戸惑いながらもゆっくりと立つと、大きな歓声が上がった。

「後ろん帯も見せてくれんね ~ 」

「回ってくれ … 回れ回れ回れ ~ !」


蓮子は屈辱を感じながらも、伝助に言われるがまま、ぎこちなくその場で身体を一周させた。

* * * * * * * * * *

取りあえず、客たちは満足したのか、それ以上の注文はせずに、それぞれ飲み食いの場所に戻っていった。

憮然とした顔で座りなおした蓮子。

伝助は手酌で酒を呷っているが、そんな蓮子が気になるのかチラチラと見ている。

その時、奥から赤い着物を着た少女が現れて、伝助の横に座った。

「飲むか?」

少女に向かって冗談を言った伝助は今まで見せたことがないような優しい表情になった。

膳の上の料理をつまみ食いされても笑って見ている。

「 … あの、そちらの可愛らしいお嬢様は?」

蓮子は何となく気になって、伝助に尋ねた。

「ああ ~ まだ紹介しちょらんやったな。

娘の冬子ばい」

「娘?!」


< 蓮子は耳を疑いました。

伝助には子供がいないと聞いていたのです >

「こん人が今日からお前のおっかしゃんたい」

そう言われて、冬子の顔がとたんに強張った。

「 … ほれ、挨拶せんか?」

「こげなお姫様、おっかしゃんとか呼べんばい!」


敵意丸出しで蓮子のことをにらみつけるとぷいっと引っ込んでしまった。

* * * * * * * * * *

延々と続いていた宴も終わり客も引き上げて、蓮子はようやくさらし者のような席から解放された。

「くたびれたか?」

蓮子の仏頂面は変わらない、返事さえしない。

「 … くたびれて口もきけんとね?

何べんもくるくる回らして、すまんやったね」


伝助なりに悪いことをしたと、気にしていたのだろう … しかし、蓮子が腹を立てている理由はそのことではなかった。

「私は騙されていたのでしょうか?」

「騙された?」


意外という顔をして驚く伝助を蓮子は問い質した。

「亡くなった奥様との間に子供はいらっしゃらないと伺いました」

「ああ ~

女房との間には、子供はおらん … 冬子は、外ん女に産ませた子たい」


一切悪びれることなくそう答えた。

「ウソは言うとらんばい?」

伝助は、愉快そうに声を上げて笑った。

< 何故ここでこの人は笑えるの?

