NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年05月27日 (火) | 編集 |
第50回

「グッドアフタヌ~ン、はな!」

「てっ、お父?!」

「てっ、この変なおじやん … はな先生のお父け?」


廊下から授業を覗いていたみすぼらしい姿の男が実ははなの父親だと知って、生徒たちにどよめきが起こった。

「よっ、皆、グッドアフタヌ~ン ~

はな先生はいい先生ずら?」


子供たちがうなずくのを見て、吉平は当然だと言わんばかりに胸を張って自慢をはじめた。

「当たり前だ ~ はなは小っちゃい時から神童でな。

ほりゃあ勉強はよくできたぞ」

「お父、もう止めてくりょう!」


赤面して止めるはな、どっと笑い出した子供たち。

< 行方知れずだった吉平がひょっこり帰って来ました >

* * * * * * * * * *

放課後、子供たちを帰した後の教室で、はなは改めて父から話を聞いた。

「久しぶりにはなに会いに東京の秀和女学校へ行ったら、こっちへ戻って先生やってるって聞いて驚いただ ~

てっきりはなは東京で英語生かした仕事をしてると思ってただからな」

「お父、おら卒業したら甲府へ帰って来てえって、ずっと思ってただよ」


すると吉平は表情を曇らせた。

「何でだ?

こんな英語を使うこんな、まるっきしねえ田舎に帰って来たかったなんて … 何でだ?」

「お、おらのことなんかより … お父こそ、一体今まで何処で何してたで?

4年も帰って来なんで、お母も皆も心配してただよ」


すると、吉平は辛そうな顔をして立ち上がった。

「まあ、いろいろあっただ … 」

何をしていたか、多くを語ろうとしない。

「お母は、お父のこん怒ってるけ?」

「怒ってはないけど …

もう帰っては来なんもんだと思ってる」


はなが正直に話すと、突然吉平が泣きついてきた。

「はな、助けてくりょう ~

お父が帰っても、追い返されねえよう … なんとかしてくれちゃ!」


はなの手を握って「頼む頼む」と何度も繰り返した。

「お父 … 」

そこで、はなは自分が先に家に戻り、それとなく吉平のことを伝え … 本人は頃合を見計らって帰って来るという作戦を考えた。

* * * * * * * * * *

はなが家の中を覗くと、夕食の支度をしているふじの姿しかなかった。

あらかじめ母に話を通すことができる絶好の状況なのだが、はなは中々切り出すことができない。

着替えもせずに落ち着かないはなを見て、ふじは不審に思った。

「はな、どうしたで?

… 何だかそわそわして」

「あの … あのね、お父のことだけんど … 」

「えっ、お父が?」


ふじは料理する手を休めてはなの話に耳を傾けた。

「実は … 」

しかし、口を開きかけた時、吉太郎とももが戻ってきて、話の腰を折られてしまった。

* * * * * * * * * *

「 … ほいで、お父がどうしたで?」

ふじが改めて聞き直すと、吉太郎の顔色が変わった。

「お父だと?」

「ううん、元気にしてるかな~って … 」


はなは咄嗟に誤魔化してしまった。

「あんな奴どうなってっても今更関係ねえじゃんけ」

吉太郎は、嫌悪感いっぱいの顔で言い捨てた時、ちょうど周造が野良仕事から戻って来た。

「吉、あんな男でも、おまんの親父だ。

あんな奴なんて言うもんじゃねえ … 」

「 … ほうだよ」


吉太郎の気持ちを理解しながらも、周造とふじが嗜めた。

* * * * * * * * * *

「いやいや ~ 朝市まで先生になってるとはな」

その頃、吉平は教務室で呑気に茶を飲みながら、時間をつぶして待っていた。

「で、本多先生が校長になっとるとは思わなんだ ~

どうです、はなの先生ぶりは ~ 立派に教えてるでしょ?」


口ごもる本多校長の代わりに横から口を出したのは緑川だった。

「問題起こしてばっかしじゃん」

「そんなはずはねえ!

はなは東京の素晴らし女学校で人一倍頑張って … 」


気色ばむ吉平に構わず緑川は続けた。

「こういう父親だから、ああいう娘になったでごいすね、校長」

「ああいう娘?!」


つかみかかろうとする吉平を朝市が慌てて止めた。

* * * * * * * * * *

「校長先生、はなのこんどうぞよろしくお願えします」

「今まで何をしてたか知らんけんど、ちょうどいい時に帰って来た。

早く縁談話を受けろって、親父のおまんがそう言ってくれたら … はなもいうこと聞くら」

「縁談 … どういうことでえ?」

「はな、こないだ、地主の跡取り息子と見合いしたです」


朝市の話を聞いて、吉平は仰天した。

「てっ、徳丸んとこの倅と?!」

「ああ、違う違う ~ 徳丸さんの口利きで、望月さんとこの跡取り息子と見合いをしただよ」

「望月さんの?!

ほれではなは断っただけ?」


迷っているみたいだと朝市が言った。

「ぐずぐず勿体をつけてるけんど、これ以上ねえぐれえいい条件で断る理由もねえら。

さっさと決めろって、おまんからそう言って … 」


本多校長が振り向いた時にはもう吉平の姿は消えていた。

* * * * * * * * * *

ふじが料理をよそいはじめると、はながしまってあった吉平の茶碗を引っ張り出してきた。

「はな、どうしただ?」

「ああ … ひょっとしたら、お父がひょっこり帰って来るかも知れんし … 」

「さっきから、お父お父ってどうしたで?」


ふじだけでなく家族一度が首を傾げてはなを見た。

「いや、何となく … 」

その時だった。

いきまり戸を開けて、その吉平が家の中に飛び込んできたのだ。

「はな、見合いなん断れ!」

「あんた?!」

「お父 … 」


突然現れた吉平の姿を見て一同目を丸くして絶句した。

* * * * * * * * * *

「 … まだ早いじゃん」

はなの言葉で我に返った吉平。

「しまった … 」

帽子で顔を隠したが、後の祭りだった。

「信じられねえ … お父!」

ももは駆け寄って、吉平の帰宅を喜んで迎えた。

「おお、ももか?

