NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年05月20日 (火) | 編集 |
第44回

< はなは新任初日にして、教師失格の烙印を押されてしまいました >

「ああ、おけえり、どうだったで、はな ~ 先生1日目は?」

学校から戻ったはなは、庭で作業していたふじたちから明るく出迎えられた。

「うん … 」

曖昧に笑っているはなの背中から声をかけたのは周造だった。

「はな … まあ、そう気にすんな。

のっけだからな … 」

「のっけから教師が廊下に立たされたじゃ、生徒にしめしがつかんら?」


後からついてきたリン、周造は彼女から学校で何があったのかを聞かされたのだろう。

「てっ、廊下に立たされた?」

あ然としているふじに向かってリンは嘆いてみせた。

「うちの朝市まで巻き添え食らって言い笑いもんじゃん」

「てっ、朝市さんも? … お姉やん、何したでえ?!」


朝市の名前を聞いた途端、ももは目の色変えてはなのことを責めた。

「ほれは … 」

「先生なのに立たされるって、よっぽど悪いことしたずら?」


吉太郎の問いに代わりに答えたのはリンだ。

「授業をそっちのけで、生徒と学校を抜け出して遊んでただと!」

* * * * * * * * * *

朝市が話したのだろうか … はなは、少し恨めしかった。

「何でほんなことしたで?

東京の学校では、あんなに立派に授業やってたじゃんけ ~ 」

「あれは、遊んでたんじゃなくて、校外授業で … 」


弁解する余地も与えず、リンはまくし立てた。

「村の人らが見てただよ ~

先生のはなが一等楽しそうに浮かれてたって」


情報源は朝市ではないようだ …

しかし、狭い村の中のことだとしても、数時間後にはすべて把握しているリンの地獄耳は大したものだ。

「 … は、花がいっぺえ咲いてたもんだから、ついウキウキしちまって … 」

「朝市ははなを庇って一緒に立たされただ」

「まったく朝市にも迷惑かけて … 」

「お姉やん、先生に向いてねえじゃねえけ?」

「ほうだ、ほうだ!」


弱り目に祟り目 … 実は結構凹んでいたはなは、兄妹たちからも咎められて、ますます落ち込んでしまった。

* * * * * * * * * *

「 … ちょっと言い過ぎたけ?」

「そうさな … 」


肩を落として、家に入っていくはなを見て、リンは慌てて励ましはじめた。

「おまんも大変じゃん ~ 

お父に代わって、このうちの暮らしを支えんといけんし、かよのこせえた借金もあるし、教師にまるっきし向いてなくてもやるしかねえずら!」


少しも励ましになっていないところがこの女だった。

* * * * * * * * * *

「今日は立たされんように、こぴっと授業やるだよ」

次の朝、母の言葉に見送られて、迎えに来た朝市と共にはなは家を出た。

リンに言われたことが気になっていて、元気がなかった。

「はなでも落ち込むことあるだな?」

「 … おら、先生に向いてねえと思う」


朝市は笑い飛ばした。

「たった1日やっただけで、何言ってるだ?

… たった1日で、あんだけ生徒と仲良くなれただから、結構向いてるかも知れんじゃんけ」

「 … ほうかな?」

「ほれ、早く行かねえと遅刻するら、先生が遅刻したら生徒に笑われちもうよ」


はなは朝市からもらった言葉を胸の中で自分に言い聞かせると学校へ向かって歩き出した。

* * * * * * * * * *

< さて … 今日は先生らしくできるでしょうか? >

寅次が鳴らす始業のベルを聞きながら、はなは廊下で足を止めた。

「よしっ!」

軽く深呼吸して、心新たに教室を目指した。

* * * * * * * * * *

算数の授業。

黒板に書いた問題を生徒たちに解かせていると、キヨシがまた校外授業へ行きたいと言い出した。

「おら、ヨモギがいっぺえ生えてる場所知ってるだよ」

「おらも!」


他の生徒も同様に騒ぎ始めた。

これではまた昨日の繰り返しだ …

「Be quiet!!」

その時、はなの脳裏に浮かんだのは、ざわつく教室を一喝して鎮めた富山の姿だった。

< はなは富山先生になりきることにしました >

「Be quiet … あ、じゃなかった … 静かにっ!」

大声をあげ、両手で教卓を叩いた。

鎮まりかえった教室を見渡して、毅然として告げた。

「今日は校外授業には生きません!

