NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年05月15日 (木) | 編集 |
第40回

製糸工場で女工として働いているはずのかよが突然、秀和女学校の校門の前に現れた。

「 … 会いたかった、お姉やん!」

ボロボロの姿をしたかよは驚いているはなの腕にすがってただ泣き続けた。

* * * * * * * * * *

「かよが?!」

一方、甲府の安東家には、かよの行方を捜して仕事をあっせんした男が怒鳴り込んでいた。

「かよ、いつ工場からいなくなったですか?!」

「一週間前だ!

前金の分もまだ働いてねえだに、見つからなんでも金は利子つけて返してもろうぞ!」


男は凄むとひとまず引き上げていった。

「お姉やん何処へ行ったずら?」

「かよ、かよ ~ !!」


狼狽して、かよの名を呼ぶふじを吉太郎は必死に宥めた。

* * * * * * * * * *

はなは取りあえず、かよを寄宿舎へ … 亜矢子の好意で彼女の個室に連れて行った。

かよは出された食事を平らげると、ようやく落ち着きを取り戻したようだった。

「 … こんな美味えもん食えるなんて、生きててよかった」

「かよ、痩せたね … 」


顔色も青白く、やつれた妹を目にして、はなは胸が痛んだ。

「朝の5時から夜の8時まで、機会の前に立ちっぱなしで … 死ぬほどしんどかったけんど、おれが辛抱できたのは、さっちゃんがいたからじゃん」

「さっちゃん?」

「1日中、機械の前に居ると、立ったまま眠りそうになるだよ。

ふんな時、さっちゃんと歌歌って、眠気を吹き飛ばしただよ」


さっちゃんという友達も、かよと同じように貧しい家のために働きに出たのだろう。

「ふんだけんど … さっちゃん、病気になっちまって、働けんくなって、田舎に帰されただよ」

劣悪な労働環境の中、胸を患ってしまったのだ。

かよは僅かな給金の中からクッキーの缶の中に溜めておいた小銭を餞別としてさっちゃんへ渡したそうだ。

「さっちゃん、おらの手握って言っただよ … おらみたいになる前に、こっから逃げろって」

さっちゃんがいなくなってから、1日中ただ黙って機械の前に立ってると … 自分が生きてるのか死んでるのかよく分からなくなって … 

「プツッと、辛抱の糸が切れちまっただよ … 」

ある晩、皆が寝静まったのを見計らって、工場から逃げ出してしまったことを涙ながらに語った。

* * * * * * * * * *

「かよ … 」

頼れるものは姉の自分しかいないと、必死にここまでたどり着いたかよの気持ちを考え、はなは身につまされる思いだった。

細くなってしまった手を取り、背中を優しくなでた。

「おら、死んでも工場には戻らねえ … ふんだけんど、女工は5年の約束だから、借金がまだ残ってる。

うちに帰ったら、工場に連れ戻されるだよ。

おら、東京で仕事見っけて、必死に借金返すつもりだ」


うちには知らせないでくれと泣きながら懇願した。

* * * * * * * * * *

「かよ、今日はゆっくり体休めて … 先のことはまたゆっくり考えよう」

亜矢子は、かよが今夜この部屋に泊まるように告げて実家に戻っていた。

はながそのことを伝えると、かよは安心して笑顔になった。

「本当け … このふかふかの布団で寝ていいだけ?」

「いいだよ」


工場から逃げてくる途中、まともに寝てもいなかったのだろう。

死んだように眠るかよの寝顔を見ながら、はなはある決心をしていた。

「かよ、お姉やん、決めた。

もう二度とかよを工場に行かしたりはしねえ … お姉やんも東京で仕事捜すから、一緒に頑張ろう」


翌朝、かよが目を覚ますのを待ってその決意のほどを伝えたのだ。

* * * * * * * * * *

亜矢子が用意して来てくれた朝食のサンドウィッチ。

「美味えな ~ 」

生まれて初めて口にした西洋の食べ物、かよはその余りの美味しさに幸せそうな顔をした。

ところが、かよの存在はほどなく茂木の知るところとなってしまった。

頭隠して尻隠さず … 突然、亜矢子の部屋を訪れた茂木にかよの草鞋を目ざとく見られてしまったのだ。

* * * * * * * * * *

『カヨブジ アンシンセラレタシ』

茂木から届いた電報を見て、安東家の人々は一応は安堵の胸をなでおろした。

「とにかく無事でよかったよ ~ 」

うなずき合うふじと周造だったが、ももは首をひねっている。

「ふんだけんど、なんでお姉やんの学校に居るで?」

「 … そうさな?」


迎えに行くといきり立つ吉太郎だったが、それを制してふじが自分が行くと言い出した。

「おらに行かしてくりょう ~ ここは、母親としてこぴっとしないとな」

周造は仰天した。

ふじは、生まれてこの方、甲府を出たどころか汽車にも乗ったことがないのだ。

* * * * * * * * * *

その上、安東家の家計ではひとり分の汽車賃でさえままならない。

ふじは地主の徳丸甚之介に頭を下げて借金を申し込んだ。

甚之介は渋い顔をしながらも、往復の汽車賃どころか製糸工場の前金の残りまで立て替えてくれたのだ。

この男が時々見せる幼なじみのふじに対する優しい一面だった。

「子を思う気持ちは、わしにもよく分かる」

「本当に恩に着ます … 」


ふじは仏様でも見るような目で甚之介に礼を言った。

「だけんど、おまんの亭主は一体どうなってるだ?