… 頭が真っ白になる蓮子でした >

* * * * * * * * * *

「旦那様、博多んお客さんが大層お迎えに来ちょりますばい」

女中頭の山元タミからの報告を聞いて、伝助は席を立った。

「今日はゆっくり休んじょけ」

蓮子にそう言い残すと、居間から出て行ってしまった。

「あの … 博多のお客様とはどなたですの ~ 私もごあいさつした方がよろしいですか?」

蓮子に尋ねられたタミは笑いながら答えた。

「奥様、挨拶はいらんとですよ ~ 迎えに来たとは、馴染みの芸者衆やき」

「芸者?」

「旦那様、今夜は帰って来んしゃれんですばい」


< どうやら、嘉納伝助との結婚生活は、蓮子の想像を絶するものになりそうでございます >

* * * * * * * * * *

時は流れ … 1913年(大正2年)・1月。

< 年号は明治から大正に替わり、はなは高等科の最上級生になりました >

更に英語力に磨きをかけたはなは、教育実習で初等科の後輩たちの前で教壇に立つ姿も様になり始めていた。

* * * * * * * * * *

「はな、あと2ヶ月で卒業ですね … はなの帰りを楽しみに待っています」

娘たちに手紙を出したい一心で手習いを続けていたふじも何とかひらがなで手紙を書くことができるまでになっていた。

ずっと懲りずに指導して、つき合ってくれていた朝市のお蔭だった。

「はあ ~ 朝市、字間違ってねえけ?」

ふじが書き上げたはなへのハガキを見て、朝市は微笑んだ。

「完璧じゃん」

「ははは … やっとこさ書けたよ ~ 」

「あっ!」


気を緩めた途端、ハガキの上にお茶の入った湯呑を倒してしまった。

「せっかく書けたに ~ もうハガキないだよ」

ももが、びしょびしょになってしまったハガキを手にして眉をひそめた。

「 … またこんだ書くさ ~ 朝市、勉強忙しいだに悪かったじゃんね」

「いいえ ~ ほんじゃまた」


* * * * * * * * * *

ふじはあのように書いてはいるが、朝市ははなが本当に甲府に帰ってくるかどうか不安だった。

「朝市さん!」

気がつけば、ももが朝市を見送りに外まで出てきていた。

「何でえ?」

朝市に見つめられると、ももは少し恥ずかしそうに言った。

「もうすぐ学校の先生ずら ~ こぴっと頑張れし!」

「 … ありがとう」


< 朝市は念願がかなって、師範学校に通っていました。

一方、小さかった末っ子のももも、すっかり娘らしくなりました >

* * * * * * * * * *

はなの教育実習の指導係は富山だった。

「安東さん、卒業後はどうするか決まりましたか?」

「いいえ、まだ何も決まってなくて … 少し焦ってます」


すると富山は思いもよらぬ提案をした。

「ここに残って、英語の教師をやる気はありませんか?」

「えっ?!」

「あなたは給費生にもかかわらず、何度も問題を起こして、ブラックバーン校長や先生方を困らせ … おまけに私の授業も散々邪魔してきました」


はなは恐縮して、頭を下げた。

しかしそれは、容易くはなのことを褒めない富山の本題に入る前の前置きの様なものだった。

「ただ、英語の実力だけは確かです。

あなたにやる気さえあれば、私からブラックバーン校長に推薦しましょう」


富山もまたはなの才能を認めているひとりだったのだ。

あ然としているはなに富山は尋ねた。

「 … 私の同僚になるのは嫌ですか?」

「いえ、そんな … 勿体ないようなお話です。

けど …

10年間、東京で勉強させてもらった家族のことも気になって、山梨に帰ろうかとも … 」


はなが進路に迷っている最大の理由はそれだった。

「山梨に帰っても、あなたがここで身につけたものを生かせる仕事は … ないと思いますよ」

* * * * * * * * * *

「英語の教師か … 」

中庭に出てぼんやりとつぶやいたはな。

「それだけはやめた方がいいわ … 富山先生みたいに生涯独身を通すことになってもいいの?」

振り向くと亜矢子が笑っていた。

「醍醐さん?!」

「やっと決まったわ ~

醍醐亜矢子、この度、お医者様と婚約いたしました!」

「ええっ?! おめでとう!」


裏庭に居た生徒たちが亜矢子を取り囲んで祝いの言葉を贈った。

< 婚活に命を賭けていたあの醍醐にしては、遅すぎるくらいです >

* * * * * * * * * *

「両親に頼み込んで寄宿舎に戻ることにしたの。

最後に皆さんと楽しい思い出が作りたくて」


はなと同室になることを望んだのだが、生憎以前の部屋は鶴子の他にすでに『小さい人』たちが入っていて叶わなかった。

そんな亜矢子が入ることになったのは、蓮子が使っていた個室だった。

< そこは、はなにとって、蓮子との思い出がたくさん詰まった部屋でした >

はながこの部屋に足を踏み入れたのは、『あの日』以来初めてのことだった … なるべく近づくことさえ避けていたのだ。

「はなさん、そう言えば … 葉山様どうされてるかしら?