… 授業は教室でやります」


不満の声が上がりかけたが、間髪空けずに再び教卓をバンバンと叩いた。

「騒ぐ生徒は廊下に立たせますよ」

「 … 自分も立たされたくせに」

「キヨシ君、先生や目上の人に対しては、ていねいな言葉を使うのが礼儀です」

「ええ、ほんなのどうでもいいじゃんけ!」

「よくありません!

… 言葉の乱れは精神の乱れです!」


< おや、何処かで聞いたフレーズです。

これは … ??  >

「 … 美しく正しい敬語を話せるように、努力なさってください」

はな自身が繰り返し注意され続けた『言語強制会会長』のお決まりのフレーズだった。

< 今度は白鳥様になりきっております >

かつての天敵によって厳しく躾けられた経験が、はじめての窮地から救ってくれたのだ。

はなは改めてふたりに感謝せずにはいられなかった。

「分かりましたね、キヨシ君?」

面白くなさそうな顔をしながらうなずいたキヨシ。

< まだ板にはついていませんが、どうにか先生らしくなってきました >

* * * * * * * * * *

昼休み、弁当を広げ始めた一同から離れて、ひとり窓から空を見上げている生徒がいた。

貧しいが故に弁当を持参できない小山たえだ。

弟を背負いながら空に浮かんだ雲を見つめているたえにちょっかいを出したのはキヨシたち悪ガキだった。

「おまんちは貧乏だから弁当持ってこれんずら?」

「ほうだ、ほうだ ~ 貧乏がうつるからあっち行けし!」


そんなたえにはなは小学校の頃の自分を重ねていた。

* * * * * * * * * *

「もも、見ろし ~ 白い米とおまんまがあんなにいっぺえ … 」

空想のツバサを広げて、空に手を伸ばしたはなは、おにぎりに見立てた白い雲をつかんで、口に頬張る仕草をした …

* * * * * * * * * *

まったくの偶然、たえも同じように空の雲をつかんではモグモグと口を動かしている。

「おまん、何をしてるだ?」

怪訝な顔で見ているキヨシに、はなが代わりに答えた。

「たえさんは、想像のツバサを広げてるの」

「 … 想像のツバサ??」

「ええ、その翼を広げれば … どんな鳥よりも高く飛べるし、雲のご飯だって食べることができるのよ」


悪ガキたちは全く信用していない。

「先生、どうして分かるで?」

不思議そうに尋ねたたえ。

「先生も小さい頃そうだったから …

毎日、想像のツバサを広げて、鳥と一緒に大空を飛んでいたの … 今でも時々、羽ばたいてしまうけど」


はなが少し照れくさそうに話すと、たえはうれしそうな顔をした。

「おらだけかと思ってたけんど、先生もほうけ?」

はながうなずいた時、たえの腹の虫が鳴るのが聞こえてきた。

すると、はなは自分の弁当を持ってたえに差し出した。

「これ食べろし」

「てっ、ふんだけんど … 先生は?」

「先生はお腹がいっぱいなの」


その言葉に安心したのか、たえは礼を言うとはなの手からおにぎりを受け取って頬張った。

だが、その様子を廊下から眉をひそめて見つめている人物がいた。

校長の本多だ。

* * * * * * * * * *

「小山たえのことだけんどな … 」

教務室に戻ったはなは、本多に呼びつけられた。

「教師がお気に入りの生徒を作ったらいかん」

はな自身はそんなつもりは一切なかったが、昔の自分と境遇が似ているたえのことが特に気になっていたのかも知れない。

「おまんの弁当をやるのも、たえのためにはならん。

… 1回弁当やったら、明日っから弁当がねえともっと辛くなる」


たえのうちは去年、病気で母親を亡くして、父親は借金を返すために出稼ぎに出ていた。

「たえはひとりでちっくい弟の世話をしながら留守を守ってるだ。

あんな生徒を考えもなしに、中途半端な情けをかけたら … けえって不幸んなる!