行商に行ったきり、もう3年も帰っちゃねえちゅうじゃん」

「いいえ ~ 2年と10ヶ月です」

「 … ふじちゃんも苦労するじゃん。

ほんな薄情な亭主とは別れた方がいいら ~ なんなら … わしが面倒みてやっても??」


いつの間にか、ふじの姿は跡形もなく消えていた。

* * * * * * * * * *

< 福岡の石炭王に嫁いだ蓮子は、夫や娘たちを教育しなおそうと、孤軍奮闘しておりました >

ふたりにテーブルマナーを覚えさせるため、朝食も洋食を用意させた。

慣れないナイフとフォークに焦れた伝助は、皿を手で掴むと目玉焼きに直接口をつけて黄身をすすり始めてしまった。

その音に顔をしかめる蓮子。

冬子もフォークを箸のように持ち替えてしまっている。

「さあ、どうぞ ~ 冬子さん」

蓮子はコップに牛乳を注いで、冬子の前に置いた。

「うちは牛乳は好かんと … 」

… この時代はまだ牛乳は一般的にはあまり飲まれてはいなかった。

鼻をつまんでいる冬子に伝助は言った。

「頑張って飲め ~ 牛乳を毎日飲みよったら、西洋人のごと色が白うなるそうじゃ」

「それは違います。

身体は丈夫になりますが、色が白くなるなんてどの本にも書いてありません」


蓮子の言葉に伝助は舌打ちした。

「俺は … 本は読みよらんきね」

「間違ったことを子供に教えるのはよくありません」


理路整然とした蓮子の物言いは伝助を閉口させた。

「 … ごちそうしゃん。

おとっちゃん、行ってきます」

「おお、行って来い」

「おとっちゃんではなく、お父様と呼びましょう。

冬子さんはもう大きいんですから … 」


蓮子は躾と思っているのだろうが、冬子にしてみれば口やかましいだけだった。

振り向いた冬子は蓮子のことを無言でにらみつけると食堂から出て行ってしまった。

* * * * * * * * * *

「ほんなこつ、旦那様がお気の毒じゃ ~

あげな気取った人と居ったら、息が詰まるし、オナラもできん」


タミを頭とする女中たちも裏では蓮子のすることを笑っていた。

「お姫様は何でん自分の思い通りにせにゃ、気が済まんとやき」

そんな蔭口が蓮子の耳に届かない訳はなかった。

… 孤独だった。

* * * * * * * * * *

< はなはかよと東京で暮らすことを考え、本腰を入れて就職活動を始めました >

「そう、もう卒業か?」

出版社で働くことを望んだはなは、かつて高等科の頃にアルバイトしたことがある向学館に梶原を訪ねていた。

「でも、女の子にはお勧めできないね ~ 何しろ出版社っていうのは忙しいからね」

「構いません、私体力には自信ありますし … 小間使いでも何でもします!」


『小間使い』という言葉で梶原は当時の記憶がよみがえったようだ。

「そう言えば、君は翻訳もできる優秀な小間使いだったね」

ニッコリとうなずいたはなに梶原は、上層部に掛け合うことを約束した。

「よろしくお願いします!」

* * * * * * * * * *

< 一方、初めて東京にやって来たふじは … >

茂木に案内されて、かよと談話室で再会を果たした。

「かよ、痩せたじゃん、色も白くなっちまって … 」

「お姉やんにも同じこと言われた。

お母、おらもう工場には戻らねえ … あんなとこ死んでも戻らんから」


製糸工場での過酷な日々を想像して、ふじは沈痛な面持ちでかよを見つめた。

「よっぽど、つれえ思いしただな ~

ほれじゃあ、うちに帰ってこうし … お母やお祖父やんたちと百姓やれし」


しかし、かよは母の言葉にかぶりを振った。

「帰らねえ … おら、もう貧乏はやだ!

東京で仕事見っける」


かよの口から思いもよらぬ言葉を聞いて、ふじは驚いている。

「東京でえ??」

「東京なら、なんぼでも働き口があるし … お姉やんもいるし」


すると、ふじは冗談でも聞いたかのように笑い出した。

「何を言うだ?

はなはもうすぐ卒業するだから、甲府に帰ってくるだよ」

「えっ?」


* * * * * * * * * *

その時、ふじの上京を知ったはなが談話室に飛び込むように入ってきた。

「お母 ~ ひとりで来ただけ?」

「ほうだよ、かよが心配で記者に飛び乗っただ!」


抱き合って喜ぶふたりを見ながら、かよは少し複雑な気持だった。

「よくひとりで来られたじゃんね ~ 」

かよははなに何処へ行っていたのか尋ねた。

「出版社に雇ってもらえるかお願えしに行ってきただ」

「出版社?」


今度はふじが不思議そうな顔をしてはなに尋ねた。

「 … 何のことでえ?」

話の順番が逆になってしまったが、はなはふじに卒業後、東京で働きたいことをこの時初めて伝えたのだった。

「出版社に働くこんになったら、甲府には帰れねえけんど … お母、ほれでもいい?」

しばし呆然としていたふじだったが、すぐに笑顔を作ってうなずいた。

「ああ、いいに決まってるじゃんけ」

ハッとしてふじを見つめるかよ。

「はなの好きにしろし!」

笑っているけど、無理をしているのが手に取るように分かった。

「ありがとう!」

だが、はなにはそれが分からず、嬉しいばかりでふじに抱きついた。

< はな … お母の本当の気持ちを分かってやれし … 

ごきげんよう、さようなら >

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