あれから一度もお便りしてないの?」

「ええ … さあ、急いで片付けましょう」


曖昧な返事をしたはなは意図的に話題を変えた。

心の傷が癒えたわけではなかった … しかし、蓮子のことを思い出す回数は確かに減っていた。

* * * * * * * * * *

同室の後輩ふたりは、はながこの学校にやって来たころと同じ年代の初等科の生徒で … はなも鶴子も時間が許す限り、後輩たちの勉強を見る心優しい先輩だった。

「分からない単語があった時は、すぐに辞書を引くクセをつけましょうね。

そうすればどんどん英語が好きになりますから … 」


はなが抱えるようにして英英辞典を机の上に置くと、後輩たちは目を丸くした。

「はなさんの辞書、大きくて立派でしょ?」

「これはね、出版社で翻訳のお仕事をお手伝いした時にいただいたの」


今のはなにとってこの辞書が掛けがえのない相棒だった。

「出版社のお仕事は大変でしたか?」

後輩のひとりが無邪気な質問をした。

「いいえ、ちっとも … 本を作るお仕事は、好きな本を読む時と同じぐらいワクワクして、時間があっという間に経つの。

あんな仕事につけたらな ~ 」


そんな話をしているうちに、はなはいつの間にか想像の翼を広げていた。

* * * * * * * * * *

「編集長!」

はなは向学館の編集長になっていた。

「何だ?」

髭を生やしてパイプをくわえたはなが偉そうに振り向くと、そこには格下げになった梶原聡一郎がいた。

「次の企画、恋愛特集はいかがでしょうか?」

はなは梶原が差し出した企画書にざっと目を通した。

「悪くないな。

… が、もっといい案はないか?」

すると、梶原を押しのけて顔を出したのは村岡英治だった。

「編集長!」

「何だ、また君か?」

「僕は『珍獣』の本がいいと思います」

「 … そうくると思ったが、却下します!」

「どうしてですか?

バカが読んだってわかるし、可愛いですよ!」

しつこく食い下がる英治は、はなにナマケモノの絵を差し出した。

はなはそれを振り払うと席から立ち上がった。

「私はもっと、ワクワクした素敵な本を作りたいの!

子供からも大人からも愛されて … 読んだ人が思いっきり想像の翼を広げられるような … 」

* * * * * * * * * *

目をつぶって両手を一杯に広げ羽ばたかせながら、満面の笑みを浮かべるはなを見て、鶴子と後輩たちは顔を見合わせて笑っている。

「はな先輩はね ~ 時々こうなってしまうのよ … ねっ」

鶴子に肩を叩かれて、ハッと我に戻ったはなは、少し気まずそうな顔をして見せた。

「はなさん、出版社って女の人がお勤めするのって、難しいわね?」

「そうよね … 」


はなは完全に現実の世界に連れ戻されてしまった。

* * * * * * * * * *

その若い女性は、薄汚れたボロボロの着物をまとい、髪は乱れ、青白い顔で虚ろな目、胸には西洋のお菓子の缶のようなものを大事に抱えて、ふらつく足取りで秀和女学校の校門の前に近づいてきた。

生徒たちから不審な目で見られていることに気づいて顔を伏せた。

休み時間の終わりを報せる鐘の音が聞こえる。

「このきんつばも卒業したら食べられないでしょ、この際太ってもいいわ」

そんな話をしながら、亜矢子とはなが校門へと続く緩やかな坂道を上ってきたその時だった。

目の前で若い女性が倒れてふたりの足元に缶が転がってきた。

「しっかりなさって、大丈夫ですか?」

慌てて駆け寄るふたり。

倒れている女性の顔を見たはなに衝撃が走った。

「 … かよ?」

それは妹のかよだった。

「お姉やん … 」

蚊の鳴くような声がかよの口から漏れた。

「かよ、どうしたの?」

… 製糸工場で働いているはずのかよがどうして東京に?

突然、かよははなの胸にすがって泣き出した。

「会いたかった ~ お姉やん、お姉やん … 」

< かよの身に一体何があったのでしょう?

… ごきげんよう、さようなら >

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