おまんみてえな甘ったるい同情心じゃ、救えんら!!」


はなは校長から自分の考えの浅さを厳しく叱責され、言葉をなくして立ち尽くした。

教務室を出て行った校長と入れ替わりに朝市がやって来た。

「はな、大変だ … 6年の生徒たちが!」

* * * * * * * * * *

ふたりが慌てて校庭に出ると … 離れの建物の前に6年生たちが集まって騒いでいた。

その屋根の上には、たえが両手を広げてバランスを取りながら立っているではないか。

「たえさん、どうして屋根になんか?!」

「キヨシたちがたえをからかっただよ ~ 」


本当に翼が生えているのなら屋根の上を歩いても怖くないだろうとキヨシから迫られたたえは「怖くない」と言い切った。

悪ガキたちは、それならば屋根の上を歩いてみろとけしかけたのだった。

「ほれ、できねえじゃんけ ~ ウソつきたえ!」

足がすくんで一歩も踏み出せないたえを見て、キヨシたちはまたもはやし立てた。

「たえさん、下りなさい!」

「怖くねえ … 」

「危ねえ、下りろし!」


たえも意地を張って、はなや朝市の言うことを聞かずに下りようとしない。

ふらつきながらも足を少しずつ踏み出しはじめた。

* * * * * * * * * *

「ほれ ~ おまんら何をしとるだ?!」

遂には、事態を知った緑川がやって来た。

「 … 分かったわ、私がやる!」

「えっ?」

「たえさんの代わりに私が歩きます!」


はなは屋根の上のたえにそう叫ぶと、止める朝市の手を振り切って梯子を上り始めた。

* * * * * * * * * *

たえを下したはなは屋根の上にあがって、四つん這いの体制からゆっくりと立ち上がった。

ふらつきながらも両手を広げた姿は、たえの時よりも危なっかしく見える。

一同、息を呑み静まり返った。
 
「はな先生 ~ 」

「大丈夫、先生には … 想像のツバサが生えてるから」


ゆっくりと歩き出したはなを見て、キヨシが声をかけた。

「いいぞ ~ 歩け!」

それをきっかけに生徒たちから声援が飛び始めた。

「どうかしてるら ~ 」

あきれ顔の緑川。

* * * * * * * * * *

「てっ?!」

もう一歩踏み出そうとしたはながバランスを崩した。

立て直すことができずに屋根の上に引っくり返って … そのまま傾斜を転げ落ちてしまった。

間一髪、 飛び出した朝市に抱きとめられて、なんとか命拾いしたはなだった。

* * * * * * * * * *

翌日、痛めた足を引きずり杖を突きながら登校したはな。

「 … 昨日はお騒がせして、申し訳ありませんでした」

緑川から返ってきたのは、負傷したはなに対していたわりの気持ちなど欠片もない強烈な嫌味だった。

「なんも無理して学校来ることねえら ~ ず~っと来なんでいいだよ」

* * * * * * * * * *

「ごきげんよう」

そして、教室に顔を出したはなを仰天させたのは …

「てっ … 何ですかこれ?!」

「はな先生と朝市先生、お似合いじゃん!」


黒板一面に描かれた大きな相合傘だった。

はなと朝市の名前と似顔絵、キヨシたちの仕業だ。

「結婚するだけ?」

「あいらぶゆ ~ !!」


女子生徒たちまで一緒になって、はなから教わった英語で冷やかした。

< てっ、なんて大きな相合傘。

… ごきげんよう、さようなら >

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