大きくなったな ~ はははは」


吉平は、年頃の娘に成長したももを見てうれしそうに笑った。

「ああ、吉太郎 ~ 変わりはねえか?」

その吉平の言葉に、吉太郎の怒りが爆発した。

「変わりはねえかじゃねえ!

よくものこのこ帰って来れたもんだな?!」

「兄やん?!」

「吉太郎止めろし!」

「せっかくお父が帰って来てくれただから」


女たちが慌てて止めたが、吉太郎の怒りが治まるはずはなかった。

「今更何の用があって帰って来ただ?」

「 … 父親に向かって、ほの言い草は何だ?」

「父親だあ?

ずっと帰って来ねえで何が父親だ?!」


* * * * * * * * * *

「吉、落ち着けし!」

宥める周造、ふじは吉太郎と吉平の間に割って入った。

「 … 吉太郎の言う通りじゃん。

今まで何の便りもしなんで、一体何処で何してただ?」


まさか、ふじの口から吉平を非難する言葉が出るとは誰も思っていなかった。

「ほれは … 」

そう言ったきり、吉平は黙り込んでしまった。

ふじに責められたことが余程堪えたのだろう。

「どんだけ皆が心配してたか分かってるか?」

「すまない … いろいろあって … 」

「いろいろって?」

「ほのことは後でこぴっと話すから …

俺のことより、 はな、望月さんとの縁談な … もちろん、断るずらな?」


* * * * * * * * * *

今度は、はなが言葉に詰まった。

「はなを東京の学校で勉強させたのは、広い世界で英語を使って活躍して欲しかったからじゃん。

… 地主に嫁がせるためなんかじゃねえ!

こんな狭っ苦しい田舎で一生を終えてもいいだか?」


今から甚之介のところへ行って、縁談を断ってくるという吉平の胸ぐらを吉太郎がつかんだ。

「何も知らんくせに勝手なことするんじゃねえ!」

「勝手なこと?

おまんは、はなが好きでもねえ地主と結婚すりゃいいと思ってるだけ?」

「ふたりとも止めてくりょう!」


つかみ合うふたりをふじが懸命に引き離した。

「 … はなが見合いしたのは、何でだか知ってるだけ?

家族のためじゃんか!」


はなは止めたが、吉太郎はやめなかった。

「結婚したら、望月さんがこのうちの借金肩代わりして、家族の面倒まで見てくれるちゅうで … 

ほれではなは見合いしただ!」

「 … 借金?」

「かよが … かよがこせえた借金さ。

かよは製糸工場の女工の仕事が辛くって、東京のはなのところへ逃げ込んだだよ」


ふじの話に愕然とする吉平。

「かよが … 我慢強えかよが … 」

* * * * * * * * * *

「あんな明るいかよが、ひっどい痩せて … ひどい顔色してただよ」

「ほれで … かよは今?」

「東京の洋服店で奉公してるさ。

東京ならなんぼでも仕事あるから … 働いて借金返すって」


知らなかったこととはいえ、吉平が受けた衝撃は大きかった。

「はなが甲府に戻って来たんだって、何でだか知ってたけ?

帰って来ねえお父の代わりに金稼いで借金返すためじゃん!

はなだけじゃねえ ~ お父が帰って来ねえ間、皆がどんだけ苦労しただか知ってたけ?」


吉太郎は目にいっぱいの涙を溜めて訴えた。

「お父の代わりに、お母が徳丸さんに何べんも何べんも頭下げてること、お父は知ってたけ?

お母だけじゃねえ ~ お祖父やんは、腰も足も痛えの我慢して、人手が足りねえから休むこともできねえで、毎日毎日畑仕事してきたら。

ももは、ちっくい頃から友達と遊ぶのも我慢して、朝から晩まで畑仕事手伝ってきただ。

ほれでも、田んぼと畑だけじゃ食っちゃいけんから、皆で必死で夜なべもして …

こんなに働いても、ちっとも生活は楽になんねえって、お父は知ってたけ?!」


* * * * * * * * * *

堪え切れずに涙はとめどなく溢れ出していた。

「 … 何ひとつ知らねえくせに、知ろうともしなんだくせに …

お父なんか … こんなお父なんか … おらたち家族に必要ねえ!!」

「兄やん!!


気づけば吉平の頬にもいく筋もの涙の線が流れていた。

「 … 吉、もういい」

周造に制されて、吉太郎は外へと飛び出して行ってしまった。

「兄やん!!」

「 … あいつが怒るのも無理はねえ。

吉はおまんに代わって、家族のことを支えようと、ボコの頃から歯食いしばって頑張って来ただ。

こぴっと考えろ … ここに居るのは、おまんの家族だぞ」


周造はそう吉平に言うと、吉太郎を追って外へと出て行った。

* * * * * * * * * *

吉平もさめざめと泣いている。

見つめる、ふじ、はな、もも。

土間にしゃがみ込んでしまった吉平。

< お父、本当に何も知らなかったんですね … せめて今日から愛する家族のために、お励みあそばせ。

… ごきげんよう、さようなら >

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